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Posted by ブクログ
10月7日~11日
浅見光彦に錦秋の京都での取材が舞い込んだ。長期滞在で内容はグルメレポートという好条件に警戒する浅見を待っていたのは、老舗骨董店の娘・伊丹千寿。高麗青磁の壺“紫式部”を手に失踪した母・佳奈を捜してほしいと懇願する。残された手がかり、縁切り神社といわれる安井金比羅宮の形代には、佳奈の離縁を祈願する内容に、見知らぬ女の名前が添えられていた―。怨念の連鎖を浅見は断ち切れるのか。名探偵が古都の謎を巡る。
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浅見光彦シリーズの文庫本最新刊。舞台は京都。
高麗青磁の壺“紫式部”とともに失踪した母を探してほしいという依頼を受けた浅見だが、その後の展開は思いもよらぬ展開になるのはいつもの通り。
内田氏の描く京都の町が、普通の人が見た京都をそのままに表現されており、まるで京都にいるかのように感じさせてくれる。また、実際にあった寂光院の放火事件などを独自に結び付けて、あたかもそんなことがあったのかのように思わせてくれるのも現実感の味付けであろう。
何度か京都を訪れたことがある人ならば、風景を思い浮かべながら楽しめます。