朝倉かすみのレビュー一覧

  • 平場の月

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    離婚も死別も経験していないけど、同世代の男として何となく共感できる部分があった
    お互い素直な気持ちだけで前に進めないのは、歳を重ねるたびに過去の経験や自分の健康状態だったり、色んなものを背負い込んでしまうからなのかな
    幼馴染が生活圏にいる世界観にはちょっと窮屈さを感じた

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    2026年10月20日
  • けんぐゎい

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    登場人物のクセが強すぎる。しかも女性陣がかなり。まるで嶋津輝の小説のようだった。くゎいぶつはふゆではなくて、絶対に宗三郎だよと思う。

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    2026年10月15日
  • けんぐゎい

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    オーディブルで聴きました。長いこと、これでもかと胸糞悪い展開が続く。女性は主人(夫、雇い主)の暴力を受け入れるのが当たり前の時代は、まあまあ(世間では)最近でもあることとは言え、ここまでだと、かなり嫌な気分になる。

    作者は何をメインに書きたかったのだろう。
    江戸時代の女性の性事情?自分の心の中にあるウニコールを聞こう?人生は自分で掴み取るもの?

    全部中途半端な感じ。

    とにかく、江戸時代の女性に生まれなくて良かった。

    「味の染みた里芋か何かのように腹の底にたまっていた」という文章に一番感心した。

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    2026年10月15日
  • けんぐゎい

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    何だか独特な表現で入り込む事が難しかった
    痘痕の女性が生きていくのに頭が良くて気働きでき無いと難しい
    彼女が成長するのに彼女の内なる声が
    影響している
    最後は産医として多くの人を助け
    神様のように慕われるが
    後半はちょっと残酷な内容だった

    何だか不消化な読後感

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    2026年10月14日
  • けんぐゎい

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    第175回直木賞受賞作ということで読んだ。

    テーマは人間(特に女性重視か)の生き方について。

    生まれ持った個性も生まれた後に紐付いた個性も含め
    ひとりひとりの身体的・肉体的・性的・知的・精神的個性についての世間の捉え方と本人の捉え方、近親者の捉え方について‥とテーマは非常に深く重い。

    読後は考えさせられることが多かった。

    直木賞受賞作品だけあり 読み応えが十分にある。

    ひらがな表記が多く
    ゆっくりと読ませる印象がある。

    性的搾取される場面が多いが
    読みどころは それでも「生きる」ところにあるのだと思う。
    その「生きる」の中で
    どう自分を捉えるか
    良い部分もありつつ
    不幸な部分も 辛い部分も 荒んだ部分も含めて
    どう自分を「善し」と受け入れられるか
    できることなら他人を「善し」と包み込めるかが
    「けんぐゎい」のテーマになっているのだと感じた。
    「けんぐゎい」に封じ込めない生き方の選択肢を大切にしたいとも感じた。



    ◯『「〜あたし思うんだけど、一生ってきっと籤引きの連続なのよ。双六にたとえる人が多いけど、あたしは断然籤引きのほうが人生の本質をとらえてると思うわ。籤引きに始まり籤引きに終わる。それがひとの一生なの。なんなら生まれる前からよ。そこからもう始まってるの。〜」』
    (本文より:ほの のセリフ)


    ◯「酷いぶつぶつを持たない者には、いや、引け目のない者には理解しがたいかもしれないが、引け目は拡張するのである。時間をかけてじわじわ拡がり、あれもこれも引け目のせいになってしまう。
    ああ。
    なんとも言えない申し訳なさがあるのだった。どうにも申し訳ないのだ。なににたいしてなのか、どこに向かってなのかは分からない。ただ、申し訳ないのだ。醜い痘痕であることへの申し訳なさでもあるし、それを含めて、このふゆという者それじしんを
    貫く、なんとも言えない申し訳なさがあった。このふゆという者が、ほかのだれでもないこのあたしであるということを詫びたいような。あたしがあたしでごめんなさいというような。」
    (本文より)


    ◯「あたしのここには、とまず胸元に手をあてたもにである。〜中略〜
    そこにウニ坊ってのが棲んでんだ。
    〜中略〜
    ふゆ、ふゆ、ってあたしを呼んで、あたしの全部を「善し」とした。あたしのなかに潜んでる、あたしが見ない振りをしていたり、気づかなかったりしていた真白と真黒の両方ともまるごと「善し」と笑いながら諾(うべな)ってくれたんだ。寄り添ってもくれたし、導こうともしてくれた。なにしろあの仔は、あたしのツノなんだから。あたしの、えいえんのちからなんだからね。
    〈ふゆは善しだよ〉
    そのとき、あの仔の声がふゆの耳のなかでよみがえった。」
    (本文より)


