朝倉かすみのレビュー一覧

  • 泥酔懺悔

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    ネタバレ

     12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで記憶がなくなる。覚えていない泥酔時間、角田さんはどうなっているのか?w。③大道珠貴さん、女のひとのグラスについた口紅を指二本で拭うしぐさ、あれ。あの指をあとどこへなすりつけるんだろう、すごうく、気になる。
     12人の女性作家の酒にまつわるエッセイ集。「泥酔懺悔」、2012.11刊行、2016.9文庫

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    2023年08月10日
  • 泥酔懺悔

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    ニヤニヤしながら読んでしまった
    私の好きな作家さんと私の飲み方が似ていて嬉しかった
    下戸の人の感覚も知れて楽しい本

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    2018年02月12日
  • 泥酔懺悔

    購入済み

    素直に読めます

    女性のみなさんの「酒」に関するエッセイ集。
    大酒飲みあり、そうでない方あり。
    みなそれぞれいろいろな思い出があることに気づかされます

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    2017年07月31日
  • 恋に焦がれて吉田の上京

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    別れについて考える
    いつ別れるのが、いいんだろうねぇ
    相手の愛と自分の愛を比べてしまうのは、恋愛のどうしようもないところなのかねぇ
    大きな愛を貰う方はそんなこと、考えないもんなのかねぇ

    退屈だったけど意外と悪くなかった、終盤

    愛ってなんなのか
    どんな人と付き合うのがベストなのか
    話し合いたくなった、のに話せないなんてねぇ

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    2017年06月07日
  • 少しだけ、おともだち

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    星3つと迷った。んー、後味悪い。後味悪いのが嫌いな訳じゃないんだけど、リアリティーがあるものばかりで生々しい。

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    2017年01月19日
  • わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

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    短編集。面白い。好みです。
    自分だけは正しいと思っている自分を、目の前に差し出されているような。
    みんな傷ついたり傷つけられたり。人の事に口出しして自分に返ってきたり。我が身を振り返り嫌な気持ちがして、読んでいて楽しい話ではないけれど、最終話まで読むと、それでもなんとなく許されているような、人間って仕方ないなぁって言われてるような、優しい話のような気もしてくる。
    そしてどの話も、わからない人には全然響かないんだろうなぁと思いました。

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    2016年01月29日
  • わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

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    ネタバレ

    短篇集。

    「森のような、大きな生き物」オリンピック代表の彼女を応援する“わたしたち”のお話。

    「ニオイスミレ」“志願母”スミレのお話。

    「あなたがいなくなってはいけない」ガンになった彼女の人生と、チョピンの話。

    「地元裁判」望月姉妹を怪しむ亜子ちゃんと、異質なものを許さない地域のお話。

    「相談」若い波多野の相談で、色々妄想してしまう50代独身課長さんののお話。

    「ムス子」小説家で生計を建てられそうな加賀谷の恩人?ムス子。彼女は息子を亡くしていた。

    「お風呂、晩ごはん、なでしこ」愚鈍を思われながらも、マイペースな、フージコさんの日常。

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    2015年03月18日
  • わたしたちはその赤ん坊を応援することにした

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    皮肉り屋さん。すき、すごくすき。うんうん、と同じ目線であらゆることを皮肉りたくなる人にはわかると思うな。
    すごく好みな短編集。

    1勝手に優れたこの子の未来を応援しよう、と決めたわたしたち。
    2産む女を国家全体で支援する世界に住む女たちの話。
    3入院が決まり逝く準備をしようとする中で考えることごと。
    4まちの結束を乱す人間は、結束を守ることに命がけな人間たちの話。
    5ゆとり世代代表男と勘違い50代課長。
    6元同級生、あだ名はムス子とのこと。
    7愚鈍なフージコさん。

    私がとくに好きなのは1.2.5。

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    2015年03月03日
  • 静かにしなさい、でないと

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    どうしてこんなに朝倉かすみは…。

    解説が、この短編集に収録された作品の主人公たちをうまくまとめていた。

    “〈名前のイメージと自分の容姿とのずれなど承知していると表明したほうがらくになれる〉と考える内海さんをはじめ、かつては美少女だったのに〈一世を風靡した子役の成れの果て〉のような大人になってしまった「どう考えても火夫」の〈わたし〉、美人と言われた経験がないのは〈気がつくひとがいなかったからだ〉とずっと思ってきた「いつぞや、中華飯店で」の朔子、心延えがよくないと自分を叱ってきた両親から、あっさりした目鼻立ちと短い顎を受け継いだ「ちがいますか」の〈わたし〉。”

    とにかく、自分の思っている自分

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    2014年09月05日
  • 肝、焼ける

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    豊﨑由美の書評を読んで、何が心に引っ掛かったのかは忘れたけれど、名前だけは忘れずにずっと気にしていた本を、やっと読んだ。
    うん。やっぱり読みたかった本だ。

    主人公はどれも30~40代の独身女性で、結婚をするかしないか、職場の位置関係(お局さまとの関係)で悩んでいたりするのだけれど、そういう表面的な部分ではなく、内側の形がすごく私に似ていると思ったのだ。

