朝倉かすみのレビュー一覧

  • 満潮

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    読み始めは面白かった。謎の部分があって、これからの展開を楽しみにしていた。
    が、終わり近くは、少し読み飛ばしてしまった。最後までは夢中にならなかった。評価は「普通」。

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    2023年02月18日
  • 泥酔懺悔

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    ★3.5
    飲める人と下戸の人の話がどちらも楽しめるお話がたくさん!

    私はたまに飲んで、さらにたまのたまに記憶もなくします、、。

    気心の知れた友達と飲むお酒は最高です!

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    2023年01月19日
  • ロコモーション

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    地味なアカリが周りに気を遣いながら生きていき、自分の本質から転落していく。それを不幸と感じていないように見られ、やるせない様な、肯定もできる様な複雑な気持ちが生まれました。
    一人の女性の人生、そんな大きなドラマがある訳でもないのだけれども、読む手が止まりませんでした。
    ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかも分からないけど、読後感は悪いものではなかったです。
    アカリには幸せになって欲しい。
    人の欲しいものは、選ばれること、選ぶことなのかな?
    最後のシーンでそう感じました。

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    2023年01月02日
  • 田村はまだか

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    一万円選書の岩田 徹さんが紹介していた本

    自分では手に取らなかったとおもう本に出遭えたことは
    岩田さんに感謝しかない。

    小学生のクラス会
    三次会まで残った数人が
    卒業ぶりに参加する予定の田村君が
    交通事情により遅れてくるのを待っているという設定。

    まずは田村君の人となり・・そして印象的な出来事を回想。
    (マスターの想像や、話を聞きかじった同窓生の印象も面白い)
    昔と現在を織り交ぜながら、今まで生きてきて、
    それぞれの成長や問題、心の葛藤、喜び、現状など
    一章ずつ一人ひとりをフォーカスしながら、
    話が進んでいく。(マスターも含む)
    「田村はまだか?」で毎回一章が締めくくられている感じも好き

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    2022年12月08日
  • 静かにしなさい、でないと

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    「内海さんの経験」
    「どう考えても火夫」
    「静かにしなさい」
    「いつぞや、中華飯店で」
    「素晴らしいわたしたち」
    「やっこさんがいっぱい」
    「ちがいますか」
    …以上の7編の話が入っています。

    感想は…
    どれを読んでも何というか、もぞもぞ、ゾワゾワして、心が落ち着かない感じ、になりました。怖さというか…。
    朝倉かすみさんの本はこれで2冊目ですが、以前読んだ本も心がざわついたので、こういう手法に長けた作家さんなのかも(笑)
    タイトルがどれもそそられ、毎回、何となく手に取ってしまうんですけど(^_^;)

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    2022年05月08日
  • 植物たち

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    植物たちの特性を人の行動になぞらえた短編が6~7話入っています。
    作家さんってすごい。自分にはこういう発想の話は到底思いつかないな~。
    ちょっと風変わりだったり、不気味だったり、う~ん、ちょっと ゾッとする話が多かったかな。実際にこういうことが起こったら怖い。
    落ち着いて面白く読めたのは最後の話「趣味は園芸」でした。
    「村娘をひとり」は、もう恐ろしさしか感じなかったです(汗)

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    2022年05月07日
  • 泥酔懺悔

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    どうも、私です。
    ただいま絶賛禁酒10日中(そんくらいで自慢するなっ!)

    お酒で「やらかした!」と冷や汗まみれ(あるいはゲロまみれ)な出来事はここ数年一度や二度はありまして。人の泥酔エピソードはふふふと笑っていられるが、いざ自分の身になるともはやホラー映画より恐ろしい。できれば宇宙の闇に葬りたいけれど、そういう時に限って記憶力を発揮し、うんこのように記憶は脳内にへばりつく(汚っ!)

    この一冊は12名の女性著名人の、酒にまつわるエッセイが書かれています。酒豪と呼ばれる人も居れば、代々下戸な人もいる。酒で失敗した話や、酒に対する思いなど綴られていて、さまざまな視点が見れて。20代後半によく

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    2022年05月06日
  • 少女奇譚 あたしたちは無敵

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    少女達の不思議でダークな5つの物語。

    「留守番」・・・お母さんと妹と、新しいお父さんのマンションへ引っ越した『ウーチカ』。留守番をしていた夜、テレビの後ろでその『いいもの』を見つけた。
    甘いファンタジーかと思ったら、そうきたか。この本の方向性を決める一話目としてふさわしい話。

    「カワラケ」・・・井垣家の女性は美しい。しきたりとして宝石の名前をつけられ、その時が来るとおこもりをしなければならない。
    『カワラケ』とは、顔の皮膚が徐々に固くなり、陶器のようになって剥がれ落ちる現象。大人へと向かう象徴なのか。その前後で母の態度が一変するのは、美を大切にする一族として、これからますます美しくなる者へ

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    2022年04月26日
  • 平場の月

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    50を過ぎた男女の恋愛。元同級生の再会。
    気分は青春で、読んでいる方が恥ずかしくなるくらい2人だけの世界。

    でも身体は…もう若くない。
    知らないうちに深刻な病に侵されている。
    検査で大腸がんが発覚する。

    この小説は、須藤葉子が死んだことを、同窓の安西から青砥健将が聞かされるところからはじまる。
    はじめから悲しい結末はわかっている。

    偶然の再会から結末に至るまでのストーリーが淡々と描かれる。
    語り口は乾いていて、御涙頂戴とか、綺麗事とか、ご都合主義は一切なく、リアルだ。

    須藤の決断も、青砥の約束も、やりきれないし、若い人にしてみればもやもやしたものだけが残るだろう。
    正しいとか正しくない

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    2025年11月30日
  • 好かれようとしない

