九代将軍家重の治世。親の代からの浪人・諫山左馬介は、馴染みの棟梁の紹介で割のいい仕事にありついた。雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。夜逃げした貸し方の店の片付けという楽な仕事を真面目にこなす左馬介を仁左衛門は高く評価するが、空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に頭を悩ませていた。「幕政の中心を米から金にすべて移行せよ」。しかし、既存の制度を壊して造りなおす大改革は、武家からも札差からも猛反発必至。江戸の「金」に正面から挑む新シリーズ、堂々の第一弾!(解説/細谷正充)
Posted by ブクログ 2018年03月08日
米から金へと経済の中心が移ってゆく時代を舞台に、日雇いで生計を立てている浪人諫山が、雇い先の両替商とともに大きな時代の流れに巻き込まれていく。時代設定も面白いし、話の展開も先が気になって仕方がない。が、物凄くいいところで次巻に続く。ご無体な…
上田さんの時代ものは文章に余計な部分がなくて読みやすいし...続きを読む
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