朝倉かすみのレビュー一覧

  • 好かれようとしない

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    うーん、いいっすねぇ!
    何がといいますと、人物の会話の言葉のセンス。
    ボクトツな!?主人公が、じっくりと恋を進めていく様。
    何気に、人妻から相手を勝ち取っていくところ。

    作者、勝手に若い人なのかと思ってたら自分の親とさして変わらないご年齢であられた。
    言葉のセンスとか好みって、案外、歳関係ないのかもねと思った夜。

    さっ、次の朝倉かすみ文庫は何読もうかな♪

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    2012年02月21日
  • 肝、焼ける

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    うーん、レビューが難しい。
    こういう日常生活の中のちょっとした感情のほころびみたいな話は実は苦手であんまり読まない系統の話。
    だから、短編集のはじめのほうは、うーんという感じで読み飛ばしていたんだけど、コマドリさんのことに若干捕まる。

    なんの変哲も特徴もない普通であり続けた女性のこれまでの人生の話なんだけど、普通であり続けることへのこだわりというかプライドというか思い入れが感じられます。
    そうか、際立って特徴がない人もこういう思いの中で、個性?とこだわり?をもって毎日生きているのかという発見がありました。

    そう思って、他の作品を読み返してみると、なかなか面白い。
    春季カタルあたりは秀逸。

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    2012年02月18日
  • 肝、焼ける

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    ネタバレ

    デビュー作『コマドリさんのこと』を含む短編集。

    表題作は31歳の主人公が、24歳の恋人が単身赴任中の稚内を突然訪ねる。
    彼が自然消滅を狙っているかも、もしかしたらもう別の子と付き合っているのでは、というもやもやした気持ちを抱えて。
    来たはいいものの郵便受けに置手紙を放り込むだけでチャイムも押さず電話もしない。
    稚内の人々とささやかな交流があり、最後はやりたくなかった「みっともない」ことをする。
    みっともなくても好きだから、というストレートな姿がいい。

    『コマドリさんのこと』はコマドリさんのキャラクタに疲れた。
    終わりはよかったけど、展開が行ったり戻ったりでぐるぐるしていてちょ

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    2012年02月14日
  • そんなはずない

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    なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて
    わくわくしながら読み進めました。
    話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?)
    キャラクターも、なんか好きでした。
    こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。
    姉妹、変わってますよね。
    地味そうでいてそうでもなくて、
    目立って変人でもないけどいたら「あっ、おもしろい人だ」って
    友だちになりに行っちゃいます。私なら。


    家族のあたたかさが後半ちょっとだけじわっとでてきた。
    恋愛の話は、八人めの男がなかなか活躍しなくて
    ようやく最後結ばれた(性的な意味で)。
    でも望んだ結末です。
    いまいち先の見通

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    2011年12月30日
  • 肝、焼ける

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    なかなか良かった。
    デビュー作のコマドリさんんことも肝、焼けるも。
    どちらも三十路を越えた女の話。
    真穂子の年下の恋人との関係にやきもきするさまはリアル。
    コマドリさんの三十路を超えても処女な乙女おばさんもリアル
    ぞっとするくらいに。

    解説の豊崎さんのコメントも好きです。

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    2011年11月04日
  • 好かれようとしない

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    途中まで、ああ、よくある、ダメな女の空回りかなあ、とおもったのですが、なにこれ!ときめくじゃない!!こんな小説も書けたんだ、このひと。ときめきました。

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    2011年10月19日
  • 肝、焼ける

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    面白い。これはアラサー独身女が読むから面白いんだろうなあ。こんな小説書く作者ってどういう女なのだろう。友達になるのは怖い気がする。
    だけど、こういう独り身のジリジリ感って男は感じないのだろうか。絶対感じてると思うんだけどな。そんな小説あるのかな…?

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    2011年06月28日
  • 好かれようとしない

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    田村はまだかでも思いましたが、著者独特の空気感が非常に読んでて心地よいです。何処にでもいそうな平凡な人々をごく普通に書いてるだけなのに、ちゃんと一人一人が嫌味なく主人公としての輝きを持ってる。

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    2011年06月11日
  • 好かれようとしない

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    各章の最後に、風吹視点じゃなくて彼視点のブロックがあって、そのやり方がなんだか好きでした。本当に短くて「匂わせる」くらいのものなのでそれでよりドキドキ出来たというか。

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    2012年04月19日
  • 好かれようとしない

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    「好かれようとしない」っていうタイトルが今の自分にはピッタリ。本の内容とは全く状況は違いますが(苦笑)
    主人公に共感できる部分がたくさんあって、読みながら応援(笑)
    朝倉さんは文章のテンポがいいので読みやすいです。

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    2011年03月28日
  • そんなはずない

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    「……大丈夫だよ」

    鳩子は答えた。大丈夫ということばは、大丈夫ではない状況のときに用いられるものかもしれない。

    「なら、いいけどさ」

    塔子は「そうだよ、大丈夫だよ」というのをあきらかに躊躇っていた。大丈夫の「だ」をいうところからして逡巡しているのが見てとれた。「ほんとうに大丈夫?」と、訊ねるのも遠慮しているようだ。鳩子を見ずに薄い腰をのっつそっつしている。

