内田康夫のレビュー一覧
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久しぶりに読んだ、浅見光彦シリーズ。
実在する奈良中宮寺を舞台にしたお話しで、ヒロイン櫻香の言葉から尼寺の教えの一端に触れられる。
和顔でいる。いつも優しい笑みを湛えているという意味だが、和というやわらかい言葉に顔という字の組み合わせは、いかにも尼寺での言葉と感じさせる。中学1年生の櫻香はあまりにできすぎた娘さんで、そんな子はどこにいるんだと思わんばかりですが、奈良、尼寺の雰囲気に浸れます。
全般は上流社会(昔の貴族社会)のストーリなので舞台を見ているような感じだが、楽しみながらさっと読める本だ。最後で、殺人犯を見逃していいのか?と思ったが、物語なので良いことにしましょう。 -
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何で題が薔薇の殺人かと疑問に思っていたが 悲劇 ベルサイユの薔薇をもじってつけたんだなと読み終わってから納得 宝塚公演は僕の住む郡山にも市民会館に来ていますが僕もまだ一回も見たことがなです えへへ
がき時から美しい乙女が住む宝塚は憧れの的でしたが
読書好きな僕には西條八十の少女小説「天使の翼」のヒロイン真弓が僕のマドンナでした
こっちはアメリカから帰ってきた母が偶然宝塚で主役に抜擢された真弓のぶだいを見て再会目出度しとなるんですが
薔薇の殺人では主役争いと恋人争いの悲劇が一七年もたった後に思いがけない過失の殺人の悲劇となって現れるとは悲しいですね
それにしても浅見光彦の頭の切れ素晴らしいです -
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「ここに来て気付いたのだけれど、いたるところに立つ看板ですね。
推進派と反対派では『原子力発電所』という言葉に対する表現の仕方が違うのですね。
推進派は『原電』といい、反対派は『原発』といっています。」
赤い雲伝説殺人事件 (廣済堂文庫)赤い雲伝説殺人事件 (廣済堂文庫)
(2010/03/13)
内田 康夫
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「赤い雲伝説殺人事件」は浅田光彦シリーズの第三作、1983年の発表です。
素人画家・小松美保子の「赤い雲」を買った老人が東京のホテルで殺され、絵が盗まれる。
絵は瀬戸内海の小島「寿島」描いたもの、ところがその島は原発誘致問題に揺れていた。
この「岬 -
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さて、最近買った内田康夫さんの2冊目。
名探偵浅見光彦が小学校のときに解決した事件のおはなし。
小学生という設定だが、いつもの33歳の浅見探偵の事件解決プロセスとあまり変わらない。
舞台が軽井沢なので、若き日の竹村警部が登場。実際の捜査を竹村が進めながら、かなりの部分を浅見少年が解決してしまうという設定は良かったのでは・・・。凶悪事件を解決した割には、小学生なのでほのぼのとした話でよかった。
このふたりは、大人になってから一緒にいくつか事件を解決しているが、竹村警部が「君はあの時の少年かぁ?」などと回想して懐かしむ場面が今までなかったので、つまらないところで突っ込んでしまいそうになりました。 -
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「この『神の手』の評価に翳りが生じた。『神意』どころか『人為』を疑われたのである。」
箸墓幻想は毎日新聞日曜版に平成十二年四月二日から六十三回にわたって連載された新聞小説です。
単行本としては平成十三年八月三十日に毎日新聞社から刊行されました。
発売日当日には、新聞全国紙各紙に全面広告というミステリー小説としては異例のプロモーションがあったように記憶しています。
センセーショナルな出来事は、小説連載中の平成十二年十一月に発覚した旧石器捏造事件(神の手事件)発覚の事実と、フィクションの箸墓幻想の古墳偽装があまりにも似通っていて予言めいていたからでしょう。
また旧石器捏造事件のスクープを -
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ネタバレ【美濃路殺人事件】 内田康夫さん
和紙の里、岐阜の蕨生へ取材に行くコトになった光彦。
連れ立って取材へ行く予定の宮沢は一向に待ち合わせ場所へ訪れる気配がない。
宮沢からの連絡が無いか自宅へ確認を入れようと公衆電話へ向かった光彦は
見知らぬ女性からいきなりひっぱたかれた。どうやら女性の勘違いのようだが
光彦が訂正しようとする前に女性はとっととその場を離れた。
光彦は、たまたま取材で訪れた和紙の里で殺人事件に出くわした。
被害者は大京物産課長の高桑という人物だった。
被害者が発見された場所で、光彦は、先日彼をひっぱたいた
女性が現場に花を手向ける姿を見た。
光彦は被害者の姿に見覚えがあった。 -
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ネタバレ【壺霊 上、下】 内田康夫さん
京都高島屋七階に出来た、全国の有名店が軒を連ねる「ダイニングガーデン京回廊」。
光彦は、「旅と歴史」の企画で、この京回廊のグルメレポートを書くコトになった。
京都へ行くことになった光彦に兄の陽一郎が依頼を持ちかけてきた。
京都の老舗骨董店「正雲堂」で警察沙汰にしたくないイザコザが起こっているらしい。
正雲堂社長の依頼で、是非光彦の知恵を借りたいというものであった。
光彦は仕方なく正雲堂を訪れる。
そこで光彦を出迎えたのは社長の伊丹大吉と孫娘の千寿であった。
彼らの依頼は失踪した千寿の母親と、その母親が持ち出したであろう高麗青磁の壺を
探して欲しいというものであ -
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浅見光彦シリーズの本は初めて。
なんか、2時間ドラマものの原作本って(たとえば、西村京太郎とか山村美紗とか)、表面を追ってるだけの中身のない内容なので(←超失礼。すみません。)あまり私は好きになれないけど、内田康夫さんの本もそうなのかな~?と勝手に思い込んでました。
だけどちょっと読んでみて、一気にファンになった。
おもしろ~~~。
これ、2時間ドラマとかで放送されてたの?
もったいな~~い。
昔、旦那の仕事の都合で佐世保に3年ほど住んでたので、もちろん長崎にも行きましたよぉ。
だから頭に情景を浮かんできてイメージしやすい。
グラバー園にも行ったし、松翁軒(ここでは松風軒)でカステラも買った