朝倉かすみのレビュー一覧

  • 感応連鎖

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    ネタバレ

    久しぶりの朝倉節が効いていて満足。
    初期の『ほかに誰がいる』のような激しい感じと
    最近の奇妙な雰囲気が相まって3人の女を、まるでそこにいる人物に
    言葉を紡ぐようにして描いている。
    朝倉さんファンとしてはとっても安心する一冊でした。

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    2013年03月26日
  • 感応連鎖

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    読んでいて、河をわたったような気分になった。

    気付いたら服の裾が濡れていて、
    つぎに気付いたらすっかり腰まで浸かっていて、進むしかないという心地がする。
    そして物語が進むと、もうすっかり足のつかない深い部分にひきずりこまれていて、どうしようと途方に暮れて、もがいていると、
    突然ぐいっと向こう岸に引き上げられる。
    そして、その先にはまた河があることを知る。

    読んでいるときの感覚を表現すると、
    上記のような感じになる。

    朝倉かすみは、女性を描くのがうまい。
    おそらくどんな女性も感じたことのあるであろう自意識、それを強調して描く。
    そこに皮肉なタッチがないので、ついついこちらも
    「ああ、こうい

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    2013年03月03日
  • ともしびマーケット

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    その名のとおり、ひとの心に火を灯すともしびマーケット。読んでいるうち、登場人物と次々顔見知りになっていくようなあたたかい不思議な感覚にとらわれた。

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    2013年01月27日
  • 好かれようとしない

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    鍵屋にぞっこん。ちくしょう、鍵屋が好きだこんちくしょう色男め。吹雪が人に疑問を投げかける時の、「~なのでは?」って言うところ、ちょっとわかるしなんか好きよ。私も頭が固いから大家と山本ふみえに軽口叩かれながら励まされたい日々。

    追伸・昨日ふとヒロエ・Oを思い出してギリギリしたから、私の鍵屋へのラブ度異常。

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    2012年08月10日
  • 好かれようとしない

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    ネタバレ

    すごく好きでした。
    朝倉かすみランキング暫定1位です。

    「おなかの中に食べ物しか入っていない」
    赤面症の、25歳のオクテでマイペースな主人公が、
    鍵屋さんに一目惚れする話。

    朝倉さんのことだから鍵屋にストーカーするホラーな作品かと思いきや、
    かなりピュアなラブストーリーでした。

    いいな、と思ったのは、
    鍵屋の行動に傷ついた主人公がたまねぎを切るところ。
    たまねぎによる生理反応でも絶対泣きたくないと、
    水泳用のゴーグルをしてティッシュを鼻につめてまな板に向かう。
    なんだかもうこのシーンだけで充分感じ入るものがあった。

    そして家庭教師先の女子中学生が言う、
    両思い

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    2012年02月14日
  • 肝、焼ける

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    ネタバレ

    「肝、焼ける」と「春季カタル」が好き。
    自分ではおよそ体験しないようなストーリーなのに、どの主人公の女性もなんとなく感情移入させてくれるのが面白い。認めたくないけどちょっとわかるよーその気持ちー。

    ほわほわキラキラした飾り付けの無い、残暑のような恋愛小説だった。

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    2012年03月20日
  • 好かれようとしない

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    本屋さんで書店員さんがおすすめしていたので、読んでみた。
    大家さんの言葉が素敵すぎる。
    いくら好きな相手でも自分を安売りしちゃいけないんだなーと思いました。

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    2011年11月02日
  • 好かれようとしない

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    面白かったー!
    主人公の風吹に、すごくシンパシーを感じられて。
    ちょっと自意識過剰なところとか、評論家目線、とか。
    風吹の気持ちがじりじりと痛い程に伝わって心をもみくちゃにされた心地がした。

    表現が独特で、馴染んだらくせになる。

    いい小説でした。

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    2011年03月25日
  • 好かれようとしない

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    めちゃくちゃ面白かった。
    凄かった。

    と、幼稚な言葉しか出てこなかったのが残念なくらい。
    何度も何度も表現の妙にページをめくる手が止まったし、
    発想力と連想の連鎖に思考を巡らせた。
    朝倉かすみの描写の、リアルさと小説らしさ
    そのありかたのバランスの取り方、それが非常に好みなのである。

    あらすじ。
    25歳風吹、何にも必死になろうとはしてこなかった女。
    というとやけに嫌な女に聞こえるけれども、いわゆる「必死かっこわるい」というスタンスではなく、「待っていてもいいじゃない」くらいのもの。
    その健全な水のような風吹が恋をしたのは、鍵屋だった。
    旅行帰り、スーツケースの鍵が開かなくて
    大家さんに紹介

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    2011年02月17日
  • けんぐゎい

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    ふゆのように、真白と真黒がはっきりくっきり分かれている人がどのくらいいるのだろうか…

