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人生を八十年とし、それを四で割ってみた。四は四季の四である。すると、今年五十のわたしは、秋の真んなかにいた――。どこにでもある日々が、ここにしかない物語に変わる。山本周五郎賞受賞&直木賞候補作『平場の月』の著者による、大人の心に寄り添う、切なく優しい短編集。
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Posted by ブクログ
また最近朝倉かすみさんにハマっている 昔、朝倉さんの本は不安がつきまとう…と 感想を書いた その不安が知りたくて読む でも最近読んだ朝倉さんの本は それに【イタさ】もつきまとう 痛さじゃなくてイタさ 何やってるんだよ、私ならしないよ と思うけど、みんなしかねないイタさを 上手に上手に書いてある 面白...続きを読むかった
上品な白い装丁に惹かれて何気なく手に取ったのだけど、予想外に良かった。 6つの短編、いずれも主人公は50代。まさに人生の「たそがれどき」に差し掛かっている。老いをひしひし感じつつも、まだ現役としてもがいているのだ。 作者自身が投影されているような『その日、その夜』が面白かった。結末は悲しいけどユ...続きを読むーモアがあり、独身あるあると言おうか、独り生活が長いと身につまされるのではないか。 『ホール・ニュー・ワールド』と『王子と温泉』の50代はどちらもちょっとイタい。自分は十分若いつもりでも、周りからは完全にオバサンに見えていることを忘れてはいけない。 最後の『さようなら、妻』では、夫が妻と出会った若い日からの回想を延々と続ける。ラストでようやく「さようなら」の事情が判明するが、それまでの妻の描写が上手くて、妙に納得感があった。
一気に秋になった。寒いから衣替えしながら、本の整理していて(笑) 積ん読本。今読む本だなと手に取る。 どの短編も普通の日常の中のちょっとした心のおりとか、虚勢とか、不安とか、愛する人への思いとか、楽しみとかが描かれていて。 どの短編も終わりは少し悲しい。けど温かいじんわりが胸に残る。
朝日新聞の土曜日別刷りに朝倉かすみさんのコラムが載っているのだけど、満腹感が分からないとか空腹感も分からないとか、どうにもつかみどころがない話なんだな、これが。 この本に載っている6つの短い話も、何となくそれと同じような感じ。 50歳前後のおばさんたち(ひとりはおじさんだが、陰の主役は家出した妻)を...続きを読む描いた話だが、その年齢の女性の心理というのはこういうものなのか、興味深くないこともないが、今ひとつ、おじさんの私にはしっくりこない。 あとがきにそれぞれの話を書くきっかけが書かれていたが、そのきっかけを頼りに書き始め、なかなか悪くない着想だったのに、なんか話が広がらずここで終わりにしました、という話ばかりだった感も。
平均年齢51歳を主人公にした短編集 女性5人、男性1人のストーリー 歳をとるとはこういうことかなあ 切ないけど これが日常 まあこんなもんですよ
同年代の主人公達の短編集。 『その日、その夜』 孤独死した女性の心を描く。 「尻を出して死ぬのはいやだな」って、私もよく思ってる事だw 『末成り』 愛し合っていたはずなのに、何も言わずに去っていった男のことが忘れられない主人公。 別れを心の中で処理しきれず 「あなたは、まだ、私に答えていません。...続きを読む私はやはり知っておきたいのです」と何年もメッセージを送り続けてしまう。 たとえどんな言葉でも、きちんと終わらせたかったよね。 朝倉かすみさんという作家さんは、私の頭の中を何処かで覗いでいるのかもしれない。
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