    ここは泣いた。

    「ふゆは善しだよ」

    これがどんなに生きる力になるだろう。
    これがどんなに 今を死なない選択をさせてくれるだろう。

    私も今の自分に「善しだよ」と言ってやろうと思う。





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    2026年10月12日
  • けんぐゎい

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    もう少し自分の年齢が上になって読めば、
    また違う評価や印象を受けられると感じた。

    風景が入ってきたけど、入ってこなかった

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    2026年10月10日
  • けんぐゎい

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    すごくイヤなものを見た(°▽°)
    「外側にいる人間」ねえ....(°▽°)
    それって誰がどうやって決めるの?(°▽°)
    こっちからすればそっちが外側なんですが(°▽°)

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    2026年10月10日
  • けんぐゎい

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    各章にあるウニコールやりんぼって何のことだろうと思いながら読み進める。この描写はキツいなと思いながらも独特のテンポで読み進めることができた。
    けんぐぁいっ子たちのコミュニティが作られ、救いのある終わり方が良いです。

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    2026年10月09日
  • けんぐゎい

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    江戸時代、当時の家父長制や外見至上主義で女性は理不尽な扱いを受けていた。その中でもタイトルの『けんぐゎい』(圏外)と言われる、普通からはみ出された女性たちの扱いは酷く、読んでいて気分が悪かったが、そんな女性たちが連帯を組んで力強く生きる姿と逆転劇を起こすのは胸を熱くしました。

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    2026年10月08日
  • けんぐゎい

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    著者のインタビューで「実はラストから書き始めた。単行本化するにあたって時系列に書き直した」とあって納得するものがありました。

    前半はエログロ的で途中で断念しかけたのですが、後半は生命の賛歌に視点が移り、その差異を感じていたからです。

    けんぐぁい、という意味はあまりにも侮辱的で、はじかれた女たちの傷みが胸を締めつけます。同時に今もなお、人が人を見る時に、“けんぐぁい”的な尺度が宿っている現実に気付きます。

    作者は桐野夏生さんの『OUT』に影響を受けたとあり、文体を覆う血生臭ささにそれを感じました。
     

    作者の朝倉さんの作品は15年前に『田村はまだか』を読みましたが、その印象と今回の作風とあまりにも違うので、この15年間に朝倉さんに何があったのか、そちらに興味を持ちました。

    ※Audibleで。
    ✎ ………………………………………

    2026年第175回 直木賞受賞作

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    2026年10月04日
  • よむよむかたる

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    読書会の話と認識して読み始めましたが、参加者がおじいちゃん、おばあちゃんとは想像していませんでした。読書会とはいえ、内容は脱線に次ぐ脱線で、いつの間にか各々の思い出話に。。

    皆を唸らせるような感想やより高い技術を持ってした読みを追求するのではない、緩やかな会合の雰囲気が目新しかったです。読書会に対して、堅いイメージがあったのが、今作で払拭されました。

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    2026年09月28日
  • 平場の月

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    年齢や自分の生い立ちから人に迷惑をかけたくないという気持ちはよくわかる。
    それでも、それは自分の気持ちであって、それを貫くのは例え病気で先がなくても、自分勝手というか相手の気持ちを置き去りにした、迷惑をかけたくないという自分の我儘というか押し付けでもあるのかなと思う。残された人が後悔しないようにするのも、相手に迷惑をかけない事になるのではないだろうか。

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    2026年09月27日
  • てらさふ

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    十代の少女二人が描いた、叶うはずも無い夢はある物の偶然な発見により、現実化へと突き進む

    嘘を重ねることへの罪悪感も無く、互いの自己表現出来る場を見つけたことで、自信や知恵を身に着けて行く様は、サクセスストーリーのようにも思えるが、現実は甘くない

    大金を得ることで二人の計画に綻びが出始める
    小賢しいようでいて、やはり子供、一人は恋人に助けを求め、一人は飲酒に逃げる

    この子達どうなるの?と、ハラハラしながらも一気に読み進めた

    現実にはもっと大事になるだろうが、お話しはそれぞれの着地点を見つけ前に進もうとしていた

    ミステリーでも無く、青春小説でもない不思議な物語だった

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    2026年09月11日
  • 平場の月

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    50代でこの悲恋はきつい。きっとずっと心残りなんだろうなー。
    2人の日常的な会話や行動に、本当に50代か?と疑問に思うことがたびたびあった。もっと若そうな会話の仕方をしてる。
    かと思えば須藤の科白は小難しいことばかり言うから、チグハグ感が拭えなかった。
    ウミちゃんは人間関係のめんどくささを表してくれていて、とてもよかった。

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    2026年09月06日
  • がんばれ、おめでとう、ありがとう

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    7つの短編。
    表題のように単純に前向きな内容ではなく、一癖も二癖もある大人のおとぎ話のような。

    「ニオイスミレ」SFぽっくもあり近未来にありそう。
    「地元裁判」子どものころ、確かにあったぞそんなこと!?

