朝倉かすみのレビュー一覧

  • 満潮

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    多少現実離れしているように見えてどの人物もリアル。一見過剰で極端に見える眉子についても「いるいるこういう子」と思わせる。なんなら自分と重ねて読んでしまった。

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    2019年07月17日
  • 遊佐家の四週間

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    静かな狂喜。
    どうしようもない読後感。
    タイトルからは想像できなかった。
    忘れられない一冊になりそう。

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    2019年06月24日
  • 肝、焼ける

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    自己中心的・自惚れ・自意識過剰・コンプレックス・頭でかち
    愛情不足・恋愛下手・言葉遊びな感じ。

    「田村はまだか」にもハマったが、こっちに鞍替え。
    言葉のチョイスがとても面白い作者さんだと思う。

    伊坂とか村上とかの「センスに自信ありです皆も感じ取って!」のと違って、
    スッと自然にコトバが頭に響く。

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    2016年12月06日
  • 幸福な日々があります

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    爽快感とか高揚感とか、そういう感覚とは無縁の物語だとはおもうけれども、不思議と引きずられるように読み進めてしまった感じ。

    大きな不満があるわけでもなく、夫として好きではなくなったゆえに離婚を思い立つ、それも嫌いになったというわけではなく、好きではなくなったということをもって。

    ネットのレビューを見るとネガティブなものが思いの他おおくて、すこし「あれ?」って思う反面、そのレビューにも一理あるかなと納得しないでもない。

    不思議と自分の周波数にあってしまったかして、一気に読めてしまった感じ。融通の利かない愚直さ?

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    2015年11月03日
  • 感応連鎖

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    それぞれの話を読んでる時点ですごいと思ってたけど、最後のページでは気持ち悪くなるほどだった。女子の自意識こわい。夢の娘ってこんな恐ろしいのか。でも自分にも大なり小なり当てはまる部分はあるから気持ち悪くなったんだと思う。

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    2013年07月03日
  • 感応連鎖

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    ネタバレ

    久しぶりの朝倉節が効いていて満足。
    初期の『ほかに誰がいる』のような激しい感じと
    最近の奇妙な雰囲気が相まって3人の女を、まるでそこにいる人物に
    言葉を紡ぐようにして描いている。
    朝倉さんファンとしてはとっても安心する一冊でした。

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    2013年03月26日
  • 感応連鎖

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    読んでいて、河をわたったような気分になった。

    気付いたら服の裾が濡れていて、
    つぎに気付いたらすっかり腰まで浸かっていて、進むしかないという心地がする。
    そして物語が進むと、もうすっかり足のつかない深い部分にひきずりこまれていて、どうしようと途方に暮れて、もがいていると、
    突然ぐいっと向こう岸に引き上げられる。
    そして、その先にはまた河があることを知る。

    読んでいるときの感覚を表現すると、
    上記のような感じになる。

    朝倉かすみは、女性を描くのがうまい。
    おそらくどんな女性も感じたことのあるであろう自意識、それを強調して描く。
    そこに皮肉なタッチがないので、ついついこちらも
    「ああ、こうい

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    2013年03月03日
  • ともしびマーケット

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    その名のとおり、ひとの心に火を灯すともしびマーケット。読んでいるうち、登場人物と次々顔見知りになっていくようなあたたかい不思議な感覚にとらわれた。

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    2013年01月27日
  • 好かれようとしない

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    鍵屋にぞっこん。ちくしょう、鍵屋が好きだこんちくしょう色男め。吹雪が人に疑問を投げかける時の、「~なのでは?」って言うところ、ちょっとわかるしなんか好きよ。私も頭が固いから大家と山本ふみえに軽口叩かれながら励まされたい日々。

    追伸・昨日ふとヒロエ・Oを思い出してギリギリしたから、私の鍵屋へのラブ度異常。

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    2012年08月10日
  • 好かれようとしない

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    ネタバレ

    すごく好きでした。
    朝倉かすみランキング暫定1位です。

    「おなかの中に食べ物しか入っていない」
    赤面症の、25歳のオクテでマイペースな主人公が、
    鍵屋さんに一目惚れする話。

    朝倉さんのことだから鍵屋にストーカーするホラーな作品かと思いきや、
    かなりピュアなラブストーリーでした。

    いいな、と思ったのは、
    鍵屋の行動に傷ついた主人公がたまねぎを切るところ。
    たまねぎによる生理反応でも絶対泣きたくないと、
    水泳用のゴーグルをしてティッシュを鼻につめてまな板に向かう。
    なんだかもうこのシーンだけで充分感じ入るものがあった。

    そして家庭教師先の女子中学生が言う、
    両思い

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    2012年02月14日
  • 肝、焼ける

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    ネタバレ

    「肝、焼ける」と「春季カタル」が好き。
    自分ではおよそ体験しないようなストーリーなのに、どの主人公の女性もなんとなく感情移入させてくれるのが面白い。認めたくないけどちょっとわかるよーその気持ちー。

    ほわほわキラキラした飾り付けの無い、残暑のような恋愛小説だった。

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    2012年03月20日
  • 好かれようとしない

