朝倉かすみのレビュー一覧

  • 肝、焼ける

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    ネタバレ

    デビュー作『コマドリさんのこと』を含む短編集。

    表題作は31歳の主人公が、24歳の恋人が単身赴任中の稚内を突然訪ねる。
    彼が自然消滅を狙っているかも、もしかしたらもう別の子と付き合っているのでは、というもやもやした気持ちを抱えて。
    来たはいいものの郵便受けに置手紙を放り込むだけでチャイムも押さず電話もしない。
    稚内の人々とささやかな交流があり、最後はやりたくなかった「みっともない」ことをする。
    みっともなくても好きだから、というストレートな姿がいい。

    『コマドリさんのこと』はコマドリさんのキャラクタに疲れた。
    終わりはよかったけど、展開が行ったり戻ったりでぐるぐるしていてちょ

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    2012年02月14日
  • そんなはずない

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    なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて
    わくわくしながら読み進めました。
    話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?)
    キャラクターも、なんか好きでした。
    こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。
    姉妹、変わってますよね。
    地味そうでいてそうでもなくて、
    目立って変人でもないけどいたら「あっ、おもしろい人だ」って
    友だちになりに行っちゃいます。私なら。


    家族のあたたかさが後半ちょっとだけじわっとでてきた。
    恋愛の話は、八人めの男がなかなか活躍しなくて
    ようやく最後結ばれた(性的な意味で)。
    でも望んだ結末です。
    いまいち先の見通

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    2011年12月30日
  • 肝、焼ける

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    なかなか良かった。
    デビュー作のコマドリさんんことも肝、焼けるも。
    どちらも三十路を越えた女の話。
    真穂子の年下の恋人との関係にやきもきするさまはリアル。
    コマドリさんの三十路を超えても処女な乙女おばさんもリアル
    ぞっとするくらいに。

    解説の豊崎さんのコメントも好きです。

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    2011年11月04日
  • 好かれようとしない

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    途中まで、ああ、よくある、ダメな女の空回りかなあ、とおもったのですが、なにこれ!ときめくじゃない!!こんな小説も書けたんだ、このひと。ときめきました。

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    2011年10月19日
  • 肝、焼ける

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    面白い。これはアラサー独身女が読むから面白いんだろうなあ。こんな小説書く作者ってどういう女なのだろう。友達になるのは怖い気がする。
    だけど、こういう独り身のジリジリ感って男は感じないのだろうか。絶対感じてると思うんだけどな。そんな小説あるのかな…?

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    2011年06月28日
  • 好かれようとしない

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    田村はまだかでも思いましたが、著者独特の空気感が非常に読んでて心地よいです。何処にでもいそうな平凡な人々をごく普通に書いてるだけなのに、ちゃんと一人一人が嫌味なく主人公としての輝きを持ってる。

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    2011年06月11日
  • 好かれようとしない

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    各章の最後に、風吹視点じゃなくて彼視点のブロックがあって、そのやり方がなんだか好きでした。本当に短くて「匂わせる」くらいのものなのでそれでよりドキドキ出来たというか。

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    2012年04月19日
  • 好かれようとしない

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    「好かれようとしない」っていうタイトルが今の自分にはピッタリ。本の内容とは全く状況は違いますが(苦笑)
    主人公に共感できる部分がたくさんあって、読みながら応援(笑)
    朝倉さんは文章のテンポがいいので読みやすいです。

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    2011年03月28日
  • そんなはずない

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    「……大丈夫だよ」

    鳩子は答えた。大丈夫ということばは、大丈夫ではない状況のときに用いられるものかもしれない。

    「なら、いいけどさ」

    塔子は「そうだよ、大丈夫だよ」というのをあきらかに躊躇っていた。大丈夫の「だ」をいうところからして逡巡しているのが見てとれた。「ほんとうに大丈夫?」と、訊ねるのも遠慮しているようだ。鳩子を見ずに薄い腰をのっつそっつしている。

    「大丈夫だって」

    鳩子は笑って「大丈夫」を上乗せした。ころもの厚い海老天の絵が浮かぶ。



    朝倉かすみはなにげない状況や心情の描写で使用される語彙が独特で面白い。しかも「独特」なのを狙った感じはせず、自然に頭に入って

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    2010年09月13日
  • そんなはずない

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    朝倉かすみは、本当に上手い。いや、旨いのか。
    小手先なんかじゃなく、人の汚さが、女の持ついやらしさが、よくわかってる。そしてそのいやらしさがいやらしくなく描かれる。