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    各章のタイトルは秀逸。
    主人公の女性にはなかなか感情移入できず「拗らせてんなあ〜」という導入後からの、愛嬌チラリで「でも、可愛いのかも?」と思わされ、「ふーん、可愛いトコあるじゃん」と、少し歩み寄ったかと思うと女同士のマウント合戦を見せられて「うわ……地雷案件」と距離を取りたくなる。
    読み手によってかなり印象は変わる作品。


    主人公が一目惚れする鍵屋の男も最初はさっぱりとした爽やかさ、途中から狡猾な色気、そして「うへぇ」というなんとも落ち着きのない、実に人間臭い部分を見せつけられて、この「カッコいいじゃん」と「は? なんだ、コイツ」を行き来させられる。

    途中から「なるほど」と納得も行くし、

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    2022年03月02日
  • 満潮

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    読んでる時に一定してずっと楽しい小説でした。
    眉子さんほどではないにしろ、眉子さんのように生きていた方が楽と思う人は一定数いると思います。

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    2022年02月06日
  • 田村はまだか

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    40歳、っていい歳頃だと思います。
    ある程度生きて経験してきて、この先の自分の人生も知れている。
    小学校時代とかにその子自体が特に意識していないけど周りからは印象深い特別な子ってなんかいますよね。

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    2022年01月27日
  • 田村はまだか

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    小学校のクラス会に40過ぎて行くんだな~。
    やっぱ東京と地方は違うんだな。
    小中で一緒っだった連中とは地元で行き合った時に立ち話するくらいかな。
    までも、物語としては楽しめた。

    作品紹介・あらすじ------------------------------
    深夜のバー。小学校のクラス会三次会。男女五人が、大雪で列車が遅れてクラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ。各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たちのこと。それにつけても田村はまだか。来いよ、田村。そしてラストには怒涛の感動が待ち受ける。'09年、第30回吉川英治文学新人賞受賞作。傑作短編「おまえ、井上鏡子

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    2022年01月09日
  • 田村はまだか

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    男女5人が小学校の同級生「田村」をスナック「チャオ!」で待つ。
    5人が話す「田村」の思い出、マスターも加わり彼らの回想も交じえながら時間は過ぎていく。
    そして遂に「田村」は現れ・・・?

    という内容。
    40歳の大人の心情は無骨でお洒落ではなくて生々しい。
    それがとてもリアルで分かるんだけどね。こういった感じが好きか嫌いかで評価が分かれそう。
    私は1回読んで充分でした。

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    2022年01月08日
  • 泥酔懺悔

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    朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代、藤野可織らの泥酔物語。藤野可織がよかった。

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    2021年12月10日
  • ぼくは朝日

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    あー、私も昔は痛い子供だったなぁ、と郷愁を誘われる小学生のお話。

    でも、本当にしんみり感じるのは、直接語らずに回りくどく匂わせる姉の夕日やお父さんの心情の方でした。

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    2021年09月01日
  • 静かにしなさい、でないと

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    どのお話の登場人物も、うっ苦手…と思うのですが、どこか彼女たちの気持ちがわかるところもあるので同族嫌悪に似たモヤモヤなのかもしれません。
    歪んでるな、と思いました。わたしも思考が歪んでいるという自覚があるのでそこも落ち着かない要因かも。
    「いつぞや、中華飯店で」は、きっかけは外部からだったものの、自分の力でのし上がる!みたいなところが良くて好きでした。
    印象的だったのは最終話。育った環境で人はここまで歪むのか、っていうおぞましさがありました。「心延えのよさ」ってそんなに押し付ける事か…逆効果になって、病んだまま育ってますけど。。これコインランドリーで隣の女性がずーっと呟いてたら怖いと同時にすご

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    2021年07月08日
  • 田村はまだか

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    朝倉かすみさんの「田村はまだか」を読みました。

    タイトルに引き寄せられる。田村って誰よってなるもん。

    小さなバー。小学校のクラス会の三次会が行われていて、そこに集う5人が同級生田村の到着を待っている。三次会というより、もはや田村が来るのを待つための会という感じ。

    田村のひととなりや思い出、登場人物たちの過去などが徐々に語られていく。

    心理や情景が、すごく現実味にあふれてる。心の持ちようや体の変化、40歳の男女の等身大ってこんなだよねって思った。わかっちゃうのです、40過ぎているから(笑)。
    でも、田村や中村理香の小学生時代の発言については、ホントにこんなこと言う子いるかな?って感じだっ

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    2021年03月04日
  • 少しだけ、おともだち

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    仲良くないけど、仲悪くもない、そんな距離感の他人との話。
    最初の話から結構ボディーブローきました。

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    2021年01月27日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    ネタバレ

    同年代の主人公達の短編集。

    『その日、その夜』
    孤独死した女性の心を描く。
    「尻を出して死ぬのはいやだな」って、私もよく思ってる事だw

    『末成り』
    愛し合っていたはずなのに、何も言わずに去っていった男のことが忘れられない主人公。
    別れを心の中で処理しきれず
    「あなたは、まだ、私に答えていません。私はやはり知っておきたいのです」と何年もメッセージを送り続けてしまう。

    たとえどんな言葉でも、きちんと終わらせたかったよね。

    朝倉かすみさんという作家さんは、私の頭の中を何処かで覗いでいるのかもしれない。

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    2020年10月24日