上田秀人のレビュー一覧

  • 隠密 奥右筆秘帳(七)

    Posted by ブクログ

    これだけの早いピッチで連作が刊行されているということは、あまり喧伝されてはいないものの、大手の講談社文庫にとっても、大きなヒットシリーズなのであろう。
    作者は現役の歯科医とあるが、剣術のコツ?がかなり詳しく書き込んであることから、剣道の経験者か?
    白川侯、宮の方面、伊賀者など、立花奥祐筆と柊をとりまく敵はますます多彩になってくる。

    0
    2018年10月14日
  • 秘闘 奥右筆秘帳(六)

    Posted by ブクログ

    奥右筆秘帳シリーズ第6段
    徳川家基急死事件の真相は??
    将軍、松平、一橋がそれぞれの思惑を持って動き出す。
    がんじがらめに巻き込まれた奥右筆、立花の運命は・・・

    いや~。快調ですね!
    ぐんぐん引き込まれて読んじゃいます。
    それぞれの登場人物も、おなじみになってきたし。
    続き早く読みたいな~~

    いつ、冥府防人と衛梧との決着がつくんだろぉ(ワクワク

    0
    2010年08月01日
  • 秘闘 奥右筆秘帳(六)

    Posted by ブクログ

    冥府の問わず語りの解説口調が、ときどきリズムを乱しているものの、家斉、治済、定信、立花の間に漸く高まる緊張が、ストーリーを疾走させている。柊の剣技が向上していくのが楽しい。


    文庫書き下ろしだが、刊行ピッチが速くなっているのは人気があるからだろうか。

    0
    2018年10月14日
  • 密封 奥右筆秘帳(一)

    Posted by ブクログ

    江戸城の書類決議に関わる仕事「奥右筆」
    その組頭の男が、田沼意次の孫、意明の死に、ふと不審を抱く。

    真実を明かされては困るもの
    幕府の力関係。
    隠密たち。
    闇の力が彼をつぶそうと襲いかかる・・・

    これはシリーズらしいので、これ1冊だけだと
    まだ尻切れトンボ。早く続き読まなくちゃ

    でも、伊賀と甲賀の忍者の違い
    お庭番との違いなんか、知らなかったから、面白かったわ

    0
    2010年02月04日
  • 簒奪 奥右筆秘帳(五)

    Posted by ブクログ

    単独の本としてはそれほどでもないのかもしれないが、何せシリーズ物の魔力。刊行される限りやめられないな、こりゃ。
    今回は、衛悟の剣撃シーンは少なめだが代わりに冥府防人の超人ぶりが全開。

    0
    2018年10月14日
  • 妾屋昼兵衛女帳面 側室顛末

    Posted by ブクログ

    本当にあったという知識はないけれど、そして現代に存在するはずもないけれど、江戸時代ならもしかしたらと思わせる妾屋という商売。普段は実際にあった幕府の役職を取り上げることが多い上田作品の中では珍しいシリーズかも。
    途中まではシリーズ化できそうにない展開でしたが、伊達藩を致仕した新左衛門が山城屋の用心棒になるのだろうか。

    0
    2025年09月23日
  • どうした、家康

    Posted by ブクログ

    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

    0
    2025年09月18日
  • 遺臣 百万石の留守居役(四)

    Posted by ブクログ

    留守居役がメインのシリーズなのに、今回は幕閣のせめぎ合いが中心で数馬の出番は少なかった。
    そんな中で直作の意外な一面、数馬の人生に大きな影響を与えそうな佐奈の存在の2つは頁数は少ないものの、なかなか良い展開です。
    あと、かの綱吉-柳沢吉保コンビも初期だけに心許ないところが新鮮で良い。

    0
    2025年02月23日
  • 勘定侍 柳生真剣勝負〈八〉 愚王

    Posted by ブクログ

    柳生家存続の危機。将軍家光の柳生家次男左門への執着は凄まじく、左門と十兵衛が命をかけた真剣勝負に。一夜は溜息をつきながら十兵衛のために走り回ります。大阪商人一夜復活はまだまだ先のよう

    柳生十兵衛というと思い出すのが俳優千葉真一の黒い眼帯をした十兵衛。もしやテレビが白黒時代?(笑)

    0
    2025年01月22日
  • 辻番奮闘記四 渦中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家光の時代、南蛮貿易からポルトガル・イギリスが排除され、貿易で富を得ていた平戸藩の悪戦苦闘が始まる
    藩士の斎弦ノ丞は江戸で辻番頭だったが島原の乱後の争乱を防いだ功績で家老の姪を妻に迎え出世(?)するが、同僚の嫉妬や反発で、国元の平戸に戻され、更に国家老から長崎で(島原の乱で増えた牢人による辻斬り対策)警固(辻番w)を命じられたが、市中警固のかたわら前藩主がやらかした密貿易事件も調査する
    其の後幕府の老中や長崎奉行所、大商人など様々な勢力の暗躍に巻き込まれる・・・ただの剣士なのに