    「大丈夫だって」

    鳩子は笑って「大丈夫」を上乗せした。ころもの厚い海老天の絵が浮かぶ。



    朝倉かすみはなにげない状況や心情の描写で使用される語彙が独特で面白い。しかも「独特」なのを狙った感じはせず、自然に頭に入って

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    2010年09月13日
  • そんなはずない

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    朝倉かすみは、本当に上手い。いや、旨いのか。
    小手先なんかじゃなく、人の汚さが、女の持ついやらしさが、よくわかってる。そしてそのいやらしさがいやらしくなく描かれる。

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    2010年07月31日
  • 肝、焼ける

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     独特な文体で綴られる一冊。
     文章なのに何か軽妙で、語呂がいいのかな? つい、口にしてしまいそうなんです。

     微妙な年頃になった女性の心の機微というか、気持ちの揺れというか、打ち捨てられない頑なさを、どこかおかしく寂しく上手く表現している感じがします。

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    2010年07月02日
  • 肝、焼ける

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    一番最初の「肝、焼ける」のラストが、わたしにはちょっと肩すかしだったので、苦手なタイプかなと思ったけれど、すぐに取り消し。おもしろかった!
    「肝」も、情景が頭に浮かぶし、先を楽しみに、どんどん読み進めたい感じだったので、余計にラストで「あら?」と思ったのだけれど、他の話はどれも、読んでいるときも読み終わったときも、おもしろくて満足感に浸れた。
    特に、「コマドリさん」。
    今まであまり読んだことのないタイプ。
    この作家さん自体、わたしには、今までにないタイプだけれど、もっと読みたいと思わせられた。
    うれしい出会い◎

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    2010年03月31日
  • 田村はまだか

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    同窓会に遅れる田村を待ちながら、昔話をしたり回想したり。
    おじさん(女性もいるけど)の独りよがりで勝手な妄想俺物語を多分に含みつつ、気づけばもう40歳みたいな。

    心のうちに留めておきたい下衆な話しとか、いろいろ。

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    2026年07月19日
  • けんぐゎい

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    なんでこれが直木賞?朝倉さん、もっと力作あるのに。自分が世間の感覚とズレてきたのか…。読後感も宗三郎の気持ち悪さしか残らず。

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    2026年07月19日
  • よむよむかたる

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    小樽の古民家カフェ「喫茶シロトン」で開かれる読書会の話。平均85歳の高齢サークルと28歳の雇われ店主のやり取りが軽快でこういう読書サークルも味があって良いなと。私もこれくらい長生きしたらこういう張り合いがほしいな、楽しく歳を取りたい。

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    2026年07月14日
  • けんぐゎい

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    自分の生まれ持った"善し"を拠り所にして生きるということだと解釈した

    生まれ持った善しには家格や家柄、病や姿形、技能や器量、あるいは性別も含まれるのだろう

    本作は江戸時代が舞台と思われ、貧しい生まれながら賢い頭をもち、幼い頃の病の影響で目立つ痘痕のある女性の人生を描く

    その特質や境遇からさまざまな波乱に出くわすのだが、胸の中のウニコール(ユニコーン)が彼女の味方をする

    表題のけんぐゎいは圏外の意で、作中では彼女の痘痕面や女性ながらに優れた能力を指して「お前は圏外だ、私たち尋常のものとは違うのだ」と評される

    見た目や能力を指して描かれているが、現代社会に当てはめると

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    2026年07月14日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    ネタバレ

    6つの短編からなる小説。
    表題のとおり、熟年を過ぎて老いを感じてきた頃の男女の日常を描いたまさに『たそがれどき』の話だ。

    表題の『たそがれどきに見つけたもの』は、高校の同級生同士で結婚した女性が、フェイスブックで久しぶりに会った女友達に会い、自分の結婚相手を教えたらすごくびっくりされたという話。
    またこの短編で印象に残るのが、「人生を80年とし、4で割る。 20歳までが春、40歳までが夏、60歳までが秋、それ以降は冬…』という一節だ。物語の女性は50歳なので『私は、ちょうど秋の真ん中にいる。』と書いてあるが、読者の自分は冬なんだなぁ…とあらためて思った。

    『王子と温泉』という話では、真面目

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    2026年07月14日
  • けんぐゎい

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    環境ー周りーに翻弄される。

    荒波に木の葉が上下左右不明なままもみくちゃにされるが如く。

    口の中で砂利を噛みしめるかの如く。

    不快感があるのに。

    目をそらす気にはならなかった。

    ◇◇◇◇◇◇

    【タイトル】けんぐわい
    【 著者 】朝倉かすみ
    【 出版社 】光文社

    ◇◇◇◇◇◇

    あぁ、なんという物語を読んだのだろうか。

    溜息が出る。

    陰湿で粘着質で、
    そこに留まったら黴が生えてきそうな空気感だ。

    そんな上下左右もわからない、
    真っ暗な中を壁に触れる手だけを頼りに進んでいる。

    よく歩みを止めないものだ。

    ふゆの女として、
    人間としての
    静かな火種を絶やさぬ『生命力』を感じ

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    2026年07月16日