内田康夫のレビュー一覧

  • 後鳥羽伝説殺人事件

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     浅見光彦シリーズ第1作。

     とはいえ今回の主役は野上刑事だと思う。中盤までは彼の地道な捜査により真相に近づいていく。中盤以降、浅見光彦が登場する事で一気に展開が進んで行き、事件を解決へと導くが、しかしそれでも野上刑事が果たした役割は大きい。

     ただそれでも最後には浅見光彦が全てを持っていってしまう。これにより浅見光彦は名探偵として名を馳せる事になり、以後シリーズが続いていく事になる。

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    2012年09月19日
  • 平家伝説殺人事件

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     二つの不可能犯罪に浅見光彦が挑む今回。光彦の手により明らかにされていく犯罪の全貌、情緒溢れる平家の隠れ里、美しきヒロイン稲田佐和との恋の行方。

     今なお人気が続く浅見光彦シリーズの原点がここに。

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    2012年09月19日
  • 還らざる道

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    「人には、それぞれ、帰る場所があるー。もう、帰るまいと、決めていたが…」
    一人の男が半世紀に渡り、心に抱き続けた悔恨の情。悪しき大樹を伐り、悪の芽を摘み取らんと決意し、その地へと赴き遺体となって発見される…

    「男の正義」をテーマに、林業を巡る政官財の癒着構造を描いた社会派ミステリー。激動の昭和初期を生き抜いた男の「還らざる道」への覚悟に心揺さぶられます。著者の近年の作品の中でも一際、優れた作品といえるでしょう。

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    2012年08月02日
  • 箸墓幻想

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    男女の妄執 ー
    それは太古の昔も、戦中戦後の乱世も、そして現代も変わることなく繰り返される。まるで輪廻の如く…
    箸墓古墳を舞台に繰り広げられる壮大な古代ロマンとミステリー。

    「格調高い文芸ミステリー」と銘打ってあるだけのことはあります。

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    2012年07月29日
  • パソコン探偵の名推理

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     内田康夫氏の連作短編集。初版は1984年だが年と版を重ね、2008年に完全版が出版された。
     当時のSFの世界じゃあ人間以上の計算力を見せるコンピュータというのは珍しくは無かったろうが、ミステリの世界で事件の謎を解くパソコンが登場するというのは、当時はとても珍しかったことだろう。しかもゼニガタはくだらない冗談や世辞も言えるのだ。
     今読んでも台詞の掛け合いが笑えるし、どのキャラも個性的。初版当時と違って、今は二人に一人は一台以上のパソコンを所有している時代なのだから、是非このシリーズを映像化して欲しい。

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    2012年03月07日
  • 靖国への帰還

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    プロパガンダではないかと見る人もいるようだけれども、靖国神社を色々な視点から見ていてそんなことはないというのが私の印象である。また現代日本人への警鐘を鳴らしている、いい作品であった。「覚悟」と「責任」が必要である、うん。

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    2011年10月11日
  • 箸墓幻想

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    ビジネス本という訳ではないですが、推理小説で「連想力」と「考える力」が鍛えられるのでは?と感じました。

    まぁ、内容が好きな歴史に絡ませて書かれていたのですんなり読みやすかったのもありますが(笑)

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    2011年10月09日
  • 靖国への帰還

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    SFだけでは終われない小説だと思った。
    毎年騒がれる「靖国参拝問題」多くの国民はあまりその意味を分かってないと思います。実際私もその一人でした。
    この本を読んで、いろんな角度からの「靖国問題」について考えさせられた。予想以上に勉強になったし、なにしろ読みやすかった!
    物資豊かな時代に生まれた私からすると、戦時中の苦しみや明日生きる保証がなく生活する事は想像を絶しますが、とりあえず「知る」事からはじめようと思いました。

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    2011年08月31日
  • 靖国への帰還

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    なんと、太平洋戦時下の海軍中尉が、いまの日本にタイムスリップ?

    実際の内容は、内田先生に代わって、武者中尉が、英霊の視点から問う靖国論。と大変真面目な内容。
    A級戦犯合祀や外交問題など靖国参拝について、様々な意見があると思いますが、
    「死んだら、靖国神社で会おう。」
    死地に赴く将兵にとって、靖国が、最後の心の拠り所だったことは事実であると思う。
    ラストに、有美子さんが告げた、女にとっては、家族や愛する人の心に還ってきてほしかった。切ない気持ちにグッときました。

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    2011年08月27日
  • 鳥取雛送り殺人事件

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    ネタバレ

    3/3にお昼の再放送枠で。大好きな辰巳琢郎さんバージョン。やっぱ、この人が一番「坊ちゃん」にあってるなあ。知的な感じと坊ちゃん坊ちゃんした感じが。
    「鳥取の門跡尼寺ですごいものをみてしまった。人生が変わるような……」とつぶやいてから、おかしくなり母と離婚した父。その足跡を、同じ人形師の娘が、浅見光彦と一緒にたどっていく物語。
    父のつぶやきがミステリアスで、「どんなものを見たの~?」と気になって、最後まで見てしまいました。
    門跡尼寺の別院が廃仏毀釈で神社になったという神社で、ご神体が親王びなのひな人形。その人形が類稀れな素晴らしい人形だった、という話。しかも、それを守っていた門跡さんという人が謎

