朝倉かすみのレビュー一覧

  • 田村はまだか

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    ネタバレ

    田村はまだか

    札幌のススキの路地裏にあるバーに同窓会の三次会として集った5人の中年男女とバーのマスター。
    5人は各人各様の人生を振り返りながら、われらがヒーロー田村を待っている。
    ジャージに虎刈りの冴えない容貌の田村は、心に響く言葉で1人でつっぱって孤立していた少女を救った。その彼女は今は田村の妻で、田村は苦労した末に豆腐屋の主となった。
    時は過ぎ、もう午前3時を回り5人の物思いと会話も尽きてきたが、田村は未だ来ない。
    ”田村はまだか!”
    第一話を読んだときに”これは当たり!”と思いました。が、読み進むうちに中年男女のぐだぐだに巻き込まれてしまい少しがっかり。”これもクライマックスに向かっ

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    2024年09月25日
  • 田村はまだか

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    私にはまだまだ分からない世界だ!!
    やはり歳を重ねると、人生の深みが増すのかなぁ
    田村を待ち続け「チャオ」で飲み続ける
    6人の人生奮闘記。

    小学校の同窓会で集まって、クラスの三次会で集まった池内、永田、坪田、千夏、祥子、そして彼らを見守るチャオオーナー花輪。
    彼らの仕事での話や恋愛話、それぞれ重ーく終わりが見えないと思いきや、とある人が宝物のような言葉を遺していく。
    そして永田の合いの手「田村はまだか」
    このなんとも言えないストーリー展開が
    とても気持ちよくて、好きだ。
    果たして田村は来るのか、彼らのこれからはー。

    彼らと同年代になったら必ず読みたい1冊!!
    そして私も言いたい!!「田村は

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    2024年03月10日
  • 肝、焼ける

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    稚内が舞台なので読んでみました。稚内にしてはずいぶん汗がべっとり感じられる暑い日の話でした。他の話も色んなタイプの女性の焦ったい話でしたが、意識高い系気取りの今時の人ではないので落ち着いて読めました。「一番下の妹」は映画みたいな話で好きです。そして解説が良かったです。こんなに深く読み込めなかった。

    それにしても豊富温泉はせっかくなのでちゃんと朝風呂まで堪能して欲しかったよ。

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    2024年03月02日
  • にぎやかな落日

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    おばぁちゃんが主人公の物語は初めてでしたが、とにかく面白かった!北海道弁がリアルで、おもちさんの声が聞こえてきそう。最初は親のことを思いながら読んでだけど、読み進めるうちに20年後30年後の自分にも思えてきて…記憶が混濁して、白いモヤがかかったようになっても、家族団欒の笑い声とか、若い時に感じたトキメキは昨日のことのように思い出すんだろうなーと思うとちょびっと泣かさる

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    2024年02月19日
  • 田村はまだか

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    タイトルが面白くって購入しました。後ろの宣伝文のところにラストには怒涛の感動がと書いてありますが、感動というよりはほっこりでした。途中ちょっと飽きるところもありますが、面白いです。一言で言うなら群像劇。

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    2024年01月27日
  • 肝、焼ける

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    面白かった。タイトル作は稚内の風景と方言が印象的。巻末の一編は豊富温泉が舞台で、道北に地縁がある者としては嬉しい。

    すぐには理解しがたい登場人物の言動など、引っかかりを随所に感じさせながら読ませる。モヤモヤした言葉にならない感情を身体や小道具への微細な視点で表現し、明確には語らない。ハッとさせられることの多い、心に残る短編集。

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    2023年06月25日
  • 田村はまだか

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    バー「チャオ!」に集まった、40歳になった小学校6年の同級生たち5人。皆、田村が店に来るのを待っていた。そこで小学校の頃に問題児だった中村に、田村がかけた言葉を思い出していた。しかし、それぞれ40歳ともなり、仕事にも実生活にもうまく行っていないのだった。田村はまだか。

    タイトルとリリー・フランキーみたいなおっさんの表紙で、つい手に取ってしまうこと請け合いの1冊。いやもう、一発でやられましたね。

    内容の方は、仕事で本気を出していないんじゃないかという池内が田村を思い出すことではじまる。二章では全く違う視点になるので、もう田村はどうでもいいのかと思いきや、また戻ってくる。

    全体に固有名詞が多

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    2023年06月19日
  • 田村はまだか

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    題名からして、何か気になる本
    読み出したらワールドに引き込まれるように、あっという間に読み終わってしまった

    壮大な舞台ではない
    こじんまりしたバーの中で、同窓会の後の5人とマスターが田村を待つ

    待つ間に本名が明らかになっていくのが面白かった
    田村は来ないんじゃないのか、、来なさすぎと思ってから、引き込まれ度が上がりました

    二瓶さんのキャラが良かったです!

