朝倉かすみのレビュー一覧

  • よむよむかたる

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     できごとがぐる〜っと回って作品の最後のページできれいに繋ぎあわされる、まとまった小ぶりのお話でした。
     ガ〜っとはみ出したり、キュキュッと縮こまんだりすることのない安心感は確かにあります。でも、この先どうなっちゃうんだとか、飛び出してしまいそうでちょっと心配とか、そういう楽しみのない、でもまあまあ面白い作品でした。

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    2025年12月09日
  • よむよむかたる

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    読み進めにくい本だなあと思っていた。お年寄りが集まった読書会のお話。お年寄り特有のすぐに昔話になったり、話が脱線して収拾がつかなくなる様子が繰り返されて、最後まで読み終えられるかなあと思っていた。
    『井上さん』が出てきたあたりから急に色々なことが展開し始めた。もやもやとしていたことが急にはっきりとしてきておもしろくなった。まちゃえさんとシンちゃんが生きているうちに少しでも早くこのことを知らせてあげてほしいという気持ちでいっぱいだった。
    高齢のまちゃえさんか、入院を繰り返す会長が先にお空に旅立つのかと思ったら意外な会員がお空へ召され、予想はしていたけれどみんなの落ち込みようといったら…。でもやっ

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    2025年11月30日
  • よむよむかたる

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    アサバマリエさんの装画
    読書
    北海道小樽市
    だれも知らない小さな国
    さとうさとる

    実家に帰った時、道新の記事でこの本を知ってからずっと読みたいと思っていた。私の好きなものが詰まった物語。本にも書いてあるけれど、私の記憶、匂いや手触りと作中の言葉がつながり新たな気づきに出会う。そんなひとときだった。

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    2025年11月22日
  • 棺桶も花もいらない

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    しょっちゅう小説を読んでいると、こうなればこう感じてこう行動する、みたいな定型、クリシェによく出会う。少しずつ表現を工夫して変化をつけても、どっかで読んだな〜と思うときがある。でもこの短編集には、予想に裏切られどう展開するのか全く見えない新奇さがある(特に『もう十分マジで』)。だから時間を費やして消費した以上の果実を手にした感じがある。結局コロナ禍って前代未聞の経験を私たちみんなに与えたのだなと実感する。細部がとってもリアルで、どうやって資料集めしているのだろうか。軽いトーンで書かれていても、内容はずっしり重たかったりして、不穏な時代の空気を反映しているようだ。

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    2025年10月31日
  • よむよむかたる

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    最初しっかり読んでいたが、半分以上読んでから
    飛ばし読み。歳取ってこんなサークルあったら、楽しいかも。おそらくグダグダ無駄話が多いかもしれないが。

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    2025年10月05日
  • 満潮

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    ネタバレ

    いや〜まいった
    この本、好き嫌いが分かれそう
    眉子さんを囲む色んな人の語りが入るから
    没入してないと何度かページを戻ることに
    なるかもしれない
    私は没入出来た派だ
    眉子さんには一切共感出来ない
    でも居る、絶対眉子さんは居る
    読み終えて暫く考えたけど
    眉子さんをほんとにほんとに理解してた
    人物は居ないのだろう
    母親でさえ、チャー坊でさえ…
    分ってるつもり!だったんじゃないのかな

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    2025年10月03日
  • 棺桶も花もいらない

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    5篇の短編集。
    特に好きだったのは『令和枯れすすき』と『非常用持ち出し袋』の2篇。

    『令和枯れすすき』はシニアの派遣労働者の「わたし」が主人公です。コロナ禍で仕事を首になった主人公は、日雇い派遣で働くことになります。毎週金曜日に派遣事務所から現金で給料を受け取るのですが、いつも事務所に周りから浮いているひとりの女性がいることに気づきます───
    老人に対する世の中の冷たい眼差しをこれでもかと突きつけてくる小説でした。
    ひとは老化とか貧困、病気から目を逸らしたいものなんだろうな…と思いながらも苦しくて堪らなくなります。
    自分の中にある、自分でも気づいていなかった老人への差別心にも気付かされました

