朝倉かすみのレビュー一覧

  • けんぐゎい

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    最初はちょっととっつきにくくてはじめの1/3くらいは戸惑ってたがそこからは一気読み。読んでよかった。

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    2026年09月28日
  • けんぐゎい

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    りよとヒデさんのくだりが一番泣けてすごく好き。
    あとはふゆがガストホイスをつくるところ。
    そしてみんなのお守り袋。

    人はただこの世界に生かされているものなのかもしれないけど、そこにはたしかに生きている自分の味がある。一人ひとり違う、生まれ持った何かと人生の中で培った何かが合わさった独特な味が。
    わたしもそう思いたい。

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    2026年09月26日
  • けんぐゎい

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    ひらがなが多く読みにくいなと読み進めると…馴染みのない難しい言葉が出てきたり、全く馴染みのないキリスト関連のかな文字が出てきたり、テンポが悪くストーリーにうまく没頭できず、モヤモヤした。主役のふゆさんが中盤くらいから報われはじめ、光の当たる世界へ話が進んで安心した。
    面黒いって言葉遊びが面白かったなぁと思います

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    2026年09月18日
  • けんぐゎい

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    終わり方や後半の進みはあまり好きじゃなかったものの面白すぎて星5だった、話が進むねえ

    私は宗三郎がとても好き、おつるも好き
    この世に可哀想な人なんて1人もいないと思った
    ただ生きてく力が欲しい、生きていて嬉しいと思える人に出会えること、自分の使命みたいなものを見つけること、悲しくても辛くてもそれが輝きになること
    あなたはわたしで、わたしはあなただと思えること
    それが人を助ける力になる、助けることで自分が助かること

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    2026年09月09日
  • けんぐゎい

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    直木賞受賞作。痘痕のふゆが尚三郎に孕まされ、カリスマ女医のおこまさまの弟子になり、おこま様を凌ぐおふゆさまになる。妹のりよ、ほの、つる、かめ…キャラクターの豊かさと、女性が書く女性の性が朝倉さんらしい。尚三郎の顛末と双子への采配にふゆの成長が感じられる。

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    2026年09月03日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    人間持って生まれた味に生かされている。

    最後の双子の子は、多田屋の子になるか、ふゆの子になるか、丁か半かの博打やって思った。

    けんぐゎいでくゎいぶつなふゆと、その仲間たちがいつかほのに会える日を見てみたい。

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    2026年08月31日
  • よむよむかたる

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    直木賞候補作
    小樽の古民家カフェで月一回開催される老人達の本を読む会のはなしを、カフェの運営を任されている若者視点で描いている。
    老人達の言葉使いが今風ではないので少々読みにくく、最初苦労した。
    課題図書を朗読して内容を読み込み感想を語る、という会だが、メンバー各々が持つ背景から出て来る一筋縄ではいがない発言、特にまちゃえさんの発言が全体の筋のキーとなっている。
    老人の読書会という枠組みを超えた幾つも家族像が描かれていて、小説らしい小説となっている。

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    2026年08月27日
  • 平場の月

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    直木賞受賞、朝倉かすみさんの本。受賞作ではなく、少し前の本を読んでみた。朝倉さんの本では「田村はまだか」という、こちらもやはり高校の同級生の交流を描いた本が面白かったが、今回も同様にとても良かった。昔好きだった人との再会を経て良い仲になるのはよくある話だが、この本では二人は離婚歴があり家庭を崩壊させた経験がある。両親の不倫や離婚、親の介護、自分自身の病気とも向き合いながら、なんとかその日を生きている。高校時代のキラキラした、瑞々しい時代がまるで幻のよう。そんな50代の心のひだの奥まで、もっというと、そのひだに溜まった垢のようなパサパサしたつまらない感情みたいなものがこれでもかと描かれている。そんなパサパサしたものでも大事で妙に共感できることが多い。こういう描き方ができるってすごい才能だし、受賞作のけんぐあいは全く異なる背景なので読んでみようと思いました。

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    2026年08月14日
  • 平場の月

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    運命的な出会いによって 誰かと魂のレベルで深くつながってしまうことは至上の幸福ではあるけれど、やがていつか訪れる離別・喪失で自分の命の一部分が 凄まじい痛みとともに引きちぎられてしまう。それでも その先を 独り生きて行かなくてはならない。出会うこと そして 共に生きるということの 壮絶な側面だ。

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    2026年08月08日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    ネタバレ