    私の中にも真白と真黒はあるけど、それはいつもマーブル模様だったりグレーだったりする。

    この「色の混ざり方」も「いのち」なのか「持って生まれたもの」なのか…と考えさせられた。

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    2026年09月13日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    その人らしく生き抜いた須藤にあっぱれ。
    誰にどう頼るか自分で決める、どんな人生を自分の身の丈とするか決める、自分の在り方、死に方を自分で決める。どうありたいかを行動として徹底的に実践しているのが須藤だと思う。それが青砥が評する"太さ"なのではなかろうか。死ぬ時は孤独。その孤独と向き合い、青砥には自分が生きているように見せたい最期の強がりも愛おしく思えた。

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    2026年09月11日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    なんか分かるなぁ
    さすが「たそがれどき」のかた達のお話
    どれも切ない
    でもそう悪くもない
    とくに「その日、その夜」…自分が良ければいいんだよ。勝手に不幸呼ばわりすんな。そーだそーだ、と応援気分

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    2026年09月11日
  • にぎやかな落日

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    はじめのうちはちょっと退屈で最後まで読めるかなと思っていたけど、読み進めていくうちに普通の老人のおもちさんに毎日会いたくなった。誰もが似たような経験をするのであろう老後の日々の生活、心情がわかる。

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    2026年09月08日
  • けんぐゎい

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    江戸時代のシスターフッド小説!女性の人生が男によって好き勝手される理不尽さに憤りを感じながらも、陰鬱すぎず、逆境にも関わらず自分の足で立とうとする女性陣に共感した!寄る辺ないフリークスたちが肩を寄せあい孤独と愛を分かち合う雰囲気はスタージョンの「人間以上」やキャサリン・ダンの「異形の愛」を思い出すところもあった(両方とも偏愛レベルで好き)
    表紙のイラストはウニコール??

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    2026年09月05日
  • けんぐゎい

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    第175回直木賞受賞作品

    朝倉かすみさんの初時代小説。
    装画は、一瞬手に取るのをためらうくらいインパクトがあった。古代中国の伝説に由来する神獣、白沢(はくたく)。麒麟や鳳凰と並ぶ演技のよいもので、日本では江戸時代に病魔よけとして人気があったらしい。

    小説の半分くらいまでは、私は何を読んでいるんだろうという感じがした。利発だが全身痘痕(あばた)のある“ふゆ„を始め「けんぐぁい」(圏外)にいる女たちが受けるひどい仕打ちに声も出ない感じだった。表向きはけんないにいる“ほの„と、いかれた性癖の持ち主の宗三郎の言い分はあまりにもひとりよがりで、この先どうなるんだろうと思いつつ読み進めた。

    後半、“

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    2026年08月31日
  • てらさふ

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    賢いというか、小賢しい?でも自己肯定感は低い女子の脳内描写が鋭く鮮明で、少し共感する部分もあり。
    設定も面白かった

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    2026年08月30日
  • けんぐゎい

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    直木賞候補になっていたので、読んだ、
    この人の文体は、擬態語と繰り返しが多く、馴染めばするする読める。
    タイトルと表紙からは、全く内容が想像つかないが、江戸時代の特性ゆえに生きづらかった人々の話だった。
    描写もかなりキツイ部分があるが、この作家にしか書けない物語であることは確かで、読みごたえがある。

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    2026年08月27日
  • けんぐゎい

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    パワー系小説と言ったらいいのか、濁流のように押し寄せるドロドロを独特の文体で調子よく、口上のようにいいテンポで投げつけてくる。だからしつこいなあって内容もすんなり読まされてしまう(が、こういう感じ方や世界がダメな人はまったくダメだろうけど)。章と章の間の場面転換があっさりすぎなのはちょっと物足りなかったけど、一気読み必至の一冊。

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    2026年08月24日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    きもちわるっ。って作品ですね。人によっては途中でやめてまう作品ですよねこれ。直木賞って大衆向けと聞いてたからかっるい気持ちで読んだらまあそんなことは無いよって頭殴られた作品。時代小説だから主人公のようになったら生きてけないだろうし、まあギリギリな生活になりますよね。にしても、主人きっ持ち悪い。
    とはいえ現代人も何かしら欠点は誰にでもあるもので、それを晒さなくても行けるようになったのは現代ということだからだろうか。圏外っ子と主人公は自称してたけど、そもそも内側ってなんだよ。その境界は誰が決めるの?みんな外側じゃないかという考えが溢れる作品。出産の仕事に就いたのは、母親というお腹の内側から外の世

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    2026年08月23日
  • けんぐゎい

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    痘痕を抱えた主人公の、自分という存在を許すために泥臭くとも這いつくばって奔走する、人生の捉え方を描いた物語。
    江戸ならではの考え方もあり生々しい場面も多かったけれど、弱い立場に立たされている女性達の強さが際立っていた

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    2026年08月22日