あらすじ
銀座ホステス・萌子は、当山という男の三年間で一億五千万円になる仕事という言葉に誘われ、稲田と偽装結婚する。だが稲田は船上から転落死を遂げ、誘いをかけた当山も二年後に事故死してしまう。事件を追う浅見光彦は高知にある平家の落人部落にたどり着く。そこに秘められた謎、一族の血を受け継ぐ美少女・佐和とのほのかな恋、浅見の周囲で事件は思わぬ展開を見せ始める。
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浅見光彦第二作。
この作品を執筆時は、作者はまだシリーズ化を決めていなかった。
その為、ラストはヒロイン佐和と結婚しそうなプロポーズを連想させる終わり方になっている。
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内容(ブックデータベースより)
銀座のホステス萌子は、三年間で一億五千万になる仕事という言葉に誘われ、偽装結婚をするが、周囲の男たちが次々と不審死を遂げ……シリーズ一のヒロイン、佐和が登場する代表作。
令和4年5月11日~13日
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浅見シリーズの中でも凝った仕掛け。不可能犯罪、密室トリック、事件の大きなからくり。欲さえかかなければまさしく完全(安全)犯罪だったかもしれない。しかしどうあろうと犯罪は犯罪であり、こうやってその間違った計画は破綻していくという事。それとは別に佐和との関係も気になるところ。そしてなぜかこのとき兄・陽一郎氏が部署が違うっていうのが初期作品でまだベースが固まってない感じがして逆に面白い。
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二つの不可能犯罪に浅見光彦が挑む今回。光彦の手により明らかにされていく犯罪の全貌、情緒溢れる平家の隠れ里、美しきヒロイン稲田佐和との恋の行方。
今なお人気が続く浅見光彦シリーズの原点がここに。
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冒頭での驚愕の伊勢湾台風。それが全ての始まりだった・・・。
過去と現実、平家落人部落との繋がりと大ドンデン返し。
最後まで一気に読める一冊。
佐和さんの浅見さんに抱く恋心がくすぐったい。
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浅見シリーズ第二段☆
この巻では、浅見が本気で惚れた女性が登場する。
そしてまた・ドラマではふったりフラレたりで永遠に?実ることのない恋を繰り返す浅見が、なんと、、、結婚を匂わせる終わりでもって物語が幕を閉じる(衝撃!)
作者はどうやら当初、先の「後鳥羽・・」とこれの二作で浅見シリーズを終わらせるつもりだったらしい。
だが今でも続いているってことは、人気が出てしまったんだろう(^-^;(笑)
ドラマではあまり押しの強くない浅見が、この話ではかなりストレートに意中の女性と接している。
そのせいか、彼女に自分の推理を語り聞かせる部分で、ちょいと押し付け気味の場面も見られ、(私の気のせいだろうか)ちょっとそれは、、、と、浅見の強引さに引く部分もあったり^^;
だが浅見シリーズ二作目だと思えば、それは著者にしても浅見にしても「若い」ということで(笑)、キャラクタに青臭くアクの強さがあったのだと解釈すりゃ、それはそれで納得できる。
(こじつけかな^^;でも、現在ドラマで見る浅見にはあまりアクの強さがなく、マイルドそのものだからさっ)
浅見光彦初期の作品、と思って読むと、かなりイケるかもしれない。
また、推理劇としても凄く面白かった!
先の「後鳥羽・・・」より、こちらの作品のほうが、私はよかったな(^.^*
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随分昔に一度読んだ事があるかなと思いながらも読んでみたけど、やっぱり読んだ事があった。
ので、途中で読むのをやめた。
内容的には、よく考えられたミステリーだと思う。
浅見光彦の一番人気のあるヒロインだという佐和さんも出てくる。
まだ、シリーズものにする予定がなかった頃の作品で、佐和さんと結婚しそうな終わり方だったらしい。
その後、シリーズとなり、永遠の33歳独身、ということになったそうなのだが。
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浅見光彦と佐和の関係が知りたくて読んだ。
表題の平家のついて描かれた内容かと思ったが、そこは平家落武者の村の若者が起こした事件、そして佐和自身の出自ということだった。
内容的には他のシリーズよりも(古いからか?)あっさりしていて、最後は警察の調べで事件の顛末が明らかにされたという終わりかたです。
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『後鳥羽伝説殺人事件』に続いて、浅見光彦シリーズを読むのは2冊め。
ふつうに面白くすいすい読めた。犯人が最初からわかっている刑事コロンボ型の構成かと思いきや、予想外の展開に途中でやめられなくなる。犯行の動機もやや意外で少々しんみり。面白かった。
がっつり系の読むのにエネルギーが要る本を読んだ後は、こういう本がリフレッシュできてよし。(2007.9.29)
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タイトルで出落ちの浅見光彦シリーズ。「平家伝説」じゃなくて「高知の平家落人部落」がちょろっと出てくるだけで、以後特にこれという話もない。
さて、ページを開いて2ページ目「タロちゃん」で気づいた。これ、中学生くらいの時に読んでたわ。幸い、人物名とトリックと犯人と伊勢湾台風の話以外は忘れていたので(それでほとんどだけど)、それなりに楽しめたけどね。
内容は、「殺人事件」とは名ばかりで(平家伝説もダメ、殺人事件もダメなら、どんなタイトルやねん)、全然人が死なない。中盤でようやく一人飛び降り自殺疑惑が出てくるだけ。
見どころとしては、浅見光彦が割とコミカルなキャラクターとして描かれ、翻弄されるところだろうか。そう考えると、中途半端なラブストーリーも不要か。
1980年代によくありがちだったミステリで、容疑者のひらめく偶然が重なるところに無理があることを除いて破綻もなく、まあそれなりの作品。
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2005/12 堀ノ内(航海士)役
倒叙ものというんだ、と初めて知った。コロンボとかもこれだよね。
犯人が追い詰められていく過程が苦手だけど、今回は萌子が憎たらしく書かれているのもあって、それほど不愉快ではない。
佐和が萌子と対決するシーンがどきどきだった。
自作解説によると、諸々の事情で、今回の浅見さんはずいぶん積極的。
たまにはあってもいいよねー。
ストーリーも面白い。最後はちょっとバタバタ感はあるし、犯人が唐突な気もするけど、楽しかった!
ドラマの堀ノ内は、軽くてお調子者で、あの「浅見家」に庭に面したリビングから「お久しぶりです!」とあがりこむ。
その役がなんとも新鮮でツボ。こんな役、けっこうあってるよー。
沢村光彦シリーズにはもう少しこのキャラで出てもよかったのでは。。。と思わせる。
そして、やはり航海士のかっこ、似合う。かぶりもの似合う。制服似合う。