上田秀人のレビュー一覧

  • 孤狼剣 将軍家見聞役 元八郎 二

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    登場人物が壮年の父と青年の子の父子剣士と戦える嫁(婚約者)というと、どうしても「剣客商売」を思い出してしまいます。でもこちらは息子の剣士が主人公の物語です。

    奥右筆秘帳シリーズは、なかなか悪を退治できていなくて(といってもまだ3作目までしか読んでませんが)この作家の特徴なのかと思っていましたが、こちらのシリーズは勧善懲悪な印象が強いですね。

    いきなり前作から6年が経って元八郎ももう32歳になり、若者じゃなくなってます(笑)ラストの出来事のために、6年経ってなくちゃいけなかったんでしょうね。

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    2012年02月27日
  • 刃傷 奥右筆秘帳(八)

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    衛悟の立ち入れない城内で伊賀者に陥れられた併右衛門の命が危うくなる話。
    瑞紀と衛悟は婚礼までまだまだ波乱はありそうだけど良かったね…!
    覚蟬に気軽にあれこれ言ってるのも心配になりますが、伊賀者を手にして今度はどんな難関が降り掛かってくるのかハラハラ。
    貸しだの何だの言いつつ助けてくれ過ぎて冥府防人がだんだんツンデレに見えてきた…

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    2011年12月08日
  • 密封 奥右筆秘帳(一)

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    ネタバレ

    幕府の公式文書を扱う故に、本来ならば知ってはならない秘密を知り得てしまう「奥右筆組頭」と云う職。作者は何処でこのような職業を知ったのでしょうか?しかも開業医(歯科医)だというし?!最近の書下ろし時代文庫小説界の中で最も勢いのある作家でしょう。シリーズなので、登場人物達の成長が楽しみです。

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    2012年06月10日
  • 刃傷 奥右筆秘帳(八)

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    一つ一つのシーンが、ますます断章めいてきたが、相変わらず面白い。そろそろ、どうやって団円まで持っていくのかが気になってきた。それとも可能な限りつづける予定なのか?

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    2018年10月14日
  • 隠密 奥右筆秘帳(七)

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    これだけの早いピッチで連作が刊行されているということは、あまり喧伝されてはいないものの、大手の講談社文庫にとっても、大きなヒットシリーズなのであろう。
    作者は現役の歯科医とあるが、剣術のコツ?がかなり詳しく書き込んであることから、剣道の経験者か?
    白川侯、宮の方面、伊賀者など、立花奥祐筆と柊をとりまく敵はますます多彩になってくる。

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    2018年10月14日
  • 秘闘 奥右筆秘帳(六)

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    奥右筆秘帳シリーズ第6段
    徳川家基急死事件の真相は??
    将軍、松平、一橋がそれぞれの思惑を持って動き出す。
    がんじがらめに巻き込まれた奥右筆、立花の運命は・・・

    いや~。快調ですね!
    ぐんぐん引き込まれて読んじゃいます。
    それぞれの登場人物も、おなじみになってきたし。
    続き早く読みたいな~~

    いつ、冥府防人と衛梧との決着がつくんだろぉ(ワクワク

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    2010年08月01日
  • 秘闘 奥右筆秘帳(六)

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    冥府の問わず語りの解説口調が、ときどきリズムを乱しているものの、家斉、治済、定信、立花の間に漸く高まる緊張が、ストーリーを疾走させている。柊の剣技が向上していくのが楽しい。


    文庫書き下ろしだが、刊行ピッチが速くなっているのは人気があるからだろうか。

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    2018年10月14日
  • 密封 奥右筆秘帳(一)

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    江戸城の書類決議に関わる仕事「奥右筆」
    その組頭の男が、田沼意次の孫、意明の死に、ふと不審を抱く。

    真実を明かされては困るもの
    幕府の力関係。
    隠密たち。
    闇の力が彼をつぶそうと襲いかかる・・・

    これはシリーズらしいので、これ1冊だけだと
    まだ尻切れトンボ。早く続き読まなくちゃ

    でも、伊賀と甲賀の忍者の違い
    お庭番との違いなんか、知らなかったから、面白かったわ

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    2010年02月04日
  • 簒奪 奥右筆秘帳(五)

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    単独の本としてはそれほどでもないのかもしれないが、何せシリーズ物の魔力。刊行される限りやめられないな、こりゃ。
    今回は、衛悟の剣撃シーンは少なめだが代わりに冥府防人の超人ぶりが全開。

