上田秀人のレビュー一覧

  • 密封 奥右筆秘帳(一)

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    奥右筆シリーズ1巻。命を狙われる奥右筆組頭立花併衛門と隣家の次男坊柊衛悟。将軍家に渦巻く野望、陰謀、危機を乗りきることができるのか。
    相変わらずアクションあり、智略ありのクオリティの高い時代物。冥福防人という中二病的名前の謎の男(といってもすぐに正体はばれる)が出てきた時にはどうなるかと思ったが、出すぎもせずよかった。忍も悪くないのだが、やはり智略、駆け引きの方が面白いのだよなぁ。
    上田秀人氏は本当に多筆。歯科医とは知らなかった。才能溢れる人なんだな。

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    2019年05月14日
  • 遺臣 百万石の留守居役(四)

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    留守居役瀬能数馬シリーズ4冊目。将軍の代替りに移り変わる権力図。またもや加賀に迫る悪意をはねのけることができるのか。
    大老酒井の破れかぶれがすごく、裏がないとすれば見苦しいとしかいえないが、相変わらず引き込まれるストーリー展開だった。直作格好いい!というところだが、直作も加賀に戻ってしまい、いよいよ留守居役としての活躍の場もやって来そうで、次感が楽しみ。とはいえ瀬能の活躍より、回りの人々の策謀やらなんやらの方が面白い。

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    2019年05月08日
  • 思惑 百万石の留守居役(二)

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    留守居役瀬能数馬シリーズ2巻。
    前半は数馬の出番がほとんどない。将軍家綱と酒井、前田綱紀、前田直作それぞれの思惑がある程度あきらかになったが、それぞれの思惑が、さらにその思惑を越えて行く、かなり熱い展開で、とても面白かった。漸く題名どおり留守居役となった瀬能の活躍と、布石とされた火種の数々、かなり楽しみ。

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    2019年04月04日
  • 表御番医師診療禄13 不治

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    むく者たちの真の目的を探るため、右筆部屋で将軍家の過去を調べる良衛。そこで、良衛は、ある驚愕の事実に直面することになる。全ての真相が明かされるシリーズ完結巻。
    内容(「BOOK」データベースより)
    ついに将軍綱吉の命を脅かす者たちの存在が明らかになり、御広敷番医師の矢切良衛も命を狙われることとなった。だが、良衛の敵は、城外だけではなかった。出世と保身のために、良衛を妨害せんと目論む大目付と典薬頭が、奸計を仕掛ける。将軍に牙を剥く者たちの真の目的を探るため、右筆部屋で将軍家の過去を調べる良衛。そこで、良衛は、ある驚愕の事実に直面することになる―。全ての真相が明かされるシリーズ完結巻。

    平成3

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    2019年03月26日
  • 国禁 奥右筆秘帳(二)

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    一般に子だくさんしか語られない家斉が結構できる人物に書かれています。
    パパ一橋がアレな人物なのは想定通りですが。

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    2019年03月21日
  • 妾屋の四季

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    「妾屋昼兵衛女帳面」シリーズの外伝。
    事件の謎解きが気になって、一気に読んでしまうシリーズ。
    解決法がすかっとしているので、読後も気持ちよい。
    昼兵衛が、妾屋を譲っても良いと思っている相手とは、大月新左衛門なのかな。
    またいつか、続編が出る事があったら読みたいです。

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    2019年03月15日
  • 本懐

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    いずれも歴史やドラマではヒーローとして描かれることが多いが、その最期の姿は、かっこよいばかりではなく、醜さや愚かさを感じさえる。そのギャップが面白さにつながっているのだろう。
    大石内蔵助と西郷隆盛について、リーダーとして、周りをまとめられなかったことに対して、自らの死を持って責任を取るというスタイルが共通していると思う。これは日本古来、徳を持って治政を行うという精神のように思うが、いまのリーダーの行動はどうだろうかと、考える。

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    2019年02月11日
  • 禁裏付雅帳 七 仕掛

    購入済み

    作者の創造力の賜物

    ある意味パターンは今迄の作品と大きな差は無いと思いますが、それでも引き込む魅力は凄いと思います。

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    2018年10月14日
  • 表御番医師診療禄12 根源

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    作品紹介・あらすじ
    御広敷番医師の矢切良衛は、将軍綱吉の命を永年狙ってきた敵の正体に辿りついた。だが、周到に計画され、怨念ともいう意志を数代にわたり引き継いできた敵。真相にせまった良衛に、敵の魔手が迫る!


    平成30年10月7日~9日

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    2018年10月09日
  • 織江緋之介見参 一 悲恋の太刀 〈新装版〉

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    ネタバレ

    奥右筆シリーズは主人公の職業柄「知」で戦うという部分が大きかったが、今作は全編闘いのオンパレード。

    吉原を舞台としながらも、そこはこの作者、吉原=遊郭の歴史的存在意義やそのしきたりは詳細に描きこまれているが色艶はほとんどない。
    主人公はどこかまだ成長途中という事で、奥右筆の衛悟を思わせるところもあるが、見せ場は多いので満足できる。

    背景には相変わらず徳川、伊豆、水戸(もちろん伊賀も!)等のそれぞれの思惑が、さらには明国の使節団まで絡んでくるので、歴史好きにとっては、歴史の流れの隙間でのフィクションをより一層楽しめるかも。

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    2018年08月04日
  • 決戦 奥右筆秘帳(十二)

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    ネタバレ

    いよいよシリーズも終了。
    既に前作位から、様々な陰謀も謀略も少しずつ淘汰され、伊賀も甲賀も朝廷もリタイア。

    一橋VS将軍というシンプルな図式で一気にラストまで走る。もうすこし盛り上がってもいいような気もするが十分に最後まで楽しめた。

    主人公たちが亡くなったわけではないので、史実の合間で活躍する彼らをまた読んでみたい。
    それにこれだけ視覚的にも優れた作品だから映像化も期待大。

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    2018年07月18日
  • 天下 奥右筆秘帳(十一)

