上田秀人のレビュー一覧

  • 秘闘 奥右筆秘帳(六)

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    冥府の問わず語りの解説口調が、ときどきリズムを乱しているものの、家斉、治済、定信、立花の間に漸く高まる緊張が、ストーリーを疾走させている。柊の剣技が向上していくのが楽しい。


    文庫書き下ろしだが、刊行ピッチが速くなっているのは人気があるからだろうか。

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    2018年10月14日
  • 密封 奥右筆秘帳(一)

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    江戸城の書類決議に関わる仕事「奥右筆」
    その組頭の男が、田沼意次の孫、意明の死に、ふと不審を抱く。

    真実を明かされては困るもの
    幕府の力関係。
    隠密たち。
    闇の力が彼をつぶそうと襲いかかる・・・

    これはシリーズらしいので、これ1冊だけだと
    まだ尻切れトンボ。早く続き読まなくちゃ

    でも、伊賀と甲賀の忍者の違い
    お庭番との違いなんか、知らなかったから、面白かったわ

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    2010年02月04日
  • 簒奪 奥右筆秘帳(五)

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    単独の本としてはそれほどでもないのかもしれないが、何せシリーズ物の魔力。刊行される限りやめられないな、こりゃ。
    今回は、衛悟の剣撃シーンは少なめだが代わりに冥府防人の超人ぶりが全開。

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    2018年10月14日
  • 織江緋之介見参 六 震撼の太刀 〈新装版〉

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    五代将軍争いはますます醜い様相になってきた。
    候補者は元より引き上げられてきた者たちが権力を維持増大されるために繰り出す謀は本当に醜い。
    緋之介や周りにいる人が魅力的なだけに、テーマが違えばもっと素直に面白かったかも。

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    2026年04月05日
  • 幻影の天守閣 新装版

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    時は4代将軍家綱の治世。病弱の家綱に子はなく、後継問題が浮上していた。
    御天守番についた無住心剣術の達人である工藤小賢太は何者かに襲われる。いまや何もない江戸城の天守閣に果たして何があるのか。
    世継ぎ争いに巻き込まれる小賢太は、次々と刺客に襲われる。
    バッタバッタと敵を薙ぎ倒す活躍ぶりが小気味よい。

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    2026年04月04日
  • 織江緋之介見参 四 散華の太刀 〈新装版〉

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    大義のためにはある程度の下々の犠牲は止むなしと語る執政が時代小説にはよく登場するけれど、本当に大義を考え尽くしていると感じることはほぼない。
    所詮はその程度の能力しか無かったからこそ、鎖国の状況下でのみ威張っていられたのだろうけど。
    本シリーズの中で光圀の緋之介が敵対する場面が来るのだろうか。

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    2026年03月30日
  • 織江緋之介見参 三 孤影の太刀 〈新装版〉

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    今回新たに登場した光圀の妹 真弓。
    勝気な性格で男装する高い身分の女性という上田作品のある意味では定番のタイプです。
    後世にまで知恵伊豆の名前が残っている松平伊豆守なのに、何となく小物感が漂うのは上田氏の解釈だろうか。

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    2026年03月28日
  • 思惑 百万石の留守居役(二)

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    江戸時代、大老には絶大な権限が与えられ世継問題、藩の改易、分散などはお手のものだった。そこで今回は最大外様の加賀藩主の将軍継承させることで、拡大したままの加賀藩100万石に於いて加賀藩内部騒動を引き起こし改易にしていくということが予測された。一方、将軍は館林、松平への安易な継承は幕政を危うくさせると予測、第3者である加賀藩主の候補を選び出し、両家への圧力をかけた。現代でもある次期経営者への選考である。経営者として恵まれた知識と知恵を持った人材選びには人間関係の「力関係」が大きく影響する。中でも「派閥」「賄賂」もあるのが現実だ。

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    2026年03月26日
  • 波乱 百万石の留守居役(一)

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    徳川幕府病弱な4代将軍の後継問題を大老、老中らが画策する小説(5巻)。徳川の血縁関係と政権の師従関係から意外な外様大名加賀藩の藩主に白羽の矢を当て動く。如何なる企なのか、藩主の将軍継承を賛同する藩士を江戸へ招聘する。その旅立ちが加賀藩にとって良となるか悪となるか。二部に続く。現代話では、家族経営の2世代目、第3世代目の社長に古株の幹部はどのような経営者を選び導くか、に似ている。古株としては会社経営を大きく転換をさせず現状維持を説得する、それには甘やかされた無能な経営者が必須なのだ。そんな状況が浮かんだこの小説だ。

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    2026年03月25日
  • 風雅剣 将軍家見聞役 元八郎 五

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    とうとう将軍家の血筋問題まで発展しましが、少し話を広げ過ぎだし、人が死に過ぎます。
    後の作品のように政治的駆け引きが中心の方が好みです。