    後ろ指を指されまいと善を身体じゅうに巻きつけて鎧にしているところ、こちらから頭を下げるなんてというプライド、誰かわかってくれる人がいるはずだという受け身で傲慢な自信。
    いや、これ、私だわ。

    特に、北海道新聞文学賞を受賞した「コマドリさんの

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    2014年08月03日
  • ともしびマーケット

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    ともしびスーパーマーケット鳥居前店を舞台背景にして、従業員や買い物客、またその家族たちの、ちょっぴり切なくてほんのり温かい連作短編集。
    私には朝倉作品は珍味である。大きな事件や感動的な出来事があるわけでもなく、登場人物もどちらかというと地味であり、はっきりいうと変わり者が多い。それでも、癖になる味わいと、ノスタルジーを感じさせる文体がたまらない。本作ではカバーイラストにも参りました。

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    2014年06月04日
  • 肝、焼ける

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    『田村はまだか』の朝倉かすみさんの、短編5作を含む処女単行本。表題作の「肝、焼ける」とは激しいじれったさを表す北海道方言。31歳の真穂子は、遠距離恋愛になってしまった24歳の彼・御堂くんのいる稚内の気持ちを確かめたくて、唐突に彼のいる稚内に訪ねてきてしまう。ところがいきなり行ってもすぐに会えるわけではなく、彼の部屋のポストに「電話下さい」とか突っ込んではうろうろ、また手紙いれてはうろうろを繰り返す。 「肝、焼ける」と言ったのは真穂子ではなく、彼女を轢いてしまいそうになったトラック運転手が言った言葉だが、もちろん彼女自身にもこの言葉が反芻されていくわけで。いろんな種類の「じれったさ」が錯綜してい

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    2014年03月29日
  • ロコモーション

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    頽廃的な雰囲気、これは良かった。あまり表には出ないが地方が舞台であるということが強い影響を及ぼしている。

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    2013年09月25日
  • 夏目家順路

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    「田村はまだか」で魅了され、以来、ずっと追いかけている、札幌在住の朝倉さんの近著。なんだか、抱きしめたくなるような小説です。
    朝倉さんは端正な文章を書く作家ではなく、どこか素人っぽさを残しているのが持ち味でしょう。肩の力がいい感じで抜けていて、読む方も構えずに、朝倉さんが拵えた物語の世界に没入できます。
    「抱きしめたくなるような」感慨を持ったのは、登場人物たちが、とても身近に感じられるから。主人公の清茂はもちろん、直、素子、光一郎、その他大勢。
    いずれも、どこにでもいるような普通の人々ですが、それぞれに秘密、というほど大げさではありませんが、心にやっかいなものを抱えています。
    その心の中のやっ

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    2013年06月15日
  • 感応連鎖

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    気持ち悪~い‼(けなしているわけじゃないよ)
    想いが身体に影響して異形のモノになっていく様は、おぞましいと同時に、不安をかきたてる。

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    2013年05月04日
  • ともしびマーケット

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    何だか いい。
    悲しいような、温かいような、兎に角イイ感じの連作だ。
    緩いけれど、どこかしっかり繋がりを持った人と人が描かれている。

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    2013年02月24日
  • 肝、焼ける

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    生きるって痛いんだ。
    生きている以上、たとえ自覚していても
    直すことができない痛みを人は持っている。

    切なくて、笑えて、なんだかいとしくて。
    大人の女性、私にも、友人にも、大いに
    当てはまるところがあると感じながら
    読み終えた。

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    2012年11月05日
  • 静かにしなさい、でないと

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    最近読んだ短編集の中でだんとつ面白かった!
    最初は、軽いノリの、ちょっと厭らしくクスリと笑える話たちだと思っていたので、思いがけない闇にびっくり。そこから、朝倉さんの予想以上の描写力に唸らされた。こういうこと、あるな~…っという。
    圧倒される程の毒気は無いので、独特な構成もわりと軽く楽しませてもらいました。

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    2012年09月28日
  • 好かれようとしない

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    「好きになるってなんだっけ?」と思った時に読んでとても大切にしていた作品。恋愛に一生懸命だなんて女優か詩人がすることよと言ってた風吹がもどかしい片想いをしてしまう。それに助言してくれる大家さんの言葉がどれも意外なようで的を得ていて、勉強になった。「周りがどうこう、条件がどうこう、落とす技がどうこうってゆう話じゃないのだ、恋愛は!」となるため、恋愛離れしていてわからなくなった人にオススメ。

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    2012年09月21日
  • ともしびマーケット

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    ツボに入りました。北海道のどこかにある「ともしびスーパーマーケット」でほんの少しだけ重なる、それぞれの日常を描いた連作短篇集です。文章は正直なところ、雑だと思います。ただ、リズムと表現が私の波長とあったのでしょう。夢中になるのに、時間はかかりませんでした。まさに、ツボに入ってしまった状態。たぶん、作中で視点となっている人物と文章の距離感が絶妙に感じられたのも要因のひとつかもしれません。入れ込みすぎず、突き放しすぎずで。どうやら好きな作家さんが、またひとり増えそうです。

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    2012年09月17日