朝倉かすみのレビュー一覧

  • けんぐゎい

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    ふゆのように、真白と真黒がはっきりくっきり分かれている人がどのくらいいるのだろうか…

    私の中にも真白と真黒はあるけど、それはいつもマーブル模様だったりグレーだったりする。

    この「色の混ざり方」も「いのち」なのか「持って生まれたもの」なのか…と考えさせられた。

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    2026年09月13日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    その人らしく生き抜いた須藤にあっぱれ。
    誰にどう頼るか自分で決める、どんな人生を自分の身の丈とするか決める、自分の在り方、死に方を自分で決める。どうありたいかを行動として徹底的に実践しているのが須藤だと思う。それが青砥が評する"太さ"なのではなかろうか。死ぬ時は孤独。その孤独と向き合い、青砥には自分が生きているように見せたい最期の強がりも愛おしく思えた。

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    2026年09月11日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    なんか分かるなぁ
    さすが「たそがれどき」のかた達のお話
    どれも切ない
    でもそう悪くもない
    とくに「その日、その夜」…自分が良ければいいんだよ。勝手に不幸呼ばわりすんな。そーだそーだ、と応援気分

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    2026年09月11日
  • にぎやかな落日

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    はじめのうちはちょっと退屈で最後まで読めるかなと思っていたけど、読み進めていくうちに普通の老人のおもちさんに毎日会いたくなった。誰もが似たような経験をするのであろう老後の日々の生活、心情がわかる。

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    2026年09月08日
  • けんぐゎい

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    江戸時代のシスターフッド小説!女性の人生が男によって好き勝手される理不尽さに憤りを感じながらも、陰鬱すぎず、逆境にも関わらず自分の足で立とうとする女性陣に共感した!寄る辺ないフリークスたちが肩を寄せあい孤独と愛を分かち合う雰囲気はスタージョンの「人間以上」やキャサリン・ダンの「異形の愛」を思い出すところもあった(両方とも偏愛レベルで好き)
    表紙のイラストはウニコール??

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    2026年09月05日
  • てらさふ

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    賢いというか、小賢しい?でも自己肯定感は低い女子の脳内描写が鋭く鮮明で、少し共感する部分もあり。
    設定も面白かった

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    2026年08月30日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    著作初読みです
    文体、密度、とても読みやすく
    一気読みでした

    50歳の男女、中学の同級生が
    それぞれ一度は故郷を離れて
    結婚も離婚も経験し
    地元で再会する
    再会からほんの一年ほどの間に
    お互いがお互いの中に深く深く根をはる
    やがて病魔がしのびより

    これは悲恋なのか
    避けられない終わりであるなら
    もっと甘えて良いのではないか
    一緒に居ても良いのではないか
    残される方はこれでは悲しみから抜け出せないのではないか とか
    一方ではこれ以上甘えられないとか
    わからなくもなく

    とにかくもっと一緒にいようよ
    だってそうしたいんでしょ?
    わからんでもないんだけど
    と伝えに行きたい

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    2026年08月20日
  • よむよむかたる

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    喫茶シトロンで月一開かれる読書会。メンバーは平均年齢85歳の超高齢者たち。
    叔母から店を継いだ安田(28歳)は読書会のお世話をすることに。
    自由奔放な老人たちに翻弄されながら、楽しんでいる安田の姿が微笑ましい。
    会結成20周年の記念冊子を作成、公開読書会を行うことになり、物語は急展開。思わぬ伏線回収があります。
    優しくて平和な世界。面白かった!


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    2026年08月14日
  • よむよむかたる

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    小樽の古民家カフェ「喫茶シトロエン」で、月に一度開かれる6人の超高齢者による読書会。
    カフェを伯母から引き継ぎ、読書会の世話役と、なった作家の安田君の視点で前半はゆっくり始まります。
    読書会会員の老人ならではの家族を絡めたエピソードで進む物語と思いきや、読んで語ることで人生を振り返るもの。個性ある会員のキャラが立って、なかなか面白い。
    後半から出てくる心に沁みるなぞ解きに、読むペースがペースが早くなりました。
    年齢的にだんだんと会員が減ってしまう寂しさと生まれて来たエピソードとの取り合わせが、絶妙でした。

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    2026年08月13日
  • 平場の月

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    一人称で語られるので、感情移入して読めた。途中で投げ出していてので、はじめから再読し直して、最後まで読んだ。学生の頃から付き合ってたらどうなってたのか?と青砥と一緒に想像してしまう。

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    2026年08月12日
  • よむよむかたる

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    高齢者達の課題本輪読朗読型読書会のお話

    最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル「坂の途中で本を読む会」
    ・会長(大槻克巳):この会の発足から会長を務める。八十八歳
    ・シルバニア(三田桃子):副会長。元中学校の先生。八十六歳
    ・マンマ(加藤竜子):会計。八十二歳
    ・蝶ネクタイ(佐竹均):元中学校の先生。シルバニアとは同僚だったことがある。八十六歳
    ・まちゃえさん(増田正枝):会の最高齢。九十二歳。「明典」という息子がいる
    ・シンちゃん(増田晋平):まちゃえさんの夫。付き添いで入会。七十八歳

