朝倉かすみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
1 老人たちの読書会
2 いつかの手紙
3 ご返事ご無用
4 恋はいいぞ
5 冷麦の赤いの
6 一瞬、微かに
7 おぅい、おぅい
小樽の古民家カフェを叔母から引き継いだ、書けない小説家の安田。そこでは「坂の途中で本を読む会」という、超高齢読書サークルが月に1回の活動をしていた。
朗読と20周年記念事業を柱にしつつ、とっちらかる会話の様が目に浮かぶ。まだ20代後半の安田がよくそれに付き合うなと感心した。
個性的な面々ではあるが、この会ではみな善性が前面に出ているようで、キレやすいのは会長だけ。それもすぐに機嫌が直る。
高齢者とそれに付き合う若者のいいとこ取りのような話ではある -
Posted by ブクログ
朝倉かすみさんの作品を読むのは2冊め
50歳で再会した中学の同級生の、大人の恋を描いた作品
まず最初に結末から明かされます。
どうってことない話をして「ちょうどいいしあわせ」になってお互いの屈託をこっそり逃す関係の青砥と須藤の約2年間の関係が丁寧に描かれています。
それぞれに経験したことの影響か、思いやりすぎるからか、なかなかお互いに一歩を踏み込めず、とてももどかしかったです。
静かに時に重たく話はすすみ、あまりに不器用で慎重な2人に泣いてしまいました。
須藤にはもっともっと青砥に甘えてほしかったです。
読後感2人の理想だった、空の青さ風の行く先を感じられるちょうどいい幸せを噛みしめ -
Posted by ブクログ
まぁ面白い
老人たちが集まり、喫茶シトロンで行う読書会
元は元アナウンサーの会長のお話を聞く会からの発足、82, 86 上は92 歳 月一で集まることがそりゃ生き甲斐で楽しいはず。
そんな後期高齢者になりたいものだ
主題は読む会とは別にありそうな、作者目線で収束
思い出せば…な、展開。そして表紙。
なんか可愛らしい表紙の女の子が実は…
一つ残念なのは、登場人物の設定で、言葉遣いだったり自虐ネタだったり、ギャアギャア騒がしい感じが受け入れ難く… 笑と取ればいいのか?歳を重ねて行くと納得するものなのか?それでももっと穏やかな仲間はあるはずで…
個人的にはもっと美しい文章の話の方が好きかなぁー -
Posted by ブクログ
やさしいのかやさしくないのか(笑)混乱したストーリー。
(超個人的感想です)
公式の紹介によると
”最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。”
そうか、、超高齢なんですねぇ
これ、まさに今私が在籍する小組織と同じ年齢構成で
社会的には”超高齢”というところに位置しているのだと、
改めてしみじみと考えさせられました。
そして、私自身美智留と同世代で、似たような立ち位置
会長と同じく糖尿病その他の既往歴をもつ人おり、
アンガーマネージメントがナニな人おり、
エモーショナルでアンステーブルで、、、
うちも似たような老人の問題あり、面白さあり。
ということで、妙にあるある本的な -
Posted by ブクログ
初めての朝倉かすみさん。
喫茶シトロンで超高齢のおじいちゃん・おばあちゃんが月イチで取り組む『坂の途中で本を読む会』。ひとクセある…いやいや個性的なメンバーが勢揃いした、おじいちゃん・おばあちゃんたちです。
本を朗読・感想を話す。読書会は行ったことがないけど、そういう流れになるのかとは思っている。
『だれもしらない小さな国』という本がここの会では読むテーマで、とある夫婦の子どもが読んでいた本。それを思い出しつつ話を進めていくとここの会は感想をいう時になぜか話が脱線していく(笑)
よく道端で話している高齢者の会話ってこういうものなのか?なんて思いながら読んでいきましたが、実は脱線する会話の中