枝廣淳子のレビュー一覧
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枝廣淳子、小田理一郎著「システム思考教本」東洋経済新報社(2010)
*当然様々な人生経験をしている人、職場経験をしている人はたくさんの暗黙知を持っています。
*自分のメンタルモデルが生み出す思い込みや暗黙の了解を克服できなければ、状況を見誤っていることにすらきづかず、同じ過ちが繰り返されることになる
*悪循環にはまりやすい人は、あらゆる物事について、すべて既存の思考で進めようとする傾向があります。
*構造的な問題を見るとき、私たちは自分が原因に関連していることには気がつきにくく、ついほかの人を疑い勝ちです。その責任は主に他者にあると考える他責を行ってしまうのです。
*自分を責めず、他人を責めず、なりたい自分をイメージしながら環境の構造を買え、学習を積み重ねれば、誰にだった理想の自分に近づけます。
*多くの企業は自ら戦略や意思決定ルールが原因をなって、受注残あるいは別の制約要因から提供価値を低下させて、顧客を失い、あるいは潜在顧客のニーズを実現できずにいる
*効率をあげようと思うのであれば、個別取り組みではなく、環境要因も含めたシステム全体の再設計が有効です。
*いかに自分たちに思い込みや固定観念をすてて変われるかが最大のチャレンジとなります。 -
Posted by ブクログ
■システム
①システム思考は「繰り返し起こる問題は、人が悪いのではなく、構造に問題がある。自分や他人を責めるよりも、その状況を繰り返し引き起こしている現在の構造を見抜き、構造を変えることに注力したほうがよい。」と教えてくれる。
②Think globbay, act locally(大局で考え、足元で行動を)
③行動習慣を変化させるには、その行動をとろうとがんばって努力するよりも、いかにそういった行動を自然にとれるような環境に身を置くかを考えるの早道。
④人はやらされることに抵抗を感じるもの。「どうやってやらせるか」ではなく、「どうしたら自分からやりたくなるか」を考える。
⑤自分を責めず、他人を責めず、なりたい自分をイメージしながら環境の構造を変え、学習を積み重ねれば、誰にだって理想の自分に近づいていくことができます。
⑥ゆでがえる症候群
⑦売れるかどうかは「インプット→アウトプット」の発想ではなく、口コミ、ネットワーク、システムなどの「つなげる」仕組みをいかに作るかで決まります。 -
Posted by ブクログ
世の中をよい方向に変えるためには、まず「見える化」したほうが、分かりやすいし、課題の共有・解決のための話し合い、成果の実感もしやすくなっていいよね、ということで、LCA、産業連関表、TOC・SROIの具体的な実例があげられている(単著として公刊されているが、実際には著者を主著者とする共著)。
文章もわかりやすく、具体例もあって、なるほど、こういう「見える化」もあるのか、と勉強になった。
ただ、どちらかというと、うまくいった点だけが前向きに紹介されているようにも感じた。限界や課題も示された方が、逆に説得力を増した気もする。
最後に書かれていたように、「見える化」すれば直ちに答えが出て変化が生まれるわけではなく、「関わる人たちの思いとビジョン、そして実際の行動があってこそ、変化が生まれる」(219頁)。「見える化」は手段であって目的ではない。このことを踏まえて、地域や社会を変えたいという熱意のある人は、まず本書を読んでみるといいと思う。 -
Posted by ブクログ
「地域活性化って、結局何をすればいいんだろう?」
ニュースではよく聞くけれど、どこか言葉だけが先行しているように感じる——。そんな人に読んでほしい一冊でした。
『社会の価値の測り方』は、売上やGDPだけでは見えない「地域の本当の豊かさ」を、どうやって“見える化”するかを考える本です。テーマは少し硬そうですが、実際に読んでみるとかなり実践的で、地域の現場で起きている話が具体的に紹介されているので、とても読みやすい。
特に印象に残ったのは、「漏れバケツ」の考え方です。地域に入ったお金が、チェーン店や域外企業を通じて外へ流れ続けると、いくら観光客が来ても地域は豊かにならない。逆に、地元でお金を循環させる仕組みを作れれば、同じ売上でも地域に残る価値は何倍にもなる。この説明が本当にわかりやすく、「地域経済ってそういうことか」と腑に落ちました。
また、島根県海士町の船舶修理工場の話も良かったです。単なる収支ではなく、「漁師が安心して働ける」という価値まで含めて数字で示していく姿勢に、人を大切にする“見える化”を感じました。
本書を読んで感じたのは、数字は冷たいものではなく、「何を大事にしたいか」を共有するための道具にもなり得るということです。
人口減少や地域衰退の時代だからこそ、「地域に何を残したいのか」を考えたい人におすすめしたい一冊です。