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    2025年10月01日
  • 少しだけ、おともだち

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    書名が表す通りのお話が8話並ぶのだが、最初の「たからばこ」が怖い。幼稚園児のうてなが友達の家にひとりで遊びに行って、一人で帰る話なのだが、おとなのおにいさんに声をかけられる話。うてなはお母さんやおとうさんにはおにいさんとの事は話さない。リアルで怖くて辛くなったので、次の話を読むことがしばらく出来ずに、本を放って置いた。

    「チェーンウォレット」もイヤな気分になる話だが、最後の「今度、ゆっくり」は後味が良い。私と同じ職業同じような年のおばさんは好感が持てる。私も薄い付き合いの人が多いけど、それでも幸せだし大丈夫だと思えた。

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    2025年09月29日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    また最近朝倉かすみさんにハマっている
    昔、朝倉さんの本は不安がつきまとう…と
    感想を書いた
    その不安が知りたくて読む
    でも最近読んだ朝倉さんの本は
    それに【イタさ】もつきまとう
    痛さじゃなくてイタさ
    何やってるんだよ、私ならしないよ
    と思うけど、みんなしかねないイタさを
    上手に上手に書いてある
    面白かった

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    2025年09月25日
  • 植物たち

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    久しぶりに朝倉かすみさんの本を読んだ
    あぁ、またハマってしまいそうだ
    不思議で不気味
    ラストがスキッと終わるわけじゃなく
    どうなったんだ?
    どうなっていくんだ?と思わせる
    登場人物が繋がる話もあるけど
    とにかく全てモワッとした不思議感
    面白かった

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    2025年09月22日
  • 平場の月

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    胸が切なく

    平場の月、映画化決定の数秒の予告ムービーを見て。映画公開前に読みたくなった作品。読みながら、キャストや数秒の予告ムービーから演じてる俳優と重ね合わせて読むのも、これもまた良く。より、作品の切なさが移入出来た気がします。あと少し早かったら、それともこのタイミングで正解なのか。辿ってきた運命とは、切っても切れない自分の道なのだなと改めて感じる作品でした。

    #じれったい #切ない #感動する

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    2025年09月20日
  • 静かにしなさい、でないと

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    昔の本 再読。
    最近の花も棺桶も…がいまいちだったけれど、これは面白い。忘れていたけれど…

    ちょっと、山岸涼子を思い出した。
    とりわけ、最後のちがいますか は天人唐草に似ている。親が1人1人子供の価値を認めないと、うまく大人になれないのかな。

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    2025年09月09日
  • 田村はまだか

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    秋に朝倉かすみ『平場の月』の映画が公開されるのでそれまでに読もうと思っていたのだけれど、同作者の今作も積読のままになっていたので、先に発表されているこちらから読むことにしました。
    最初、文庫表紙のイラストが麒麟の田村に似ていたから物語の田村を何となくイメージしていたけれど、表題作である第一話「田村はまだか」を読み終える頃には全く違うイメージを抱いていた。読み終えて改めてこのイラストを見ると、多分スナック・バー「チャオ!」のマスター花輪春彦だろうと分かる。
    連作短編集とは知らずに読み始めたけれど、第二話でそれがわかると、「チャオ!」に集まった面々のそれぞれの人生に思いを馳せられることを嬉しく思っ

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    2025年08月28日
  • 棺桶も花もいらない

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    5つの短編集。

    表題の「棺桶も花もいらない」がつけられたものは5編にはないけれど、言い得て妙なネーミングだ。

    どれも廃退的なイメージを纏っているけれど、何故かシュールで後味は悪くない。

    「ドトールにて」がいちばんのお気に入り。
    落語のオチのようで、ちょっとしたホラーでもあり(笑)
    そして、最後の「みんな夢の中」にまた出てくるところが絶妙だ。

