リンダ・グラットンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジャレド・ダイアモンド氏、ユヴァル・ノア・ハラリ氏、リンダ・グラットン、ニック・ボストロム氏、ダニエル・コーン氏、ウィリアム・J・ペリー氏、ジョーン・C・ウィリアムズ氏、ネル・アーヴィン・ペインター氏の世界の識者8名の方への大野和基さんのインタビュー編です。
8名の方々のインタビューからはとても思うことや共感することがありました。
本書を制作されたPHP新書を始めとする方々、インタビューアーの大野和基さんは、観点がとても素晴らしいです。
本書のテーマに共感せざるをえない日本人が大勢いるはずの内容です。
ただしとても残念なことですが、日本人の問題点は、本書の内容を受け止めていくべき存在の多くの日本人たちは、この本を手にとることがなさそうなことですが。
◆受け止めなくてはいけない、覚悟をしなくてはいけない一貫しているテーマとメッセージは、「“世界中で明らかに格差が進んできて、未来を生きていくためには格差が明らかに存在していることを自覚して、覚悟して、現在や未来に向けて行動して生きていくしかないのだ”」ということです。
世界中で評判の高いイスラエルの、ユヴァル・ノア・ハラリさん
“近い将来「役立たず階級」が大量発生する“と断言されています。
目の前にあるものが現実なのか虚構なのかを区別し、その上で虚構の奴隷になるな、虚構を利用して利益を上げよ、虚構が我々のために機能するようにしなければならないと、述べられています。
両者を区別するベストな方法は、「対象とするものが、苦痛を味わうだろうか」と考えることです。
近代になって科学技術が発展したのは、「わからないものはわからない。だから研究を続けるのだ」ということ。
ストーリーを正当化し、守るために、戦争が生まれる
現代は新しい技術が発展したことで、現実と虚構の区別をつけることが、さらに難しくなった。
人類は今、石器時代の何千倍のパワーを手に入れました。しかし何千倍も幸福になっているわけではありません。人類はパワーを獲得することにはたけていますが、パワーを幸福に転換する方法はわかっていません。
『サピエンス全史』でわたしが最も指摘したかったのは、まさにこの問題なのです。
経済や社会が変化するスピードが加速し、あまりに多くのことが、あまりに早く、あまりに同時に起きているのか正確に把握できなくなる。20年先、30年先がどうなっているのか、状況を誰も予測できていない。
実はこれは、人類の歴史上、初めてのことです。
有権者は、世界を支配するルールは自分たちを無視していると感じている。実際、そのとおりなのです。
将来の人類の説得あるビジョンを示せている人は皆無。政治家も有権者も置き去りにしたまま、テクノロジーだけが劇的に変化を遂げ、人々の生活や国政をも変えているのが現状です。
いまの変化はテクノロジーの結果であり、これまで何度もテクノロジーは歴史を動かしてきた。
21世紀の問題は常にグローバル。今後数十年の間に、人類は3つの大きな脅威に直面します。核戦争のリスク、地球温暖化(気候変動)、テクノロジーによる破壊
戦争に直結する2つの大きな要素は宗教とテクノロジー。
普及した大きな背景は『武力』。植民地支配の時代にはそれがエスカレートしました。
実際に歴史の流れを変えルノは、誰もが考えもしない何百万人もの人々の努力。
ジャガイモや小麦のような新しい食料、農産物の普及の方が大戦よりも歴史を変えたのです。
われわれはいかなる時代と比べても、暴力によって命を落とす確率の低下している平和な時代を生きている。戦争や犯罪による1年間の死者数は60万人~70万人、ところが交通事故の死者数は130万人、肥満とそれに関連する疾患による死者数は300万人。
人間の愚かさを警戒していく。
人間の愚かさは常に内面に潜み、いつそれが燃え上がって愚かな行為をするかわかりません。
平均的なアメリカ人は、テロによって死ぬよりも、マクドナルドのハンバーガーを食べすぎて死ぬ確率の方が高いのです。テロとの戦いにコストをかけるより、バランスが取れた食事に投資したほうが自分のためです。
