【感想・ネタバレ】乙女の家(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

愛する人との内縁関係を貫いた曾祖母、族のヘッドの子どもを16歳で産んだ祖母、理想の家庭像に邁進しすぎる母という、強烈な女系家族に育つ女子高生の若菜は、自分のキャラのなさに悩んでいた。文学少女キャラの友人・高橋さんと家出をしてみたり、彼女の初恋や家族の恋への助太刀を決め、名脇役を目指してみたり。はたして若菜は自分のキャラと、皆の幸せを掴めるか。かしまし迷走青春劇。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

個性豊かな登場人物たちに飽きることなく読み終えました。
物事を俯瞰してみるというのは中々難しいこと。自分として生きている限り、フィルターはかかるしおじいちゃん曰く目が近くもなる。
私の場合、学校の先生を「先生」っていう、人間とは別の生き物のように捉えていて、あるきっかけで先生の私生活を知り、あぁ私と同じ人間なんだと気付いたことが何だか忘れられない思い出です。
読みながら、自分の青春時代を思い出して懐かしい気持ちになりました。

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2023年06月14日

Posted by ブクログ

付和雷同型のことなかれ主義な若菜。グループの中でもぱっとしない自分を変えたくて、レジェンド(?)づくりの家出を企ててみたり、誰かの輝く脇役として奮闘してみたり。
家族のあり方、あるべき「親子」像に悩んだり。
青春時代だからこそ抱える自分のアイデンティティへの悩みに、共感するところがあった。
また、個人的には女子校出身ということもあり、曾祖母、祖母、母、若菜のかしましいコミュニケーションも好感が持てた。

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2020年03月29日

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