あらすじ
先代・吉宗の遺命で幕政の中心を米から金へ転換する改革を進めるお側御用取次・田沼主殿頭意次。その手伝いをしている両替商・分銅屋仁左衛門。二人は腹を立てていた。分銅屋の用心棒・諫山左馬介を御家人殺しの下手人として、会津藩の留守居役高橋外記に売った人物がいる──田沼意次は高橋外記に牙を?き、分銅屋は南町奉行所の御用聞きを呼び付けた。左馬介は日々実直に務めを果たすが、柳橋芸者・加壽美こと御庭番の村垣伊勢と分銅屋の女中・喜代との間で板挟みに。真面目で正直な主人公が大人気、シリーズ第九作。
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Posted by ブクログ
この小説では田沼意次は改革の士である。それを手助けする分銅屋仁左衛門とその用心棒の諌山左馬之助。雇い主を守るためとはいえ刺客を殺めてしまった左馬之助を追求する同心佐藤伊之助と岡っ引きを、名沼の権力でもみ消し、それでも追及する同心と岡っ引きを解雇・死にまで追いやった展開にいささか嫌悪を覚える。
Posted by ブクログ
田沼革命を手伝う両替商・分銅屋仁左衛門
9代将軍徳川家重は言葉が不自由なため大岡出雲守の通訳がないと意思が伝わらない
もう一人の寵臣にして御側御用取次の田沼意次は、家重の父8代将軍吉宗の遺命である金本位制(?)を実行するために両替商と手を結び取り組むのだが、執政である老中が将軍への取次(側用人の業務)を面倒・軽んじてくる始末に憤る
なのに主人公は両替商の用心棒諌山左馬介(鉄扇格闘術家)を草と疑う(あれ?どこのお家だったかな)公儀お庭番の村垣伊勢(おお、名門)は芸者で加壽美と名乗り近づき、違うという結論に至らないため周囲をうろつき、死んだ父親から聞いていなかった会津藩放逐の素性だったと判明するが「それが、どーした」
ただ、面倒事はすべて用心棒の元に降りかかり、テーマがでかい割にはチマチマした事ばかり続く
(話自体は爽快ですよ~)\(^o^)/