朝倉かすみのレビュー一覧

  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    お互いの想う気持ちがあったとしても、それを受け入れたり表現したりする仕方は、人それぞれなのがある意味切ないなと思ったのが個人的ハイライト

    映画を観て、原作があることを知り、拝読。
    映画から入ったため、ストーリーは大方理解した上で読みました。映画にはない場面もあり、なるほどと思いながら読むといった具合でした。

    恋愛ものですが、なにか大きな展開があるわけでもない。でも、確かに2人の中に芽生えていく気持ちの様が読んでいてドキドキしました。いくつになっても、誰かを想う気持ちが芽生えるのは至極当然であり、それを年齢等で理由づけて否定する方がダサいのかもと感じました。

    0
    2025年12月17日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    切ない。こんなにも好いている人に、もう一度も会えなくなってしまうとしたら、私はどうなるんだろう。2人の生活の描写は、若い頃の恋愛とは違う、穏やかな中にも愛の溢れる日々だった。映画を見る前に原作が読みたくて読んでみた。これがどう映像化されるかが楽しみだ。

    0
    2025年12月16日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    映画の予告をたまたま見てから読んだからかもしれないが、本なのに映像が浮かぶ。ページを捲る手がなかなか止められない。

    0
    2025年12月16日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    悲しい結末を見せられてから物語が始まる。中学校のときにちょっと好きだった者同士が、それぞれの事情を抱えて、五十を過ぎて再会する。何気なくはない日常を、何気なく語る大人の純愛小説。

    0
    2025年12月15日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    映画を観たのちにしみじみとした余韻が続き、原作にも手を伸ばしました。
    自分の親ほどの年齢の二人のやりとりがリアルで、もどかしくて、少しキュンとしてしまう。当事者にとっては一大事でも世間的にはよくあることで片付けられてしまうような出来事。自分と地続きの人たちの話でした。

    0
    2025年12月15日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    映画よりもリアルに東京近郊で暮らす埼玉の民を描いていたし、エンディングは小説のほうが好みだった。
    地元で育ち、老いぼれていく人たちが平場で終わらない日常をにいかに生きていくのか。
    人生も後半戦の自分にあらためて問うてみる。

    0
    2025年12月15日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    同級生と不健康自慢で盛り上がっているうちはまだまだ健康なのだろう。しかし、年を重ねていくと、確かに終わりを感じ始め、深刻なことは話題にしなくなる。50代の主人公は恋をし、ヒロインは主人公を愛しており、二人の想いは成就していた。しかし、自分の恋を優先したとき、愛ある故に悲恋に終わる。残り時間を知ったとき、自分はどうするだろうか。

    0
    2025年12月13日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    50歳の男女の恋愛小説で映画化もされたと聞いて読んでみた。恋愛小説はあまり読まないがこれは良かった。一緒にデパートに行ってご飯食べるとか、大切な人とただ一緒に過ごすことの大切さが身に染みる。結末が最初からわかっているので途中は読んでいて辛かった

    0
    2025年12月13日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中年の恋愛物語。でもいきなり亡くなった場面から始まるから悲恋なのはわかっていた。
    もうこの小説だけで十分泣けたから映画は見に行かない。
    何でこんなにもどかしい2人なんだ!とすら思ったけど、そこがリアルなのかも。
    しばらく悲恋のお話は読まない。

    0
    2025年12月09日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    須藤は太いという意味がわかってきた。もっと青砥を頼って一緒にいたら、、でも須藤はそういうタイプの人ではなかったんだね。青砥は辛いだろうな。。映画も観たくなった。

    0
    2025年12月09日
  • よむよむかたる

    Posted by ブクログ

     できごとがぐる〜っと回って作品の最後のページできれいに繋ぎあわされる、まとまった小ぶりのお話でした。
     ガ〜っとはみ出したり、キュキュッと縮こまんだりすることのない安心感は確かにあります。でも、この先どうなっちゃうんだとか、飛び出してしまいそうでちょっと心配とか、そういう楽しみのない、でもまあまあ面白い作品でした。

    0
    2025年12月09日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画見た翌日に本買って読み始めた。映画で泣けなかったので、本なら変わるのかなと。
    結論としては泣けなかったのだけど、感じたことをメモ。

    須藤の死から始まってて、青砥目線で死に至るまでの出来事を回想していく構成。
    映画の答え合わせをしながら読めたので、すんなり頭に入って来た。映像を脳内で再生しながら読むのっていいね。
    映画で描ききれなかったそこにいたる感情が読めて、合点がいったと言うか。なるほどとなった。
    ストーマのあたりとか本は詳細に書かれていて、須藤の背景を感じることができた。

