上田秀人のレビュー一覧

  • 乱麻 百万石の留守居役(十六)

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    シリーズ第十六弾。

    “本多劇場”はまだ続きます。
    本多家に遺恨を持つ老中・大久保加賀守が、あの手この手で本多政長を陥れようと仕掛けてきますが、政長翁に上手い事あしらわれている状態です。
    ただ、必然的に政長の側にいる数馬も目をつけられてしまう訳で・・。
    その数馬の妻で、本多翁の娘・琴を正室に迎えたいと“今更”言ってきた紀州家の動きも気になります。
    一方、金沢では本多息子・主殿が、獅子中の虫のあぶり出しと一掃に立ち上がります。
    とにかく敵の多い本多家と、それに巻き込まれている数馬ですが、今後どう撃退していくのか、次巻を楽しみに待ちたいと思います。

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    2021年03月28日
  • 翻弄 盛親と秀忠

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    ネタバレ

    解説「本郷和人」
    日本史研究者の怠慢と近世史研究者の不勉強を詰る
    関ケ原の戦~江戸幕府解説の動きを説明の学説無し

    (1)鎌倉幕府は朝廷・天皇の役割強い
    (2)江戸幕府の頃は朝廷・天皇は弱い
    なのに
    鎌倉幕府は朝廷から守護を置く権利1185に開設で
    江戸幕府は征夷大将軍任じられた時を開設とする

    オカシイだろ?
    (1)が任官時点で(2)が実質統治でしょうが

    フム・・・認めたくないものだ(´・ω・`)H郷のクセニ

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    2021年03月27日
  • 高家表裏譚2 密使

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    ネタバレ

    上田秀人のロジカル時代劇
    主人公は足利の血を引く高家、吉良三郎
    三郎は足利一門では嫡男が名乗るよな

    キ印の毛利長門守の行いは通常の家臣な
    らば主君押し込めが必要なレベル
    相手を抜き差しならない状況に法(礼法)
    を楯に追い込む様が小気味よい作品です

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    2021年03月19日
  • 旅発(たびだち)~聡四郎巡検譚~

    購入済み

    結末はあっけなかった

    終わるのを急いだような感想を持った。

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    2021年02月05日
  • 日雇い浪人生活録 九 金の色彩

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    ネタバレ

    田沼革命を手伝う両替商・分銅屋仁左衛門
    9代将軍徳川家重は言葉が不自由なため大岡出雲守の通訳がないと意思が伝わらない
    もう一人の寵臣にして御側御用取次の田沼意次は、家重の父8代将軍吉宗の遺命である金本位制(?)を実行するために両替商と手を結び取り組むのだが、執政である老中が将軍への取次(側用人の業務)を面倒・軽んじてくる始末に憤る
    なのに主人公は両替商の用心棒諌山左馬介(鉄扇格闘術家)を草と疑う(あれ?どこのお家だったかな)公儀お庭番の村垣伊勢(おお、名門)は芸者で加壽美と名乗り近づき、違うという結論に至らないため周囲をうろつき、死んだ父親から聞いていなかった会津藩放逐の素性だったと判明するが

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    2021年01月10日
  • 日雇い浪人生活録 八 金の悪夢

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    ネタバレ

    田沼革命が進まないが、田沼を手伝う両替商
    分銅屋の用心棒の廻りでコミカルな小事件が
    つづく・・・本筋の改革=革命はどーなった

    吉宗の遺命で田沼意次が、幕政の中心をコメ
    から金へ転換するのが田沼革命(今、命名)

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    2021年01月10日
  • 乱麻 百万石の留守居役(十六)

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    前巻に続き、主役は本多の爺。讒言は苦くとも妙薬、甘言は心地よくとも毒薬。叱られるは愛情があるからですよ皆さん

    大久保加賀守のくだりは閉口、堀田備中守、早く解任してしまって〜
    あぁでも次は徳川光貞が引き継ぐのかぁ

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    2021年01月09日
  • 勘定侍 柳生真剣勝負〈一〉 召喚

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    ネタバレ

    安定の上田秀人先生、新シリーズ
    実は2巻から先に読んだけど問題なし
    (アタクシの読書姿勢には問題あり?)
    柳生但馬守宗矩、神君家康公伊賀越えの時
    伊賀者の依頼に応じて窮地を見逃した功績
    で家臣に取り立てられ、多くの功績により
    旗本として総目付にまい進、多くの大名を
    取潰した功績で大名になったのだが・・・
    総目付辞任によりいままでの反動から敵が
    襲い掛かる、そして大名として財政危機が
    予見され・・・(´・ω・`)商人が跡継ぎか?