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    2025年06月24日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    上品な白い装丁に惹かれて何気なく手に取ったのだけど、予想外に良かった。

    6つの短編、いずれも主人公は50代。まさに人生の「たそがれどき」に差し掛かっている。老いをひしひし感じつつも、まだ現役としてもがいているのだ。

    作者自身が投影されているような『その日、その夜』が面白かった。結末は悲しいけどユーモアがあり、独身あるあると言おうか、独り生活が長いと身につまされるのではないか。

    『ホール・ニュー・ワールド』と『王子と温泉』の50代はどちらもちょっとイタい。自分は十分若いつもりでも、周りからは完全にオバサンに見えていることを忘れてはいけない。

    最後の『さようなら、妻』では、夫が妻と出会った

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    2024年12月14日
  • 田村はまだか

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    ネタバレ

    田村はまだか

    札幌のススキの路地裏にあるバーに同窓会の三次会として集った5人の中年男女とバーのマスター。
    5人は各人各様の人生を振り返りながら、われらがヒーロー田村を待っている。
    ジャージに虎刈りの冴えない容貌の田村は、心に響く言葉で1人でつっぱって孤立していた少女を救った。その彼女は今は田村の妻で、田村は苦労した末に豆腐屋の主となった。
    時は過ぎ、もう午前3時を回り5人の物思いと会話も尽きてきたが、田村は未だ来ない。
    ”田村はまだか!”
    第一話を読んだときに”これは当たり!”と思いました。が、読み進むうちに中年男女のぐだぐだに巻き込まれてしまい少しがっかり。”これもクライマックスに向かっ

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    2024年09月25日
  • 田村はまだか

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    私にはまだまだ分からない世界だ!!
    やはり歳を重ねると、人生の深みが増すのかなぁ
    田村を待ち続け「チャオ」で飲み続ける
    6人の人生奮闘記。

    小学校の同窓会で集まって、クラスの三次会で集まった池内、永田、坪田、千夏、祥子、そして彼らを見守るチャオオーナー花輪。
    彼らの仕事での話や恋愛話、それぞれ重ーく終わりが見えないと思いきや、とある人が宝物のような言葉を遺していく。
    そして永田の合いの手「田村はまだか」
    このなんとも言えないストーリー展開が
    とても気持ちよくて、好きだ。
    果たして田村は来るのか、彼らのこれからはー。

    彼らと同年代になったら必ず読みたい1冊!!
    そして私も言いたい!!「田村は

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    2024年03月10日
  • 肝、焼ける

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    稚内が舞台なので読んでみました。稚内にしてはずいぶん汗がべっとり感じられる暑い日の話でした。他の話も色んなタイプの女性の焦ったい話でしたが、意識高い系気取りの今時の人ではないので落ち着いて読めました。「一番下の妹」は映画みたいな話で好きです。そして解説が良かったです。こんなに深く読み込めなかった。

    それにしても豊富温泉はせっかくなのでちゃんと朝風呂まで堪能して欲しかったよ。

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    2024年03月02日
  • にぎやかな落日

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    おばぁちゃんが主人公の物語は初めてでしたが、とにかく面白かった!北海道弁がリアルで、おもちさんの声が聞こえてきそう。最初は親のことを思いながら読んでだけど、読み進めるうちに20年後30年後の自分にも思えてきて…記憶が混濁して、白いモヤがかかったようになっても、家族団欒の笑い声とか、若い時に感じたトキメキは昨日のことのように思い出すんだろうなーと思うとちょびっと泣かさる

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    2024年02月19日
  • 田村はまだか

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    タイトルが面白くって購入しました。後ろの宣伝文のところにラストには怒涛の感動がと書いてありますが、感動というよりはほっこりでした。途中ちょっと飽きるところもありますが、面白いです。一言で言うなら群像劇。

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    2024年01月27日