内田康夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「後鳥羽伝説殺人事件」3
著者 内田康夫
出版 角川文庫
p15より引用
“警察官は悪い事をしない、という大前提を
市民は持っている。当然といえば当然だが、
これはしかし、重要なことだ。そういう信頼
関係があってはじめて、社会の秩序は成立す
る。”
目次から抜粋引用
“心の旅路
消えた本
名探偵登場
第二の男
襲撃”
名門一家のはみ出し者でルポライターを
主人公とした、長編ミステリー小説。
旅の女性が古書店に立ち寄った、彼女は理
由がわからないが一冊の古書に心を揺り動か
され…。
上記の引用は、警察官についての一節。
法を守る人達ですから、こうであってもらわ
なくては困りますよね。
しかし、現実には警察官といえども、色々と
問題を起こしてしまうようで、ちょこちょこ
ニュースになっています。まあでも、そうい
う人達はほんの一部であると、信じていたい
ものです。
ニュースでは、警察の不祥事は大々的に取り
上げられることが多いように思いますが、報
道する側もたいがいな事をしているので、あ
まりニュースは本気で見ない方がいいように
も思います。
今回の話は、浅見光彦の登場が随分と遅く
なっています。最初から主人公の活躍を読み
たいファンの人には、少し物足りないところ
もあるのではないでしょうか。
初出版は他社からで、昭和57年となってい
ます。本文中に、公衆電話に百円玉が吸い込
まれるといった事が書かれていますが、今の
世代の人達だと、この部分を読んでもピンと
こないかもしれません。
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Posted by ブクログ
浅見光彦、小学5年生の夏休み。
軽井沢の別荘でお棺のような箱を埋める怪しい三人組を目撃。
信濃のコロンボこと竹村岩男刑事(当時20歳)も登場して、最後には事件解決となって、これが浅見光彦、最初の事件簿!ということになるらしい。
小学5年生という設定の割に、考え方や、話しっぷりが老成しているところがリアリティに欠けて退屈するところもあったが、
浅見光彦に、妹が二人いるとか、作家の内村センセも登場するが、当時はまだルポライター。
などなど、おなじみ登場人物のサイドストーリー的なところもあって、ファンサービス本というところかな。
(2013/9/22) -
Posted by ブクログ
タイトルセンスが絶妙で気に入りました。
あくまで文系の自分にとって新鮮だったというだけで、不等辺三角形という言葉をきちんと理解している方にとってはどうってことないのかもしれないですが。
名探偵、浅見光彦シリーズの一冊。
名古屋にある名家、正岡家が所有する別荘「陽奇荘」に保管されていた曰くつきの古箪笥。
地元民から『幽霊箪笥』と呼ばれるそれの修理を依頼した男性が、数日後殺害される事件が発生した。
さらに、修理を依頼された職人の家を訪れた男もまた、不審な死を遂げていることが判明する。
事件の解決に協力を依頼された浅見は、箪笥に隠されていた漢詩と、「在不等辺三角形之重心」という謎の一分の書かれた紙に糸口を見出す。
これらが示す事件の真相とは一体なんなのか。
タイトルが気に入ったと書きましたが、不等辺三角形そのものにはあまり深い意味はありません。
やはり核となるのは『幽霊箪笥』とその所有者である女性でしょう。
細やかな情景や心情の描写によって、まるでドラマの映像を目にしているような説得力を感じることができます。
それでいて、主人公がひどくあっさりとした人格であるため、じとじとした湿っぽい人間関係の醜さのような感触は受け流されている箇所が多く感じました。
残念だったのは、設定の後だしが多くて、こちらで情報を基に推理する要素が少なかったことくらい。
それ以外は堅実なミステリー書籍だと感じました。