    伯母のやっていた喫茶店を引き継ぎ、読書会の世話をする事になった安田
    小説を出版したが、今は書けなくなっている
    そんな、老人六人と若者一人の読書会

    コロナ禍を経て3年ぶりに再開した会の課題作は、佐藤さとる『だれも知らない小さな国』
    このシリーズは有川ひろが佐藤さとるさんが存命な時点で続きを書いていたりする
    私はまだ読んだことないのだけど、興味はある


    老人たちの間で噂される「おみとりさん」
    助かる見込みのない患者の元に現れて安らかな死をもたらしてくれるという
    そんな存在をコロボックル物語の作中のキャラに重ね合わせて解釈していく

    「坂の途中で本を読む会」
    言葉の印象から、上り坂を思い浮かべたけど
    後半で、下り坂である旨の発言があって、確かにと納得した
    果たして、私は今上り坂だろうか?下り坂だろうか?
    年齢的にはまだまだ安田の方に近いのだけど
    精神的には老人たちに近い気もする

    私が参加しているいくつかの読書会でも、老人や高齢者と言っても差つかえないような方も何人かいる
    そんな人達の特徴とも、この登場人物達のキャラ造形に共通点を感じるところがいくつかある
    もしかしたら、私もいずれそうなってしまうのかもね


    死の影は作中でそこかしこに散りばめられている
    でも、そんな死が順当にやってくるとは限らない

    こんな老人たちではあるけれども、ある意味で羨ましさを感じる
    私ももっと年をとっても、いそいそと読書会に出かけている気がする
    こんな読書会があったら生きる気力の一つに成りえるかもね


    朗読という行為がもたらす効果
    黙読とは違う、朗読者の想いなども感じてしまいそう
    今は読書もオーディブル対応の書籍も増えて、音声で聴くという選択肢も選べるようになった
    黙読と朗読の視聴は違った読書体験になる気がする
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    本を読み、人生を語る。
    人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。
    そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。
    *
    小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。
    月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。

    最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。
    それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。
    持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。

    なぜ老人たちは読書会を目指すのか。
    読みが語りを生み、語りが人生を照らし出す。
    幸福な時間が溢れだす、傑作読書会小説。
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    2026年08月05日
  • 田村はまだか

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    連作短編のお手本のような作品。
    著者と同年代のバブル世代の40代男女が繰り広げる恋あり仕事あり青春ありの人生模様を「同窓会に遅れる一人の男をバーで待つ」という設定のもとに織り込んで描き出す。
    それぞれの短編と全体を通してのストーリーの流れのバランスが良い。そして見事に「これしか無い!」という、ためにためたオチが決まる。
    特別収録の番外編も含めてじんわりと心が暖まる。

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    2026年08月04日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    直木賞受賞作発表までに直木賞ノミネート作品を全部読む、をしたが本作の前半の、(ふゆの宗様に対する官能的な妄想もわたしは苦手であったが)宗三郎の露悪的な性的搾取が読んでいて辛すぎて途中で辞めてしまったら、なんと本作か受賞し、受賞からしばらくして1週間かけて再度読み直すことに。

    権力と障害に潰されるしかない女の人生だが知性と仲間の存在によって立ち向かっていける
    女しか書けない、本当にすごい作品である、読後強く生きていける力が、まさにふゆの中のウニコールのように自分の中にみなぎる感覚、そんな読書経験はいつぶりだろうか。

    外装を外した装丁画がかっこよすぎる、ふゆの全身の痘痕はこうして見えるんじゃないだろうか。入れ墨を入れたみたいに、ふゆの内からふゆの知性と精神性の強さの現れとしてウニコールがふゆの身体の表面に現れているみたいな。

    長くて時代的な読みづらさのある文章、だけど本当にかっこいいと思う一文がいくつもある。けれどわたしは最後の一文を誰に向けて言ったものと理解すべきかが解らなくて惜しい

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    2026年09月01日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    色々あって、人生が後半にさしかかった大人の恋愛。

    恋愛の物語ではあるが、それだけではない。ハッピーエンドで終わらない。最初から、青砥くんの相手の須藤さんが亡くなったことが描かれるからだ。

    離婚、親の介護、都会から地元へUターン、お金、仕事、ままらない人生を生きている。
    そもそも再会は病院の検査がきっかけ。リアリティがあり過ぎる。

    丁寧な心情やリアリティのある日常が描かれるが、何か乾いた、ドライな空気感を読み進めるうちに感じる。

    須藤さんの入院、治療、求め合う気持ちとすれ違う思い。もどかしく感じるし、不器用にも感じるが、ふと我にかえると、そもそも人はそんなに器用ではないのだ。

    一日一日、青砥くんや須藤さんのように人は丹念に生きていくのだ、楽しいことも、悲しいことも、辛いことも、喜びも悲しみ、さまざまなことに向き合いながら。

    単なるラブストリーではなく、深みのある物語だった。

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    2026年07月19日
  • 平場の月

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    切ない。
    キラキラとした恋愛小説の主人公ではない、タイトル通り平場の、一般的な50代の男女の恋愛小説。
    素朴な語り口がいい。50代の諦念と枯れた感じが染み染みと伝わる。作中にある通り、フルスロットルではなくアイドリングからゆっくりと始まる恋愛が心地よかった。

