枝廣淳子のレビュー一覧
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経営においてディシプリンがどう繋がっているかよく整理されている。
以下、印象的なフレーズ
・学習する組織は「いかに私たちの行動が私たちの現実を生み出すか、そして私たちはいかにそれを変えられるか」ということを人々が継続的に発見し続ける場である。
・ビジョンは具体的な目的地、望ましい未来像である。目的は抽象的で、ビジョンは具体的なものだ。
・失敗とは、単なる不足、ビジョンと今の現実の間に乖離があることを示すものにすぎない。失敗は学びのチャンスでもある。
・否定的ビジョンの根底にあるのは恐怖の力である。肯定的ビジョンを動かすのは大志の力である。恐怖は短期的に驚くべき変化を生み出すこともあるが、大志は学習と成長の絶えざる源泉として持続する。 -
Posted by ブクログ
本書の前提となる5つのディシプリンのうち、志の育成とされる自己マスタリーと共有ビジョンは今日的にはキャリア自律として扱われる領域で、パーパスマネジメントの考えと概念が近い。日本の組織、働く人にジワジワと浸透している。
内省的会話の展開とされるメンタル・モデルとダイアログも1on1やキャリアコンサルティングとして試みが導入されている。
以上の四つは、個人への働きかけによってある程度達成可能な課題に見受けられる。
問題は最後のシステム思考、複雑性の理解であろう。組織的課題は遅行軸であることがこのディシプリンが抱える最大の難しさで、より上位の経営者やリーダーが理解し戦術的に組織や業務に組み込むことができなければ、その浸透は達成し得ない。日本人が苦手な領域でもあり、身近で聞かれるような事業の失敗の典型例のようなケースが本書でも説明される。組織はどのようなアプローチでこの問題を解決し得るだろうか。 -
Posted by ブクログ
以下、引用
●人生前半には必要だったし、自分を支えてきてくれたけれど、人生の午後には足を引っぱってしまうかもしれないメンタルモデル。 その呪縛から自由になるにはどうしたら良いのでしょう?メンタルモデルの呪縛から自分を解き放つコツが二つあります。①気づくこと②ゆるめること
●怒りだけではありません。例えば、 何かがうまくいってみんなに褒められた時 、単なる謙遜や周りへの配慮をはるかに超えた「 落ち着かない気持ち」を強く感じるかもしれません。そんな時には、「自分は自分に対してどう思っているのだろう?を不安に感じているのだろう?」と自問してみてください。
●繰り返しになりますが、大事なポイントは「それまでのメンタルモデルを全否定したり、根こそぎ入れ替えようとしない 」こと。 そうしようとすると、メンタルモデルも変えられたくないと必死になるので(?)うまくいかないのです。そうではなく、「そうかもしれないけど、そうでない時があってもいいかも~」ぐらいのゆるい感じでゆるめてくださいね。
●私のオススメは、「今は仕方がないので時間を使っているけど、本当は使いたくない時間リスト」をノートに書き出してみること。 そのすべてに、すぐに手が打てるわけではありませんが、少なくとも意識しておくことで、チャンスがあればその時間をなくしたり、減らしていくことができるでしょう。そうやって、残り時間を大事に、本当に使いたいことに使えるようにしていくこと。迷った時には、ぜひ魔法の言葉、「 Life is too short for~」 を思い出してください。
●私はそういう時に、「こういう条件なら(「週末なら」「1時間だけなら」「来月でよければ」など)引き受けられます)、どうでしょうか」という代替え案を添えたり、「今回はどうしてもお断りせざるを得ませんが、だれか代わりの人を推薦しましょうか?」「せめて、その回の集客・告知をお手伝いしましょうか?」と、断られたあとの相手が少しでもやりやすいように自分ができることを付け加えたりするようにしています。 自分なりにいろいろと工夫して、「人間関係にヒビが入らない断り方」を身につけることは、特に人生の午後に向けて、大事なことのひとつです。 -
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ネタバレ「学習する組織」とは、持続可能性を導く、まさにイノベーションそのもののことである。この組織を創るには、共有ビジョンの構築とチーム学習が必要と説く。
これについては、以下少し説明を追記する。
持続可能性のある組織について、「目的を達成する能力を効率的に伸ばし続ける組織」とも言い換えられる。
共有ビジョンとは、外発的なものでも内発的なものでもいいのだが、外発的なものの場合、競合と比較したときに、何かを達成することに主眼をおいたほうがいい。
