朝倉かすみのレビュー一覧

  • 乙女の家(新潮文庫)

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    個性豊かな登場人物たちに飽きることなく読み終えました。
    物事を俯瞰してみるというのは中々難しいこと。自分として生きている限り、フィルターはかかるしおじいちゃん曰く目が近くもなる。
    私の場合、学校の先生を「先生」っていう、人間とは別の生き物のように捉えていて、あるきっかけで先生の私生活を知り、あぁ私と同じ人間なんだと気付いたことが何だか忘れられない思い出です。
    読みながら、自分の青春時代を思い出して懐かしい気持ちになりました。

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    2023年06月14日
  • 田村はまだか

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    同窓会2次会の場面。登場人物達の半生が紹介される。とても気持ちいいのいい気分になった。
    同級生のこと、自分のことを少し思い出した。

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    2023年06月02日
  • 田村はまだか

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    これは面白かった。40歳くらい大人たちが集まる、小学校の同窓会の3次会。最後まで残った5人が遠方から来る田村くんを待つ。待つ間、一人一人の物語が短編小説のように語られるのだが、その内容が「それを言ってしまうのか」という身も蓋もないもの。ある元保健教員は、「30過ぎて未婚。身の程を弁えて悟った態度を取る反面、まだまだ捨てたものではないという気持ちもあるが、それを生徒たちに見透かされ、気安く、あるいは見下されたような態度を取られているが、もしかすると、生徒たちと何かあるかもという希望にも似た気持ちを最後まで捨てきれない」と独白する。こういう個別の物語が、全体のテーマ?である「田村は、まだか」とうま

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    2022年09月09日
  • 田村はまだか

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    この歳になったからこそ楽しめる作品だった。

    成人するまでの思い出や仲間、集まれる地元。
    人生を豊かに感じれるかどうかは思い出次第。
    いい思い出を作るために生きていると考えると生き方も変わってくるかもしれない。

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    2022年05月30日
  • 幸福な日々があります

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    50前の夫婦の妻のほうが、夫のことを夫として好きではなくなったと言って別居し始めるお話で、二人の出会いから別居しての生活の様子が時間軸を行き来して語られるのだが、とても心に響く。自分自身が同世代で離婚したということもあるのかもしれないが、読み終わるのが名残惜しくて、少しずつ読んだ今年一番の本。

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    2021年06月29日
  • 乙女の家(新潮文庫)

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    付和雷同型のことなかれ主義な若菜。グループの中でもぱっとしない自分を変えたくて、レジェンド(?)づくりの家出を企ててみたり、誰かの輝く脇役として奮闘してみたり。
    家族のあり方、あるべき「親子」像に悩んだり。
    青春時代だからこそ抱える自分のアイデンティティへの悩みに、共感するところがあった。
    また、個人的には女子校出身ということもあり、曾祖母、祖母、母、若菜のかしましいコミュニケーションも好感が持てた。

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    2020年03月29日
  • 好かれようとしない

    ネタバレ 購入済み

    続きを読みたい!!

    一目惚れしてしまったヒロインと、その相手の進展にドキドキしながら読んでいました。鍵屋が不倫しているという場面を読んだ時は、思わず「えっ」と声が出てしまいました。そして、もっと鍵屋とヒロインの会話やデートの様子を読みたい!続きを読みたい!と思う本でした。
    私が本に興味を持つ機会を作ってくれた本なので、これから先も大事な作品になると思います。

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    2019年10月23日
  • 満潮

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    多少現実離れしているように見えてどの人物もリアル。一見過剰で極端に見える眉子についても「いるいるこういう子」と思わせる。なんなら自分と重ねて読んでしまった。

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    2019年07月17日
  • 遊佐家の四週間

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    静かな狂喜。
    どうしようもない読後感。
    タイトルからは想像できなかった。
    忘れられない一冊になりそう。

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    2019年06月24日
  • 肝、焼ける

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    自己中心的・自惚れ・自意識過剰・コンプレックス・頭でかち
    愛情不足・恋愛下手・言葉遊びな感じ。

    「田村はまだか」にもハマったが、こっちに鞍替え。
    言葉のチョイスがとても面白い作者さんだと思う。

    伊坂とか村上とかの「センスに自信ありです皆も感じ取って!」のと違って、
    スッと自然にコトバが頭に響く。

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    2016年12月06日
  • 幸福な日々があります

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    爽快感とか高揚感とか、そういう感覚とは無縁の物語だとはおもうけれども、不思議と引きずられるように読み進めてしまった感じ。

    大きな不満があるわけでもなく、夫として好きではなくなったゆえに離婚を思い立つ、それも嫌いになったというわけではなく、好きではなくなったということをもって。

    ネットのレビューを見るとネガティブなものが思いの他おおくて、すこし「あれ?」って思う反面、そのレビューにも一理あるかなと納得しないでもない。

    不思議と自分の周波数にあってしまったかして、一気に読めてしまった感じ。融通の利かない愚直さ?