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    2026年07月19日
  • 平場の月

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    恋愛小説といえば恋愛小説になるのかな?
    それぞれ人生の苦労を乗り越えて生きてきた青砥と須藤の同級生2人が出会い、惹かれ合う。
    2人がどことなく不器用で、最後まで成り行きが気になる物語だった
    がんを患うということ、それを支えること、いまいる家族を大事にしたいと思える
    そんな気づきを与えてくれる作品だった
    ラストは泣きそうになるくらい感情移入できた
    映画もあるみたいなので機会があれば観てみたい

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    2026年07月19日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    つらい、、、、、
    最初に結末がわかってるから読み進めるほどにつらい。

    「はい、来年の六月」と言い聞かせて、待ち続けて用もない病院に通って「須藤に会いたい。「青砥」と呼ぶ声が聞きたい。すがたを見たい。」と思って、そしてこの結末を迎えた青砥の気持ち、苦しすぎるよ。

    須藤も頑固にならずに残された時間を一緒に過ごしたらよかったのにと思うけど、結局、過去の過ち?があるから幸せになったらいけないって強く太く信じちゃってる、そういう須藤の性格ゆえ致し方なかったんだろうな。そしてそんな性格だからこそ青砥も惹かれ続けたんだろうな。

    須藤が愛らしいって思うのは終始わたしたちが青砥の目線で見てるからかなと思った。
     「忘れないために覚えたのではなかった。青砥の目が勝手に覚えようとしたのだった。西武の美々卯で温かいうどんを食べたとき、うどんから立ちのぼる湯気に「むは ーん」と擬音をつけた須藤の口元も、ホームで電車を待つあいだ、「青砥、今日、うちに寄ってくんでしょ?」とたしかめた須藤の目つきも青砥の目は覚えたがった。」

    覚えたがった、っていいな。愛するひとの仕草ってほんの小さなものでも忘れられなかったりするよね。
    感情を具体的な他の光景で説明するのが上手で、丁寧に丁寧にわたしたちは2人の愛の過程を見せてもらって、そして一緒にその結末に苦しんだ。

    「太い」と形容されるだけある須藤の好きな言葉:
    ※たぶん須藤だからなんだろうけど、無意識に日プの須藤紗暮ちゃんの顔立ちで思い浮かべていた(年齢全然違うのに)

    「や。単に好きだったから。どうしても欲しかったんだ」

    泥船だけど、わたしの船じゃん。わたし、船頭じゃん。漕いでいたいんだよ、自分で。でも、みっちゃんが言うんだよ。『あたしが潰れそうになったら、お姉ちゃんは生活保護受けたらいいよ』って。『身内』ってそんながんばんなきゃならないものかね。わたし、みっちゃんをそんなにがんばらせないと生きていけないのかね。

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    2026年08月01日
  • 肝、焼ける

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    「肝、焼ける」
    なかなか入り込めなかったけど、気になる作品だった。
    付き合っているわけではない、年下の男のところに黙っていくのは、危険を感じる。
    それでも会いに行ってしまう。罪な男を好きになったもんだ。
    「一番下の妹」
    普段、思うことがあっても心に飲み込むことが圧倒的なので、思いっきり吠えたいなと共感した。
    この作品好き。

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    2026年07月12日
  • 平場の月

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    ネタバレ

     あぁ…と。須藤は最後まで須藤らしかった。

     私自身、父を癌で亡くしているので、癌患者が出てくる話はなかなか堪えるし、構えてしまう。が、気になったので手に取りました。

     青砥と須藤のやりとり、微笑ましくて、もっと続いて欲しかった。だからこそ、須藤にとっては最後のご褒美になったんじゃないかな。

     ストーマの扱いや抗がん剤の副作用など、細かい描写があり、癌患者の大変さや辛さが身に染みて分かりやすかったです。

     異変があればすぐに病院、そして定期的な検診が大切ですよね。ラブストーリーなのでしょうけど、健康意識も向上させてくれる内容でした。

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    2026年06月29日
  • 平場の月

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    映画の予告を見てから気になっていて手に取った。
    中学の切ない記憶が50歳での再会で甦る。
    同級生の須藤と青砥の恋愛が互いに不器用でもどかしい。
    人生で幸も不幸も味わった2人が、互いに思いやり、そして求め合う。愛やら恋やらで説明ができない関係性。
    単なる中年の恋愛と片付けられない。
    須藤の闘病生活がリアルに描かれていて、互いの気遣いやちょっとした気持ちのすれ違いが、ごく自然に伝わってきた。

    恋愛小説だけれども、そうでもない。

    須藤は最後まで須藤。
    これから青砥はどうやって歩んでいくのだろう。

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    2026年06月25日