朝倉かすみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレつらい、、、、、
最初に結末がわかってるから読み進めるほどにつらい。
「はい、来年の六月」と言い聞かせて、待ち続けて用もない病院に通って「須藤に会いたい。「青砥」と呼ぶ声が聞きたい。すがたを見たい。」と思って、そしてこの結末を迎えた青砥の気持ち、苦しすぎるよ。
須藤も頑固にならずに残された時間を一緒に過ごしたらよかったのにと思うけど、結局、過去の過ち?があるから幸せになったらいけないって強く太く信じちゃってる、そういう須藤の性格ゆえ致し方なかったんだろうな。そしてそんな性格だからこそ青砥も惹かれ続けたんだろうな。
須藤が愛らしいって思うのは終始わたしたちが青砥の目線で見てるからかなと思った。
「忘れないために覚えたのではなかった。青砥の目が勝手に覚えようとしたのだった。西武の美々卯で温かいうどんを食べたとき、うどんから立ちのぼる湯気に「むは ーん」と擬音をつけた須藤の口元も、ホームで電車を待つあいだ、「青砥、今日、うちに寄ってくんでしょ?」とたしかめた須藤の目つきも青砥の目は覚えたがった。」
覚えたがった、っていいな。愛するひとの仕草ってほんの小さなものでも忘れられなかったりするよね。
感情を具体的な他の光景で説明するのが上手で、丁寧に丁寧にわたしたちは2人の愛の過程を見せてもらって、そして一緒にその結末に苦しんだ。
「太い」と形容されるだけある須藤の好きな言葉:
※たぶん須藤だからなんだろうけど、無意識に日プの須藤紗暮ちゃんの顔立ちで思い浮かべていた(年齢全然違うのに)
「や。単に好きだったから。どうしても欲しかったんだ」
泥船だけど、わたしの船じゃん。わたし、船頭じゃん。漕いでいたいんだよ、自分で。でも、みっちゃんが言うんだよ。『あたしが潰れそうになったら、お姉ちゃんは生活保護受けたらいいよ』って。『身内』ってそんながんばんなきゃならないものかね。わたし、みっちゃんをそんなにがんばらせないと生きていけないのかね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ年寄りばっかりのストーリーなのにどうしてこの表紙?
ハム太郎?と、謎展開で読み始める
意外に伏線回収ありのミステリー展開でした
サードプレイスがあるのが幸せ
いい人成分が放出されるその場所だけの自分
自分のキャラが安心できて心地いいって事あるある
猫をかぶって世間一般いい人にならないといけないところはちょっとしんどいかな
かっこいい良い人になれるのはいいけどね
しょーこ組のこと
その時代の素の自分が生徒に響いていたっていうのがいいよね
世代関係なく信頼できる人間として慕われるのは幸せだと思う
家族にも似た感じ
井上ママの設定がちょっと疑問
マンマのラストも必要だったかなぁ
〜とはいえ全体的にはいい感じに読めたし小樽の雰囲気も味わえてよかったです -
Posted by ブクログ
朝倉さんの作品を手に取るのは『平場の月』以来となりました。平均年齢85才の高齢の男女6人に、28才の若者“安田”が加わって、月に1度開かれる読書会の様子が時にユーモラスに時にシリアスに描かれていました。
人は年齢を重ねていくにつれて、だんだんと自分のことばかり話したり、人の話を聞かなかったり、加えて認知が揺らいだりするので、読書会の方も混沌としてくる場面もあるのですが、この安田君が偉いのは、人生の大先輩の方々をリスペクトしつつ、温かく見守りながら支えているところではないかと思いました。
だからでしょうか。老齢の6人もこと本の話をする時には、頭と心のピントがきっちり合って、実に味わい深いディスカッションを繰り広げます。人生の終焉が近づいても、ああこんなふうに心に張り合いをもって生きていけたらいいだろうな...と羨ましくなりました。