読書には他にする事が無いから読む本と、何を差し置いてでも読みたい本の二種類がありますが、私にとって本作は正に後者に当たります。本シリーズは、徳川十一代将軍家斉を取り巻く陰謀に巻き込まれる奥祐筆組頭とその警護に雇われた隣人剣士(今は娘婿に内定)の話ですが、今回は成長著しい娘婿の柊衞悟の剣戟が冴え渡っています。第一作から見守ってきたファンにはたまらない展開です。立花併右衞門も今回だけは筆は剣より強しと言う訳にいきませんでしたが、今までのフラストレーションが一気に吹き飛びました。このシリーズ本当に面白いです。