朝倉かすみのレビュー一覧

  • 肝、焼ける

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    面白い。これはアラサー独身女が読むから面白いんだろうなあ。こんな小説書く作者ってどういう女なのだろう。友達になるのは怖い気がする。
    だけど、こういう独り身のジリジリ感って男は感じないのだろうか。絶対感じてると思うんだけどな。そんな小説あるのかな…?

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    2011年06月28日
  • 好かれようとしない

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    田村はまだかでも思いましたが、著者独特の空気感が非常に読んでて心地よいです。何処にでもいそうな平凡な人々をごく普通に書いてるだけなのに、ちゃんと一人一人が嫌味なく主人公としての輝きを持ってる。

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    2011年06月11日
  • 好かれようとしない

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    各章の最後に、風吹視点じゃなくて彼視点のブロックがあって、そのやり方がなんだか好きでした。本当に短くて「匂わせる」くらいのものなのでそれでよりドキドキ出来たというか。

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    2012年04月19日
  • 好かれようとしない

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    「好かれようとしない」っていうタイトルが今の自分にはピッタリ。本の内容とは全く状況は違いますが(苦笑)
    主人公に共感できる部分がたくさんあって、読みながら応援(笑)
    朝倉さんは文章のテンポがいいので読みやすいです。

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    2011年03月28日
  • そんなはずない

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    「……大丈夫だよ」

    鳩子は答えた。大丈夫ということばは、大丈夫ではない状況のときに用いられるものかもしれない。

    「なら、いいけどさ」

    塔子は「そうだよ、大丈夫だよ」というのをあきらかに躊躇っていた。大丈夫の「だ」をいうところからして逡巡しているのが見てとれた。「ほんとうに大丈夫?」と、訊ねるのも遠慮しているようだ。鳩子を見ずに薄い腰をのっつそっつしている。

    「大丈夫だって」

    鳩子は笑って「大丈夫」を上乗せした。ころもの厚い海老天の絵が浮かぶ。



    朝倉かすみはなにげない状況や心情の描写で使用される語彙が独特で面白い。しかも「独特」なのを狙った感じはせず、自然に頭に入って

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    2010年09月13日
  • そんなはずない

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    朝倉かすみは、本当に上手い。いや、旨いのか。
    小手先なんかじゃなく、人の汚さが、女の持ついやらしさが、よくわかってる。そしてそのいやらしさがいやらしくなく描かれる。

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    2010年07月31日
  • 肝、焼ける

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     独特な文体で綴られる一冊。
     文章なのに何か軽妙で、語呂がいいのかな? つい、口にしてしまいそうなんです。

     微妙な年頃になった女性の心の機微というか、気持ちの揺れというか、打ち捨てられない頑なさを、どこかおかしく寂しく上手く表現している感じがします。

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    2010年07月02日
  • 肝、焼ける

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    一番最初の「肝、焼ける」のラストが、わたしにはちょっと肩すかしだったので、苦手なタイプかなと思ったけれど、すぐに取り消し。おもしろかった!
    「肝」も、情景が頭に浮かぶし、先を楽しみに、どんどん読み進めたい感じだったので、余計にラストで「あら?」と思ったのだけれど、他の話はどれも、読んでいるときも読み終わったときも、おもしろくて満足感に浸れた。
    特に、「コマドリさん」。
    今まであまり読んだことのないタイプ。
    この作家さん自体、わたしには、今までにないタイプだけれど、もっと読みたいと思わせられた。
    うれしい出会い◎

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    2010年03月31日
  • けんぐゎい

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    女性としての生き方の話。

    生まれ持っての地位に翻弄されたり、子供を産むことの考え方の違いだったりと様々な価値観が出てくる。特に江戸時代が舞台なので、女性の扱いが酷い場面描写も多い。

    正直言葉も難しく、前半は辛い描写も多いからか理解するのも難しかった。でも後半の展開は見事。

    女性として強く生きる姿は、時代は違えど今と通じる部分もある。
     
    人間誰しも心に天使と悪魔がいる。そんな事を思いながら、もう一度読み返したくなる作品。

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    2026年08月22日
  • けんぐゎい

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    直木賞ということで前知識なく読んでみた。最初の方はどういう方向に進むのかよくわからなかったけど、最後には行く先に明かりが見えたような気持ちになった。

    けんぐゎい
    ウニコール
    ガストホイス

    言葉遣いも心地よい。最初は何を指しているのかよくわからなかったけど、読み進めるうちにその意味することがわかる。
    そのほか、
    ・のいち 夜 のちぇ 夜 なぐと 夜
    ・おまえは善しだよ
    ・あの子らはほんとうにきれいなんだ。縹緻よしっていうよりも、清らかだったり潔かったり凛々しかったりといったような、この世のいろんないいものが寄り集まってできている。

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    2026年08月18日
  • 少女奇譚 あたしたちは無敵

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    直木賞作家となった朝倉さんの 少女をめぐる謎めいた短編集