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    2018年10月14日
  • 布武の果て

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    本作品の前に、『教養としての三菱、三井、住友』をたまたま読んでいたこともあり、世の中を主導する財閥が、本作品の中心になる堺の三商人と重なり、大名を揚げる捨てるを茶室で語り合う密室会議がこの財閥を彷彿とさせた。作品の出来栄えはイマイチ。本能寺に至る物語りとしてありきたりは通じないので、なんとか捻り出そうとするのはわからなくも無いがというところ。

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    2026年09月13日
  • 情愛の奸~御広敷用人 大奥記録(十)~

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    天英院の人格が酷いのは五摂家の娘だからある程度は仕方がないけれど、姉小路も負けず劣らず醜いです。このシリーズの結末として、プライドをへし折り贅沢を取り上げるだけなのか、もう少し踏み込んだ制裁を課すのか。溜飲が下がる展開を期待します。

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    2026年08月16日
  • 典雅の闇~御広敷用人 大奥記録(九)~

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    京にも闇があるとはいえ、所詮は権威だけで生きてきた公家と寺社の町だけに実力的にはたかが知れていました。
    それにしても慣習とか既得権益とか面倒なことばかりで、そりゃ吉宗亡き後の幕府は崩壊へと一直線に進んだはずだ?

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    2026年08月15日
  • 茶会の乱~御広敷用人 大奥記録(六)~

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    大奥における実力者2人の意地の張り合いは愚かの極みになり、あまりの醜さに読んでいて情けなくなる。物語を進める上での設定だと理解しつつも、吉宗の改革に水を差すものであり、早く次のシリーズに移りたい。

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    2026年08月11日
  • 小袖の陰~御広敷用人 大奥記録(三)~

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    人は権力の中にいると正しい状況判断を失ってしまうという戒めか、それとも女性が性を利用して権力に関わると碌なことがないということか、いすれにせよ益々愚かで醜い展開になってきた。

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    2026年08月02日
  • 化粧の裏~御広敷用人 大奥記録(二)~

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    大奥における女の地位争いか主題の一つとなっているだけに、上田氏の作品の中でも最も醜い理由による闘いが多く発生しており、こんなことのために厳しい訓蓮を積んだ命を落とす忍びたちが気の毒過ぎる。

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    2026年07月31日
  • 織江緋之介見参 六 震撼の太刀 〈新装版〉

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    五代将軍争いはますます醜い様相になってきた。
    候補者は元より引き上げられてきた者たちが権力を維持増大されるために繰り出す謀は本当に醜い。
    緋之介や周りにいる人が魅力的なだけに、テーマが違えばもっと素直に面白かったかも。

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    2026年04月05日
  • 幻影の天守閣 新装版

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    時は4代将軍家綱の治世。病弱の家綱に子はなく、後継問題が浮上していた。
    御天守番についた無住心剣術の達人である工藤小賢太は何者かに襲われる。いまや何もない江戸城の天守閣に果たして何があるのか。
    世継ぎ争いに巻き込まれる小賢太は、次々と刺客に襲われる。
    バッタバッタと敵を薙ぎ倒す活躍ぶりが小気味よい。

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    2026年04月04日
  • 織江緋之介見参 四 散華の太刀 〈新装版〉

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    大義のためにはある程度の下々の犠牲は止むなしと語る執政が時代小説にはよく登場するけれど、本当に大義を考え尽くしていると感じることはほぼない。
    所詮はその程度の能力しか無かったからこそ、鎖国の状況下でのみ威張っていられたのだろうけど。
    本シリーズの中で光圀の緋之介が敵対する場面が来るのだろうか。

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    2026年03月30日
  • 織江緋之介見参 三 孤影の太刀 〈新装版〉

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    今回新たに登場した光圀の妹 真弓。
    勝気な性格で男装する高い身分の女性という上田作品のある意味では定番のタイプです。
    後世にまで知恵伊豆の名前が残っている松平伊豆守なのに、何となく小物感が漂うのは上田氏の解釈だろうか。

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    2026年03月28日
  • 思惑 百万石の留守居役(二)

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    江戸時代、大老には絶大な権限が与えられ世継問題、藩の改易、分散などはお手のものだった。そこで今回は最大外様の加賀藩主の将軍継承させることで、拡大したままの加賀藩100万石に於いて加賀藩内部騒動を引き起こし改易にしていくということが予測された。一方、将軍は館林、松平への安易な継承は幕政を危うくさせると予測、第3者である加賀藩主の候補を選び出し、両家への圧力をかけた。現代でもある次期経営者への選考である。経営者として恵まれた知識と知恵を持った人材選びには人間関係の「力関係」が大きく影響する。中でも「派閥」「賄賂」もあるのが現実だ。

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    2026年03月26日