朝倉かすみのレビュー一覧

  • 平場の月

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    切ない。
    キラキラとした恋愛小説の主人公ではない、タイトル通り平場の、一般的な50代の男女の恋愛小説。
    素朴な語り口がいい。50代の諦念と枯れた感じが染み染みと伝わる。作中にある通り、フルスロットルではなくアイドリングからゆっくりと始まる恋愛が心地よかった。

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    2026年07月19日
  • 平場の月

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    恋愛小説といえば恋愛小説になるのかな?
    それぞれ人生の苦労を乗り越えて生きてきた青砥と須藤の同級生2人が出会い、惹かれ合う。
    2人がどことなく不器用で、最後まで成り行きが気になる物語だった
    がんを患うということ、それを支えること、いまいる家族を大事にしたいと思える
    そんな気づきを与えてくれる作品だった
    ラストは泣きそうになるくらい感情移入できた
    映画もあるみたいなので機会があれば観てみたい

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    2026年07月19日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    つらい、、、、、
    最初に結末がわかってるから読み進めるほどにつらい。

    「はい、来年の六月」と言い聞かせて、待ち続けて用もない病院に通って「須藤に会いたい。「青砥」と呼ぶ声が聞きたい。すがたを見たい。」と思って、そしてこの結末を迎えた青砥の気持ち、苦しすぎるよ。

    須藤も頑固にならずに残された時間を一緒に過ごしたらよかったのにと思うけど、結局、過去の過ち?があるから幸せになったらいけないって強く太く信じちゃってる、そういう須藤の性格ゆえ致し方なかったんだろうな。そしてそんな性格だからこそ青砥も惹かれ続けたんだろうな。

    須藤が愛らしいって思うのは終始わたしたちが青砥の目線で見てるからかなと思った。
     「忘れないために覚えたのではなかった。青砥の目が勝手に覚えようとしたのだった。西武の美々卯で温かいうどんを食べたとき、うどんから立ちのぼる湯気に「むは ーん」と擬音をつけた須藤の口元も、ホームで電車を待つあいだ、「青砥、今日、うちに寄ってくんでしょ?」とたしかめた須藤の目つきも青砥の目は覚えたがった。」

    覚えたがった、っていいな。愛するひとの仕草ってほんの小さなものでも忘れられなかったりするよね。
    感情を具体的な他の光景で説明するのが上手で、丁寧に丁寧にわたしたちは2人の愛の過程を見せてもらって、そして一緒にその結末に苦しんだ。

    「太い」と形容されるだけある須藤の好きな言葉:
    ※たぶん須藤だからなんだろうけど、無意識に日プの須藤紗暮ちゃんの顔立ちで思い浮かべていた(年齢全然違うのに)

    「や。単に好きだったから。どうしても欲しかったんだ」

    泥船だけど、わたしの船じゃん。わたし、船頭じゃん。漕いでいたいんだよ、自分で。でも、みっちゃんが言うんだよ。『あたしが潰れそうになったら、お姉ちゃんは生活保護受けたらいいよ』って。『身内』ってそんながんばんなきゃならないものかね。わたし、みっちゃんをそんなにがんばらせないと生きていけないのかね。

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    2026年08月01日
  • 肝、焼ける

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    「肝、焼ける」
    なかなか入り込めなかったけど、気になる作品だった。
    付き合っているわけではない、年下の男のところに黙っていくのは、危険を感じる。
    それでも会いに行ってしまう。罪な男を好きになったもんだ。
    「一番下の妹」
    普段、思うことがあっても心に飲み込むことが圧倒的なので、思いっきり吠えたいなと共感した。
    この作品好き。

