朝倉かすみのレビュー一覧

  • ロコモーション

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    ヘンタイ…(笑)
    でも、なんか嫌いじゃないなぁ。
    そんなにおかしなところのない家庭で育ったと思える主人公なのに、
    なぜ波乱(転落?)の幕が開くのだろう…
    人生はいつもどこかからどこかへの移動の途中。
    行きたいなぁ…と夢見ている最中。

    彼氏が最後、いきなり反省するのはちょっと突然過ぎて受け入れるのにとまどったが。

    つつましい生活を送る主人公に好感。貧乏って、なんとも味がある。

    次は、田村はまだかをよむ。朝倉かすみ読破ウィーク!!

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    2012年03月10日
  • 好かれようとしない

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    うーん、いいっすねぇ!
    何がといいますと、人物の会話の言葉のセンス。
    ボクトツな!?主人公が、じっくりと恋を進めていく様。
    何気に、人妻から相手を勝ち取っていくところ。

    作者、勝手に若い人なのかと思ってたら自分の親とさして変わらないご年齢であられた。
    言葉のセンスとか好みって、案外、歳関係ないのかもねと思った夜。

    さっ、次の朝倉かすみ文庫は何読もうかな♪

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    2012年02月21日
  • 肝、焼ける

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    うーん、レビューが難しい。
    こういう日常生活の中のちょっとした感情のほころびみたいな話は実は苦手であんまり読まない系統の話。
    だから、短編集のはじめのほうは、うーんという感じで読み飛ばしていたんだけど、コマドリさんのことに若干捕まる。

    なんの変哲も特徴もない普通であり続けた女性のこれまでの人生の話なんだけど、普通であり続けることへのこだわりというかプライドというか思い入れが感じられます。
    そうか、際立って特徴がない人もこういう思いの中で、個性?とこだわり?をもって毎日生きているのかという発見がありました。

    そう思って、他の作品を読み返してみると、なかなか面白い。
    春季カタルあたりは秀逸。
    日常のほころびと日常への回帰がうまく描かれている。
    こういう風にやさしく無理なく、日常のループから抜け、また戻れば、強いあわせなふつうの日常生活を送れるんだという感じ。

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    2012年02月18日
  • 肝、焼ける

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    ネタバレ

    デビュー作『コマドリさんのこと』を含む短編集。

    表題作は31歳の主人公が、24歳の恋人が単身赴任中の稚内を突然訪ねる。
    彼が自然消滅を狙っているかも、もしかしたらもう別の子と付き合っているのでは、というもやもやした気持ちを抱えて。
    来たはいいものの郵便受けに置手紙を放り込むだけでチャイムも押さず電話もしない。
    稚内の人々とささやかな交流があり、最後はやりたくなかった「みっともない」ことをする。
    みっともなくても好きだから、というストレートな姿がいい。

    『コマドリさんのこと』はコマドリさんのキャラクタに疲れた。
    終わりはよかったけど、展開が行ったり戻ったりでぐるぐるしていてちょっとだるい。

    『春季カタル』は婚約者の家から帰る途中に行きずりの男と寝てしまうなんだかファンタジーみたいな雰囲気。
    でもこの作品には、朝倉さんの作品に頻出する「どう考えても最悪な男」を王子様だと信じる女像が色濃く出ている。

    好きだなと思ったのは40代独身の同僚2人の間で上手く立ち回る主人公を描いた『一番下の妹』と、13年間付き合った恋人と別れそうな主人公が旧い友人と温泉に行く『一入』

    この短編集は割と前向きになれる気がする。
    いや、「みっともなくてもいっか」と開き直れるそんな感じ。

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    2012年02月14日
  • そんなはずない

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    なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて
    わくわくしながら読み進めました。
    話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?)
    キャラクターも、なんか好きでした。
    こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。
    姉妹、変わってますよね。
    地味そうでいてそうでもなくて、
    目立って変人でもないけどいたら「あっ、おもしろい人だ」って
    友だちになりに行っちゃいます。私なら。


    家族のあたたかさが後半ちょっとだけじわっとでてきた。
    恋愛の話は、八人めの男がなかなか活躍しなくて
    ようやく最後結ばれた(性的な意味で)。
    でも望んだ結末です。
    いまいち先の見通しが立たないような人ばかりが登場するけど、
    そんなのが今の気分です。
    日本全体もそうなのかしらね。ゆるっと今を生きている、と。
    さて、この人の次の作品をサーチしましょ(わくわく)

    ※解説もまずまずよかった。

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    2011年12月30日
  • 肝、焼ける

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    なかなか良かった。
    デビュー作のコマドリさんんことも肝、焼けるも。
    どちらも三十路を越えた女の話。
    真穂子の年下の恋人との関係にやきもきするさまはリアル。
    コマドリさんの三十路を超えても処女な乙女おばさんもリアル
    ぞっとするくらいに。

    解説の豊崎さんのコメントも好きです。

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    2011年11月04日
  • 好かれようとしない

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    途中まで、ああ、よくある、ダメな女の空回りかなあ、とおもったのですが、なにこれ!ときめくじゃない!!こんな小説も書けたんだ、このひと。ときめきました。

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    2011年10月19日
  • 肝、焼ける

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    面白い。これはアラサー独身女が読むから面白いんだろうなあ。こんな小説書く作者ってどういう女なのだろう。友達になるのは怖い気がする。
    だけど、こういう独り身のジリジリ感って男は感じないのだろうか。絶対感じてると思うんだけどな。そんな小説あるのかな…?