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    本屋さんで書店員さんがおすすめしていたので、読んでみた。
    大家さんの言葉が素敵すぎる。
    いくら好きな相手でも自分を安売りしちゃいけないんだなーと思いました。

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    2011年11月02日
  • 好かれようとしない

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    面白かったー!
    主人公の風吹に、すごくシンパシーを感じられて。
    ちょっと自意識過剰なところとか、評論家目線、とか。
    風吹の気持ちがじりじりと痛い程に伝わって心をもみくちゃにされた心地がした。

    表現が独特で、馴染んだらくせになる。

    いい小説でした。

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    2011年03月25日
  • 好かれようとしない

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    めちゃくちゃ面白かった。
    凄かった。

    と、幼稚な言葉しか出てこなかったのが残念なくらい。
    何度も何度も表現の妙にページをめくる手が止まったし、
    発想力と連想の連鎖に思考を巡らせた。
    朝倉かすみの描写の、リアルさと小説らしさ
    そのありかたのバランスの取り方、それが非常に好みなのである。

    あらすじ。
    25歳風吹、何にも必死になろうとはしてこなかった女。
    というとやけに嫌な女に聞こえるけれども、いわゆる「必死かっこわるい」というスタンスではなく、「待っていてもいいじゃない」くらいのもの。
    その健全な水のような風吹が恋をしたのは、鍵屋だった。
    旅行帰り、スーツケースの鍵が開かなくて
    大家さんに紹介

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    2011年02月17日
  • 平場の月

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    再会した中学の同級生である青砥と須藤。
    50歳にもなれば、それぞれにそれまでの人生経験があり背負ってきたものもある。
    けれど、残りの人生をただ側で寄り添い合っていたかった。
    それだけだと思うのに
    逃れられない黒い運命が憎い。

    中年期と呼ばれる二人だが、会話がなんだか可愛い。
    幸せになって欲しかったな。



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    2026年03月16日
  • 平場の月

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    50代の男女を描いた、静かな恋愛小説。
    大きな出来事が次々起こるわけではないが、淡々と、しかし確実に終わりへ向かって進んでいく。
    結婚や別れを経て、人生に諦めのようなものを抱えた二人。その中でふと生まれる感情や相手を思う気持ちの揺れが繊細に描かれていて、派手ではないが強く心を動かされた。
    特に、癌患者本人や、その周囲にいる人たちの戸惑いや痛みの描写がとてもリアル。きれいごとでは済まされない現実がある。この生々しさこそがこの作品の魅力だと思う。

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    2026年03月14日
  • 平場の月

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    きらきらしくない、お金持ちでない恋愛。極端に不幸でもない2人、でも50代になれば誰の身にも起こりうる病気のリアリティ。医療が人にもたらす影響を考えざるを得なかった。
    全体に青砥さん目線で書かれているので、女性読者が注意深く読むと、途中から『あ、これ、男女で意識ズレてきてるな。でも言うほどでなくて溜まっちゃうやつかも』と気づくかもしれない。女性が突然びっくりするようなことを言い出すと男の人は驚くけど、まぁでも、積み重ねです。青砥さんが特に悪いわけでもなく。

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    2026年03月05日
  • 平場の月

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    井川遥と堺雅人で映画になったと聞いて興味を持った。
    だから、読んでいても二人がちらついた。
    でも、ぴったりな感じ。
    あータイミング悪いなぁ
    これは青砥、一生後悔するパターンだよ。
    須藤は、強くて罪な女だよ。

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    2026年02月27日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    本作は、人生の“平場”に立ち尽くす人々の静かな息遣いを、驚くほど繊細にすくい上げた物語である。劇的な事件も、華やかな成功もない。ただ、歳月を重ねた男女が再会し、慎重に、ぎこちなく、しかし確かに心を近づけていく。その過程がこれほどまでに豊かで、これほどまでに胸を打つものになるとは思わなかった。

     若さゆえの衝動ではなく、経験を経たからこその逡巡。相手の人生を思い、自分の立場を思い、踏み出しかけては立ち止まる。そのためらいは弱さではない。むしろ、人生を真摯に生きてきた者だけが持つ誠実さの証であるように感じられる。本作は、その慎重さを否定せず、焦らせず、静かに肯定する。

     タイトルにある「平場」

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    2026年02月26日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    映画化ということで手にした山本周五郎賞受賞作。「恋愛ものはもういい」という敬遠を、鮮やかに裏切られた傑作。
    50代の男女が苗字で呼び合う距離感や、金銭・家庭環境の生々しさは、まさに私たちが生きる「平場(ひらば)」のリアリティ。金銭事情や家族関係、地方都市の閉塞感。50代という年齢の「若くはないが、老い切ってもいない」微妙な立ち位置の描写がリアルすぎて、ヒリヒリする。
    特筆すべきは、構成の見事さ。冒頭の須藤の死には最初何も感じなかったが、彼女の生い立ちや、中2の頃から「青砥」が初恋の人だったと知った後に読み返すと、光景が一変して涙が溢れた。
    病に蝕まれる過程もドラマチックすぎず、淡々と、けれど確

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    2026年02月25日