AIは過去のテクノロジーと違い、新たな仕事が出現することが本当に起こるかわかりません。 『役立たず階級』が大量発生する。
AIが代替できない『第三の能力』がまだわかっていない。存在するのかどうかすら不明。
人間には基本的に肉体的能力と認知能力の2つの能力があります。
新たな仕事ができても、何十億人という人の仕事がなくなり、経済的価値がなくなり、それにより政治力もなくなる。
大学でも、将来の労働市場のために、今なにを教えるべきスキルかわからない。
子どもたちに教えているほとんどのことは、彼らが40才になる頃には役に立たないでしょう。
ベーシックインカムでは、仕事がなくなったとき、彼らに何らかの人生の意味を提供し、与えなくてはいけません。
人類がまもなく経験する『次の革命』―消えない専門職はごく一部。
21世紀の人類は、『狩猟民族』に学べ
『人間には生涯を通じて、どんどん自分を変えていく能力が必要』、しかし必要なことはわかっていても、具体的な方策は現時点では見えにくい。
狩猟民族から2つの重要なことを学べる。
一つは、自分たちの願望に会うように環境を変えるのではなく、自分自身を環境に適合させること。
狩猟民族は自分たちは絶えず環境を変えられない世界で生きてきた。現代人よりもはるかに柔軟性や適応力がある。これこそがわれわれが学びたいスキル。
もう一つは、自分の身体や五感に対して、鋭敏であること。狩猟民族は生き延びるために、目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅ぐこと、すべてに関して研ぎ澄ました感覚が必要。
現代人は、生き抜く力が低下している。自分の五感に注意を払う能力を失っている。
われわれができる唯一のことは、異なる可能性を描いてどの可能性が実際に実現するかを予測すること。危険な可能性を含めて、なにか好ましくない可能性が考えられれば、それについて対処することもできます。
予測する意味とは、起こる可能性があるけれど、ある危険性を感じるなら、今すぐ何とかしてください、ということです。
危険な可能性が現実になることを避けるために、恐怖を感じるなら、行動を起こすのは一人一人の役割、準備をするのは今、ということ。
これからの長寿社会人生100年時代生き方は教育仕事引退という三ステージの人生だけではなくマルチステージの人生が到来する。複数のステージが存在する人生。年齢を重ねてからの学び直しが重要になる。
個人レベルだけではなく企業や国家も考え方を変えなくては大きな壁にぶつかるだろう。
真に人生を豊かに生きるためにはどうすればいいか、という点を私は伝えたかったのです。
引退ステージのためにお金を蓄積することも大事です。
お金や物などの有形資産と、それ以上に健康や仲間変化への対応力といった無形資産が重要です。
寿命が伸びるとお金を蓄積するより、より長く働くための資産を蓄積する必要があります。それこそが生産性資産、活力資産、変身資産からなる無形資産です。
重要なのが余暇の時間を意味するレクリエーションではなく、リクリエーション(再創造)に時間を使うことです。 余暇の時間は引退後だけではなく.人生のあらゆるステージに細切りにやってきます。その時間を学ぶ時間として使うべきです。
学習法について5分で学べることを、週末に学べること、2~3ヶ月のサバティカル(研究休暇)で学べることを整理し、それぞれについて計画を組み立てるべきだと考えています。
重要なのは人生の最期ではなく、人生の途中にそうした時間を入れることです。
人間関係は無形資産の中で最も重要な要素です。社会学では社会関係資本と呼ばれています。社会関係資本を持つものは人脈が人脈を生み、スキルがスキルを生む、そして人生の新たなステージを切り開くことができる。この流れは昔から変わりません。
社会関係資本の多寡が健康状況を作用する事も以前から分かっていました。活力資産(肉体的、精神的な健康や幸福状態を保つこと)にも該当する話ですが、良い人間関係を持ってる人は健康に過ごせます。