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    2026年07月12日
  • 平場の月

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    ネタバレ

     あぁ…と。須藤は最後まで須藤らしかった。

     私自身、父を癌で亡くしているので、癌患者が出てくる話はなかなか堪えるし、構えてしまう。が、気になったので手に取りました。

     青砥と須藤のやりとり、微笑ましくて、もっと続いて欲しかった。だからこそ、須藤にとっては最後のご褒美になったんじゃないかな。

     ストーマの扱いや抗がん剤の副作用など、細かい描写があり、癌患者の大変さや辛さが身に染みて分かりやすかったです。

     異変があればすぐに病院、そして定期的な検診が大切ですよね。ラブストーリーなのでしょうけど、健康意識も向上させてくれる内容でした。

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    2026年06月29日
  • 平場の月

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    映画の予告を見てから気になっていて手に取った。
    中学の切ない記憶が50歳での再会で甦る。
    同級生の須藤と青砥の恋愛が互いに不器用でもどかしい。
    人生で幸も不幸も味わった2人が、互いに思いやり、そして求め合う。愛やら恋やらで説明ができない関係性。
    単なる中年の恋愛と片付けられない。
    須藤の闘病生活がリアルに描かれていて、互いの気遣いやちょっとした気持ちのすれ違いが、ごく自然に伝わってきた。

    恋愛小説だけれども、そうでもない。

    須藤は最後まで須藤。
    これから青砥はどうやって歩んでいくのだろう。

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    2026年06月25日
  • 平場の月

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    潔いのもいい。潔くないのも幸せ。いいとこだけを見せたい、見ていたい願望が人にはある。全部包み込む人間関係もあったのかも。

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    2026年06月23日
  • 平場の月

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    映画でこの本の存在を知った
    映画がタイミングがなくて観れなかったので、小説を読みました
    大人の不器用な恋愛が描かれていた

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    2026年06月22日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    読み終わった後に星野源のいきどまりを聞くと、彼は本当に天才だと思う。呪いと表現する言葉選びがすごい。
    呪いとはなんだろう。自分の名前を呼ぶ声、彼女との記憶、匂い、思い出の場所。あらゆる場所に散りばめられた2人の時間が忘れられないものになったんだろうな。

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    2026年06月21日
  • よむよむかたる

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    ネタバレ

    年寄りばっかりのストーリーなのにどうしてこの表紙?
    ハム太郎?と、謎展開で読み始める
    意外に伏線回収ありのミステリー展開でした

    サードプレイスがあるのが幸せ
    いい人成分が放出されるその場所だけの自分
    自分のキャラが安心できて心地いいって事あるある
    猫をかぶって世間一般いい人にならないといけないところはちょっとしんどいかな
    かっこいい良い人になれるのはいいけどね

    しょーこ組のこと
    その時代の素の自分が生徒に響いていたっていうのがいいよね
    世代関係なく信頼できる人間として慕われるのは幸せだと思う
    家族にも似た感じ

    井上ママの設定がちょっと疑問
    マンマのラストも必要だったかなぁ
    〜とはいえ全体的にはいい感じに読めたし小樽の雰囲気も味わえてよかったです

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    2026年06月16日
  • 平場の月

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    どう書いたらいいんだろうか。
    幸せな話にも見えるが、須藤がもう少し須藤でなければ、須藤がいなくなった時も2人はハッピーだったと思うし、
    須藤が須藤でなければこの本は成り立たない。
    この2人の平行線の物語、切なく儚く、そして愛おしい。
    なんか、心から涙のような雫が垂れた感じがした。
    何がなかったら、須藤はもう少し須藤らしくなかったんだろうか。そこが不幸だ。

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    2026年06月13日
  • よむよむかたる

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    超高齢の読書会のお話でした。最高齢は92歳!素晴らしい!本が大好きな私には、もう楽しそうで羨ましくて仕方ない読書会。とはいえ、読書会だけど、仲間の繋がりとか心が裸になれる場所という、本当にかけがえのない居場所の話だったと思う。
    年齢を重ねていき、生活や環境が変わっていく中、若い頃の仲間とは頻繁に会う機会もなくなっている今、そんな居場所が私にも出来たらなぁと心から思いました。