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    2023年01月14日
  • 幸福な日々があります

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    専業主婦版の『れんげ荘』みたいだなと思った。
    言葉にしたら、「だから何なんだ」と言われそうな、心に浮かぶ一瞬一瞬を描いていくような文章がとても心地いい。今まで生きてきた中のどこかで、私自身もこういうことを考えていた瞬間があったような気がする。こういう着地点もないあれやこれやが生きているってことじゃないかと感じるし、これこそが文学じゃないかと思う。私は好き。

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    2022年10月02日
  • 田村はまだか

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    色々な名言が出てきた。
    そしてこの6年1組の人たちは個性的では有るけれど人間味があり、スゴく良いメンバーだった事が分かる。
    ともすると、いじめの対象になりそうな面々だけど、その表面的な事実では無く内面の良い所を尊重している。
    そして子供の頃の話しをする時に澄んだ瞳を輝かせる。
    田村のことを知らないマスターと一緒に田村のことを知っていく。
    そして繋がってゆく過去。
    面白い本だった。

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    2022年09月06日
  • ぼくとおれ

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    主人公たちの一つ年上なので、物語の全ての事象が理解できて、なんだか小説を読んでいるというより、同級生の消息を聞いているような、不思議な読後感だった。この主人公たちももうすぐ50歳になる。40までは特別にセンセーショナルなことは起こらないけれども、このあとの10年もどんな人生だったのか知りたい、続きを読みたいと思った。
    2人が選んできたように、私も小さなスイッチや大きなスイッチを押しながらここまで来た。私の人生にもこんな感じで交差している人がいたのだろうか。神様は知っているんだろうな。

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    2022年08月06日
  • 田村はまだか

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    言葉遣いがリアル。学生時代を過ごした札幌の映像が脳裏に蘇った。読書をする時、大概風貌の描写に一番近いような、見目のいい俳優さんをイメージしてしまうが、この作品ではイメージできなかった。自分はその年齢を過ぎていて、色々衰えていることを気にしている。が、もっと全然別の次元で「中年」が語られている。しみじみくる。何故か?「解説」がなかなか良かった。締めに読むに相応しい。

    何年か後にまた読みたくなるんじゃないかと思う。「田村はまだか」の後の「おまえ、井上鏡子だろう」は、より現実的な気がした。

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    2022年06月26日
  • 幸福な日々があります

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    わかりやすい非がない夫との生活に少しずつ絶望する話。
    自分と重なって身につまされる思いだった
    ただ、答えがでなかったので読後感がすっきりしなかった。

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    2022年04月27日
  • 田村はまだか

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    「桐島部活やめるってよ」のように、クラス会を終えた男女が深夜まで飲みながらひたすら「田村」を待ち続ける。章ごとに1人1人の身の上が語られ、やっと田村から連絡が来たと思ったら、まさかの展開に。気心知れた中年の集まり、楽しそうで微笑ましい。やさぐれ感のある会話がリアル。

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    2022年03月19日
  • 少女奇譚 あたしたちは無敵

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    ネタバレ

    ちょっと不思議な生活を営む小学5、6年あたりの女の子が主人公の短編5つ。

    「留守番」…新しいお父さんに馴染めない愛称ウーチカは5歳の妹タマゴンとお留守番。不思議な生き物を見つけるが…。
    「カワラケ」…顔がざりざりとした茶碗のようになった女の子は、家の儀式として「おほーばの家」と呼ばれる建物で一人で過ごす。
    「あたしたちは無敵」…リリアを含む3人の女子は時限付きで正義の味方になった!彼女たちは世界を救えるのか。
    「おもいで」…いとこのりっちゃんの結婚式を楽しみにしている花梨ちゃんの一生。
    「へっちゃらイーナちゃん」…お父さんと姉と私は三人暮らし。お父さんは不幸な人。息苦しい生活はいつまで続く?

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    2021年10月25日
  • 田村はまだか

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    バーで同窓会をする。
    田村を待ちながら、それぞれの生い立ちをみていき、
    読めば読むほど、田村が無事なのか気になりました。

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    2021年09月15日
  • 田村はまだか

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    ネタバレ

    目次
    ・田村はまだか
    ・パンダ全速力
    ・グッナイ・ベイビー
    ・きみとぼくとかれの
    ・ミドリ同盟
    ・話は明日にしてくれないか
    ・おまえ、井上鏡子だろう

    すすきのの片隅にあるバーで、クラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ男女五人。
    もうすでに相当酔っているが、彼らは田村を待つ。待ち続ける。
    小学校時代の田村は決して人気者ではなかった。
    貧乏で、男にだらしない母と二人暮らしの彼は、小学生にして既に孤高の存在としてクラスメイトに認識されていた。

    「孤高の小学生」っていうのが、まず、いいじゃないですか。
    彼の家庭環境は、傍から見ればかわいそうだが、本人はただそっとそこに存在していた。
    伏し目

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    2021年08月27日
  • 肝、焼ける

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    30~40代女性の心情を描いた短編5編。言葉選びが巧みで、もうそうとしか表現しようがないくらいに目に飛び込んでくる。脳内で映像化される。
    標題作は心臓を鷲掴みされた感覚だったが、他にも毛色の違った良作が鎮座しております。

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    2021年05月14日
  • 満潮

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    中小企業社長のトロフィーワイフとなった眉子。眉子もちょっと理解出来なくて怖いけれど、大学生茶谷が相当怖い。読後に心がざわつく。

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    2021年01月03日
  • 幸福な日々があります

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    ネタバレ

    これは離婚小説ではなく離活小説。
    冒頭の「あじさいのうた」だけ読むと、いい歳して男の前でわざと二回間違えることを「秘技」なんて言っちゃう森子を痛い…としか思えないのだけど。しかもどうやらなかなかの読書家という設定が浮いてるように感じられて余計に頭が悪く感じてしまうのだけど。(もちろん読書量と知性はイコールではないとはいえ)
    結婚当初の相思相愛ぷりを読むと、10年で冷め切ってしまった愛情にしみじみともの寂しさを感じる。
    モーちゃんは習慣を大切にする人だと強調されているだけに、果たして今でも森子を愛しているのか、単に今までの結婚生活を続けたいだけなのか分からないのがまたちょっと淋しい。おそらく後者

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    2020年12月13日