年齢差別は日本の悪い一面です。ただでさえ日本には高齢者が多いのですから、35歳以上は転職できないなどの、年齢差別をしている場合ではありません。現在の高齢者は昔の高齢者に比べてずっと健康的で活力があります。少なくとも72歳までは問題なく働けると思います。
よく言われることですが、今の六十歳は、昔の四十歳と同じぐらいの健康状態を保っています。
ライフシフトの内容は人生の目的と、人生の意味の組み合わせでもあります。同時に積極的な選択の組み合わせでもあります。
人生100年時代で、避けてはいけないテーマとして、過去と比べてすべてが変わった世界で、ひとつだけ変わっていないことは、女性が子供を産める年齢である、ということです。
これは人生100年時代を考える上で興味深くいささか心配なことです。子供を産める年齢という問題は、多くの緊張や不安を生み出しています。
日本のような歴史上かって前例のなかった超少子高齢化国家では、60代以上の人達に生産的な活動をするよう奨励しなければなりません。そして企業も国もそれをサポートする必要があります。人々が六十歳で働くのやめ、なおかつ出生率が下がれば、待っているのは明白なカタストロフィ(破局)です。
脱出する方法は60代以上の人が働けるようにする、そして女性が働けるようにすることしかありません。この二つは日本で十分に活用されていない資産です。
日本では女性という類まれな資産が十分に活用されていません。多くの聡明な日本人女性達が。これは日本にとって明らかな損失です。
過去を懐かしんでいる場合ではありません。過去を見るより、現実を見なければなりません。
しかしマスメディアや政治家は、人々の目を現実から背けさせ、論点をずらしたりしています。このやり方はひどいです。
真実をありのままに伝えることは、大人と大人の関係を構築する、一番の道だと考えています。
自分が労働市場で通用する人材でなければなりません。そこで自分のキャリアを常に考え、新しい知識やスキルを獲得することが求められるのです。
人生100年時代に企業や国家のリーダーに求めるものはないしに国民の生活の現実を認めることです。そして彼らをサポートする施策を実行しなければ何ません。 定年退職制度の廃止は急務です。これほど時代にそぐわない仕組みがありません。
その上で生涯学習に重点をおくべきです。教育は何も子供たちのためだけに使われるべきものではありません。大人向けの教育プログラムを国を挙げて構築すべきです。
人生100年時代への対応は遠い道のりです。だからこそ私は本を書き、インタビューを受け、様々な形で声を届けようとしているんです。企業や国家を人生100年時代に向けて作り変える志あるリーダーが出現することを期待しています。
ニックボストロム氏
宇宙資源の賦存量とは、宇宙にに膨大な資源の貯蔵があることです。 もし将来成熟したテクノロジーを開発すれば、莫大な量の物質やエネルギーを人類が利用できるかもしれない。基本的なテクノロジー上の能力は物理の法則と合致しています。その膨大な量に比べれば、今われわれが持つ資源はパンくずのようなものです。
もし我々が時期尚早に地球を破壊した場合現在持っている資源のみならず宇宙資源の賦存量という無限の可能性も失うことになります。人類の存在論的リスク、滅亡リスクと関係している問題なのです。
テクノロジーが早く開発されるか、遅れて開発されるかという重要な問いもあります。
例えば破壊的なテクノロジー X とそれに対して保護的なてくれる Y があるとします。 XとY どちらが先に開発されるかで、テクノロジーを制御できるかが変わってきます。
AI が一つの特定の会社や国に対してではなく、人類すべての恩恵になるように使われるように、重要なアクターがより協力的な環境を作るためには先立って何ができるのか、こうしたことを考えていくのです。
ダニエルコーン氏
テクノロジーこそ格差を生み出す根源になっているのです。人口の半分が新しいテクノロジーをもたらす恩恵にあずかれないの場合を考えてみてください。それだけで経済成長率は半分になります。
