上田秀人のレビュー一覧

  • 表御番医師診療禄5 摘出

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    シリーズ第五弾。

    前巻で起きた、伊賀者襲撃事件の真相を追うため、将軍の側室・お伝の方の局に通うことになった良衛。
    京からきた礼儀指南役・山科が関わっている事が判明し、どうも朝廷が絡んでいるらしいと憶測されましたが、本人に自害されて真相はわからず。
    今回の探索で、先達医師に痛くもない腹を探られたり、大奥出入り商人の恨みを買って襲われたり、弟子入りした若者が実はスパイで貴重な薬を盗まれたあげくにとんずらされるという、踏んだり蹴ったりの良衛でしたが、さすがに良衛を使う側も引け目を感じたようで長崎遊学というご褒美が提示されました。
    ただ、今回の朝廷がらみの件を良衛が長崎に行く途中に京に寄らせて探らせ

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    2020年10月19日
  • 表御番医師診療禄4 悪血

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    ネタバレ

    シリーズ第四弾。

    御広敷伊賀者が大奥で何者かに襲われた件を調べるため、表御番医師から御広敷番へ異動となった良衛。
    慣れないながらも大奥女中の診療をこなす良衛の裏で、様々な陰謀が渦巻いていたわけで・・。
    まさに“迷い込んだらラビリンス、大奥、大奥・・(byレキシ)”という感じです。
    そして、良衛の元に弟子入りした一見熱心そうだった若者も、ふたを開ければスパイだったんかい!と、もう皆ワルばかり。良衛も未亡人の美絵さんにプレゼントあげている場合じゃないですね。

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    2020年10月18日
  • 表御番医師診療禄3 解毒

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    シリーズ第三弾。

    将軍の毒味役が謎の死を遂げます。この事件の解明を大目付・松平対馬守から命じられる良衛。
    “自分は医師で、探索方ではない”と命令される事に難色を示す良衛ですが、大目付さんに脅されたり論破されたりして結局渋々動く羽目になり、例によって刺客に襲われ、危険な目に遭います。
    そもそも、良衛と松平対馬守は、医師と患家(患者)の関係で上司と部下ではないので(勿論、身分の差はありますが)、良衛が“なんで自分がやらなアカンの?”と思うのはごもっともですよね。
    今回も、終盤で良衛がせっかく将軍毒殺を阻止したのに、褒めるどころかダメ出しばかりするのはいかがなものかと思いました。大目付さんも、良衛

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    2020年10月11日
  • 表御番医師診療禄2 縫合

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    シリーズ第二弾。

    殿中で大老が斬殺された事件を、探るというか、“探らされて”いる良衛。
    その動きを封じる為に圧力をかけられたり、刺客から襲われたりと、完全に貧乏くじ引いちゃった状態です。
    良衛に探索をさせる大目付・松平対馬守も、良衛を便利に使って、いざとなれば切り捨てる気満々なのも何とも非情ですよね。
    ところで、この大老・堀田正俊が殿中で若年寄・稲葉正休に刺殺された事件は、未だに謎の多い歴史ミステリーなのですが、著者の上田さんはこの事件にかなりのご興味をお持ちのようですね。別著書の「軍師の挑戦 上田秀人初期作品集」でもこの事件を取り上げていますし。
    この巻での“解釈”もなかなか興味深かったで

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    2020年10月10日
  • 表御番医師診療禄1 切開

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    シリーズ第一弾。

    表御番医師として江戸城中の診療に努める、矢切良衛が主人公。
    城内で起きた刃傷事件に不審を抱いた良衛は、真相を探るべく動き出したのを機に、彼の身辺がザワつきはじめ、刺客に襲われたりもします。
    襲う側は良衛が医師ということで舐めてかかるのですが、良衛は元御家人ということもあり剣術の達人で、しかも外道(外科)の医師として人体を熟知しているという強みがあり、敵の急所をピンポイントで狙って撃退するという、なかなかの頼もしさです。
    今後、良衛が様々な思惑や権謀術数に巻き込まれていくことは必至なので、どう乗り切っていくのか楽しみですね。