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    2026年08月28日
  • 平場の月

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    勝手に大人の恋のハッピーエンドかなって思って読み始めたんだけど。
    全然違くって、さまざまな葛藤が入り組むラブストーリーだった。

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    2026年08月26日
  • 少女奇譚 あたしたちは無敵

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    直木賞作家となった朝倉さんの 少女をめぐる謎めいた短編集

    「留守番」
    雑誌Mei(冥)2014 掲載 初めて名前を聞いた雑誌です。 女のコのためのこわ~い文芸誌としてKADOKAWAで少しでてたみたい。
    始まりから終わりまで 謎めいた短編。
    主人公は少女っぽいんだけど それさえも定かではなくなる。でも結局なんだかんだかわからないm(_ _)m

    「カワラケ」

    ウェブサイト ダヴィンチニュース 2015
    歴史ある女系の家系の小学生の少女。
    謎めいた「カワラケ」という事象を体質的に受け継ぐ。そのための忌み屋への籠り。
    どこかにありそうでいて、ラストの冷ややかさが斬新。

    「あたしたちは無敵」

    ダヴィンチニュース 2015掲載

    村田さんの丸の内魔法少女ミラクリーナ の小学生少女迷走版みたいな。
    奇譚系は好みですが、あんまり続いて来ると レビューしようがないですわ

    「おもいで」
    ぼんぼん時計で タイムスリップする小学生女子と思いきや。これも ダヴィンチニュース2015掲載。
    このあたりの文章は おしゃまな小学生女子に受けるんじゃないかな。ラストは厳しめだけど。

    「へっちゃらイーナちゃん」
    へっちゃらではなくなった父子家庭から 逃げ出す少女達。イーナちゃんに乗って。
    昭和前期の父親像って、こんな感じが多いかも。
    星一徹氏と磯野波平さんのミックスみたいな。

    少女たちが置かれた厳しめの現実を、不思議系の奇譚にして描く5編。
    私は 好きですわ。

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    2026年08月17日
  • 田村はまだか

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    再読。札幌、ススキノのスナックで、同窓会帰り、四十歳、五人の男女が田村を待っている。田村は、男をとっかえひっかえするろくでなしの母親のもとに生まれ、いつもお下がりのジャージを来、遠足のとき、お弁当のおかずを持たせてもらえないような貧しい暮らしをしていたが、頭はよく、かけっこも早く、しかし目立たず、性格は潔癖というか、ざっくりいうと「ロンリー」というのが、五人の評。「小六でロンリーをやられたら、近づきにくいよ」そんな田村だったが、ある時、クラスの問題児だった女子を、声を荒げて叱咤する。「どうせ死ぬから、今、生きてるんじゃないのか」その女子と田村は結婚し、子供をもうけている。その田村を、待っているのである。

    五人、そしてスナックのマスターの抱える事情が、連作短編として語られる。その多くは色恋沙汰で、なんというか、どこにでもあるような人間模様で、だけどそれが、田村の存在でつながっている。人間って、こうして生きてるんだよなと、思わせられる。

    まったく覚えてなかったけれど、併録されていた「おまえ、井上鏡子だろう」も、衝撃的でよかった。人物像や出来事は、どちらも、まあまあ、ベタな感じである。けれど、ふだんは見落としている奇跡のようなものを、見せてくれる。いい小説だった。

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    2026年08月04日
  • 田村はまだか

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    同窓会に遅れる田村を待ちながら、昔話をしたり回想したり。
    おじさん(女性もいるけど)の独りよがりで勝手な妄想俺物語を多分に含みつつ、気づけばもう40歳みたいな。

    心のうちに留めておきたい下衆な話しとか、いろいろ。

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    2026年07月19日
  • よむよむかたる

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    小樽の古民家カフェ「喫茶シロトン」で開かれる読書会の話。平均85歳の高齢サークルと28歳の雇われ店主のやり取りが軽快でこういう読書サークルも味があって良いなと。私もこれくらい長生きしたらこういう張り合いがほしいな、楽しく歳を取りたい。

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    2026年07月14日