現代社会に成長が必要なのは、社会的出世の道が開けていると、すべての人に感じさせることが重要だからです。出世街道を歩む能力をすべての人に提供しているという感覚を与えなければならないからです。
20世紀においてこれほど早く頑張って経済大国になったのは日本だけです。他に例がありません。
ジョ-ンCウィリアムズ氏
多くのブルーカラーのアメリカ人はプロフェッショナルになりたいとは思っていません。彼らはありのままの自分で生きていたい。既に独自のカルチャーの中で心地よく暮らしており、それを名誉にすら感じている。わざわざ知らないカルチャー飛び込みたいとは思わないのです。
ワーキングクラスとプロフェッショナルの生活は文化的にかなり異なっています。プロフェッショナルの生活は個人の業績、功績、自己開発に、かなり重点をおいており、すべての分野で先端にいきたいと思っている。一方、中間層も安定と自己鍛錬にかなりの精神的な重点を置いています。 この安定というのがとくに大事に考えれていて、彼らの生活を精神的に支えているのです。
彼らが強い憤りを感じているのは、少し成功するための地歩する失い貧困に向かって滑り落ちているからです。
最初から夢が単に夢2にすぎないことを知ったら、残るのは絶望、そして怒りだっかもしれません。
心の奥底で自分達が現在の地位を手に入れたのはワーキングクラスより頭がいいからと思ってることです。こうしたプロフェッショナルの思い込みこそがワーキングクラスから尊厳を奪う理由になっています。尊厳も奪われた男性ほど危険なものはありません。女性は尊厳を奪われることに慣れているのでもう少し柔軟性があります。
社会的階級が民主主義を変えるー今や世界が気づき始めた。
私が「ホワイトワーキングクラスという人々」という本を出すまで、社会的不平等を研究してる人達も、誰も関心を示さなかった。
ネルアービンペインター氏
2016年から白人の間に「自分たちが犠牲者である」という意識が広まっています。 特に共和党の支持者では大半の人が「自分達は差別されている」と思っている。
自分たちが当然受けるべき尊敬を受けておらず、不当に扱われているーという感覚を持っている。アメリカ社会の大きくて深い分断の溝がここに存在する。 -
Posted by ブクログ
2025年の世界を想定した働き方改革である。ワークシフトしなければ、一言で言うならば、「やばい」ということだ。
漫然と迎える未来では、いつも時間に追われ、孤独に苛まれ、繁栄から締め出される未来が待っている。
主体的に築く未来では、コ・クリエーションで仲間と関わり合い、積極的に社会と関わり、ミニ起業家が活躍する未来となる。
そのためには、3つを意識した働き方をシフトしなければならない。
「ゼネラリストから連続スペシャリスト」
「孤独な競争から協力して起こすイノベーション」
「大量消費から『情熱を傾けられる経験』へ」
そこで重要になる資本は
知的資本、人間関係資本、情緒的資本
の3つである。
VUCAの時代を生き抜くためのヒントが満載。
よくぞここまで整理されていると驚いた。 -
Posted by ブクログ
この本は2012年に書かれている。
この本ではまず、2025年の働き方の負の側面を描き、そうならないためにはどのように考え、どのように自己鍛錬を続ければよいのかを説明している。
2025年の人々の働き方を予測しているだ。
そして2022年の現在、確実にこの予測に近づいていると思う。
最初は少し読みにくい本だな、と思ったが、読み進めるに従い、あまりにもこの予測が当たっているのでだんだん怖くなり、著者が提唱している3つのシフトを自分も行うべきなのだと思うようになった。
第1のシフトは、広く深い専門性を身につけること。
第2のシフトは、様々な人的ネットワークを築くこと。
第3のシフトは、経済的な充実ではなく、趣味や社会貢献などで心を充実させること。
これからでも遅くない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ.
WORK SHIFT/Lynda Gratton 著.