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    2011年03月05日
  • 浅見光彦殺人事件

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    「浅見光彦」シリーズは、TVドラマ化されている時から気になっていた物。その当時はまだ、『原作』に興味がなかったので読んでいなかったけど、読み始めると面白くていろんなのを買いあさっていた(^^ゞ  このお話は、小説を読む前に漫画の方を読んでしまった。全てが明らかになった時には、「まさか」が「なるほど~~~」と、納得してしまった。
    シリーズの代表として、このお話を棚に置きます。

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    2010年10月09日
  • 貴賓室の怪人2 イタリア幻想曲

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    飛鳥での旅行の話。おちはふふーん。思った通りという感じではあるのだが、イタリアで光彦が活躍するストーリー。

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    2010年03月14日
  • 讃岐路殺人事件

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    ミステリーとはいえ、

    「多度津町」が小説に登場するなんて

    思いもよらなかった。



    『讃岐路殺人事件』(内田康夫著 光文社文庫)



    著者自身も「自作解説」の中で書いているように

    「この作品に登場する場所も人物も、実在のモデルが少なく」ない。


    だから、自分が浅見探偵になったようで面白く読める。

    プロローグで登場するのが、なじみの「道隆寺」ともなれば

    一気に物語の中に引き込まれる。

    仲間と離れて一人タクシーで「道隆寺」にやってきたが

    その際、車を待たしておくことをしなかったため

    帰りのタクシーが探しやすい表通りへ出ようとする。

    山門を飛び出したところで

    左から来た「彩

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    2009年10月16日
  • 喪われた道

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    青梅の山中で虚無僧姿の死体が発見された。
    ちょうど、「謎の黄金ルート」の取材で訪れていた浅見光彦が事件と出会う。
    黄金ルートは伊豆から青海、甲府と繋がり、事件の中心は伊豆へ。
    「失われた道」とのダイイングメッセージ。
    戦時中まで繋がって、謎が謎を。

    本当の虚無僧は今はいないということを初めて知りました。
    虚無僧は普化宗の象徴で、武士の隠れ蓑、隠者とされたことから明治初期の廃仏毀釈で普化宗は取り潰されたという歴史も初めて知りました。

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    2009年10月04日
  • はちまん(下)

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    一方、美由紀の婚約者松浦は文部省から高知県に出向。
    高知県ではサッカーくじに反対する知事がいて、松浦は意気揚々と仕事をしていたが、
    殺されてしまう。

    根は戦争にあった。
    特攻隊員として終戦を迎えた八幡ゆかりの八人が盟約を結ぶ。
    半世紀後には、日本を良くするために立ち上がるという、そのとおりに飯島老人は行動を起こしていたのだ。

    愛国心とはなんだろう、戦争とはなんだろう、と少し考えてもいいのかしらと思った。

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    2009年10月04日
  • はちまん(上)

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    カメラマンの小内美由紀は取材で訪れた長野で、自分と同じ名前の小内八幡神社を知り、訪れる。
    そこで、八幡神社を巡っているという飯島老人に出会う。
    その飯島老人が水死体として発見された。
    飯島老人の息子が姪の学校の先生であったという縁から浅見光彦が立ち上がる。
    飯島老人の足取りは?何故八幡神社を巡っていたのか?

    そして、政治の世界ではサッカーくじなる公営ギャンブルを行なう法案が文部省主導で成立しようとしていた。

    はちまん下に続く。

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    2009年10月04日
  • 皇女の霊柩

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    皇女「和宮」にまつわる話。
    東京、木曽路とはなれた場所で起こった殺人事件を浅見光彦が解き明かしていく。
    伝説でしかなかった和宮の柩を巡って起こった事件。
    歴史を知りたくなった。

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    2009年10月04日
  • 浅見光彦殺人事件

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    内田康夫の浅見光彦シリーズで最高傑作!!
    浅見シリーズ3作以上読破していないと読んではならない作品。
    めちゃめちゃおもしろかった!
    だまされた!!

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    2009年10月04日
  • 箸墓幻想

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    個人的に文章が大好きな作家さんです。
    私はいつも最後の方まで犯人がわかりません。笑

    なんだかんだでもてている主人公浅見がいいキャラしてます。

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    2009年10月04日
  • 平家伝説殺人事件

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    冒頭での驚愕の伊勢湾台風。それが全ての始まりだった・・・。
    過去と現実、平家落人部落との繋がりと大ドンデン返し。
    最後まで一気に読める一冊。
    佐和さんの浅見さんに抱く恋心がくすぐったい。

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    2009年10月04日