あらすじ
長野県中野市の小内八幡神社、その名に惹かれて立ち寄ったフリーカメラマンの小内美由紀は、全国の八幡神社を巡礼している飯島という老人に出会う。だが、不可解な言葉を残して美由紀と別れた老人は、秋田県で死体となって発見された。浅見光彦は、日本の各地の美しい風景と混乱の戦後史の中に、この元文部官僚の軌跡をたどることになるが……。この国のありかたを問う著者が壮大な思いをこめて紡ぐ巨編。
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Posted by ブクログ
カメラマンの小内美由紀は取材で訪れた長野で、自分と同じ名前の小内八幡神社を知り、訪れる。
そこで、八幡神社を巡っているという飯島老人に出会う。
その飯島老人が水死体として発見された。
飯島老人の息子が姪の学校の先生であったという縁から浅見光彦が立ち上がる。
飯島老人の足取りは?何故八幡神社を巡っていたのか?
そして、政治の世界ではサッカーくじなる公営ギャンブルを行なう法案が文部省主導で成立しようとしていた。
はちまん下に続く。
Posted by ブクログ
有名な作家さんの割に今まで読んだことがありませんでした。
まだまだ読んだこと無い作家さん一杯。それはそれで楽しみなのですが。
取り合えず。もう宝くじは買うのをやめようと思いました(笑)。
仕分けされても結局予算は通ってますしね~。官僚様の天下り先の確保とは恐れ入りました。大体、宝くじで収益を出して色々寄付とかしてますが経費をさっぴいた全部は福祉とかに使えばいいんじゃないか?と思います。
最初は何でサッカーくじの話?と思ったのですが色々リンクしていてとても面白かったです。でも最後、あれは解決と言うのかなあ?作者と言うか日本人の良心なのか。
先の戦争の問題と愛国心の辺りも興味深く読みました。
中学時代、近代は駆け足で殆どきちんと教わらなかったのは日本人がその部分をあまり思いだしたくないからなのか。
でも認めることは認めなければ次への成長がありませんよね。
面白かったです。
Posted by ブクログ
八幡神社を訪れていた、老人が殺害される。
カメラマンの女性が、殺害前に神社で老人と話をしていた。
前半は説明が多い気がして、読み辛かった。
後半は、事件、関係人物、カメラマン女性の恋愛と、恋愛相手と
だんだん謎の絡みが多くなっていき、調子が出てきた。
浅見シリーズで、戦争関係は結構好きです。
下巻が楽しみです。但し、結末が哀しそう。