現在の働き方が書かれているんだけども、10年前に書かれていると思うとすごいとしか言いようがないです。
これからは一つの専門分野を持っていることではキャリアを積めず、複数のスペシャリティを持つ連続スペシャリストを目指すべきと言っています。
そして、それぞれがミニ起業家としてつながり、Co-creationする未来が来るそうです。
インターネットで世界中のひとと繋がりやすくなり、協業することが容易になりました。
そんな世界の中では自分が何をやりたいのか、何ができるのか、どういう課題意識があるのかを積極的に発信する、セルフマーケティング、セルフブランディングも重要になるんだとか。
変わっていく時代を危機ととるか、機会ととるかは、その人のマインドセットと知識によるところが大きいんだろうなと思った本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ確かに100歳時代はそこまで来ている。これからの時代を生きるためにわかりやすく説明してくれていてストンと腑に落ちた。
備忘録
生産性資産(スキル・知識)活力資産(肉体・精神・健康・幸福・友人・パートナー)変身資産(人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意志と能力/チャレンジ)★エクスプローラー(新しい選択肢を見出す、実験→内相→行動パターンを変える、外的な刺激を通じて発見、自分について学ぶ)★インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)安心して失敗できる。みんな参加で協働型の人的ネットワーク。所有することは自分の道を狭めかねない。★ポートフォリオ・ワーカー(異なる活動を同時に行う/所得・地域コミュニティ・友人親類・趣味→貯蓄・経歴をいかし知的刺激・與アしいことを学ぶ)選択肢を生み出せる要素への投資。人生の長い旅。選択と価値観→アイディンテティ。計画と実験。自己効力感(自分ならできる)。自己主体感(自ら取り組む)教育に求められるもの(創造性、イノベーション、やさしさ、思いやり) -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者はロンドンビジネススクールの教授お2人。本書のオリジナルは日本でも2017年ごろ流行ったらしい。本書はそれを要約・編集したもの。
感想。面白かった。今読んで本当に良かった。また「超訳」の通り、確かに読みやすい。本屋で横に置いてあったオリジナルの本の分厚さと、海外著者による本にありがちな事例や例えの多さがない。
備忘録。
・人生100年時代は、老いて長く生きるのではなく、若々しく生きる年齢が長くなるイメージ。人生70年ならば一生涯は61.3万時間、100年の場合は87.6万時間、その差は26万時間。ちなみに1週間は168時間。とても長い時間を手にする。
・長寿化に備えて人生全体を設計し直さなくてはいけない。
・人々の寿命が短く、労働市場の変化が比較的小さい時代は、20代で得た知識とスキルでやり抜くことができた。これからは労働市場が急速に変化するし、働く期間も長くなるので、20代の時に得たスキルだけでは最後まで生産性を保てない。時間をとって学び直して、スキルの再投資をする必要がある。
・従来の人生は3ステージ型。20代までのスキル投資期間、65歳までの勤労期間、65歳からの引退期間。しかし、平成生まれとか、本書の例では1998年生まれの人とかは100歳まで生きる可能性が高いので、65歳引退では人生を経済的に支えきれない。
・長く生産的な人生を送るには、目に見えない、お金に換算できない、無形の資産をしっかりと形成しましょう、というのが本書の提言だ。本書でいう無形の資産とは、高度なスキルと知識、優しい家族、素晴らしい友人、肉体的精神的な健康、人的ネットワーク、自身が培ってきた価値観も。それ自体に価値はあるし、有形な資産(金銭的資産)の形成を助ける。
・有形な資産は回転が比較的容易にできる。株式から投資信託に変えたり、換金して住宅に変えたり。しかし無形の資産はそれが出来ない。簿記のスキルを語学能力に換えたり、地元の友人を新天地での新しい友人へ即座に交換できたり出来ない。だから無形資産への投資は、早く、計画的に、慎重に行なっていく必要がある。
・長寿化時代には、ライフスタイルにせよ、キャリアにせよ、結婚相手にせよ、自分に最も合ったものを見つけることが大きな意味を持つ。
