朝倉かすみのレビュー一覧

  • よむよむかたる

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    初めての朝倉かすみさんの作品

    坂の途中で本を読む会ってなんだろうと思った。

    読書はひとりでするものだと思っていたが、そうとは限らないかもしれない。
    朗読と解釈、ふたつの読みに気づく

    いつか、読書会に参加したいと思う作品

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    2025年11月22日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    一気に秋になった。寒いから衣替えしながら、本の整理していて(笑)
    積ん読本。今読む本だなと手に取る。
    どの短編も普通の日常の中のちょっとした心のおりとか、虚勢とか、不安とか、愛する人への思いとか、楽しみとかが描かれていて。
    どの短編も終わりは少し悲しい。けど温かいじんわりが胸に残る。

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    2025年10月26日
  • 少しだけ、おともだち

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    ネタバレ

    『生方家の奥さん』
    『子猫の目』は朝倉さんらしいなぁのお話
    最初に『たからばこ』を持ってきたのには
    意味があるのだろうか
    辛く、次のお話を読み始めるまでに時間を
    要してしまった

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    2025年10月23日
  • 棺桶も花もいらない

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    U-NEXT。とちゅうから、オーディブル。著者らしい、独特の文体、視点の短篇集。コロナ禍で、人生が狂ってしまった人たちの話。とにかく『令和かれすすき』が衝撃すぎて。

    日雇いの派遣で働く、独り身の、まあまあのおばあさん。悲しみしかない細かい一人語りが続く。「つっとのおうち」のことを話すあの人との交流。あの人は誰なのか、なんなのか、よくわからず、しょっちゅう脱線して半生を語るおばあさんに、読むのつらいな、と、いらいらしていたら、ラストに戦慄が走った。ネタバレはやめときます。なんだかもう。こんなのって、ありかな。つらいな。

    『ドトールにて』介護をしてきた母、妻をそれぞれ最近亡くした中年のおっさん二人が、ドトールで待ち合わせてくっちゃべる。『もう充分マジで』大学受験を失敗した男の人生。『非常用持ちだし袋』高校中退で肉体労働をして家族を養っていた男が、体を壊して退職。中三の娘は、読書家の弟のため、高校へ行かない選択をする。『みんな夢のなか』夫の浮気で離婚後、その子供を産んだシングルマザーが、コロナ禍で少し交流のあったママ友と、偶然再会する。

    『非常用持ちだし袋』の「男を立てろ」ということを、冗談ぽくではあるが、家族に強いている父が、絶妙に嫌だった。

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    2025年10月20日
  • 棺桶も花もいらない

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    それぞれの悩みを抱えた人の日常を描いた短編集
    貧困、離婚、孤独、病気、ありがちな設定だが、それぞれ面白かった
    特に4人家族の姉弟の関係性についての作品では、弟の進学のために中卒を前向きに受け止める姉の姿には幸せとは何かと考えさせられた
    弟は勉強が得意だから進学すれば良い、私は働くことが得意だから働けば良いという姉の考え方には、凄く納得させられた
    いつしか進学することが当たり前になり、その目的がうやむやになってきているこの世の中
    何が幸せか皆心に問うべきではないか

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    2025年10月02日
  • 棺桶も花もいらない

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    湿って、大人っぽい短編集
    コロナ禍に影響を一番受けたであろう弱者階級の静かな叫びが聞こえるようだ
    初めの章「令和枯れすすき」
    『ずっとのおうち』の後継者に、
    怖いけれども、なってみるのもいいかも…
    なんて思ってしまった

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    2025年09月24日
  • 棺桶も花もいらない

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    今の社会の生活水準の平均値がどの辺りにあるのかはよく分からないけれど・・・
    この本の登場人物たちは多分、平均値より上ではない。
    それぞれ違う主人公の短編集だけれど、一作目の印象が強かったせいか、「駅の南口を降り、蕎麦屋を右に曲がり、線路沿いに直進したら薄茶色のマンションを左折、細道を歩くと丁字路に出て、突き当たりのクリーニング屋さんの並びの一軒家」
    という描写がほとんどの作品に共通して出てくることから、ホラー的な結末を考えてしまった。

    どのお話でも、人生の選択に迷っている人が主役。コロナ禍という特殊な状況にも翻弄されて、生活設計が狂ったり、一変してしまった人も多い。コロナ禍の前に戻れたとしたら・・・
    でも戻れない。色々なことが変わってしまった。
    変わってしまった世界に合わせて、自分も変わっていくしかない、そんなふうにしてみんな生きているのだろう。