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    2021年01月04日
  • 高家表裏譚1 跡継

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    ネタバレ

    上田先生の新シリーズ読みました
    主人公の吉良三郎義央は冒頭で大石らに
    討ち取られましたww
    で、三郎が将軍お目見えを受けた直後に
    周囲の諸藩が動く(次の当主と誼みをと)

    そこで出てくる毛利長門守綱広の話
    ・徳川家を下に見る不遜な態度に、家臣
     から押し込め(隠居)となった
    そこに吉良が絡むのかー (´・ω・`)

    ※三郎は足利家嫡流の名乗りですな

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    2021年01月02日
  • 日雇い浪人生活録 九 金の色彩

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    諌山左馬助の父が放逐されたのは、会津藩であった。
    それをいいことに、江戸屋敷留守居役の高橋外記は、分銅屋や田沼意次にモーションをかけるがことごとく失敗することになる。

    高橋劇は、失態をし蟄居を命ぜられるが抜け出し、水戸藩に近づく。

    諸藩の懐事情は火の車であったらしい。
    その点ではすでに武士の世界も金に支配されてたと言っていい。

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    2020年12月15日
  • 表御番医師診療禄13 不治

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    シリーズ第十三弾にして、完結巻。

    将軍家の血を絶やそうとする者たちの存在が明らかになり、その理由を探る為過去の記録を辿っていた良衛は、三代将軍・家光の出生に関わる驚きの真相に辿り着きます。
    それは触れてはならない徳川家の闇といえることで、知りすぎた良衛を消すために、漂泊者たちと彼らを束ねる中根新三郎が襲撃してきますが、真野さん達の助力を得ながら撃退します。
    さんざん権力争いの渦に巻き込まれて大変だった良衛ですが、その後将軍から寄合医師への出世を命じられ、“矢切に手出しを止めよ”と側近の柳沢さんを通して良衛を狙う政敵に釘を刺してもらったので、ようやく一息つけそうです。お疲れ様でした。

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    2020年12月02日
  • 表御番医師診療禄12 根源

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    シリーズ第十二弾。

    将軍の食事の異常な味付け(塩気が強すぎる)から、将軍家への悪意を察し探索を続ける良衛は、将軍・綱吉だけではなく、その兄の家系である甲府藩にもその悪意が及んでいることを嗅ぎ付けます。
    ただ、良衛が探索の為“見舞い医師”として甲府藩の屋敷に赴いた事により、事情を知ると思われる甲府藩お抱え医師が消されてしまいます。
    良衛も自分が留守の時に、妻子を狙われて家を襲撃されてしまいますが、真野さん配下の方々の助けで何とか無事でした。
    どうも、“漂泊者”を束ねる“中根新三郎”という者が鍵を握っているようで、3代将軍・家光の頃からの根の深さがあるようです。彼らの目的はいったい何なのか、続き

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    2020年12月01日
  • 表御番医師診療禄11 埋伏

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    シリーズ第十一弾。

    大奥で将軍に出される料理に携わる仲居が起こした腹痛に疑問を持った良衛。
    将軍・綱吉に目通りし、綱吉の脈などに異常を感じた良衛は、お伝の方に頼み込んで実際に将軍に供される食事を試食したところ、塩気が強すぎる味付けに疑問を持ちます。
    この味付けが誰の申し送りだったのか、将軍の体調を視る奥医師たちが何故見逃していたのか(わざとか?)、疑問が募ります。
    毎度のことながら、良衛が探索させられ、お約束のように妨害するべく襲撃されてしまうのですが、凄腕の浪人・真野さんが味方になってくれたので心強いですね。
    私の中では真野さんはイケメンなのですが、どうなんでしょう。

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    2020年11月30日
  • 日雇い浪人生活録六 金の裏表