・無形資産を獲得したり、長寿化時代を過ごすにあたり、新しいステージが選ばれてくるという。例えば、エクススプローラー(探求者として生きるステージ)、インディペンデント・プロデューサー(起業家やフリーランスて組織にとらわれずに独立して活動するステージ)、ポートフォリオ・ワーカー(複数の活動のバランスをとって生きるステージ)。自分の世代がやり易いのはポートフォリオ・ワーカーだろうか。所得のための活動、友人や家族のための活動、地域やコミュニティのための活動、趣味のための活動等のバランスを取るイメージ。
・生き方は千差万別になる。これは単に自由だということではなく、ちゃんと考えないといけないのだと受け止めた。
・本書によれば、従来は夫は65歳まで勤労して有形の資産(お金やマイホーム)を形成し、妻は家族やコミュニティとの関係構築といった無形の資産に時間を割いてきたといい、生産性の補完関係にあった。長寿化時代では子育てをせずに過ごす時間が、昔に比べて長くなる。今後の夫婦関係は生産性を補完し合うよりも、パートナーとしての相互信頼や、消費のシェア、経済的リスクの分散のための関係という側面が強くなるのでは、と。 -
Posted by ブクログ
2012年に書かれた本だけれど、2025年の未来についてかなり的確に予想されていた。
32の未来を形作る要因がどれも現実味を帯びてきており、そういった状況での我々の働き方について本当にそれでいいのか、どうすれば幸せな働き方ができるのかについて刺激をたくさんいただいた。
特に印象深かったのは、テクノロジーが発展し便利になっていく中で、業務が効率化して、じっくりの一つのことに向き合う時間がなくなっているという指摘だった。
コロナ禍で一気に加速したテレワークによって、著者の予想通りの現代になっている。
実際仕事をToDo的にこなすだけで、人と会話したりじっくりと集中して向き合う時間がかなり減ってきている。
これからの時代は浅く広くのジェネラリストはAIやテクノロジーに置き換わられやすく、より高度な専門技術が必要になってくる。
それを身につけるためには、いろんなことを浅くするのではなく、深く追及することが大切なのだ。
そして、この高度な専門的技術以外にも、人間関係や内省する力が必要で、特に内省して自分はどうありたいのか?どう社会に貢献したいのか?どう生きたいのか?をじっくり考え向き合うことの大切さを再認識した。 -
購入済み
人生100年時代かぁ
意外とすぐ読み終えたました。
登場人物にイラッとする事も多々あったが、内容としては新たな発見も出来た。
普段、本を読まない人でもさらっと読めて、深く考えさせられます。
どの世代にもおすすめです。
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私は主人公より歳上ですが、まさに自分がやりたい事が分からず悩んでいます。
選択肢が多く、これだと決めても揺らいでしまう。まさに同じ状況です。
いい歳して自分の道を決められない事に、どこか後ろめたさや恥じる気持ちがありました。
ですが、これからの人生を考えるのに年齢は関係ないのだと理解しました。
頭ではわかっていても、不安は拭えません。読んでいてしんどいと思う部分もありました。
ですがじっくり自分と向き合いたいと思います。
人生100年時代。長いですね。
今悩みがある人も無い人も、読んでおいて損は無いです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレコロナ禍で「オンラインファースト」が強制的に進められました。
10年は進んだともいわれます。
僕は仮想空間と現実が輻輳する社会にギリギリ親和性のある世代です。
これからは必ずしも人口が経済力にならないと思います。
仮想空間にシフトすることで現実の消費が下がるのは自明です。
ただ人口が基本となるのは否定できないとも思います。
「大阪市の人口増加を考える」
もちろん魅力的な都市にすべきやと思います。
ただそれよりも直接住むことにメリットを感じてもらえないかと考えています
住民票を置いてもらえると税収も上がるし役所にもメリットある話なんですよね
例えばあいりん地域
アドレスホッパーの拠点にできると思います。
ライフハックの中心として発信することもできると思います。
コロナ後は早く現場に戻りたいですね。
おそらくやりたいことがたくさんあると思います。 -
購入済み
オススメ
この本の出会いは人にオススメされたからです。漫画版と小説版があって、私は漫画版を読んだことありません。しかし小説版でも丁寧に描写されていて、読みやすかったです。ビジネス本初心者でしたが、さらっと読めて良かったです!