    事件は起こらない、淡々とした日常を作家が切り取ると物語になる。はっきりしない結末も、現実ではよくあることだし。ホール・ニュー・ワールドの智子の、世間の評価より自分の値付けは高いと思ってる、出産でステージが上がる、言いたくない事が言語化されていてぐさっときた。最後のさようなら妻、も結末が見えてくるのに文章がうまくて読んでしまう、そんな感じ。平場の月より好み、多分この作家で一番好きかも。ほかも読む予定。

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    2026年07月29日
  • 好かれようとしない

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    かわいい。時々…ほんとに時々、真っ向勝負な言葉が出てくる。そこもいい。
    若い頃ってこうだったかな。いや、私はもっと女で、こんなにピュアではなかったよ。むしろヒロエ・Oに近かったかも。
    でも、冷静に一度押し返せるほど、自分の気持ちに素直でいられるっていうのは、すごいことだな。まさに「好かれようとしない」ことの効能だよね。なかなか、こんな平らかではいられないよ。…と、ライトに読みつつも、結構いろいろ考えた。いいよね、こういうラブストーリー。

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    2026年07月26日
  • よむよむかたる

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    超高齢者(平均年齢85歳!)の読書会の物語。
    最初は、すぐ気分を害して怒鳴りつけたり、空気の読めない発言をしたり、何度も思い違いの混じった同じ話を繰り返したりする老人たちに、冷やかな、そして自分もいずれそうなるのかと怖いような気持ちで読んでいた。語り手である喫茶店店長(ちょっと自意識強めの28歳)の視点に共感しながら読み進めた。
    でも、仲間と本を読み語るときだけは、自分らしい、1番いい自分でいられる、そんな場所が彼らにとっては読書会なのだ。わかる。と思った。
    読書会って、そうだよね!

    老いへの怖さは、本人達が1番感じている。理性を失い、身体の自由を失っていくことを恐れながら、その気持ちを冗談交じりに言ってみては明るく笑って、月1回の集まりを楽しみに生きている。そこには心温まる、というだけでない切実さを感じた。
    歳をとることが、ちょっとだけ怖くなくなったかも。本当の自分でいられる仲間さえいれば。

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    2026年06月15日
  • よむよむかたる

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    再読希望。少し時間をおいて、また読みたい。

    『有る程の菊抛げ入れよ棺の中』を引用した会長のおはなしが、会員の心中におけるこの読書会の在り様をよく表していると感じ、自分の棺桶もたくさんの花で蓋が閉まらないくらいにしたいと思った。
    沢山印象に残るフレーズがありすぎて、いちいち書けないくらい堪能した。やはり数年後再読しよう

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    2026年06月08日
  • よむよむかたる

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    中年という枠も後半に差し掛かっている今、老後をどのように過ごすのかは、私にとってかなり関心の高いテーマだ。正直、健康に楽しく老後を過ごせるイメージはあまりなく、自分の気力や体力があるうちに、自分で人生をたたみたいとすら思っている。
    そんな老後観を持つ私にとって、本作で描かれる、人生の最終盤で楽しく集まる老人たちの存在は、とても明るく、素敵な営みに見えた。
    彼らを見つめる若年層もとても優しい人たちだし、心理描写もすっと腹に落ちてくるような言葉が多く、深く共感しながら楽しめた。私にとっては、シリアスになりがちなテーマをコミカルに、そして温かくまとめた素敵な一冊であった。

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    2026年05月30日
  • 平場の月

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    同世代ということと、この年齢で友人を亡くす経験をしたものには、とても心に感じる作品でした。
    いちばん、ふさわしいのは共感かもしれません。深い感慨がありました。
    映画もみました。ロケ地。聖地巡礼の真似事もしました。

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    2026年05月23日
  • よむよむかたる

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    いやー何と言うか、読み聞かせのボランティアをし、そして誰も知らない小さな国が大好きな私の為のお話だと読み進めるうちにしみじみ感じる作品でした。いま65歳の私の所属する団体はほぼ私位の年齢のメンバーで、もし読書会を開くとしたら今ですね。本好きの優しい人達の集まりでなにか嬉しいことがあるとすぐにメッセージが皆さんから届きます。坂の途中の方々の月一の集まりでの会話が私達だとLINEで繰り広げられます。本を通しての繋がり素敵ですね。

