上田秀人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『布武の果て』(上田秀人)において、本多弥八郎(本多正信)は、徳川家康の腹心でありながら一向宗徒という立場から出奔、だが家康への帰参をすべく一向宗徒なりの本願寺誘導策により家康の滅びへのシナリオ回避という切り札で帰参、共に滅びが予見される堺衆を巻き込み織田信長の天下統一を阻止し、信長の「布武の果て」(天下布武の完成)を迎えさせないという陰謀の主体である
作中での彼の主な企み・行動の核心は以下の通り
①表向きは家康の家臣として忠実に振る舞いつつ、信長の権力集中と驕りに対して強い不満を抱くグループを操り(五月雨的な群発謀反を誘導?)、信長滅亡により家康(他不満グループ)の存続を狙う
②茶室を舞台にした情報戦・交渉の中で、信長包囲網の再構築や、信長の致命的な隙を作り出す
③最終的に本能寺の変へと繋がる「驚くべき真相」の重要な鍵を握っており、明智光秀の謀反を(直接的または間接的に)誘発・後押しする形で信長を討つ流れを裏で操る/支える役割を担っている(かもしれん)
この壮大な陰謀が本多自身の立ち振る舞いの為でしかなく、都合よく危険を誇大に煽る妄想じゃないか?というツッコミも思わなくもない、来るか分からない危険の為に人生を棒に振るのかw -
Posted by ブクログ
オーディブルにて
最近「まいまいつぶろ」(村木嵐著)を聴いたばかりで、9代将軍家重のことは少し知っている。この小説は家重の時代の話で、8代吉宗から、コメ中心経済から貨幣中心の経済へ移行させよと命ぜられた若き田沼意次も出てくる。違う作家さんなのに、まるで続き物みたいで面白いね。もちろん田沼意次が「日雇い浪人」であるわけがなく、主役はなんだか軽い感じのする剣豪でもない浪人者だ。主人公の「日雇い浪人」というのは現在のパートとか契約社員みたいな立場かな?上田秀人さんの他の作品の主人公みたいな「できすぎ君」だったりしないところが、この小説の特色。
江戸風俗うんちくを、ほぼ同じ話を今までに何度も聞かされており、はじめはうっとおしかったが最近は慣れてきた。まあ、その分多作で読者を楽しませてくれるからね。このシリーズがどのように進むかわからないけど、江戸時代にワープしたいと思っている私は聴き続けると思う。