内田康夫のレビュー一覧

  • 砂冥宮

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    久しぶりに浅見光彦読んだけどやっぱり面白い。作者はプロットを考えずに書いてるらしいがきちんと破たんが見えずに帰結するんだからすごい。ま、本当のミステリファンからすればあり得ないシリーズなんだろうけどね。とはいえ旅情、街の雰囲気、空気を書かせたら素晴らしいと思うのでこのシリーズは好きなのである。

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    2012年07月09日
  • 砂冥宮

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    三浦半島から金沢へ、素性がバレず、登場人物も多めの珍しい作品ですが、浅見光彦の真実を追うところは変わりません。

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    2012年05月26日
  • 地の日 天の海(下)

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    後編
    信長の変化、それに廻りの家臣たちの考え
    本能寺、中国大返しへと進む。
    イメージとしては教科書っぽい

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    2012年05月24日
  • 地の日 天の海(上)

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    天海を主人公とした物語。
    正体不明な部分が多い人物なので、ある程度好きに展開できるか
    若き日の秀吉、光秀等絡めながら展開
    面白いが、何か教科書的な展開

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    2012年05月24日
  • 明日香の皇子

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    主人公・村久紘道はある日突然失踪した恋人の行方を追ううちに大きな陰謀に巻き込まれ…。大企業、政治家の腐敗から大戦時の虐殺、さらに飛鳥時代の皇子までもりだくさん。ファンタジックな要素も絡めて綺麗にまとまっています!村久さんのキャラの変貌も面白かった。ラストも好きです。

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    2012年03月30日
  • 後鳥羽伝説殺人事件

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    たしかこれが浅見光彦シリーズ最初の作品。これ以外にもこのシリーズはいろいろ読んでいるが、さらっと読めるので好き。読むものが無いなと思ったら、このシリーズで読んでいないものをよめばとりあえず読書欲は満足する。消化不良にもならないし、がっかり感もないのでちょうどいい。

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    2012年02月24日
  • 地の日 天の海(上)

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    時は戦国時代。
    僧職男子・随風は修行の旅路で、明智光秀、織田信長、豊臣秀吉ら戦国の英傑たちと運命的な出会いを果たします。

    上巻では桶狭間の戦いや足利義昭の上洛、信長による比叡山の焼き討ちなど、戦国時代の歴史的な出来事が随風の視点で語られました。
    旅の途中で出会った男(のちの秀吉)に木下藤吉郎とゆう名前を授けたり、忍者の服部半三を部下にしたり、比叡山から命からがら脱出したりと、創作的な部分も含めて楽しめます。

    下巻では「本能寺の変」と「中国大返し」が語られるとのことなので、随風がどのように関わるのか、そして徳川家康とどのように出会い、いかにして彼の懐刀と呼ばれるようになったのか…そのあたりを

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    2012年02月16日
  • 地の日 天の海(上)

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    内田さんの文庫の新刊本ということで、内容を確かめもせず購入してしまったんですが、浅見探偵が出てこないどころか、歴史物でした!

    読み進めるうちに、表題から想像されたのは徳川家康の知恵袋だったとされる天海大僧正だったのがその通りでした。天海(若い頃は随風であったそうな)の視点を中心にして戦国時代の有名な出来事の真実?(随風の出自も含めて)が明かされていく。

    浅見探偵は出てこないですが、随風のキャラには通じるものがありました。

    真保さんの歴史物にひき続いて、内田さんの歴史物も初体験。しかもほとんど同じ題材で、従来の歴史の定説とは異なった物語。どちらも下巻が楽しみだが、どちらから読んでやろうか・

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    2012年01月29日
  • 砂冥宮

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    珍しく印籠が使われず、ヒロインにもフリールポライターのままの光彦で物語が終わるという作品。
    葉山~横須賀あたりの作品で土地に少し馴染みが…と思っていたらメインは石川。
    「かほく」は先日出張で行くかも?という候補の場所だったので(別の人がいった)、行っていればイメージしやすかったなぁなんて思った。
    学生闘争は話題として身近ではないが、もし自分たちの時代がそういう雰囲気だったらば、自分はどういうスタンスだっただろうかなんていうことも思いを馳せる一冊だった。

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    2011年11月27日
  • 他殺の効用

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    内田康夫は初めて読みましたが面白かったです。気楽に読むにはすごくいいですね。5つの短編が乗っていて、そのなかの3つは共通した結末を迎えます。賛否両論ある結末だと思うのですが、あとがきで「それが僕流の美学だと思っていただいたい」とさらっと書いてあるところが好きです。

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    2011年11月20日
  • 砂冥宮

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    泉鏡花の「草迷宮」のモデルになった旧家の老人が石川県「安宅の関」で死体となって発見される。

    ここ数年、自分が読んできた浅見ものは、公式には犯人がうやむやのまま終わるお話が多かっただけに、犯人に同情の余地なしの普通に逮捕されるエンディングは、少々がっかりともいえるし、ほっとしたともいえる。
    あと、身分がばれて、手のひらを返すような待遇変化もなかったような。
    最新の単行本は読んでいないのでわかりませんが、マンネリ打破ということでしょうかね。

