あらすじ
加賀藩邸は無頼の襲撃を甘んじて受けたのか。不祥事を咎める評定所に臨んだ百万石の筆頭宿老・本多政長。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋の登場に、評定所の面々は圧倒され、本多の仇敵、老中大久保忠朝は目を剥いた。黒のものを白にする。留守居役顔負けの舌戦の火ぶたが切られた! そして数馬も義父・政長を援護するため、江戸城を駆け巡る。そして陪臣の身でありながら、政長の将軍綱吉との謁見の日が訪れる。加賀藩と本多の命運のかかった緊迫の謁見の行方は? 大人気シリーズ、第十三巻!
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Posted by ブクログ
江戸城の評定場におけるお捌きも、若き天皇との対面も知力と胆力で難なく乗り切る本多翁の恐ろしさをまざまざと見せつけられた一切でした。
琴姫や佐奈もすごく手強く、かつ魅力的ですが、まだまだ堂々たる隠密には敵いません。
そんな中で数馬が順調に成長していく姿が好ましい。
Posted by ブクログ
評定所と上様に呼び出された本多。色々な敵を撃破しながらの息詰まる展開に、あっという間に読み進められた。
再度、1巻目から読み返してみたところ、細かい経緯を忘れていた自分に愕然とする。主人公は多数の功績をあげてはいるが、藩主も本多の岳父も、使い捨てに近い育て方をしていたんですね!