朝倉かすみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
また実写化を契機に。というか、その映画主題歌の星野源のいきどまりがよかったので、どんなものかと原作にあたってみた。
大人の恋愛、といえばキレイなモノのように感じてしまうが、ストーマのあたりが読むのが精神的に辛くなってしまった。解説にて患者からすればあくまで日常、という話があったが、これを想像できていなかった。ストーマのことは知っていた。けど、その生活になること、その生活がどんなものかというところにまったく意識が向いておらず、実際に描写を目の当たりにして、自分が辛くなってしまった。年をとること、患うこと、失うこと、それらにいかに無頓着に過ごしていたか。 -
Posted by ブクログ
映画公開のお知らせをきっかけに、
本屋さんで見かけて購入しました。
もう恋愛小説は自分の年齢には
合わないかな…と思っていたけれど、
久しぶりに一気読みしてしまうほど
心に沁みる物語でした。
若くもなく、お年寄りでもない
50歳の二人が育むのは、
情熱よりも静かな寄り添い。
お互いの孤独をそっと包むような関係に、
じわじわと胸が温かくなり。
病と向き合う彼女に、青砥が淡々と
寄り添う姿もとても印象的でした。
冒頭で結末が示されているからこそ、
二人が重ねた時間の尊さが
より深く心に残りました。
読み終わった後の余韻が…。
それにしても切ないなぁ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
1 老人たちの読書会
2 いつかの手紙
3 ご返事ご無用
4 恋はいいぞ
5 冷麦の赤いの
6 一瞬、微かに
7 おぅい、おぅい
小樽の古民家カフェを叔母から引き継いだ、書けない小説家の安田。そこでは「坂の途中で本を読む会」という、超高齢読書サークルが月に1回の活動をしていた。
朗読と20周年記念事業を柱にしつつ、とっちらかる会話の様が目に浮かぶ。まだ20代後半の安田がよくそれに付き合うなと感心した。
個性的な面々ではあるが、この会ではみな善性が前面に出ているようで、キレやすいのは会長だけ。それもすぐに機嫌が直る。
高齢者とそれに付き合う若者のいいとこ取りのような話ではある -
Posted by ブクログ
まぁ面白い
老人たちが集まり、喫茶シトロンで行う読書会
元は元アナウンサーの会長のお話を聞く会からの発足、82, 86 上は92 歳 月一で集まることがそりゃ生き甲斐で楽しいはず。
そんな後期高齢者になりたいものだ
主題は読む会とは別にありそうな、作者目線で収束
思い出せば…な、展開。そして表紙。
なんか可愛らしい表紙の女の子が実は…
一つ残念なのは、登場人物の設定で、言葉遣いだったり自虐ネタだったり、ギャアギャア騒がしい感じが受け入れ難く… 笑と取ればいいのか?歳を重ねて行くと納得するものなのか?それでももっと穏やかな仲間はあるはずで…
個人的にはもっと美しい文章の話の方が好きかなぁー -
Posted by ブクログ
やさしいのかやさしくないのか(笑)混乱したストーリー。
(超個人的感想です)
公式の紹介によると
”最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。”
そうか、、超高齢なんですねぇ
これ、まさに今私が在籍する小組織と同じ年齢構成で
社会的には”超高齢”というところに位置しているのだと、
改めてしみじみと考えさせられました。
そして、私自身美智留と同世代で、似たような立ち位置
会長と同じく糖尿病その他の既往歴をもつ人おり、
アンガーマネージメントがナニな人おり、
エモーショナルでアンステーブルで、、、
うちも似たような老人の問題あり、面白さあり。
ということで、妙にあるある本的な