朝倉かすみのレビュー一覧

  • 棺桶も花もいらない

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    朝倉かすみさん、大好きだ。
    この短編集の中では、ダントツ良かったのは、「令和枯れすすき」
    ジジババの、枯れよう、切なさを描かせたら、この人の右に出るものは今のところいないのでは。

    少しだけ残念なのは「非常持ちだし袋」
    この5篇の中では一番長く、途中までは、主人公の姉弟の行く末が気になって、これはまた味わい深いと思っていたのだが、主人公が自衛官を目指すあたりから、着地点がわからなくなってしまった。最後の終わり方も、青龍ってそういう子だったっけ?とポカンとしてしまった。
    これは、長編として一冊の小説にしないといけない内容なのでは。
    大河小説になりそうなくらい主人公たちが動き始めたのに、字数の関係

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    2025年06月25日
  • 棺桶も花もいらない

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    年齢さまざまな者が、今の自分をどう思っているのか…現実はこうなんだというそれぞれの生きざまを見せつけられた。

    何をもって自分はどん底だと感じるのか、それは人それぞれで…だけどなんとかしようと思って生きている。
    それをありのまま見せてくれた、全5編の短編集。

    令和枯れすすき〜派遣で働く者の明日は…
    ドトールにて〜天涯孤独の楽しみは…
    もう充分マジで〜大学受験を失敗した後の人生
    非常用持ちだし袋〜父親が働けなくなった後の自分
    みんな夢のなか〜シングルマザーの今後





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    2025年06月07日
  • 棺桶も花もいらない

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    タイトルから予想していた内容と ちょっと違ったけど、どの掌編(使い方あっているかな?)も 読み終わったら じーんときた。コロナ禍という 共通経験があるんだね、私たち。だから 余計に それもありだし そうくるか!も。芙実ちゃんその後、ムーちゃんとケン坊はずっと友だちでいられるかなぁ、ずっとのおうちは案外近所にあるんじゃないか?とか 大丈夫立夏はちゃんと自分で立てるよー!みたいに つい声がでちゃう。読み終わると ほんのり希望が見える。そこが朝倉かすみさんの 好きなところです。

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    2025年05月25日
  • にぎやかな落日

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    北海道で夫が特養に入っていて一人暮らしをする80代のおもちさんの日々。日常が淡々と綴られているといえばいえるんだけど、おもちさんの日常としてみるとそれはそれでいろいろな悲喜こもごもがあるんだな。
    おもちさんは近所に息子の妻がいてよく相手をしてくれるし、東京に住む娘も時折帰ってくるし毎日2回電話をし合う仲。友達も多いし、書きものをしたり自分の好みも存分に出しながら暮らしている。糖尿病を抱えているし時々記憶がふわってなるけどいまのところ大丈夫。
    最初は『おらおらでひとりいぐも』を彷彿とさせる気がして、6本の連作短編のうち2編目くらいまではおもちさんの頭のなかと現実が行ったり来たりしているのかなと思

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    2025年05月19日
  • 棺桶も花もいらない

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    ネタバレ

    よむよむかたるに比べて、主人公の年齢は様々になった。老若男女問わず、その生き様が淡々と紡がれている。
    誰にも迷惑をかけず消えていくのか、
    第二の人生を見つけるのか、
    同級生と違う道を歩むことを決めたのか。
    すごく淡々と、でもそれぞれの生き方が、
    はたまた終わり方が濃く描かれていた。
    中でも気になるのは芙美である。
    自分のことを理解し、その上で弟のために、家族のために行動していた芙美。3年後どうなったのかがとても気になった。敷島とも、また会える日が来ていたらいいなとも思う。

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    2025年06月17日
  • 田村はまだか

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     言われると、あっ! その感情、心の隅にある〜
    言われて再確認する。

     そんな文章があちこちに!!

     最後は感動です❢

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    2025年04月07日
  • 好かれようとしない

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    すごいドロドロの話でした。内気な女子は共感するのかもしれませんが、50代男の自分としては全然よくわかんない世界でした。こんな風に考える人もいるんだなぁということで学び。

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    2025年01月03日
  • 田村はまだか

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    同窓会を開きたくなる本です。
    私は幹事で毎回大変ですが、また何年後かには開いて、本書を思い出すことでしょう。

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    2024年11月15日
  • 田村はまだか

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    <目次>


    <内容>
    40歳の小学校の同窓会。その2次会の会場となったすすき野のスナックに集まった5人の同窓生。小学校時代、ちょっと変だった「田村」。でもいじめられるわけでもなく、孤高の存在だった。その「田村」が2次会にやってくる…。待っている間に5人のエピソードが語られる。狂言回しはスナックの主。しかし「田村」はすぐそこで交通事故に遭って意識不明⁈最終話で怪我から回復した「田村」が現れて…。