    「留守番」
    雑誌Mei(冥)2014 掲載 初めて名前を聞いた雑誌です。 女のコのためのこわ~い文芸誌としてKADOKAWAで少しでてたみたい。
    始まりから終わりまで 謎めいた短編。
    主人公は少女っぽいんだけど それさえも定かではなくなる。でも結局なんだかんだかわからないm(_ _)m

    「カワラケ」

    ウェブサイト ダヴィンチニュース 2015
    歴史ある女系の家系の小学生の少女。
    謎めいた「カワラケ」という事象を体質的に受け継ぐ。そのための忌み屋への籠り。
    どこかにありそうでいて、ラストの冷ややかさが斬新。

    「あたしたちは無敵」

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    2026年08月17日
  • けんぐゎい

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    見えない業界の外(圏外→けんぐゎい)に弾き出された女たちが痘痕(あばた)だらけの産医〝ふゆ〟のリーダーシップで生きる場をつくっていく物語。それは男社会のなかで女が脅されることなく暮らし、子を産むこと産まないことを強いられず、安心のある理想の場所。江戸を舞台に展開されてるが、いまも・・・と思ってしまう。

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    2026年08月16日
  • けんぐゎい

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    前半はなかなかしんどかった。
    個性というにはどの登場人物も癖が強すぎる、怪物揃いだ。人間みんな一癖も二癖もある、ということだとは思うけれど、序盤〜中盤すぎまでの描写、あそこまでする必要があったのかな……。

    2章の終わりくらいからは面白くなってきたし、この作品の趣旨が見えてきたように感じて、一気に読みやすくなった。
    妊娠出産、いのちを生みだす営みは、作品の舞台である江戸時代であろうと現代であろうと変わらない。身体への負担も妊婦と子供の命を賭ける点も。
    後半の話は、ふゆやその仲間たちの怪物ぶりがうまく回っていて頼もしかったし、受け取るものも多かった。全体を振り返ると、読んでよかったなと思う。

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    2026年08月15日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    直木賞受賞作品ということで期待して読んでしまった。
    が、半分くらいまでは主人公のふゆや周りの女性達に降りかかる性加害などの災難の連続で読むのがつらかったし、気持ちの良いものではなかった。
    りよの持ち前の明るい性格がほんの少しの清涼剤だった。
    それでも筆者の筆力のなせる業なのか、ページをめくる手が止まらず後半は一気読みでした。
    ちかの最期は少しオカルトじみていたが、おこまさま、ちゅう太、ヒデさん、りよとのつながりもきれいにまとめられていてよかった。
    双子の行く末などを読んでみたい気もする。

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    2026年08月14日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    第175回直木賞受賞作。

    著者の作品は3冊目だが、毎回違う作家の小説を読んでいるように感じるほど広角打法の人だと思います。
    江戸時代中期の江戸が舞台で、疱瘡から全身ひどい痘痕が残った女性の半生を描いている物語です。
    時代小説としては、文体がその時代風であることや主人公以外のいろんな人の視点が入ってきたりして読みづらかったです。
    ただ、テーマとしては世間からつまはじき(現代だといじめかな?)に遭った女性たちが立ち上がる物語のようで、読後感は爽快でした。

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    2026年08月14日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    疱瘡の痕が残ったふゆが、手習いはの師に見込まれながらも、その後を継いだ養子に手篭めにされ、その結果懐妊、流産と続き産婆へと道が開けていく。長い長い曲がりくねった成長の物語。奇矯な妹や自分勝手な母、周りの登場人物が個性豊かで、その文体語り口の癖とともに独特の世界が広がっている。

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    2026年08月13日
  • けんぐゎい

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    生きるためには何があればいいのか、さまざま要素が絡み合って、できたらもう少し深掘りしていきたい気持ちが高まる作品。

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    2026年08月10日
  • けんぐゎい

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    表紙カッコ良すぎて、直木賞だったし購入。
    文体、話し言葉が本当に難しかった。
    だけど内容はめちゃ面白かった。
    女性はどんな理由があっても産まされてはいけない、産めないことがあってはならない
    どちらの尊厳も侵されてはいけないことだよな。

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    2026年08月09日
  • けんぐゎい

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    内容はとても面白いが、なんせ読みづらい。独特の言葉で、当時話し言葉なのか、江戸言葉なのか、外国語なのか?結局なんのこと言ってるのかわからないまま読み進めてた部分も。装丁も夜中に机の上に置かれてたらビビります

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    2026年08月08日
  • けんぐゎい

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    女ってなんなのかな。フェミニズムやルッキズムが叫ばれて久しい昨今だが、舞台はおそらくそんな考えが全くない時代。けんぐゎい、と、恋焦がれる相手が言えば絶望し、憎い相手が言えば腹が立つ一方で、快い相手が言えば爽快にも聞こえ、自分が唱えて言い訳にすることもある。なにくそ、と生きる糧になることもあっただろう。女性の弱さと、それを上回る強さに感服した本だった。

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    2026年08月08日