朝倉かすみのレビュー一覧
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一万円選書の岩田 徹さんが紹介していた本
自分では手に取らなかったとおもう本に出遭えたことは
岩田さんに感謝しかない。
小学生のクラス会
三次会まで残った数人が
卒業ぶりに参加する予定の田村君が
交通事情により遅れてくるのを待っているという設定。
まずは田村君の人となり・・そして印象的な出来事を回想。
(マスターの想像や、話を聞きかじった同窓生の印象も面白い)
昔と現在を織り交ぜながら、今まで生きてきて、
それぞれの成長や問題、心の葛藤、喜び、現状など
一章ずつ一人ひとりをフォーカスしながら、
話が進んでいく。(マスターも含む)
「田村はまだか?」で毎回一章が締めくくられている感じも好き。
だけど、田村君が来ない最後の展開はあまりお好みじゃなかったかな。
ものがたりの締めくくりは清々しい感じに終わってよかったです。
小学校の同窓会やっているのかな。みんなどうしているのかな。 -
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どうも、私です。
ただいま絶賛禁酒10日中(そんくらいで自慢するなっ!)
お酒で「やらかした!」と冷や汗まみれ(あるいはゲロまみれ)な出来事はここ数年一度や二度はありまして。人の泥酔エピソードはふふふと笑っていられるが、いざ自分の身になるともはやホラー映画より恐ろしい。できれば宇宙の闇に葬りたいけれど、そういう時に限って記憶力を発揮し、うんこのように記憶は脳内にへばりつく(汚っ!)
この一冊は12名の女性著名人の、酒にまつわるエッセイが書かれています。酒豪と呼ばれる人も居れば、代々下戸な人もいる。酒で失敗した話や、酒に対する思いなど綴られていて、さまざまな視点が見れて。20代後半によく読んでいた角田光代さんの「損だけど」の一編を読み、「あ、私と同じだ!」と大変共感しました。「懺悔」と言えば大袈裟かもしれないが、やはり一つずつ小さい失敗がかさなると自己嫌悪にもつながる。
さて禁酒した理由は何かやらかしたと言う訳でもなく、酒を嗜む程度にする事ができない私には今必要な措置だと、「限度を持って飲む」を学習するにはどうしたらいいんだろう。一度アルコールでも入れば限りなく飲み続けてしまう事が酒の失敗談につながる事かなと思いました。
限りのある人生に酒に飲まれるではなく、好きな人と好きな酒を楽しく。うんこみたいな記憶を残すではなく、キラキラして宝石のような記憶を作っていけたらと思います。 -
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少女達の不思議でダークな5つの物語。
「留守番」・・・お母さんと妹と、新しいお父さんのマンションへ引っ越した『ウーチカ』。留守番をしていた夜、テレビの後ろでその『いいもの』を見つけた。
甘いファンタジーかと思ったら、そうきたか。この本の方向性を決める一話目としてふさわしい話。
「カワラケ」・・・井垣家の女性は美しい。しきたりとして宝石の名前をつけられ、その時が来るとおこもりをしなければならない。
『カワラケ』とは、顔の皮膚が徐々に固くなり、陶器のようになって剥がれ落ちる現象。大人へと向かう象徴なのか。その前後で母の態度が一変するのは、美を大切にする一族として、これからますます美しくなる者への衰えていく者の嫉妬なのか?
「あたしたちは無敵」・・・小学校の帰り道、まるで乳歯のような不思議なに光る粒を拾った三人。これは使命なのかな?特別は素敵だけど、戦うのは嫌だな・・・。
特別な能力が芽生え世界を救う。プリキュアみたいで凄いけど死ぬのは嫌、実際問題そうだよね。憧れと本音が入り混じるのがなんかリアル。
「おもいで」・・・時計の時報と共に、意識が途切れ年代が移りゆく。
認知症の人ってこんな風に感じてるのかもしれないね。
「へっちゃらイーナちゃん」・・・難しい父親の機嫌を損ねないように、母と姉と気をつけている私の前に現れた女の子。
モラハラ、性的虐待を含む嫌な話。『イーナちゃん』は、現実逃避で生み出された存在かもしれないけど、お母さんが助けてくれたと信じたい。 -
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各章のタイトルは秀逸。
主人公の女性にはなかなか感情移入できず「拗らせてんなあ〜」という導入後からの、愛嬌チラリで「でも、可愛いのかも?」と思わされ、「ふーん、可愛いトコあるじゃん」と、少し歩み寄ったかと思うと女同士のマウント合戦を見せられて「うわ……地雷案件」と距離を取りたくなる。
読み手によってかなり印象は変わる作品。
主人公が一目惚れする鍵屋の男も最初はさっぱりとした爽やかさ、途中から狡猾な色気、そして「うへぇ」というなんとも落ち着きのない、実に人間臭い部分を見せつけられて、この「カッコいいじゃん」と「は? なんだ、コイツ」を行き来させられる。
途中から「なるほど」と納得も行くし、コミカルな部分も多くて、ちょっとしたラブコメ映画が脳内再生される感じ。
個人的には大家さんが素敵だと思ったけど、よく考えてみると大家さんは自覚して、自白しているし、過去の話だからなんとなく受け流せるけど、なかなかにえぐい色恋の流れがあって、登場人物はほどよく美しく、愛らしく、忌々しく、哀れ。
大きくネタバレではないと思うけど、最終的には全てが落ち着くところへ落ち着いていく感じ
同作家さんの他の作品を読んだことがないので、手探り感だけど、呼吸とリズムは自分とは馴染めた。
表示と内容から若い女性向け作品かなという感触で、どこかそわそわする、落ち着かない作品だった。 -
Posted by ブクログ
どのお話の登場人物も、うっ苦手…と思うのですが、どこか彼女たちの気持ちがわかるところもあるので同族嫌悪に似たモヤモヤなのかもしれません。
歪んでるな、と思いました。わたしも思考が歪んでいるという自覚があるのでそこも落ち着かない要因かも。
「いつぞや、中華飯店で」は、きっかけは外部からだったものの、自分の力でのし上がる!みたいなところが良くて好きでした。
印象的だったのは最終話。育った環境で人はここまで歪むのか、っていうおぞましさがありました。「心延えのよさ」ってそんなに押し付ける事か…逆効果になって、病んだまま育ってますけど。。これコインランドリーで隣の女性がずーっと呟いてたら怖いと同時にすごく可哀想でなりません。