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    両替商、分銅屋と田沼意次が改革のために組んだ。
    分銅屋の左馬介をずっと追い続け、北町奉行所から追いやられた佐藤猪之助。
    一介の浪人となった今も追い続ける。
    一方、田沼を引き落とそうと目論む目付もまた。

    田沼の遠路へ出世を乞い日参する無役野武士たちの贈答品を始末に困り、分銅屋に売ってもらおうと。

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    2020年11月30日
  • 表御番医師診療禄10 宿痾

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    シリーズ第十弾。

    良衛が持ち帰ったとされる和蘭陀の秘術を奪おうと、ついに良衛が思いを寄せる美絵さんが人質として攫われてしまいます。
    以前良衛が貸しをつくっておいた浪人の真野さんの助けもあり、何とか無事に美絵さんを取り戻しますが、この騒動の黒幕として、将軍側室・お露の方の実家である房総屋と、義父・今大路兵部大輔の政敵・半井出雲守の存在が浮かび上がります。
    房総屋は捕縛されましたが、半井出雲守と争う今大路兵部大輔は、お露の方に代わる側室選定の身体検査を良衛にさせるよう計画します。
    そうすると、“良衛が側室を選ぶ”かのように噂が広がり、自分の娘を何とか側室にしたいと目論む旗本たちが良衛の元に殺到し

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    2020年11月17日
  • 表御番医師診療禄9 秘薬

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    シリーズ第九弾。

    長崎から江戸にもどった良衛は御広敷番医師として大奥を担当することになります。
    良衛が和蘭陀流産科の秘術を習得しているという噂があちこちに広まっている為、良衛を利用しようとする者や、良衛を脅して“秘術”を聞き出そうとする者など、欲望まみれの渦中に巻き込まれている状況です。
    ついには、良衛にとって癒しの存在である、未亡人の美絵さんを人質に取ろうと悪い奴らが狙っています。
    良衛は美絵さんを守れるのでしょうか・・・。

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    2020年11月10日
  • 表御番医師診療禄8 乱用

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    シリーズ第八弾。

    良衛に抜け荷の薬草を見られたと勝手に勘違いしている南蛮屋と、良衛が和蘭陀流産科の秘術を習得していると勝手に思い込んでいる房総屋が、しつこく良衛を狙います。
    (確かに薬草は見たけど、それが抜け荷のものだとは良衛は全然思っていない)
    ついに出島で、オランダ人刺客にも襲われる始末。長崎奉行さんも良衛のトラブルメーカー(?)っぷりにうんざりしている様子です。
    そうこうしている内に、将軍の命で急ぎ良衛を江戸に戻すようにとの通知が届きます。
    せっかく長崎にきたのに、ろくに勉強できないまま帰らなけらばならないとは、何とも気の毒な良衛です。

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    2020年11月10日
  • 表御番医師診療禄7 研鑽

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    シリーズ第七弾。

    長崎に到着した良衛ですが、彼をめぐる人々の“勝手な憶測や思い込み”によって、襲われたり(定期)、恨まれたりと長崎に来てまでもエライ目にあっています。
    しかもまだ到着して間もないのに、ある藩の使者がやってきて、いきなり“和蘭陀流産科の秘術を教えろ”と迫られる始末です。
    “和蘭陀流産科の秘術”を知りたいのは良衛の方で、大奥や将軍からそれを期待されているのですが、なかなか困難な状況です。果たして良衛は使命を果たせるのでしょうか・・。

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    2020年11月02日
  • 表御番医師診療禄6 往診

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    シリーズ第六弾。

    寄合医師に昇格した良衛は長崎へ医学遊学のために旅立ちます。
    良衛の知らぬところで繰り広げられる策謀により、道中で襲われたり、女の伊賀者が接触してきたり、泥棒弟子の若者とニアミスしたり、途中の京では、大目付さんご指定の宿に良衛宛の指令の手紙が届いていてうんざり。しかもこの宿の女将も何か企んでいる様子で・・。
    こんな腹黒カオスに巻き込まれがちな良衛ですが、京で恩師に再会できたのは良かったですね。次巻では長崎に無事到着できるのでしょうか・・。

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    2020年11月01日
  • 波乱 百万石の留守居役(一)

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    権力争いや内部対立で、かなりドロドロした話です。第一巻では、主人公がそのドロドロした世界に巻き込まれていくところで終わりました。

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    2020年10月31日