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    2026年03月08日
  • 布武の果て

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    ネタバレ

    『布武の果て』(上田秀人)において、本多弥八郎(本多正信)は、徳川家康の腹心でありながら一向宗徒という立場から出奔、だが家康への帰参をすべく一向宗徒なりの本願寺誘導策により家康の滅びへのシナリオ回避という切り札で帰参、共に滅びが予見される堺衆を巻き込み織田信長の天下統一を阻止し、信長の「布武の果て」(天下布武の完成)を迎えさせないという陰謀の主体である
    作中での彼の主な企み・行動の核心は以下の通り
    ①表向きは家康の家臣として忠実に振る舞いつつ、信長の権力集中と驕りに対して強い不満を抱くグループを操り(五月雨的な群発謀反を誘導?)、信長滅亡により家康(他不満グループ)の存続を狙う
    ②茶室を舞台に

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    2026年03月03日
  • 無影剣 将軍家見聞役 元八郎 三

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    家重の時代に突入しましたが、現時点ではお決まりの田沼意次はあくまでちょい役です。
    今回は朝鮮通信使から春日局、島原の乱、宮本武蔵の後継者まで、いろんな要素が登場しますがやや詰め込みすぎの感があります。
    また、毎回元三郎の移動距離がとんでもないのですが、せっかくいろんな国を通っているのに現地の様子は少ししか描かれていないのにも同質の物足りなさを感じます。
    それなりに面白いのに、もっとじっくり書いて欲しいところです。

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    2026年02月22日
  • 竜門の衛 将軍家見聞役 元八郎 一

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    上田氏の実質的なデビュー作。
    円熟期の作品と比べると少し文章が読みづらく、乱闘シーンの臨場感にも欠けるところがありますが、幕府と朝廷の両方で起こる権力争いの描き方はこの頃から既に上田流です。
    また、主人公がマイナーな流派ながら剣術の達人で、とことん真面目だけど女性には弱いところや、実在の権力者を人情味ある後見人として設定しているところなどは既にフォーマットとして確立していたようです。
    最後の締め方はまるで一話完結のようでしたが、好評だったので続編へと繋がったのでしょうか。

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    2026年02月17日
  • 刃傷 奥右筆秘帳(八)

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    絶体絶命の危機は奥右筆の本領を発揮して自ら乗り切った併右衛門。伊賀と御庭番の攻防が本巻の一つの見どころのはずが、やはり衛吾や防人が登場しないとイマイチ緊張感に欠けます。
    瑞稀にも婚約の件を伝え、内的には順調であるものの、一連の政争には引き続き巻き込まれる感じです。

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    2026年01月31日
  • 妾屋昼兵衛女帳面 側室顛末

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    本当にあったという知識はないけれど、そして現代に存在するはずもないけれど、江戸時代ならもしかしたらと思わせる妾屋という商売。普段は実際にあった幕府の役職を取り上げることが多い上田作品の中では珍しいシリーズかも。
    途中まではシリーズ化できそうにない展開でしたが、伊達藩を致仕した新左衛門が山城屋の用心棒になるのだろうか。

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    2025年09月23日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 遺臣 百万石の留守居役(四)

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    留守居役がメインのシリーズなのに、今回は幕閣のせめぎ合いが中心で数馬の出番は少なかった。
    そんな中で直作の意外な一面、数馬の人生に大きな影響を与えそうな佐奈の存在の2つは頁数は少ないものの、なかなか良い展開です。
    あと、かの綱吉-柳沢吉保コンビも初期だけに心許ないところが新鮮で良い。

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    2025年02月23日
  • 勘定侍 柳生真剣勝負〈八〉 愚王

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    柳生家存続の危機。将軍家光の柳生家次男左門への執着は凄まじく、左門と十兵衛が命をかけた真剣勝負に。一夜は溜息をつきながら十兵衛のために走り回ります。大阪商人一夜復活はまだまだ先のよう

    柳生十兵衛というと思い出すのが俳優千葉真一の黒い眼帯をした十兵衛。もしやテレビが白黒時代?(笑)

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    2025年01月22日
  • 辻番奮闘記四 渦中

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    ネタバレ

    家光の時代、南蛮貿易からポルトガル・イギリスが排除され、貿易で富を得ていた平戸藩の悪戦苦闘が始まる
    藩士の斎弦ノ丞は江戸で辻番頭だったが島原の乱後の争乱を防いだ功績で家老の姪を妻に迎え出世(?)するが、同僚の嫉妬や反発で、国元の平戸に戻され、更に国家老から長崎で(島原の乱で増えた牢人による辻斬り対策)警固(辻番w)を命じられたが、市中警固のかたわら前藩主がやらかした密貿易事件も調査する
    其の後幕府の老中や長崎奉行所、大商人など様々な勢力の暗躍に巻き込まれる・・・ただの剣士なのに

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    2025年01月07日
  • 隠密鑑定秘禄四 縁組

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    将軍となってばかりの家斉の腹心となるべく無茶な指示に従う射貫大伍。家斉の焦りが見えて大伍が可哀想になる。
    今回は目付が敵になるが、大伍の策により目付を止めるために上役を使うが、将軍の命を匂わせても目付は止まらず。敵の親玉が見えてくるが、寛政の改革を主導したあの方。上田秀人さん含め、最近はあの方は悪人に書かれることが多い。将軍を狙っていたが、他藩に養子に出されたことで僻みが激しい。田沼へだけで無く、新将軍にも憎しみを持っているので、恨みつらみ節が多くなりどんどん爽快感が無くなってくるのが残念。

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    2024年12月25日