朝倉かすみのレビュー一覧

  • ぼくとおれ

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    主人公たちの一つ年上なので、物語の全ての事象が理解できて、なんだか小説を読んでいるというより、同級生の消息を聞いているような、不思議な読後感だった。この主人公たちももうすぐ50歳になる。40までは特別にセンセーショナルなことは起こらないけれども、このあとの10年もどんな人生だったのか知りたい、続きを読みたいと思った。
    2人が選んできたように、私も小さなスイッチや大きなスイッチを押しながらここまで来た。私の人生にもこんな感じで交差している人がいたのだろうか。神様は知っているんだろうな。

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    2022年08月06日
  • 田村はまだか

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    言葉遣いがリアル。学生時代を過ごした札幌の映像が脳裏に蘇った。読書をする時、大概風貌の描写に一番近いような、見目のいい俳優さんをイメージしてしまうが、この作品ではイメージできなかった。自分はその年齢を過ぎていて、色々衰えていることを気にしている。が、もっと全然別の次元で「中年」が語られている。しみじみくる。何故か?「解説」がなかなか良かった。締めに読むに相応しい。

    何年か後にまた読みたくなるんじゃないかと思う。「田村はまだか」の後の「おまえ、井上鏡子だろう」は、より現実的な気がした。

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    2022年06月26日
  • 幸福な日々があります

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    わかりやすい非がない夫との生活に少しずつ絶望する話。
    自分と重なって身につまされる思いだった
    ただ、答えがでなかったので読後感がすっきりしなかった。

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    2022年04月27日
  • 田村はまだか

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    「桐島部活やめるってよ」のように、クラス会を終えた男女が深夜まで飲みながらひたすら「田村」を待ち続ける。章ごとに1人1人の身の上が語られ、やっと田村から連絡が来たと思ったら、まさかの展開に。気心知れた中年の集まり、楽しそうで微笑ましい。やさぐれ感のある会話がリアル。

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    2022年03月19日
  • 少女奇譚 あたしたちは無敵

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    ネタバレ

    ちょっと不思議な生活を営む小学5、6年あたりの女の子が主人公の短編5つ。

    「留守番」…新しいお父さんに馴染めない愛称ウーチカは5歳の妹タマゴンとお留守番。不思議な生き物を見つけるが…。
    「カワラケ」…顔がざりざりとした茶碗のようになった女の子は、家の儀式として「おほーばの家」と呼ばれる建物で一人で過ごす。
    「あたしたちは無敵」…リリアを含む3人の女子は時限付きで正義の味方になった!彼女たちは世界を救えるのか。
    「おもいで」…いとこのりっちゃんの結婚式を楽しみにしている花梨ちゃんの一生。
    「へっちゃらイーナちゃん」…お父さんと姉と私は三人暮らし。お父さんは不幸な人。息苦しい生活はいつまで続く?

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    2021年10月25日
  • 田村はまだか

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    バーで同窓会をする。
    田村を待ちながら、それぞれの生い立ちをみていき、
    読めば読むほど、田村が無事なのか気になりました。

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    2021年09月15日
  • 田村はまだか

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    ネタバレ

    目次
    ・田村はまだか
    ・パンダ全速力
    ・グッナイ・ベイビー
    ・きみとぼくとかれの
    ・ミドリ同盟
    ・話は明日にしてくれないか
    ・おまえ、井上鏡子だろう

    すすきのの片隅にあるバーで、クラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ男女五人。
    もうすでに相当酔っているが、彼らは田村を待つ。待ち続ける。
    小学校時代の田村は決して人気者ではなかった。
    貧乏で、男にだらしない母と二人暮らしの彼は、小学生にして既に孤高の存在としてクラスメイトに認識されていた。

    「孤高の小学生」っていうのが、まず、いいじゃないですか。
    彼の家庭環境は、傍から見ればかわいそうだが、本人はただそっとそこに存在していた。
    伏し目

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    2021年08月27日
  • 肝、焼ける

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    30~40代女性の心情を描いた短編5編。言葉選びが巧みで、もうそうとしか表現しようがないくらいに目に飛び込んでくる。脳内で映像化される。
    標題作は心臓を鷲掴みされた感覚だったが、他にも毛色の違った良作が鎮座しております。

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    2021年05月14日
  • 満潮

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    中小企業社長のトロフィーワイフとなった眉子。眉子もちょっと理解出来なくて怖いけれど、大学生茶谷が相当怖い。読後に心がざわつく。

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    2021年01月03日
  • 幸福な日々があります

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    ネタバレ

    これは離婚小説ではなく離活小説。
    冒頭の「あじさいのうた」だけ読むと、いい歳して男の前でわざと二回間違えることを「秘技」なんて言っちゃう森子を痛い…としか思えないのだけど。しかもどうやらなかなかの読書家という設定が浮いてるように感じられて余計に頭が悪く感じてしまうのだけど。(もちろん読書量と知性はイコールではないとはいえ)
    結婚当初の相思相愛ぷりを読むと、10年で冷め切ってしまった愛情にしみじみともの寂しさを感じる。
    モーちゃんは習慣を大切にする人だと強調されているだけに、果たして今でも森子を愛しているのか、単に今までの結婚生活を続けたいだけなのか分からないのがまたちょっと淋しい。おそらく後者