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    ネタバレ

    今までは様々な陰謀の中で翻弄されながらも戦う二人の姿がメインであったっが、ここ2冊ほどはその設定はかわっていないものの、完全に将軍暗殺という陰謀のみ。

    ただそれを画するのが三者三様で、そのたびに併右衛門と衛悟は命を狙われる羽目になる。
    ストーリーの流れがシンプルになった反面、話に勢いがあってこれはこれで面白い。

    前回で定信が離脱?、今回は島津、太田備中&伊賀が離脱かな?あとは朝廷、そして最大のライバル一橋&冥府との戦いが最終巻のメインになりそう。

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    2018年07月01日
  • 梟の系譜 宇喜多四代

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    宇喜多家の創成期を描く。
    ・表裏卑怯の者であったが、家臣を裏切ったことは一度もなく大事にした。
    ・権力を一族の者に与えると子、孫の代で争いの種となる。
    ・共に苦しいことを経験することで家臣との団結力が高まる。
    など現代の経営学にも通づる一面も。

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    2018年05月04日
  • 表御番医師診療禄11 埋伏

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    内容(「BOOK」データベースより)

    御広敷番医師の矢切良衛は、登城後に医師溜で御膳所の仲居が昨夜腹痛を起こしたことを知らされる。その仲居は、大奥で将軍に出される料理の調理に携わる者。将軍の食事にもしや―。綱吉の体調を危惧した良衛は、お目通りを試みるのであった。一方、本所深川の顔役となった真野は、縄張り内での騒動が何者かの陰謀であることに気づく。敵の狙いは、良衛なのか?周到に仕組まれた罠と陰謀を、良衛は切り抜けられるのか。

    平成30年3月10日~12日

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    2018年03月12日
  • 表御番医師診療禄10 宿痾

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    内容(「BOOK」データベースより)

    将軍綱吉の命により、長崎での医術遊学から戻った御広敷番医師の矢切良衛。将軍の寵姫を懐妊へと導くため、大奥の担当医となった良衛に、様々な障害が立ちはだかる。良衛が持ち帰ったとされる和蘭陀の秘術を奪おうと、大奥内外に潜む黒幕たちは、手段を選ばぬ行動に出たのだ。そしてついに、良衛が想いを寄せる患者の伊田美絵にも魔手が忍び寄る―。美絵を人質に取られた良衛は、捨て身の賭けに打って出るが…。

    平成29年11月25日~27日

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    2017年11月27日
  • 表御番医師診療禄9 秘薬

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    内容(「BOOK」データベースより)

    長崎での医術遊学から戻った寄合医師の矢切良衛は、江戸での診療を再開した。だが、和蘭陀の産科の秘術を期待される良衛は、将軍綱吉から直々に、大奥の担当医を命じられることに。一方、奥医師の清往は、良衛が持ち帰ったとされる秘術を奪おうと、権力を笠に着て、あらゆる手立てを仕掛ける。さらに良衛を狙う者は、一人だけではなかった―。将軍の寵姫を懐妊へと導くため、奔走する良衛に様々な障害が立ちはだかる。

    平成29年11月18日~22日

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    2017年11月22日
  • 表御番医師診療禄8 乱用

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    内容(「BOOK」データベースより)

    長崎で最新医術を学ぶ幕府寄合医師の矢切良衛の許に、遊女屋の女将が駆け込んできた。浪人たちが良衛の命を狙っているというのだ。小者の三造とともに、浪人たちを迎え撃った良衛は、一人を生け捕りにし、長崎奉行に引き渡すのだった。一方、大奥では、将軍綱吉の側室であるお伝の方が、自らの不妊に関する疑念を綱吉に訴えるが―。江戸と長崎で良衛の医術の成果を狙い、張り巡らされる策謀。剣豪医師にかつてない危機が迫る。

    平成29年11月8日~11日

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    2017年11月11日
  • 表御番医師診療禄6 往診

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    内容(「BOOK」データベースより)

    大奥で密かに進められていた陰謀を未然に防いだ御広敷番医師の矢切良衛は、その褒美として将軍綱吉より、長崎への医術遊学を許された。同時に寄合医師に昇格した良衛は、自らの医科を休業し、医術を究めるため江戸を発つ。一方、幕府内と大奥では、良衛の出世と遊学を利用せんとする策謀が―。道中の良衛をつけ、接触する女の伊賀者。さらに箱根の峠に入った良衛たちに、謎の刺客たちが襲いかかる。好評シリーズ第6弾!

    平成29年10月17日~20日

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    2017年10月20日
  • 呪詛の文~御広敷用人 大奥記録(十一)~

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    第十一弾
    吉宗と天英院の闘い、嫡男の毒殺未遂、竹姫への襲撃と内容は豊富
    権威主義と慣例主義の横行、これを正すには『しがらみ』打破か?

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    2017年10月07日
  • 表御番医師診療禄3 解毒

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    内容(「BOOK」データベースより)

    五代将軍綱吉に出された昼餉を毒味した真田真之介が、腹痛を起こし、後日謎の死を遂げた。大目付の松平対馬守から命じられ、表御番医師である矢切良衛が事件解決に乗り出すことに。やがて真田が口にした御膳には毒が盛られていたことが判明。江戸城中に綱吉暗殺を企む者がいる。いったい誰の仕業か。真相に近づいた良衛は、何者かの襲撃に遭ってしまう…。正義感あふれる剣豪医師を描いた、書き下ろしシリーズ、第3弾!

    平成29年9月6日~8日

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    2017年09月08日