朝倉かすみのレビュー一覧
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先日のお茶会で、「雨の日の心理学」と共におススメいただいたのがこちらの小説。
ここ数年、心のホームグラウンドのように通う読書会のお話を契機に、「そう言えば読書会の素敵な小説がありますよ」と教えてもらったのが、
朝倉かすみさん著「よむよむかたる」。
朝倉かすみさんは、昔、タイトルに惹かれて読んだ「田村はまだか」以来の2作目。本当にずいぶんと昔に読んだきりなので、ちゃんと覚えていないんだが、思ってた感じと違った!という印象の残る作家さんだった。
さて、今回の物語。
小樽にある喫茶シトロン。
再婚で小樽を離れるここのオーナーである叔母から、雇われ店長としてお店を任され、主人公の安田は埼玉から昔住 -
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78歳から92歳の読書会に参加することになった、
28歳・安田のやっくん。
読書会の名まえは、坂の途中で本を読む会。
朗読から始まるのが、なんかいいなーと。
メンバーに聴かせるために練習してきて、
メンバーはそれを味わうように傾聴する。
みんなで受け止める雰囲気が生まれている感じ、ほっこりする。
課題本の「だれも知らない小さな国」は、子どもたち向けのお話だけど、
メンバーたちに語らせると、
死が差し迫ったお話になる。
人生経験豊かすぎる解釈だなーとこちらも興味深い。
朝倉かすみさん、初読みでしたがワードセンスがツボにはまる。
「リアルでピュアでトゥルーなフェイス」
「わたしの怪しさをか -
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U-NEXT。とちゅうから、オーディブル。著者らしい、独特の文体、視点の短篇集。コロナ禍で、人生が狂ってしまった人たちの話。とにかく『令和かれすすき』が衝撃すぎて。
日雇いの派遣で働く、独り身の、まあまあのおばあさん。悲しみしかない細かい一人語りが続く。「つっとのおうち」のことを話すあの人との交流。あの人は誰なのか、なんなのか、よくわからず、しょっちゅう脱線して半生を語るおばあさんに、読むのつらいな、と、いらいらしていたら、ラストに戦慄が走った。ネタバレはやめときます。なんだかもう。こんなのって、ありかな。つらいな。
『ドトールにて』介護をしてきた母、妻をそれぞれ最近亡くした中年のおっさん -
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ネタバレ【収録作品】
1 老人たちの読書会
2 いつかの手紙
3 ご返事ご無用
4 恋はいいぞ
5 冷麦の赤いの
6 一瞬、微かに
7 おぅい、おぅい
小樽の古民家カフェを叔母から引き継いだ、書けない小説家の安田。そこでは「坂の途中で本を読む会」という、超高齢読書サークルが月に1回の活動をしていた。
朗読と20周年記念事業を柱にしつつ、とっちらかる会話の様が目に浮かぶ。まだ20代後半の安田がよくそれに付き合うなと感心した。
個性的な面々ではあるが、この会ではみな善性が前面に出ているようで、キレやすいのは会長だけ。それもすぐに機嫌が直る。
高齢者とそれに付き合う若者のいいとこ取りのような話ではある -
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今の社会の生活水準の平均値がどの辺りにあるのかはよく分からないけれど・・・
この本の登場人物たちは多分、平均値より上ではない。
それぞれ違う主人公の短編集だけれど、一作目の印象が強かったせいか、「駅の南口を降り、蕎麦屋を右に曲がり、線路沿いに直進したら薄茶色のマンションを左折、細道を歩くと丁字路に出て、突き当たりのクリーニング屋さんの並びの一軒家」
という描写がほとんどの作品に共通して出てくることから、ホラー的な結末を考えてしまった。
どのお話でも、人生の選択に迷っている人が主役。コロナ禍という特殊な状況にも翻弄されて、生活設計が狂ったり、一変してしまった人も多い。コロナ禍の前に戻れたとした