朝倉かすみのレビュー一覧

  • 好かれようとしない

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    めちゃくちゃ面白かった。
    凄かった。

    と、幼稚な言葉しか出てこなかったのが残念なくらい。
    何度も何度も表現の妙にページをめくる手が止まったし、
    発想力と連想の連鎖に思考を巡らせた。
    朝倉かすみの描写の、リアルさと小説らしさ
    そのありかたのバランスの取り方、それが非常に好みなのである。

    あらすじ。
    25歳風吹、何にも必死になろうとはしてこなかった女。
    というとやけに嫌な女に聞こえるけれども、いわゆる「必死かっこわるい」というスタンスではなく、「待っていてもいいじゃない」くらいのもの。
    その健全な水のような風吹が恋をしたのは、鍵屋だった。
    旅行帰り、スーツケースの鍵が開かなくて
    大家さんに紹介

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    2011年02月17日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    色々あって、人生が後半にさしかかった大人の恋愛。

    恋愛の物語ではあるが、それだけではない。ハッピーエンドで終わらない。最初から、青砥くんの相手の須藤さんが亡くなったことが描かれるからだ。

    離婚、親の介護、都会から地元へUターン、お金、仕事、ままらない人生を生きている。
    そもそも再会は病院の検査がきっかけ。リアリティがあり過ぎる。

    丁寧な心情やリアリティのある日常が描かれるが、何か乾いた、ドライな空気感を読み進めるうちに感じる。

    須藤さんの入院、治療、求め合う気持ちとすれ違う思い。もどかしく感じるし、不器用にも感じるが、ふと我にかえると、そもそも人はそんなに器用ではないのだ。

    一日一日

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    2026年07月19日
  • 平場の月

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    切ない。
    キラキラとした恋愛小説の主人公ではない、タイトル通り平場の、一般的な50代の男女の恋愛小説。
    素朴な語り口がいい。50代の諦念と枯れた感じが染み染みと伝わる。作中にある通り、フルスロットルではなくアイドリングからゆっくりと始まる恋愛が心地よかった。

    0
    2026年07月19日
  • 平場の月

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    恋愛小説といえば恋愛小説になるのかな?
    それぞれ人生の苦労を乗り越えて生きてきた青砥と須藤の同級生2人が出会い、惹かれ合う。
    2人がどことなく不器用で、最後まで成り行きが気になる物語だった
    がんを患うということ、それを支えること、いまいる家族を大事にしたいと思える
    そんな気づきを与えてくれる作品だった
    ラストは泣きそうになるくらい感情移入できた
    映画もあるみたいなので機会があれば観てみたい

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    2026年07月19日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    ちょうど直木賞発表の朝に読み始めた! 江戸時代後期1820年代の女性達の話。幼少期の病気で顔や全身が痘痕だらけだけど賢いふゆ。見た目等から圏外とされ、身分の違いや性被害など理不尽な辛い思いや体験もするが、産医となり、似た環境で一緒に過ごした周りの女性たちと人の役に立てる居場所を作っていく話。今も通ずることがあるように思う。 所々で?な部分(ちゅう太と母?母の変わりよう、宗三郎の最期、りよもヒデに会う?等)もあるが、続編として、もう少しふゆの活躍と共に、双子や文吉、ほののその後も気になる。

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    2026年07月18日
  • けんぐゎい

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    この本読んで思ったのは、やっぱ男女の性差はあるよね…ということ。
    子を宿す、産む、という身体的な機能が女の一生にいかに影響するのか。
    妊娠と出産の生々しさが強烈で、のぞなまない出産、のぞまれない妊娠などを取り上げつつ、母親になる喜びとか、育児とか、そういうものは極力排除している印象を受けた。
    オノマトペの使い方が生々しく、性の描写の気色悪さと嫌悪感がすごかった…。
    痘痕顔だから親から諦められてたり、手篭めにされて性の捌け口にされたり、まぁ読んでてこれ以上の屈辱ないなと嫌な気持ちになった。
    この嫌悪感ってどこからくるのかなって考えたんだけど、多分、周囲の言いなりになるしかなくて、身も心も無茶苦茶

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    2026年07月12日
  • 肝、焼ける

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    「肝、焼ける」
    なかなか入り込めなかったけど、気になる作品だった。
    付き合っているわけではない、年下の男のところに黙っていくのは、危険を感じる。
    それでも会いに行ってしまう。罪な男を好きになったもんだ。
    「一番下の妹」
    普段、思うことがあっても心に飲み込むことが圧倒的なので、思いっきり吠えたいなと共感した。
    この作品好き。

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    2026年07月12日
  • 平場の月

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    ネタバレ

     あぁ…と。須藤は最後まで須藤らしかった。

     私自身、父を癌で亡くしているので、癌患者が出てくる話はなかなか堪えるし、構えてしまう。が、気になったので手に取りました。

     青砥と須藤のやりとり、微笑ましくて、もっと続いて欲しかった。だからこそ、須藤にとっては最後のご褒美になったんじゃないかな。

     ストーマの扱いや抗がん剤の副作用など、細かい描写があり、癌患者の大変さや辛さが身に染みて分かりやすかったです。

     異変があればすぐに病院、そして定期的な検診が大切ですよね。ラブストーリーなのでしょうけど、健康意識も向上させてくれる内容でした。

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    2026年06月29日
  • 平場の月

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    映画の予告を見てから気になっていて手に取った。
    中学の切ない記憶が50歳での再会で甦る。
    同級生の須藤と青砥の恋愛が互いに不器用でもどかしい。
    人生で幸も不幸も味わった2人が、互いに思いやり、そして求め合う。愛やら恋やらで説明ができない関係性。
    単なる中年の恋愛と片付けられない。
    須藤の闘病生活がリアルに描かれていて、互いの気遣いやちょっとした気持ちのすれ違いが、ごく自然に伝わってきた。