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    2015年11月03日
  • 感応連鎖

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    それぞれの話を読んでる時点ですごいと思ってたけど、最後のページでは気持ち悪くなるほどだった。女子の自意識こわい。夢の娘ってこんな恐ろしいのか。でも自分にも大なり小なり当てはまる部分はあるから気持ち悪くなったんだと思う。

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    2013年07月03日
  • 感応連鎖

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    ネタバレ

    久しぶりの朝倉節が効いていて満足。
    初期の『ほかに誰がいる』のような激しい感じと
    最近の奇妙な雰囲気が相まって3人の女を、まるでそこにいる人物に
    言葉を紡ぐようにして描いている。
    朝倉さんファンとしてはとっても安心する一冊でした。

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    2013年03月26日
  • 感応連鎖

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    読んでいて、河をわたったような気分になった。

    気付いたら服の裾が濡れていて、
    つぎに気付いたらすっかり腰まで浸かっていて、進むしかないという心地がする。
    そして物語が進むと、もうすっかり足のつかない深い部分にひきずりこまれていて、どうしようと途方に暮れて、もがいていると、
    突然ぐいっと向こう岸に引き上げられる。
    そして、その先にはまた河があることを知る。

    読んでいるときの感覚を表現すると、
    上記のような感じになる。

    朝倉かすみは、女性を描くのがうまい。
    おそらくどんな女性も感じたことのあるであろう自意識、それを強調して描く。
    そこに皮肉なタッチがないので、ついついこちらも
    「ああ、こうい

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    2013年03月03日
  • ともしびマーケット

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    その名のとおり、ひとの心に火を灯すともしびマーケット。読んでいるうち、登場人物と次々顔見知りになっていくようなあたたかい不思議な感覚にとらわれた。

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    2013年01月27日
  • 好かれようとしない

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    鍵屋にぞっこん。ちくしょう、鍵屋が好きだこんちくしょう色男め。吹雪が人に疑問を投げかける時の、「~なのでは?」って言うところ、ちょっとわかるしなんか好きよ。私も頭が固いから大家と山本ふみえに軽口叩かれながら励まされたい日々。

    追伸・昨日ふとヒロエ・Oを思い出してギリギリしたから、私の鍵屋へのラブ度異常。

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    2012年08月10日
  • 好かれようとしない

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    ネタバレ

    すごく好きでした。
    朝倉かすみランキング暫定1位です。

    「おなかの中に食べ物しか入っていない」
    赤面症の、25歳のオクテでマイペースな主人公が、
    鍵屋さんに一目惚れする話。

    朝倉さんのことだから鍵屋にストーカーするホラーな作品かと思いきや、
    かなりピュアなラブストーリーでした。

    いいな、と思ったのは、
    鍵屋の行動に傷ついた主人公がたまねぎを切るところ。
    たまねぎによる生理反応でも絶対泣きたくないと、
    水泳用のゴーグルをしてティッシュを鼻につめてまな板に向かう。
    なんだかもうこのシーンだけで充分感じ入るものがあった。

    そして家庭教師先の女子中学生が言う、
    両思い

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    2012年02月14日
  • 肝、焼ける

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    ネタバレ

    「肝、焼ける」と「春季カタル」が好き。
    自分ではおよそ体験しないようなストーリーなのに、どの主人公の女性もなんとなく感情移入させてくれるのが面白い。認めたくないけどちょっとわかるよーその気持ちー。

    ほわほわキラキラした飾り付けの無い、残暑のような恋愛小説だった。

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    2012年03月20日
  • 好かれようとしない

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    本屋さんで書店員さんがおすすめしていたので、読んでみた。
    大家さんの言葉が素敵すぎる。
    いくら好きな相手でも自分を安売りしちゃいけないんだなーと思いました。

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    2011年11月02日
  • 好かれようとしない

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    面白かったー!
    主人公の風吹に、すごくシンパシーを感じられて。
    ちょっと自意識過剰なところとか、評論家目線、とか。
    風吹の気持ちがじりじりと痛い程に伝わって心をもみくちゃにされた心地がした。

    表現が独特で、馴染んだらくせになる。

    いい小説でした。

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    2011年03月25日