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    2010年07月31日
  • 肝、焼ける

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     独特な文体で綴られる一冊。
     文章なのに何か軽妙で、語呂がいいのかな? つい、口にしてしまいそうなんです。

     微妙な年頃になった女性の心の機微というか、気持ちの揺れというか、打ち捨てられない頑なさを、どこかおかしく寂しく上手く表現している感じがします。

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    2010年07月02日
  • 肝、焼ける

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    一番最初の「肝、焼ける」のラストが、わたしにはちょっと肩すかしだったので、苦手なタイプかなと思ったけれど、すぐに取り消し。おもしろかった!
    「肝」も、情景が頭に浮かぶし、先を楽しみに、どんどん読み進めたい感じだったので、余計にラストで「あら?」と思ったのだけれど、他の話はどれも、読んでいるときも読み終わったときも、おもしろくて満足感に浸れた。
    特に、「コマドリさん」。
    今まであまり読んだことのないタイプ。
    この作家さん自体、わたしには、今までにないタイプだけれど、もっと読みたいと思わせられた。
    うれしい出会い◎

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    2010年03月31日
  • 平場の月

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    恋愛自体は50代でも一緒なんだと所々思ったものの、これまでの過去とか病気とか、若いうちはまず考えることのない話題が出てきてて新鮮だった。

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    2026年02月22日
  • よむよむかたる

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    ネタバレ

    お話が動き出すまで結構かかる印象。後半楽しめました。竜子さんが読む会20周年記念に寄せたエッセイが心に響きました。

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    2026年02月20日
  • よむよむかたる

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    リアルさを求めて登場人物の口調を口語体にして描写したのかもしれないが、会話のテンポが生理的に受け付けず、前半〜中盤は読むのが苦痛だった。文章ではなく映像化されるとまた印象が変わるのだろうか。

    とある人物の通夜参列後の、登場人物のやりきれなさを表現したシーンは秀逸に感じた。このシーンを読めただけでも読んだ甲斐があったかも。

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    2026年02月20日
  • 平場の月

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    映画化されるということで手に取った。
    中学の同級生だった、お互い結婚歴のある50代の男女が再会し、恋愛関係になる。
    こう書いてしまうとなんだか単純な話のようだが、さすがに50年も生きてきていれば、人には話せないような過去もある訳で…。
    そんな話も全て打ち明けられるような相手に出会えて、二人は幸せだったと思う。
    本当に短い間だったけど、きっと。

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    2026年02月18日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    最初は年齢設定もわからず、どうせ若い男女ののらりくらりの恋物語かと、気持ち半分で読み始めた。が、途中「ん?年齢設定いくつ?」とググって、中学の同窓生が50代で再会、しかも映画になっていて、青砥役堺雅人、須藤役井川遥と知るや俄然話が輝き始めた。
    平場とは一般庶民(多分)、月は青砥が須藤にプレゼントしたペンダントのデザイン。50になってもなおカツカツのパート暮らしで、着るものも食事も贅沢せずつましく生きてきた須藤は、大腸がんの壮絶な治療に耐え、青砥に甘えることを拒否し、ひとりで死んでいった。年齢的なものなのか、プライドなのか‥強いね、須藤は。ストーマの付け外しも見られてるわけだから、もう身体を預

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    2026年02月17日
  • 平場の月

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    細かい描写が多かった割に、登場者の心情にうまく入り込むことができなくて、もどかしかった。
    違うタイミングで読んでいたら、共感する部分がもっと多かったかもしれません。

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    2026年02月08日
  • よむよむかたる

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    先日のお茶会で、「雨の日の心理学」と共におススメいただいたのがこちらの小説。
    ここ数年、心のホームグラウンドのように通う読書会のお話を契機に、「そう言えば読書会の素敵な小説がありますよ」と教えてもらったのが、
    朝倉かすみさん著「よむよむかたる」。

    朝倉かすみさんは、昔、タイトルに惹かれて読んだ「田村はまだか」以来の2作目。本当にずいぶんと昔に読んだきりなので、ちゃんと覚えていないんだが、思ってた感じと違った!という印象の残る作家さんだった。

    さて、今回の物語。
    小樽にある喫茶シトロン。
    再婚で小樽を離れるここのオーナーである叔母から、雇われ店長としてお店を任され、主人公の安田は埼玉から昔住

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    2026年02月04日
  • 平場の月

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    最初入り込むのが難しいなと思ったが、読み進めるにつれて、青砥の気持ちが手に取るようにわかるようになってきて不思議だった。

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    2026年01月29日