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    2011年06月28日
  • 好かれようとしない

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    田村はまだかでも思いましたが、著者独特の空気感が非常に読んでて心地よいです。何処にでもいそうな平凡な人々をごく普通に書いてるだけなのに、ちゃんと一人一人が嫌味なく主人公としての輝きを持ってる。

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    2011年06月11日
  • 好かれようとしない

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    各章の最後に、風吹視点じゃなくて彼視点のブロックがあって、そのやり方がなんだか好きでした。本当に短くて「匂わせる」くらいのものなのでそれでよりドキドキ出来たというか。

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    2012年04月19日
  • 好かれようとしない

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    「好かれようとしない」っていうタイトルが今の自分にはピッタリ。本の内容とは全く状況は違いますが(苦笑)
    主人公に共感できる部分がたくさんあって、読みながら応援(笑)
    朝倉さんは文章のテンポがいいので読みやすいです。

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    2011年03月28日
  • そんなはずない

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    「……大丈夫だよ」

    鳩子は答えた。大丈夫ということばは、大丈夫ではない状況のときに用いられるものかもしれない。

    「なら、いいけどさ」

    塔子は「そうだよ、大丈夫だよ」というのをあきらかに躊躇っていた。大丈夫の「だ」をいうところからして逡巡しているのが見てとれた。「ほんとうに大丈夫?」と、訊ねるのも遠慮しているようだ。鳩子を見ずに薄い腰をのっつそっつしている。

    「大丈夫だって」

    鳩子は笑って「大丈夫」を上乗せした。ころもの厚い海老天の絵が浮かぶ。



    朝倉かすみはなにげない状況や心情の描写で使用される語彙が独特で面白い。しかも「独特」なのを狙った感じはせず、自然に頭に入ってくる。だから物語の筋とは関係なく、どこを読んでも面白い。

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    2010年09月13日
  • そんなはずない

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    朝倉かすみは、本当に上手い。いや、旨いのか。
    小手先なんかじゃなく、人の汚さが、女の持ついやらしさが、よくわかってる。そしてそのいやらしさがいやらしくなく描かれる。

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    2010年07月31日
  • 肝、焼ける

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     独特な文体で綴られる一冊。
     文章なのに何か軽妙で、語呂がいいのかな? つい、口にしてしまいそうなんです。

     微妙な年頃になった女性の心の機微というか、気持ちの揺れというか、打ち捨てられない頑なさを、どこかおかしく寂しく上手く表現している感じがします。

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    2010年07月02日
  • 肝、焼ける

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    一番最初の「肝、焼ける」のラストが、わたしにはちょっと肩すかしだったので、苦手なタイプかなと思ったけれど、すぐに取り消し。おもしろかった!
    「肝」も、情景が頭に浮かぶし、先を楽しみに、どんどん読み進めたい感じだったので、余計にラストで「あら?」と思ったのだけれど、他の話はどれも、読んでいるときも読み終わったときも、おもしろくて満足感に浸れた。
    特に、「コマドリさん」。
    今まであまり読んだことのないタイプ。
    この作家さん自体、わたしには、今までにないタイプだけれど、もっと読みたいと思わせられた。
    うれしい出会い◎

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    2010年03月31日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    私には難しかったかなぁ。読み終わってから朝日の書評「むしろ歌舞伎と同じで、筋を頭に入れてから読んだほうがより楽しめるのではないかと思う。」を読み、後悔。確かに、筋を知っておけば、最初の話でポルノ小説を読まされているのか私はと感じながら読まずに済んだかも。

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    2026年10月26日
  • けんぐゎい

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    どうにも気持ちの良くない小説だった。
    思っていた展開とは違ったからと言って評価を低くするのは間違っていると思うが、うーん‥。

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    2026年10月22日
  • けんぐゎい

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    難しい本だった。
    時代小説というものを初めて読んだけど
    時代背景や口調も含め、頭に入ってこなくて
    序盤~中盤にかけてはかなりしんどかった。

    主人公が目標みたいなものを見つけてから
    ようやく読みやすくなって、そのまま終盤まで一気に読めた。

    生まれながらのハンディキャップなんて関係なく
    たくましく生きていきたいね。

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    2026年10月22日
  • けんぐゎい

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    Audibleにて。
    とても賢く、しかし病気のせいでできたブツブツのために、けんぐゎい(圏外)とされたふゆ。
    容姿端麗だけど、憑依のようなのぼせ癖を持っている妹のよし。
    そして、お前がくゎいぶつ(怪物)だろ!っというような異常者、宗三郎。

    なんとも屈辱的な、目を覆うような女性差別。
    犯されボロ布のように扱われる女性。
    こんな内容を最後まで読み進められるのは、この独特の語りとテンポのいい言葉の並びなのだろう。
    これ文字で読んだらどんな感じなのだろう?

    結局、けんぐゎいがなんだ!ブツブツだからなんだ!ウニコール!!!っと叫びながら、女性よ!立ち上がれーーー!っという感じしか捉えきれなかった私だが、、、。
    他の方の感想を読み、ふむふむ、、なるほどと納得したようなしないような。

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    2026年10月21日
  • けんぐゎい

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    江戸時代の時代背景に現代的なフレーバーとキリシタンの教えに染まって救われたり、狂ったりしている人たちの群像劇というのか、捉え所のない小説だなぁこれは。

    文章は何となしに気味が悪いし、読ませるので好きなほうなんだが、主人公のふゆがはっきりしないのでわかりづらい。それと物語の中で人物が話しているうちに主体と客体が入れ替わったり戻ったりする。振り回されてくらくらする感じを覚えた。

    この物語の主題はなんなのだろう?ふゆ、ほの、りよ、つる、かめ。みんなそれぞれけんぐゎいの悩みや業を抱えて生きてきた。深掘りされるのはりよくらいなもので、ふゆは自分を語らないのでいまいちわからなかった。

    物語の終わり方もすっきりしない。
    捉え所のないぬらぬらした蛇のような小説。

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    2026年10月20日