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    2020年12月13日
  • 満潮

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    独特な視点の文章だった。
    ある出来事に対して、前段についてのストーリーというのは新しい視点で面白かった。

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    2020年11月07日
  • 満潮

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    切ない内容でした。
    ちょっと独特のキャラクターが描かれていて、おお、そういうオチがくるのか、って感じでしたが、好みでしたー。
    他の作品はどうなのかな?と思ったので、読んでみようと思います^^

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    2019年10月15日
  • 満潮

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    可哀相な眉子さん。
    眉子も変わった女だが、キモ男のこういう無駄な自信と思い込みがこのような事件を実際にも生むんだろうね。犯罪者の思考が妙にリアルだ。
    夫もなかなかキモかったな。

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    2019年07月29日
  • 泥酔懺悔

    購入済み

    素直に読めます

    女性のみなさんの「酒」に関するエッセイ集。
    大酒飲みあり、そうでない方あり。
    みなそれぞれいろいろな思い出があることに気づかされます

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    2017年07月31日
  • 恋に焦がれて吉田の上京

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    別れについて考える
    いつ別れるのが、いいんだろうねぇ
    相手の愛と自分の愛を比べてしまうのは、恋愛のどうしようもないところなのかねぇ
    大きな愛を貰う方はそんなこと、考えないもんなのかねぇ

    退屈だったけど意外と悪くなかった、終盤

    愛ってなんなのか
    どんな人と付き合うのがベストなのか
    話し合いたくなった、のに話せないなんてねぇ

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    2017年06月07日
  • わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

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    短編集。面白い。好みです。
    自分だけは正しいと思っている自分を、目の前に差し出されているような。
    みんな傷ついたり傷つけられたり。人の事に口出しして自分に返ってきたり。我が身を振り返り嫌な気持ちがして、読んでいて楽しい話ではないけれど、最終話まで読むと、それでもなんとなく許されているような、人間って仕方ないなぁって言われてるような、優しい話のような気もしてくる。
    そしてどの話も、わからない人には全然響かないんだろうなぁと思いました。

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    2016年01月29日
  • わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

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    ネタバレ

    短篇集。

    「森のような、大きな生き物」オリンピック代表の彼女を応援する“わたしたち”のお話。

    「ニオイスミレ」“志願母”スミレのお話。

    「あなたがいなくなってはいけない」ガンになった彼女の人生と、チョピンの話。

    「地元裁判」望月姉妹を怪しむ亜子ちゃんと、異質なものを許さない地域のお話。

    「相談」若い波多野の相談で、色々妄想してしまう50代独身課長さんののお話。

    「ムス子」小説家で生計を建てられそうな加賀谷の恩人?ムス子。彼女は息子を亡くしていた。

    「お風呂、晩ごはん、なでしこ」愚鈍を思われながらも、マイペースな、フージコさんの日常。

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    2015年03月18日
  • わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

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    皮肉り屋さん。すき、すごくすき。うんうん、と同じ目線であらゆることを皮肉りたくなる人にはわかると思うな。
    すごく好みな短編集。

    1勝手に優れたこの子の未来を応援しよう、と決めたわたしたち。
    2産む女を国家全体で支援する世界に住む女たちの話。
    3入院が決まり逝く準備をしようとする中で考えることごと。
    4まちの結束を乱す人間は、結束を守ることに命がけな人間たちの話。
    5ゆとり世代代表男と勘違い50代課長。
    6元同級生、あだ名はムス子とのこと。
    7愚鈍なフージコさん。

    私がとくに好きなのは1.2.5。

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    2015年03月03日
  • 静かにしなさい、でないと

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    どうしてこんなに朝倉かすみは…。

    解説が、この短編集に収録された作品の主人公たちをうまくまとめていた。

    “〈名前のイメージと自分の容姿とのずれなど承知していると表明したほうがらくになれる〉と考える内海さんをはじめ、かつては美少女だったのに〈一世を風靡した子役の成れの果て〉のような大人になってしまった「どう考えても火夫」の〈わたし〉、美人と言われた経験がないのは〈気がつくひとがいなかったからだ〉とずっと思ってきた「いつぞや、中華飯店で」の朔子、心延えがよくないと自分を叱ってきた両親から、あっさりした目鼻立ちと短い顎を受け継いだ「ちがいますか」の〈わたし〉。”

    とにかく、自分の思っている自分

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    2014年09月05日
  • 肝、焼ける

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    豊﨑由美の書評を読んで、何が心に引っ掛かったのかは忘れたけれど、名前だけは忘れずにずっと気にしていた本を、やっと読んだ。
    うん。やっぱり読みたかった本だ。

    主人公はどれも30~40代の独身女性で、結婚をするかしないか、職場の位置関係(お局さまとの関係)で悩んでいたりするのだけれど、そういう表面的な部分ではなく、内側の形がすごく私に似ていると思ったのだ。

    後ろ指を指されまいと善を身体じゅうに巻きつけて鎧にしているところ、こちらから頭を下げるなんてというプライド、誰かわかってくれる人がいるはずだという受け身で傲慢な自信。
    いや、これ、私だわ。

    特に、北海道新聞文学賞を受賞した「コマドリさんの

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    2014年08月03日