    【令和枯れすすき】
    61歳おひとり様の「わたし」。年金受給まではなんとしても働かなくてはならないが、すでに要らない老人に分類されている。
    ある日、変わり者の「あの人」に話しかけられて、驚くべき誘いを受ける。
    ・・・これ、ドアを開けたら本当にその光景があるのでしょうか?からかわれただけとか?
    でも、死にたがっている人、死んでも誰も困らない人、というふうに見られたってことですよね?
    【ドトールにて】
    宗茂(むねしげ)とケン坊は地元の保育園からの幼馴染で、ともに58歳。宗茂は母親を、ケン坊は植物状態だった奥さんを、それぞれ亡くしたばかり。艶福家のケン坊にはすでに彼女がいて、周囲からどう思われるか気にしている。天涯孤独の宗茂は家族を妄想する。
    【もう充分マジで】
    鏑木明人(かぶらぎ あきと)は、彼女の心夏(ここなつ)と二人で、将来の人生設計を綿密に立てていたが、国立大学の受験に失敗して、古びた大規模マンションの裏のコンビニでバイトをしている。深夜のコンビニに入り浸る、銀河(ぎんが)(7歳)と風雅(ふうが)(5歳)の兄弟は、マンションの住人だという。・・・ネグレクトする親って、キラキラネームを付けがちなのかな、と、放送中のドラマを思い出す。
    【非常用持ちだし袋】
    小豆沢芙実(あずさわ ふみ)昨日、中学の卒業式だった。父が体調を崩して働けなくなって以来、郵便局で働く母が我が家のリーダーとなっていった。5教科はまるで出来ないが、そのほかは人より優れている。高校は必ず行かなくてはならないのか?
    ・・・弟の青龍(せいりゅう)と、駅のベンチでずっと両親を待つ。帰って来ないんじゃないか、あの一戸建てで首でも吊ってるんじゃないかと変な想像をしてしまいました。
    【みんな夢のなか】
    蟹江立夏(かにえ りっか)は妊娠7ヶ月の折に夫の浮気が判明し、大喧嘩の末に離婚した。
    コロナ禍の頃のママ友との喧嘩の記憶。運命の女と死別して老け込んだ元夫。皆、時の流れ。立夏は、息子が生まれてからの8年間の越し方を、ほとんど思い出せない。まるで夢の中にいるようだった。
    ・・・すぎていく日々、よほど印象に残ること以外は、全部溶けて消えていく気がする。

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    2025年09月09日
  • 遊佐家の四週間

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    家族の話だよね。と 読み始めて みえこが登場してから 家族の話が ちょっとづつ変わっていく、やっぱり家族の話 だよね。思っていたのと 違う展開に ちょっとちょっと となったけど。結局 この家族 どうしたかったんだろ〜?というモヤモヤで 終わってしまった。朝倉かすみさんってこういう話も書いていたんだと 新しい発見。なんとなく 消化不良な感じがするのは ホント 個人の感想です(笑)

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    2025年08月11日
  • 田村はまだか

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    ネタバレ

    田村を待ち続けながらそれぞれの人物の人生が短編で読める。
    人生っていろんなことがあるよね、いつ誰が田村のようになってもおかしくないよね。
    人生何があるか分からないよ、そんな印象でした。

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    2025年07月07日
  • 棺桶も花もいらない

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    朝倉かすみさん、大好きだ。
    この短編集の中では、ダントツ良かったのは、「令和枯れすすき」
    ジジババの、枯れよう、切なさを描かせたら、この人の右に出るものは今のところいないのでは。

    少しだけ残念なのは「非常持ちだし袋」
    この5篇の中では一番長く、途中までは、主人公の姉弟の行く末が気になって、これはまた味わい深いと思っていたのだが、主人公が自衛官を目指すあたりから、着地点がわからなくなってしまった。最後の終わり方も、青龍ってそういう子だったっけ?とポカンとしてしまった。
    これは、長編として一冊の小説にしないといけない内容なのでは。
    大河小説になりそうなくらい主人公たちが動き始めたのに、字数の関係で終わらせてしまった感あり。

    でも、まあ、ファンとしては、朝倉かすみさんの小説が読めるだけで至福ですけど。

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    2025年06月25日
  • 棺桶も花もいらない

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    年齢さまざまな者が、今の自分をどう思っているのか…現実はこうなんだというそれぞれの生きざまを見せつけられた。

    何をもって自分はどん底だと感じるのか、それは人それぞれで…だけどなんとかしようと思って生きている。
    それをありのまま見せてくれた、全5編の短編集。

    令和枯れすすき〜派遣で働く者の明日は…
    ドトールにて〜天涯孤独の楽しみは…
    もう充分マジで〜大学受験を失敗した後の人生
    非常用持ちだし袋〜父親が働けなくなった後の自分
    みんな夢のなか〜シングルマザーの今後





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    2025年06月07日
  • 棺桶も花もいらない