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    2026年02月14日
  • 田村はまだか

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    ネタバレ

    『平場の月』から朝倉かすみが気になって、まずはこちらから。吉川英治文学新人賞受賞作。いやはや、面白かった。
    「ゴドーを待ちながら」風に展開される連作短編集。1話から2話にかけて、おっこれは?という仕掛けあり、終盤にはまさかのハプニングあり。でも結末はやっぱりほっこりできて。
    おまけの「おまえ、井上鏡子だろう」もかなり良かった。ただただ、中年を書くのがうますぎる。二十歳そこそこの小娘にそう思わせるなんて、凄い!の一言である。マスターの花輪春彦さん、すごく好きなキャラなので表紙が大変気に入りました。かなりステキな装丁センス。

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    2025年12月15日
  • よむよむかたる

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    安田松生(やすだ まつお)28歳、小説家(いちおう)。新人賞をとって、1年後に単行本を上梓したものの、ある出来事がきっかけで小説を書くことが怖くなってしまった。今の仕事は、叔母の美智留(みちる)から引き継いだ『喫茶シトロン』の雇われ店長。
    美智留がとりわけ心を砕いて安田に託したのは、月に一回例会が開かれる、「坂の途中で本を読む会」という、老人ばかりの読書会だった。

    読書会の老人たちは、とても個性的。歳をとると「濃く」なるらしい。
    安田は心の中で愛称をつけた(増田夫妻は例外)
    ・『会長』大槻克巳(おおつき かつみ)88歳。元人気アナウンサーだったので、常に自分に注目を集めたい。誰かがその場の空気を支配したりすると不機嫌になる。
    ・『シルバニア』三田桃子(みた ももこ)86歳。元、中学の先生。みんなが騒いでいる時にシビアな一言を発する。良くも悪くも空気が変わる。
    ・『マンマ』加藤竜子(かとう たつこ)82歳。彫り深くハスキーボイス。イタリアのマンマっぽい、ってこと?
    ・『蝶ネクタイ』佐竹均(さたけ)86歳。元中学校の先生。お堅い。いい人だけど少しつまらない系?
    ・『まちゃえさん』増田正枝(ますだ まさえ)92歳。最年長。「明典(あきのり)」という息子のことを繰り返し話す。妄想も入っている。
    ・『シンちゃん』増田晋平(ますだ しんぺい)78歳。正枝の夫。付き添いで入会。いい人だと思う。

    読書会のテーマ本は、佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』
    本の読み方は人それぞれだが、老人たちの頭の中は常にお迎えが近いことで一杯らしく、本の中に出てくる得体の知れないものを、「おみとり(看取り)さん」や死神に結びつけてしまう。どうしてそっちの方向に曲がるの?という方向に曲がるのである。

    そして、「読む会」は今年20周年を迎え、記念事業として、これまでの歩みをつづった自叙伝のような冊子の発行と、公の場での「公開読書会」を計画している。比較的しっかりしている蝶ネクタイとシンちゃんは、自由すぎる老人たちを二人だけで引っ張っていくには不安があり、安田に協力を仰いだ。というか、全面的な協力というか、事実的に丸投げというか。

    「有る程の 菊抛げ入れよ 棺の中(あるほどの きくなげいれよ かんのなか)」という夏目漱石の俳句を会長が引用した。
    読みの会のような活動をして人生を楽しく過ごすことは、自分の棺桶に自分で花を投げ入れるようなものかもしれない。道を間違えず、ちゃんと冥土に行けるようにと。
    とても刺さるくだりだった。
    自分もこれから、自分の棺桶の中に少しづつ花を投げ入れていこうと思った。いつか、花いっぱいの棺の中に横たわれるように。
    今書いているレビューも、その一本の花になるのだろう。

    安田は読書会に参加するうち、自分の中によみがえる面影を感じるようになる。

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    2025年12月01日
  • 棺桶も花もいらない

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    長塚節とかプロレタリア文学とかからの距離は100年分の死ななくなった分なのかもしれない。諦念とか執念とかいう言葉との距離かもしれない。非常用持ちだし袋が一番と思った。どれがよかったか聞いてみると、その人らしさが出る気がする。

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    2025年11月17日
  • 泥酔懺悔

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    小学校から大学まで同じだった友人に勧められて読んだ。
    語彙力なくて上手く感想言えないけど、個人的に中島たい子さんのが好きだった。
    もともとほぼ飲めなかったから下戸の気持ちもわかるし、世間的なお酒の立ち位置とか共感だったし、記憶なくす友達と重ね合わせて見てしまった。
    勧めてくれた友人はいつも私に新しい感性や向上心を与えてくれる。またおすすめを聞きたい。

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    2025年11月14日