チーム学習について、個々の学習の総和であり、チーム学習が組織の学習につながるということである。
タメになったのはビジョン。
「人類の宇宙探索の能力を進歩させる」は目的で、目的は方角や進行方向を示すもの。「1960年代末までに、人類を月面に立たせる」はビジョンで、目的地や望ましい未来像を示したもの。
多くの企業が、ビジョンを正しく定義出ていないような気がする。できれば、ビジョンを聞いて、光景が見えるといいんだろうな。
次に面白かったのは、環境。
より有意義でやりがいのある職場環境を作ることで、業績は改善するそう。この有意義さは、共通のビジョンが必要なのだが、やる気にさせる唯一のビジョンはあなた自身のビジョンであるという点から、個々のビジョンのすり合わせの結果、共通のビジョンを作るというプロセスがよさそう。ま、協力してできると、単独でやるよりはるかに大きな成果ができるので、こうしたプロセスを経て、協力する関係が作れるといいなと思う。稲盛さんの言葉も出てくるけど、まず組織は物心両面の幸福を従業員に与えられるようにし、本当にしたいことに全力をそそげるようにすることが大切なのかなと思う。これが会社の責任だとして、個々の責任はというと学習をし続けること。学習がリーダーシップの源泉であり、持続可能性の源泉であるので、学習こそが義務であり、チームや組織とすり合わせをすることが求められているのだと思う。 -
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買い物袋やストロー、ペットボトル、包装容器等様々なプラスチック製品が溢れているが、昨今特に海洋ゴミのプラスチックゴミが世界中で問題となっている事は耳目を集めているが、そもそもプラスチックはガラス瓶の代替として軽量化で運搬時等のCo2削減に寄与して来た面も有る。
プラスチックは一旦製造されると何千年も完全に分解される事無く地球上に存在する。海洋中では生物が体内に吸収する事も多く食物連鎖の最上位である我々人間の体内にそれら汚染された水産物が食品として取り込まれている。
中でも包装容器はプラスチック生産量の約三分の一を占め、更に短期使い捨て商品である。また海洋中に漂流する物としてはマイクロプラスチックで5㎜以下の大きさで元は大きなプラスチックが海洋中で破砕や紫外線で細かく砕かれる。また最初からマイクロの物も有り、洗顔や歯磨きのスクラブや紙おむつの吸収剤にも含まれている。更には合成繊維の洋服等を洗濯する事によって繊維屑がマイクロプラスチックとなる
驚く事に海洋中のマイクロプラスチックの約6割は合成繊維の洗濯による汚染で、自動車のタイヤが摩耗で発生させるタイヤカスや道路標識のペイントも摩耗や経年劣化でクズが発生し、雨等によって道路を伝って河川経由で海に流れ出す事は、目から鱗だ。
現在のままだと、2050年には海洋中のプラスチックゴミと生息する魚の重量が同じになるという悲しい試算もされている。
また環境配慮として、生分解性プラスチックが話題を呼んでいるがこれには要注意で、これらはプラスチック分子いくつかに生物植物由来の分子が繋がっていてバクテリア等がバイオ由来部分を食い尽くすとプラスチックは分子レベルになり分解されたと喧伝してますが、それは目視出来ないだけで自然環境に吸収される事はなくプラスチック同様に半永久的に地球上に存在する。
温暖化問題同様に地球、国、自治体規模で考えると経済的な観点から一気に対策や規制強化にはならないだろうが、一人一人が出来る事をなすべきだと思います。マイクロビーズ入りの製品は購入しない、エコバッグを使う、プラスチックストローやカトラリーは使用しない。ゴミは分別リサイクルする。小さな事だけど皆んなが意識すれば大きな事になる。
合成繊維製品が洗濯によって排出されるマイクロプラスチック(合成繊維屑)ですが洗濯機にマイクロフィルター等を取付け下水に流出しない様に出来ないんでしょうかね、、 -
Posted by ブクログ
日本の課題の章は、全ての人に読んでいただきたい。
コロナ禍で試行錯誤している今、できることをひとつひとつ見つけて実践するなら今。便利な習慣を変えるのは大変だが、便利が最優先の時代ではないのである。
内容紹介
安価で便利な素材として過剰に生産・消費され、大量に捨てられているプラスチック。特に海洋プラスチック汚染は二一世紀最悪の環境問題の一つと言われる。この問題の全体像を提示し、産業政策の側面にも光をあてて解決策を検討する。
目次
はじめに
第1章 プラスチックとはどんな物質なのか――増える消費と廃棄
第2章 海洋プラスチック汚染――その現状と影響
第3章 プラスチック汚染を減らすために――世界の取り組みの動向
第4章 プラスチックごみ問題を考える視点と枠組み
第5章 日本の課題
おわりに
ISBN9784002710037
岩波書店
620円(本体)2019年06月