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    2026年06月07日
  • よむよむかたる

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    朝倉さんの作品を手に取るのは『平場の月』以来となりました。平均年齢85才の高齢の男女6人に、28才の若者“安田”が加わって、月に1度開かれる読書会の様子が時にユーモラスに時にシリアスに描かれていました。

    人は年齢を重ねていくにつれて、だんだんと自分のことばかり話したり、人の話を聞かなかったり、加えて認知が揺らいだりするので、読書会の方も混沌としてくる場面もあるのですが、この安田君が偉いのは、人生の大先輩の方々をリスペクトしつつ、温かく見守りながら支えているところではないかと思いました。

    だからでしょうか。老齢の6人もこと本の話をする時には、頭と心のピントがきっちり合って、実に味わい深いディスカッションを繰り広げます。人生の終焉が近づいても、ああこんなふうに心に張り合いをもって生きていけたらいいだろうな...と羨ましくなりました。



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    2026年03月31日
  • 田村はまだか

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    面白かった。この作家さん、初めましてでした。好きな部類かも。
    同窓会の三次会、田村を待つ間の話だけど、淡々としているようで、妙に惹き付ける感じがあって、中盤からは読むスピードが上がりました。
    舞台とかで会話劇にしても面白そう。
    朝倉かすみさん、他の作品も読んでみたい。
    オススメあるかた、教えて下さい

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    2026年03月31日
  • 田村はまだか

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    5人の同級生とバーのマスターの6人で田村の到着をただ待ってる話なんですが
    その間それぞれの人生を振り返り一話一話じわじわと考え深い話になり田村は結局来ないのかななどと思いながら最後まで読めました

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    2026年03月27日
  • よむよむかたる

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    人が人を癒すことができる。その人なりに人生を生きてきたからこそできることもある。そんな優しい物語だった。
    読み終えて今はいないおばあちゃんを想った。おばあちゃんは優しくて賢くて、読書が好きな人だった。手帳に読書メモをとっていた。おばあちゃんと本の話をしたかった。きっと楽しくて、すごく癒されたはずだ。

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    2026年02月05日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    人生を折り返した中年たちの危うさやら寂しさ、不格好な欲望が静かに描かれていて面白かった。

    主人公たちは明確な夢や目標も持たず、流されるように年を重ねた人たちだ。基準になるような理想像はなかったのに、なぜかこの人生は望んだものと違うという淡い失望感を抱えている。
    こんなはずじゃなかったと思いながら、じゃあどんなはずだったのかと問われても答えられないのだ。
    重松清作品の主人公のような人生の岐路で己の過去の棚卸をするほどの差し迫った感覚もなく、ただただ匂いのように違和感にまとわりつかれているだけ。

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    2026年01月21日
  • 泥酔懺悔

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    下戸の人の感覚を知ることができた一冊。
    私は飲める方だから、酔って泥酔までしても懺悔するほどの失態は今のところない。
    強いて言えば、二次会で食べきれなかったおつまみのベイクドガーリックをアルミホイルに包んでバッグに突っ込み、お持ち帰りしてきたことかなあ。
    バッグの中から出したときの母の顔は忘れられないし、次の日焼き直して食べたときの意外なおいしさも記憶に濃い。
    お酒は楽しいな。私、やっぱり好きだな。

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    2025年12月28日
  • よむよむかたる

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    ネタバレ

    2025/12/20
    お年寄りの話はヒヤヒヤするのね。
    だっていつ死んじゃうかわからない。
    なので薄眼で見ます。
    自分もここに足突っ込み始めたぐらいかと思うけど、老いを感じること増えたもんね。
    年がいけばいくほど、頑張って探さないと楽しいこと減っていく気がする。
    心しとかないとなと。
    『坂の途中で本を読む会』というネーミングがかっこいい。

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    2025年12月26日
  • よむよむかたる

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    私は1人で読むのが好きだケドこうやって皆んなで読むのもいいな 年をとるともっとそう思うのかも
    朝倉さんの初めて読みました 例えが方良すぎてすっかり好きになりました 他作も読んでみたい

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    2025年12月25日