    恋愛小説だけれども、そうでもない。

    須藤は最後まで須藤。
    これから青砥はどうやって歩んでいくのだろう。

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    2026年06月25日
  • けんぐゎい

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    ネタバレ

    途中まで読むのがしんどかった。知らない言葉が多かったし、展開の波があまり感じられなかった。蔵に行って襲われるシーンあたりから展開は大きかったが、状況がとても苦しい。
    おこまさまに会ってからは、ぶつぶつのこと、手習い所の人のこと、それ以外の人のこと、ふゆやりよたちの変化を、こんな風に解釈できるんだなっておもしろかった。
    胸のうちの藪の話など、心情の例えがおもしろかった。

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    2026年06月25日
  • 平場の月

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    潔いのもいい。潔くないのも幸せ。いいとこだけを見せたい、見ていたい願望が人にはある。全部包み込む人間関係もあったのかも。

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    2026年06月23日
  • 平場の月

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    映画でこの本の存在を知った
    映画がタイミングがなくて観れなかったので、小説を読みました
    大人の不器用な恋愛が描かれていた

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    2026年06月22日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    読み終わった後に星野源のいきどまりを聞くと、彼は本当に天才だと思う。呪いと表現する言葉選びがすごい。
    呪いとはなんだろう。自分の名前を呼ぶ声、彼女との記憶、匂い、思い出の場所。あらゆる場所に散りばめられた2人の時間が忘れられないものになったんだろうな。

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    2026年06月21日
  • よむよむかたる

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    ネタバレ

    年寄りばっかりのストーリーなのにどうしてこの表紙?
    ハム太郎?と、謎展開で読み始める
    意外に伏線回収ありのミステリー展開でした

    サードプレイスがあるのが幸せ
    いい人成分が放出されるその場所だけの自分
    自分のキャラが安心できて心地いいって事あるある
    猫をかぶって世間一般いい人にならないといけないところはちょっとしんどいかな
    かっこいい良い人になれるのはいいけどね

    しょーこ組のこと
    その時代の素の自分が生徒に響いていたっていうのがいいよね
    世代関係なく信頼できる人間として慕われるのは幸せだと思う
    家族にも似た感じ

    井上ママの設定がちょっと疑問
    マンマのラストも必要だったかなぁ
    〜とはいえ全体

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    2026年06月16日
  • 平場の月

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    どう書いたらいいんだろうか。
    幸せな話にも見えるが、須藤がもう少し須藤でなければ、須藤がいなくなった時も2人はハッピーだったと思うし、
    須藤が須藤でなければこの本は成り立たない。
    この2人の平行線の物語、切なく儚く、そして愛おしい。
    なんか、心から涙のような雫が垂れた感じがした。
    何がなかったら、須藤はもう少し須藤らしくなかったんだろうか。そこが不幸だ。

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    2026年06月13日
  • 平場の月

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    50代を迎えたかつての同級生が再会し、病や老いといった人生のリアルな苦味を噛み締めながら、不器用で穏やかな愛を紡いでいく切なくも愛おしい大人の恋愛小説

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    2026年06月10日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    人生後半戦となってからの恋愛、若い人たちのようにはしゃいだりせずに訥々と気持ちを吐露していくあたり、感触が伝わってくるようだった。二人をそろえて抱きしめたくなった。でもどうしても解せないよ、須藤はどうして、最期のときを青砥と過ごすことを避けたのだろう。いや、わかるよ、あそこに書かれていることで十分察しはつく。でもそれじゃ須藤、ストイックすぎないか。青砥は可哀想すぎないか。二人のささやかな愛の暮らしの締めくくりとして、これがふさわしいものなのなんだろうか。

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    2026年06月09日
  • よむよむかたる

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    超高齢の読書会のお話でした。最高齢は92歳!素晴らしい!本が大好きな私には、もう楽しそうで羨ましくて仕方ない読書会。とはいえ、読書会だけど、仲間の繋がりとか心が裸になれる場所という、本当にかけがえのない居場所の話だったと思う。
    年齢を重ねていき、生活や環境が変わっていく中、若い頃の仲間とは頻繁に会う機会もなくなっている今、そんな居場所が私にも出来たらなぁと心から思いました。

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    2026年06月07日
  • けんぐゎい

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    人生は選択の連続だ。この言葉が声高に殊更すばらしいもののように語られるほとんどの瞬間、自らの掌中に決定権がある優位性自体に対する俯瞰は尽く排されているように思えてならない。勿論、格言すべてを否定する訳ではないけれど、強い立場の人間が選ぶことによってすぐ隣にいる弱い立場の人(たち)が《選ばされ》てしまう辛苦は、あるいはその強いられた選択を自主性に基づいたものだと己のうちで捻じ曲げて飲み込もうとする自己防衛(本作に於いてはレイプされたことに対する)は、その深さ暗さが深刻だからこそ実相が見えづらく痛切は極まる。疱瘡の後遺症で全身に痘痕が残っている容姿や利発さといったけんぐゎい(普通からの圏外)を理由

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    2026年05月16日
  • 平場の月

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    ネタバレ

    健康でいたいと思った。
    悲しいことがあって、でもそこから訓練する須藤だから好きだけど、だからこそ結婚には至らないんだな、大人になるとそういうこと多いよね。でも、愛を愛のままで終わるのも幸せなんだろうなと思った

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    2026年05月14日