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    2020年10月09日
  • 総力~聡四郎巡検譚(六)~

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    ネタバレ

    シリーズが終わった
    この本の主人公はコレで3つの作品主役で成長物語
    (上田先生の作品はそのパターンが多い)
    あまり巡検譚できてないが、敵が勝手に区切りをつける
    今回は師匠が消えた
    この行方は次のシリーズの中心的な設定になるだろう
    最終的に吉宗の右腕になるまでこき使われるのは必至

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    2020年09月25日
  • 旅発(たびだち)~聡四郎巡検譚~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    将軍徳川吉宗と「大奥で忘れられた姫」竹姫との恋は成就せず、吉宗の大奥改革もとりあえず一幕が終わった。竹姫付き御広敷用人の任を解かれて寄合となり、静かな毎日を取り戻した旗本・水城聡四郎に、またも将軍吉宗から声がかかる。今回の命は「道中奉行副役」。「世の中を見てこい」という吉宗の命に、まずは東海道へ。かつてない剣戟満載!待望のシリーズ開始。

    令和2年8月30日~9月7日

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    2020年09月07日
  • 呪詛の文~御広敷用人 大奥記録(十一)~

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    大奥、西ノ丸、闇の世界、伊賀、尾張、京都とこれだけとっ散らかってしまって、あと一巻で大円団が迎えられるのだろうか?
    作者は別のシリーズでも、エッて感じで終わらせているので、チョット心配

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    2020年09月02日
  • 布石 百万石の留守居役(十五)

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    シリーズ第十五弾。

    越前福井松平家藩主・綱昌が書かされた“詫び状”を巡って、金沢では本多主殿(息子)、江戸では本多政長(父)がそれぞれ越前松平家を翻弄。
    本多父子の策略家っぷりも大したものですが、何にせよ、越前福井藩に人材がいなさすぎますね。藩主を筆頭に皆が愚策を繰り返している感じです。それで自分達が対処できないのを“恨み”に変換してしまうので、今後また本多翁や数馬が狙われ続けるのでしょう。越前福井藩の元留守居役・須郷が逃亡してしまったのも気になります。
    そして、ラストで紀州家の留守居役が爆弾発言。読者が「!!」となった状態で次巻へ続く・・と。どうする、どうなる!?

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    2020年08月21日
  • 日雇い浪人生活録 八 金の悪夢

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    並行して読んでいる佐伯泰英の「吉原裏同心」と時代も舞台も似通ってきた。時代は裏同心が30年ほど後だが、違いは田沼意次の評価。裏同心では悪で日雇い浪人では善だ。舞台がどちらも吉原近郊なので「居眠り磐音」の江戸地図を追いかけながら読み進めることができる。

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    2020年08月01日
  • 天主信長〈裏〉 天を望むなかれ

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    官兵衛側からの信長!!!

    うー!ーんこれもまた見応えバッチリ!!!!謎の多い本能寺の変!
    いまだに真相分からずだとこういう歴史ミステリとして成り立つのね!!!

    こんな結末も確かにあり得そう!と思わせるとのろがまたすごいよなぁ信長って。っていうオチです。

    なんかすごいよなぁ。

    もしここで死ななかったら、やっぱり日本の歴史はさらに大きく変わったかもなぁ。って思うのもある。織田信長!!!!!!みんながハマるのようわかる!!!

    黒田官兵衛の本もたくさんでてるけど、この人の人生も面白いわぁー!!!!!!!!!!!

    ハマるハマる!今頃歴史にハマる。笑笑

    面白い本からの歴史を学ぶって大事だよね

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    2020年07月29日
  • 天主信長〈表〉 我こそ天下なり

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    信長に夢中!

    このあと、黒田官兵衛からの視点で見る信長ストーリー天主信長の裏を読みます!

    信長の忍びで知識の下地ができてたので、歴史追い易かったー!

    全く歴史ダメダメのわたしでも、信長がのさばってくるまでの過程を楽しめました!