    0
    2025年01月07日
  • 隠密鑑定秘禄四 縁組

    Posted by ブクログ

    将軍となってばかりの家斉の腹心となるべく無茶な指示に従う射貫大伍。家斉の焦りが見えて大伍が可哀想になる。
    今回は目付が敵になるが、大伍の策により目付を止めるために上役を使うが、将軍の命を匂わせても目付は止まらず。敵の親玉が見えてくるが、寛政の改革を主導したあの方。上田秀人さん含め、最近はあの方は悪人に書かれることが多い。将軍を狙っていたが、他藩に養子に出されたことで僻みが激しい。田沼へだけで無く、新将軍にも憎しみを持っているので、恨みつらみ節が多くなりどんどん爽快感が無くなってくるのが残念。

    0
    2024年12月25日
  • 辻番奮闘記六 離任

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代背景は江戸初期だと、登場人物の考え方に
    戦国時代の残り香があり目新しい
    江戸でも長崎でも辻番をしている主人公は上田
    作品らしい果断な行動をとれる
    モブ達が低能過ぎる上田作品w

    0
    2024年12月22日
  • 勘定侍 柳生真剣勝負〈八〉 愚王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上田先生も作品を出し過ぎて大変なんだろう
    このシリーズも将軍家光の愚かしさと老中達
    の中途半端な悪だくみ、作品的には一夜の口
    舌がメインになるハズが配置した人物の行動
    でよくわからん作品になってきた

    0
    2024年12月22日
  • 振り出し 旗本出世双六(一)

    Posted by ブクログ

    17歳の妹と2人暮らしの旗本、北条志真佑。曰く付きの書院番のお役につきます。将軍と命まで狙われる後継ぎ西の丸との親子喧嘩に巻き込まれながら、人生ゲーム(双六)がスタート

    上田氏の小説に登場する女性は計算高く(賢く)主人公以上に気が強いキャラが多い気がするのだけど、幸にもその気配あり!

    0
    2024年12月19日
  • 日雇い浪人生活録(一) 金の価値

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて
    最近「まいまいつぶろ」(村木嵐著)を聴いたばかりで、9代将軍家重のことは少し知っている。この小説は家重の時代の話で、8代吉宗から、コメ中心経済から貨幣中心の経済へ移行させよと命ぜられた若き田沼意次も出てくる。違う作家さんなのに、まるで続き物みたいで面白いね。もちろん田沼意次が「日雇い浪人」であるわけがなく、主役はなんだか軽い感じのする剣豪でもない浪人者だ。主人公の「日雇い浪人」というのは現在のパートとか契約社員みたいな立場かな?上田秀人さんの他の作品の主人公みたいな「できすぎ君」だったりしないところが、この小説の特色。
    江戸風俗うんちくを、ほぼ同じ話を今までに何度も聞かされて

    0
    2024年12月16日
  • 峠道 鷹の見た風景

    Posted by ブクログ

    為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり
    借財で困り果てた米沢藩を、他藩から上杉家の養子となった上杉治憲は、晩年になるまで、藩の建て直しという困難な道のりをたどった。

    0
    2024年11月23日
  • 梟の系譜 宇喜多四代

    Posted by ブクログ

    宇喜多四代のうち、直家に焦点を当てた作品それでも色々語ることがあるため一つ一つの戰の語り口はどうしてもあっさりしてしまう。

    それでも備前がいかに難しい土地か、謀略を尽くした直家も家臣には忠を得ていたことなどよく分かった。

    0
    2024年07月30日
  • 辻番奮闘記六 離任

    Posted by ブクログ

    2024.07.21
    著者の大ファンです。
    基本的に評価甘めなのですが、本シリーズはなんというかストーリー運びが少しまどろっこしく感じます。わたしだけかもしれませんが。

    0
    2024年07月21日
  • 流言 武商繚乱記(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上田秀人先生も手慣れ過ぎて、本の半分は
    たとえ話が延々と続くが物語のあらすじを
    書くと5行分程度が1冊に化ける
    淀屋辰五郎が大名に金貸し過ぎて幕府より
    金を蓄財したばかりに「一罰百戒」の生贄
    にされてしまった
    早くに悟って資産を移動しはじめるが、そ
    もそも軌道修正できないものかな?
    後の時代の田沼意次が構想した大名貸しを
    全国銀行にする実態が単独でできそう

    0
    2024年07月09日
  • 裏用心棒譚一 茜の茶碗

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ロジカル時代小説家の作品にしてはシンプルな設定
    問題は浪人がどのように盗人たちの信頼を得て用心
    棒の立ち位置を得たかだが・・・
    田沼も切れ味わるくて盗人の屁理屈に納得してら

    0
    2024年06月27日