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    2024年07月20日
  • にぎやかな落日

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    ネタバレ

    おもちさんは84歳になった。
    夫は急に弱って特養に入り、一人暮らしになった。
    近くに住む息子のお嫁さんはよくできた人で、色々とおもちさんの面倒を見てくれる。
    東京に住む娘も気に掛けてくれていて、朝に晩に電話してくれる。
    時には訪ねてきてくれる。
    近所には同年齢の友人もいるし、幸せな老後には違いないがやっぱり寂しい。
    糖尿病を患うようになって、好きなものを食べられなくなった。隠れて食べてもバレる。
    心配した娘の計らいで、高齢者マンションに暮らすようになって食事の面倒から解放された。
    恵まれた老後だと思うが、ただそれだけだ。

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    2024年03月14日
  • 田村はまだか

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    同じ場所にいる人たちの
    心の中、頭の中を覗くような物語。

    ▶︎読んでほしい人
    同窓会へ行くかどうか迷ってる人

    ▶︎きっかけ
    一万円選書にリストアップされていたから。

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    2024年03月02日
  • にぎやかな落日

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    老い、病気、介護、心配事が尽きない日々。ちょっとしたことで浮き沈みしたり、モヤモヤしたり晴れたりするおもちさんの頭の中の表現の仕方が多様で、そうか、ご高齢の方に喋りかけるときは気をつけないとな、なんて思わされた。
    北海道出身の作家さんたちの作品は多く読んできたのだけれど全面的に北海道弁?で書かれたものは初めて読んだかも。時に煩わしいけど新鮮。函館の親戚のおばさんもちょっとこんな喋り方だったな。

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    2024年01月31日
  • 田村はまだか

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    一時話題になった本なので手に取ってみた。
    もう40歳になって、小学校のクラス会が行われた。
    5人の男女が三次会に流れたが、そこに来るはずの田村が来ない。
    田村とほかの5人の思い出や現在が行き交い、そして怒涛の感動が待ち受けるはずの最終章へ。

    読みやすかったし、面白くない訳ではなかったが、私には怒涛の感動とはならなかった。

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    2023年12月26日
  • 泥酔懺悔

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    藤野かおりさんの章が好きだった。三浦しおんさんの章は何かほっこりした。
    大道珠貴という作家は知らなかったが、とても気持ち悪い文章を書く人だなと思った。

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    2023年07月29日
  • 泥酔懺悔

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    女性作家やエッセイストが綴る、お酒にまつわるアンソロジーエッセイ。

    泥酔懺悔、という名に恥じず、お酒での失敗を赤裸々に語る人もいれば、全く逆で下戸だという人や別にそこまでお酒が好きではないという人まで様々。
    お酒との付き合い方にもそれぞれスタイルがあり面白いです。

    個人的におもしろいなと思ったのは、西加奈子さんの書く『名女優』の中の一説。「酔い方は、初めて泥酔したときに決まる」という話。
    私は割とお酒に強いので泥酔したことはないのですが、小さい頃にウイスキーボンボンやちょっとお高めなラムレーズンアイスを少しだけもらって食べた時の、気分が高揚して楽しくなって、贅沢なあの感じを今も覚えています

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    2023年06月05日
  • 満潮

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    ほとんどの語り手がなんとなく嫌な印象を与えるし、そもそも主要人物たちはこぞって好きじゃないけど、それぞれのキャラクターや思考になんとなく納得してしまう。グリグリの話し下手の男達の考察だけ見事に自分に当てはまるところがあって胸が痛かった。

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    2023年04月21日
  • 幸福な日々があります

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    人から見たら「なんて我儘で自分勝手な人なんだろう」と思われてしまうだろう。
    「夫として好きじゃ無くなった」と言って、安定的な生活を捨ててまで、自分を通すのを見て
    愚かだなぁと思う人もいるだろう。
    でも、私には森進一子の気持ちがよく分かってしまうんだなぁ。

    朝倉かすみさんは私の心の中を読めるんじゃないかと感じてしまう。

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    2023年04月09日
  • 少女奇譚 あたしたちは無敵

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    ネタバレ

    小学生の目線だから
    スラスラ読めるけど、どれも結構ダーク。

    最後の話は父親に嫌悪感がすごすぎて気持ち悪かった。

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    2023年03月19日
  • 遊佐家の四週間

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    ネタバレ

    想像してたよりは形として壊れることはないけど
    逆にいえば最初っから思いやってる家族じゃなかったってこと。
    みえこの登場によってそれが深く根付いた印象

    誰1人家族のことを好きじゃないし
    自分がここの家族で1番の権力者でありたいと思ってる。

    正平はそれが1番強くなった

    みえこもういこも本当の友だちなのか
    お互いがお互いを下にみてる印象
    この子より自分が幸せだと見せつけたい

    人間のドロドロをみた感じ

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    2023年02月22日
  • 満潮

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    読み始めは面白かった。謎の部分があって、これからの展開を楽しみにしていた。
    が、終わり近くは、少し読み飛ばしてしまった。最後までは夢中にならなかった。評価は「普通」。

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    2023年02月18日