    信長の忍びではまだ本願寺とやり合ってるとこで、この本では殺されるまでを描いてるから、ラストのイケイケ信長の感じ!これが世間で言われる信長の冷酷さなのか!!!!と、改めて思った。

    そうか、信長って人に裏切られ続けて信じられなくなってしまわれたのね。
    と。

    にしてもすごい男だ。信長。

    すごいね。髭の伸ばし方もね。粋よねぇ。

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    2020年07月21日
  • 町奉行内与力奮闘記 一 立身の陰

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    作者は、人気の時代小説家だと承知しているが、作品を読むのは、2、3冊目ぐらいか。自分が時代小説に求めるものは、ノスタルジックな日本人感と軽い爽快感なのだが、後者はあまり感じられない。役人、商人の建前と本音の落としどころを見極めきれない若い内与力の失敗と成長を軸に展開していき、それはそれで読ませるのだが、シリーズ長編を意識しすぎているのか、起承転結の振幅が弱いように感じる。この点、シリーズ化の娯楽時代小説だと「居眠り磐音」に軍配が上がる。若干ネガティブな感想なのは、直前に逢坂剛の重蔵始末シリーズの二作目を読んだせいかもしれない。

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    2020年07月13日
  • 愚劣 百万石の留守居役(十四)

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    ネタバレ

    上田秀人先生のロジカル時代小説
    みんな大好き陰謀実践論
    成長期の瀬能を老練な陰謀家達が
    事細かに言葉・行動・貸し借りの
    意味を詳細に書く
    日常常識で当然の事と見るか陰謀
    と見るかは生まれ育ち方によるね

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    2020年07月12日
  • 前夜 奥右筆外伝(十三)

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    本編は完結まで読んでいるはずだが、記憶には鮮明に残ってない
    関連する登場人物が本編に係ってくる経緯を記載
    主人公と婿になる隣家の次男坊、宿敵となる二人、背後にある田沼による家基暗殺?

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    2020年07月12日
  • 高家表裏譚1 跡継

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    新シリーズ第一弾
    高家筆頭吉良家の話、記憶では後継ぎは赤穂浪士の討ち入りに際し負傷して後継ぎに不適格の烙印をおされた記憶だが
    いずれにしても良くは把握できてないのは事実
    今回は毛利家との遺恨?、それに関係して近衛家との確執
    シリーズ物なので今後に期待、少なくとも一方的に悪者にされる所以は無いと思われるので

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    2020年07月12日
  • 愚劣 百万石の留守居役(十四)

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    シリーズ第十四弾。

    加賀藩宿老・本多政長が江戸に留まっている件で、その思惑を巡って周りがザワザワ。
    当の本多翁は悠々と数馬と共に江戸を巡っております。数馬もこの機会にしっかり色々と吸収してほしいですね。
    一方、金沢では越前松平家の重鎮が藩主の無理難題をゴリ押しにやってきて、本多政長の嫡男・主殿さんの手腕が問われるところです。
    そして越前松平家の留守居役の逆恨みにより、吉原で襲撃を受けた数馬達は、それをこてんぱんに返り討ちすることで、吉原への“貸し”をゲットします。かなり大きなその“特典“を数馬が今後有効に使う事ができるのか、次巻以降の展開が楽しみです。

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    2020年07月10日
  • 町奉行内与力奮闘記 七 外患の兆

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    第七弾
    奉行所の建て直し途中、強盗と南町の敵対
    江戸の闇を制するのは用心棒の過去を知る南町の打つ手は
    奉行所統合に動きだす曲淵北町奉行は

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    2020年07月05日
  • 町奉行内与力奮闘記 三 権益の侵

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    第三弾
    富札の件で寺社方に遺恨を、矛先は内与力城見亨に
    また、奉行の改革に対し、既存の権益を守りたい町方は

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    2020年07月05日
  • 急報~聡四郎巡検譚(五)~

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    ネタバレ

    それぞれの思惑があるから悪巧みをしてもうまく行くとは限らない
    道中副奉行としての活躍はまだ見られないものの、江戸の騒動の方が面白い
    総四郎よりも嫁の方を主役にしてよかったのに(笑)

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    2020年07月03日