    大人になればなるほど、自分だけじゃなくて周りの目とか、相手のことばかり考えてしまう。空回りしてしまう。
    そんな

    0
    2025年12月08日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第一章で須藤が亡くなったことが分かっていたのに、最終章でなぜかまさか、死んでないよね?会えるよね?と願うかのように読み進めていた。
    情景描写がリアルでひきこまれていった。読み終えた今、2人の幸せを切に祈りたくなる。夢みたいなことという言葉がピッタリだったな。

    0
    2025年12月06日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    映画にもなっているので読んでみました。
    冒頭のシーンでハッピーエンドにはならないのだとわかりましたが、どのような月日を過ごしていくのか興味を持ちながら読み進めていきました。

    病状についてかなり細かく書かれているので、読んでいると少し怖くなったりもしました。ですが、同年代の方にとっては身近に感じられる作品なのかと思います。

    二人の淡々とした会話がけっこう好きです。いろんな経験をしてきた二人だからこその会話なのかとも思います。
    須藤の「太い」という感覚も、読んでいるとなんとなく分かった気がします。

    最後まで強く居続けた須藤は、本当にすごいなと思います。そんな須藤だからこそ、「夢みたいなこと」

    0
    2025年12月04日
  • よむよむかたる

    Posted by ブクログ

    読み進めにくい本だなあと思っていた。お年寄りが集まった読書会のお話。お年寄り特有のすぐに昔話になったり、話が脱線して収拾がつかなくなる様子が繰り返されて、最後まで読み終えられるかなあと思っていた。
    『井上さん』が出てきたあたりから急に色々なことが展開し始めた。もやもやとしていたことが急にはっきりとしてきておもしろくなった。まちゃえさんとシンちゃんが生きているうちに少しでも早くこのことを知らせてあげてほしいという気持ちでいっぱいだった。
    高齢のまちゃえさんか、入院を繰り返す会長が先にお空に旅立つのかと思ったら意外な会員がお空へ召され、予想はしていたけれどみんなの落ち込みようといったら…。でもやっ

    0
    2025年11月30日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    映画がよかったので、すぐ本を買って読みました。
    映画を先に見ていたから役者の顔や映像を思い出しながら読めた。
    須藤という女性の太い感じが、映画でよく表現されていたなと改めて思う。

    本だけ読んでいたら、この作品のよさはわからなかったかもしれない。
    須藤のセリフが井川遥さんの声を通して聞こえてとても良かった

    0
    2025年11月29日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    映画が気になっていたのだけれど、先に原作を読んでおくかと手に取った。

    完全にやられた。
    どちらかと言えば乾いた文体なのに、密度が濃く、須藤と青砥、それぞれが持て余している行き場のない思いが、自分の中にも根をはっていく。

    しばらく、須藤と暮らしていきますw

    0
    2025年11月27日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    伝わってくる空気感がすごかった。文章なのに。文字なのに。
    伝わってくるのはその行間の空気。
    そして、大人ならではの思考と言動、そしてその2つの間にある距離。

    もしこれを読んで、ピンとこなかったら、少し時間をあけてもう一度トライして欲しいな。
    あまり人に強引に勧めるの得意じゃないけれど、この作品はそこまで言ってしまいそう。

    0
    2025年11月26日
  • よむよむかたる

    Posted by ブクログ

    アサバマリエさんの装画
    読書
    北海道小樽市
    だれも知らない小さな国
    さとうさとる

    実家に帰った時、道新の記事でこの本を知ってからずっと読みたいと思っていた。私の好きなものが詰まった物語。本にも書いてあるけれど、私の記憶、匂いや手触りと作中の言葉がつながり新たな気づきに出会う。そんなひとときだった。

    0
    2025年11月22日
  • 平場の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おじさんミーツおばさん。

    おばさんの方は病魔に蝕まれ、少しずつ損なわれていく。それでも己の信念を最後まで貫いて、無機質にそして強く、″太く″死んでいく。そんなふうにするべきじゃないのに。

    おじさんの方はただただ優しく、大人で、何も考えていない。何も考えていないうちに、まわりの大切な人が死んでいく。そんなふうであるべきじゃなかったのに。

    須藤。
    「あわせる顔がないんだよ」じゃねえ。
    どんな顔だってよかったんだよ。会えよ。
    自分だって会いたいだろうに、なんで勝手に死んでんだよ。

    青砥。
    気づけよ。
    検査の結果はしつこく聞けよ。
    結婚はゴリ押ししろよ。
    1年てなんだよ。そんなには待てないんだ

    0
    2025年11月09日