朝倉かすみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お互いの想う気持ちがあったとしても、それを受け入れたり表現したりする仕方は、人それぞれなのがある意味切ないなと思ったのが個人的ハイライト
映画を観て、原作があることを知り、拝読。
映画から入ったため、ストーリーは大方理解した上で読みました。映画にはない場面もあり、なるほどと思いながら読むといった具合でした。
恋愛ものですが、なにか大きな展開があるわけでもない。でも、確かに2人の中に芽生えていく気持ちの様が読んでいてドキドキしました。いくつになっても、誰かを想う気持ちが芽生えるのは至極当然であり、それを年齢等で理由づけて否定する方がダサいのかもと感じました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画見た翌日に本買って読み始めた。映画で泣けなかったので、本なら変わるのかなと。
結論としては泣けなかったのだけど、感じたことをメモ。
須藤の死から始まってて、青砥目線で死に至るまでの出来事を回想していく構成。
映画の答え合わせをしながら読めたので、すんなり頭に入って来た。映像を脳内で再生しながら読むのっていいね。
映画で描ききれなかったそこにいたる感情が読めて、合点がいったと言うか。なるほどとなった。
ストーマのあたりとか本は詳細に書かれていて、須藤の背景を感じることができた。
大人になればなるほど、自分だけじゃなくて周りの目とか、相手のことばかり考えてしまう。空回りしてしまう。
そんな -
Posted by ブクログ
映画にもなっているので読んでみました。
冒頭のシーンでハッピーエンドにはならないのだとわかりましたが、どのような月日を過ごしていくのか興味を持ちながら読み進めていきました。
病状についてかなり細かく書かれているので、読んでいると少し怖くなったりもしました。ですが、同年代の方にとっては身近に感じられる作品なのかと思います。
二人の淡々とした会話がけっこう好きです。いろんな経験をしてきた二人だからこその会話なのかとも思います。
須藤の「太い」という感覚も、読んでいるとなんとなく分かった気がします。
最後まで強く居続けた須藤は、本当にすごいなと思います。そんな須藤だからこそ、「夢みたいなこと」 -
Posted by ブクログ
読み進めにくい本だなあと思っていた。お年寄りが集まった読書会のお話。お年寄り特有のすぐに昔話になったり、話が脱線して収拾がつかなくなる様子が繰り返されて、最後まで読み終えられるかなあと思っていた。
『井上さん』が出てきたあたりから急に色々なことが展開し始めた。もやもやとしていたことが急にはっきりとしてきておもしろくなった。まちゃえさんとシンちゃんが生きているうちに少しでも早くこのことを知らせてあげてほしいという気持ちでいっぱいだった。
高齢のまちゃえさんか、入院を繰り返す会長が先にお空に旅立つのかと思ったら意外な会員がお空へ召され、予想はしていたけれどみんなの落ち込みようといったら…。でもやっ -
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ネタバレおじさんミーツおばさん。
おばさんの方は病魔に蝕まれ、少しずつ損なわれていく。それでも己の信念を最後まで貫いて、無機質にそして強く、″太く″死んでいく。そんなふうにするべきじゃないのに。
おじさんの方はただただ優しく、大人で、何も考えていない。何も考えていないうちに、まわりの大切な人が死んでいく。そんなふうであるべきじゃなかったのに。
須藤。
「あわせる顔がないんだよ」じゃねえ。
どんな顔だってよかったんだよ。会えよ。
自分だって会いたいだろうに、なんで勝手に死んでんだよ。
青砥。
気づけよ。
検査の結果はしつこく聞けよ。
結婚はゴリ押ししろよ。
1年てなんだよ。そんなには待てないんだ