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    タイトルから予想していた内容と ちょっと違ったけど、どの掌編(使い方あっているかな?)も 読み終わったら じーんときた。コロナ禍という 共通経験があるんだね、私たち。だから 余計に それもありだし そうくるか!も。芙実ちゃんその後、ムーちゃんとケン坊はずっと友だちでいられるかなぁ、ずっとのおうちは案外近所にあるんじゃないか?とか 大丈夫立夏はちゃんと自分で立てるよー!みたいに つい声がでちゃう。読み終わると ほんのり希望が見える。そこが朝倉かすみさんの 好きなところです。

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    2025年05月25日
  • にぎやかな落日

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    北海道で夫が特養に入っていて一人暮らしをする80代のおもちさんの日々。日常が淡々と綴られているといえばいえるんだけど、おもちさんの日常としてみるとそれはそれでいろいろな悲喜こもごもがあるんだな。
    おもちさんは近所に息子の妻がいてよく相手をしてくれるし、東京に住む娘も時折帰ってくるし毎日2回電話をし合う仲。友達も多いし、書きものをしたり自分の好みも存分に出しながら暮らしている。糖尿病を抱えているし時々記憶がふわってなるけどいまのところ大丈夫。
    最初は『おらおらでひとりいぐも』を彷彿とさせる気がして、6本の連作短編のうち2編目くらいまではおもちさんの頭のなかと現実が行ったり来たりしているのかなと思っていたけど、そうでもないようで前述のとおり淡々と毎日が描かれる。とはいえ、最後のほうにはおもちさんは自宅を離れ高齢者向けマンションで暮らすようになるんだよね。でもそれだって不承不承の転居ではなく気に入ってお引っ越ししてるし。老いというと憂いとか悲しさとか滑稽さ基調で描かれることが多いけど、こんな幸せな小説があるのはよい。

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    2025年05月19日
  • 棺桶も花もいらない

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    ネタバレ

    よむよむかたるに比べて、主人公の年齢は様々になった。老若男女問わず、その生き様が淡々と紡がれている。
    誰にも迷惑をかけず消えていくのか、
    第二の人生を見つけるのか、
    同級生と違う道を歩むことを決めたのか。
    すごく淡々と、でもそれぞれの生き方が、
    はたまた終わり方が濃く描かれていた。
    中でも気になるのは芙美である。
    自分のことを理解し、その上で弟のために、家族のために行動していた芙美。3年後どうなったのかがとても気になった。敷島とも、また会える日が来ていたらいいなとも思う。

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    2025年06月17日
  • 田村はまだか

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     言われると、あっ! その感情、心の隅にある〜
    言われて再確認する。

     そんな文章があちこちに!!

     最後は感動です❢

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    2025年04月07日
  • 好かれようとしない

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    すごいドロドロの話でした。内気な女子は共感するのかもしれませんが、50代男の自分としては全然よくわかんない世界でした。こんな風に考える人もいるんだなぁということで学び。

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    2025年01月03日
  • 田村はまだか

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    同窓会を開きたくなる本です。
    私は幹事で毎回大変ですが、また何年後かには開いて、本書を思い出すことでしょう。

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    2024年11月15日
  • 田村はまだか

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    <目次>
    略

    <内容>
    40歳の小学校の同窓会。その2次会の会場となったすすき野のスナックに集まった5人の同窓生。小学校時代、ちょっと変だった「田村」。でもいじめられるわけでもなく、孤高の存在だった。その「田村」が2次会にやってくる…。待っている間に5人のエピソードが語られる。狂言回しはスナックの主。しかし「田村」はすぐそこで交通事故に遭って意識不明⁈最終話で怪我から回復した「田村」が現れて…。

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    2024年07月20日
  • にぎやかな落日

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    ネタバレ

    おもちさんは84歳になった。
    夫は急に弱って特養に入り、一人暮らしになった。
    近くに住む息子のお嫁さんはよくできた人で、色々とおもちさんの面倒を見てくれる。
    東京に住む娘も気に掛けてくれていて、朝に晩に電話してくれる。
    時には訪ねてきてくれる。
    近所には同年齢の友人もいるし、幸せな老後には違いないがやっぱり寂しい。
    糖尿病を患うようになって、好きなものを食べられなくなった。隠れて食べてもバレる。
    心配した娘の計らいで、高齢者マンションに暮らすようになって食事の面倒から解放された。
    恵まれた老後だと思うが、ただそれだけだ。

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    2024年03月14日
  • 田村はまだか

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    同じ場所にいる人たちの
    心の中、頭の中を覗くような物語。

    ▶︎読んでほしい人
    同窓会へ行くかどうか迷ってる人

    ▶︎きっかけ
    一万円選書にリストアップされていたから。

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    2024年03月02日