    「草迷宮」は、どうなったんじゃ?というか、何か関係あったのかい?と言いたくなるような読後感でしたが・・・

    (2011/10/27)

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    2011年11月05日
  • 箱庭

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    全く関連性がない話が細い糸で少しずつ繋がって、最後にそうきたかーと感心してしまって。なかなか面白うございました。
    このシリーズの人気があるのがわかる気がする。

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    2011年10月24日
  • 戸隠伝説殺人事件

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    戸隠の鬼女伝説になぞらえた連続殺人事件。動機は最初から提示されておりサスペンスのようでもありましたが…実行犯が誰かなかなか分からなくて面白かったです。ここまでの内田先生で一番楽しめました。

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    2011年09月30日
  • 赤い雲伝説殺人事件

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    原発推進か否かで結果が注目された山口県上関町長選。そのニュースにふれて思い出して再読した。
    殺人事件の背景にある「原発問題」。舞台となっているのは瀬戸内海に面した「寿島」と「大網町」。この寿島は祝島を、大網町は上関町に、まさに置き換えられるわけだ。
    この作品は1983年に発表されている。この当時からすでに30年。ずっとこの町=上関町は、原発によって町が二分されてきたのだと、妙に実感できる。著者が登場人物に言わせている次のセリフが、福島原発事故を受けたこんにち、考えさせられる…

     原発問題なんてものは、そこに住む人間か当事者でなければ、なかなか深刻には考えませんからねえ。

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    2011年09月27日
  • 靖国への帰還

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    ずっと言われ続けている問題ですよね、靖国参拝。ワタシからしてみれば、何をそんなに大騒ぎしたり批判したりする必要があるんだろう、過去、日本ために戦った人に敬意を示すことの、何がそんなに問題視するんだろうっていう感じなんですが、そこは外交とかいろいろな問題もあるんでしょう。
    でも、そこで外国の顔色ばっかり窺ってる今の日本政府ってどうなんだろうね?と、真剣に考えてしまいます。人によって考え方は違って当然だし、戦犯合祀の問題もあるでしょう。
    でも、思想統制でもされてるのか?って思うくらい最近の日本は自分の意見を言わないし、自分の頭で考えないし、行動しようともしない。情けないな、と思います。

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    2011年09月25日
  • 化生の海

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    テレビで放映される前に読み終えられた。番組になると、まったく違った作品になるんですけどね。また、これを読んでいて、全日本のルートマップも買ってしまいました。笑。

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    2011年09月13日
  • 琵琶湖周航殺人歌

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    ネタバレ

    琵琶湖の汚染と、とある変死事件を絡めたお話。
    上島社長は初めからああするつもりだったのでしょうね。
    p235~6の冒頭にかけての社長の台詞は胸が詰まる思いで読みました。
    加賀さんも広岡さんが死んで、自分も殺される覚悟で善処を求めたんだろうなぁ。
    かつての友人が悪に手を染めていると思ったのでしょうか。
    それほどまでにあの3人の琵琶湖に対する思い、贖罪の念が強かったのか。


    近江八景・・いつか周ってみたいなぁ

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    2011年08月30日
  • 靖国への帰還

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    本土への空襲が激化するなか、夜間戦闘機「月光」に乗りこんだ海軍中尉。B29の編隊との戦闘で被弾し、厚い雲に突っ込み意識が薄れてゆく。気がつけば現在の厚木基地にタイムスリップしていた…
    負傷しながらも、タイムスリップして助かった海軍中尉が、タイムスリップした事実を受け入れ、戦後の発展や現代の日本の問題を知り、自分が生き残った意味を問うていく。その中で靖国神社の問題を知る。
    戦友と死んだら英霊になり靖国で会おうと言い合い、祀られることを名誉に思っていた兵士が、現代の靖国神社に関する論争を知って衝撃を受け、ある行動にでる。
    タイムスリップというSF的な話から始まるので、どんな展開になるのかワクワクし

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    2011年08月28日
  • 靖国への帰還

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    ネタバレ

    タイムスリップしてきた戦闘機搭乗員に靖国神社の正当性を訴えさせるのは「ズルイ」と思い読み進めましたが、最後の有美子の台詞でスッキリしました。

    武者は有美子を2回悲しませたことになるし、瞳も悲しませてしまった。タイムスリップのオチはこうするしかなかったのでしょうけど、悲しい結末です。

    ミリオタ的には中島(現富士重工)製の月光をなぜに小牧の三菱にというアレレがあります。

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    2011年08月26日
  • 還らざる道

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    インテリア会社の会長が「人には、それぞれ、帰る場所がある」という言葉を残して旅立ち、奥矢作湖で他殺死体として発見された。会長の孫娘と浅見が犯人の手懸りを50年前の過去にあると睨んで探求の旅。

    相変わらず行くところあらゆる場所で手懸りに遭遇するという都合が良すぎる展開ですが、今回は、浜名湖、足助、奥矢作、木曽、王滝、などなど、お馴染みの地名がたくさん出てきて、飽きさせてくれませんでした。

    また、公式には犯人がうやむやのままの終幕も、最近のよくあるパターンでした。


    (2011/7/10)

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    2011年07月13日