内田康夫のレビュー一覧
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時は戦国時代。
僧職男子・随風は修行の旅路で、明智光秀、織田信長、豊臣秀吉ら戦国の英傑たちと運命的な出会いを果たします。
上巻では桶狭間の戦いや足利義昭の上洛、信長による比叡山の焼き討ちなど、戦国時代の歴史的な出来事が随風の視点で語られました。
旅の途中で出会った男(のちの秀吉)に木下藤吉郎とゆう名前を授けたり、忍者の服部半三を部下にしたり、比叡山から命からがら脱出したりと、創作的な部分も含めて楽しめます。
下巻では「本能寺の変」と「中国大返し」が語られるとのことなので、随風がどのように関わるのか、そして徳川家康とどのように出会い、いかにして彼の懐刀と呼ばれるようになったのか…そのあたりを -
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内田さんの文庫の新刊本ということで、内容を確かめもせず購入してしまったんですが、浅見探偵が出てこないどころか、歴史物でした!
読み進めるうちに、表題から想像されたのは徳川家康の知恵袋だったとされる天海大僧正だったのがその通りでした。天海(若い頃は随風であったそうな)の視点を中心にして戦国時代の有名な出来事の真実?(随風の出自も含めて)が明かされていく。
浅見探偵は出てこないですが、随風のキャラには通じるものがありました。
真保さんの歴史物にひき続いて、内田さんの歴史物も初体験。しかもほとんど同じ題材で、従来の歴史の定説とは異なった物語。どちらも下巻が楽しみだが、どちらから読んでやろうか・ -
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原発推進か否かで結果が注目された山口県上関町長選。そのニュースにふれて思い出して再読した。
殺人事件の背景にある「原発問題」。舞台となっているのは瀬戸内海に面した「寿島」と「大網町」。この寿島は祝島を、大網町は上関町に、まさに置き換えられるわけだ。
この作品は1983年に発表されている。この当時からすでに30年。ずっとこの町=上関町は、原発によって町が二分されてきたのだと、妙に実感できる。著者が登場人物に言わせている次のセリフが、福島原発事故を受けたこんにち、考えさせられる…
原発問題なんてものは、そこに住む人間か当事者でなければ、なかなか深刻には考えませんからねえ。 -
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ずっと言われ続けている問題ですよね、靖国参拝。ワタシからしてみれば、何をそんなに大騒ぎしたり批判したりする必要があるんだろう、過去、日本ために戦った人に敬意を示すことの、何がそんなに問題視するんだろうっていう感じなんですが、そこは外交とかいろいろな問題もあるんでしょう。
でも、そこで外国の顔色ばっかり窺ってる今の日本政府ってどうなんだろうね?と、真剣に考えてしまいます。人によって考え方は違って当然だし、戦犯合祀の問題もあるでしょう。
でも、思想統制でもされてるのか?って思うくらい最近の日本は自分の意見を言わないし、自分の頭で考えないし、行動しようともしない。情けないな、と思います。 -
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本土への空襲が激化するなか、夜間戦闘機「月光」に乗りこんだ海軍中尉。B29の編隊との戦闘で被弾し、厚い雲に突っ込み意識が薄れてゆく。気がつけば現在の厚木基地にタイムスリップしていた…
負傷しながらも、タイムスリップして助かった海軍中尉が、タイムスリップした事実を受け入れ、戦後の発展や現代の日本の問題を知り、自分が生き残った意味を問うていく。その中で靖国神社の問題を知る。
戦友と死んだら英霊になり靖国で会おうと言い合い、祀られることを名誉に思っていた兵士が、現代の靖国神社に関する論争を知って衝撃を受け、ある行動にでる。
タイムスリップというSF的な話から始まるので、どんな展開になるのかワクワクし -
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渾身の書下ろし長編
旅情あふれる文芸ミステリー誕生!
被害者の消された「故郷」とは!? 男が辿った道を求めて、浅見光彦、三州(さんしゅう)、吉備(きび)、木曾(きそ)へ! 推理の旅から浮上する過去の秘密 行く先も目的も告げず、男は旅立った。二度と帰らない覚悟で
〈もう、帰らないと、決めていたが……〉
被害者の遺した謎のメッセージ!?
桜の季節、愛知・岐阜県境の奥矢作(おくやはぎ)湖に他殺体が浮かんだ。被害者は業界大手、白陽インテリア会長の瀬戸一弘と判明。瀬戸は、二度と還らないと決めていた過去へ旅立つという手紙を残していた。それは、ずっと隠してきた故郷への旅だったのか? なぜ、いま旅立たなければ -
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比較的短い話だったけど自分的にかなり面白かった!
まず、被害者が年に一度休みを利用して独り行っていた「社寺巡り」。
あらかじめ百枚の千社札を持って出て、回った寺社の柱など建物周辺に札を打ち付けてゆき、その札がなくなるまでお参りを続ける・・・というものらしいが、自分はこれを読んで初めて知った。
四国八十八箇所巡りに似た印象を受けるこの巡礼の旅、何かしら人には言えない、心に罪を持つ人が行う密やかな贖罪の旅であり
読んでいてふと、「私も巡ってみたい・・・」と思った。
またこの物語では、私も旅行したことのある伊豆や東北の(先の地震でやられた)岩手、大船渡や陸前高田などの地名が出てきて大層嬉しかった。
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浅見シリーズ第二段☆
この巻では、浅見が本気で惚れた女性が登場する。
そしてまた・ドラマではふったりフラレたりで永遠に?実ることのない恋を繰り返す浅見が、なんと、、、結婚を匂わせる終わりでもって物語が幕を閉じる(衝撃!)
作者はどうやら当初、先の「後鳥羽・・」とこれの二作で浅見シリーズを終わらせるつもりだったらしい。
だが今でも続いているってことは、人気が出てしまったんだろう(^-^;(笑)
ドラマではあまり押しの強くない浅見が、この話ではかなりストレートに意中の女性と接している。
そのせいか、彼女に自分の推理を語り聞かせる部分で、ちょいと押し付け気味の場面も見られ、(私の気のせいだろうか -
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ネタバレ「トラベルミステリーかと思いきや、やっぱり社会派だった」という印象。2003年の作品。浅見光彦シリーズはほぼ10年ぶりに読んだため、最近の作風がどうだかはわからないが、かなり異色なのではないだろうか。後味はあまりよくないが、当時の世相や事件なども反映されている。話のスケールはものすごく大きいのだが、浅見光彦の立場だからこそ、それも可能という意味では、軽いものから重いものまで扱える、かなり万能な主人公だなぁと改めて感じた。重い社会派的内容を、ライトに読ませることができるエンターテインメントという意味でも、今のライトな本が受けている世の中の傾向を考えると、入門変としてもすすめられる作品のような気
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有名な作家さんの割に今まで読んだことがありませんでした。
まだまだ読んだこと無い作家さん一杯。それはそれで楽しみなのですが。
取り合えず。もう宝くじは買うのをやめようと思いました(笑)。
仕分けされても結局予算は通ってますしね~。官僚様の天下り先の確保とは恐れ入りました。大体、宝くじで収益を出して色々寄付とかしてますが経費をさっぴいた全部は福祉とかに使えばいいんじゃないか?と思います。
最初は何でサッカーくじの話?と思ったのですが色々リンクしていてとても面白かったです。でも最後、あれは解決と言うのかなあ?作者と言うか日本人の良心なのか。
先の戦争の問題と愛国心の辺りも興味深く読み