内田康夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、内田康夫氏の旧作『明日香の皇子』をはじめて読んだ。ここには名探偵浅見光彦は登場してこない。しかし、この作品のストーリーは、読み手をあっという間に物語に引き込む魅力を十二分に備えているし、何よりもこの作品全体にみなぎる作者の思い、深いメッセージに読み手はつよく胸を打たれるにちがいない。正直、恥ずかしながら、私はこの物語を読み終わって深く感動し、涙が出そうになった。なんでも、この作品は〔浅見光彦倶楽部会員(約一万人)が選ぶ内田康夫作品ベスト33〕の第五位にランクインしたという。それを知って、なるほどもっともだな、と思った。これは、本当によい作品であると思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレもしかして、読んだ事のある話かな、とタイトルを見た時思ったのだけど、巻の途中で、やはり知っていた事に気付きました。
でも、結末を覚えていなかったのと、もうだいぶん読み進めていたので、最後まで読む事にしました。
内容的には、犯人に同情すべき余地が無い、割と単純な悪人だった、というのが、浅見光彦シリーズには珍しいでしょうか。
母親を殺された幼い娘が、成人してから復讐する、とミスリードされるも、実際には全く覚えてなかったという、現実は確かにそんなものかも。
そして、本文の中でも語られているけど、そんな理由で人を殺すのかといった、人の悪い部分が描かれた作品のよう。
ヒロインは出てきたけど、然程重要な役 -
Posted by ブクログ
何の予備知識も無しに取りあえず買って読み始めたら、どうも「少年少女向け」みたいな感じだぞ...と、いきなり面食らう(^ ^;
たぶん私は一冊も読んだことないが、浅見光彦シリーズの「スピンオフ」みたいな作品で、どうやら本当に「少年少女向け」に描かれたものらしい、ということが後書きで分かる(^ ^;
読んだことない私でも名前は知ってる、あの浅見光彦氏が子どもだった頃に「初めて探偵らしいこと」をした時のお話。軽井沢の別荘地を舞台に、子どもたちのちょっとした冒険心が、大きな事件につながって...という筋立てで、おそらくシリーズの関係者がそこここにカメオ出演している...っぽい(^ ^; 何せ読んだ