上野千鶴子のレビュー一覧

  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    やはり、木嶋佳苗がとびぬけて異常性が高い。獄中結婚したしね。こやつ、別のことやってたら成功者に、なっていたんだろうね。
    三人のおばさま達がワーキャー対談してるのだけど、「やっぱり男って・・」、「いつまでたっても男は・・」とステレオタイプな発言を連発していることがこの本の論理的な主張を危うくしてると思いました。

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    2015年04月25日
  • 男おひとりさま道

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    『おひとりさまの老後』(文春文庫)の男性編です。

    前著を読んだ際には、著者たちと同じ世代の読者に向けて書かれた本であり、自分たちの世代にはあまり関係がないように思えてしまったのですが、今回も同じような感想を持ちました。

    もっとも、「弱さの情報公開」ができないという指摘は、ロスジェネ世代にも当てはまるかもしれません。秋葉原の無差別殺傷事件を起こした加藤智大に触れて、「オス負け犬」も「彼女いない暦40年ですが、なんの不自由も感じていません。それがなにか?」と言えるような「常識」が通用するようになれば、男たちもずっと楽になれると、ロスジェネ世代の「男らしさ」のプレッシャーに苦しんでいる読者に向け

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    2015年04月16日
  • 女たちのサバイバル作戦

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    女性管理職は男性社会に過適応しているので、厳しいときいて、嫌だなと思っていたけど、自分もそうなった。
    色々な働き方、生き方を認めることができるようになるための一冊

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    2015年03月21日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    上野千鶴子・古市憲寿「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」光文社新書

    上野千鶴子と古市憲寿の対談を書籍化した著書。

    テーマは副題のとおり「僕らの介護不安に答えてください」。

    団塊ジュニア世代にあたる古市氏が抱く、団塊世代の親の介護に対する不安を上野氏にぶつける。

    話は介護の話をきっかけに、家族のあり方、親子の関係性、弱者としての若者と女性の共通項、世代間格差…と展開する。

    最後に上野氏は、研究者として若者としての古市氏(あるいは当事者意識の低い若者)に対してこう述べている。

    「あなたをつかんで離さないものが、あなたの問題。ウザい、とかムカつく、とかいう感情を大事にしたらいい。まさに

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    2015年01月31日
  • 身の下相談にお答えします

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    相談者の甘えや自己陶酔にはバッサリ、ピリッとした回答をされていて興味深かった。

    上野女史の定義される結婚=「結婚とは、自分の身体の性的使用権をたったひとりの異性に生涯にわたって排他的に譲渡する契約のこと」に氏の生真面目な一面を見たような気がする(そんな契約を守り続ける自信はないから結婚しなかった、というあたり)。

    世の中の人というのは皆自分では真面目で秩序を守っていると思いがちであるが、その実自分に一番甘いものなので、この定義を厳守できなくとも気が向けば結婚しているのではなかろうか。

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    2014年10月21日
  • 身の下相談にお答えします

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    一番最後の極めて失礼な質問に対して、
    しっぺ返しともとれる鮮やかな回答が小気味良い。
    ラストに作者のにやりとした顔が見えた。

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    2014年07月27日
  • 上野千鶴子の選憲論

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    あらためて、今の憲法を選びましょう!という考え方。

    守ろうでもなく換えようでもなく、
    えらびなおして、尊重しましょう、
    という考え方は
    ちょっとあたらしくて、
    今の時代にあっているとおもいました。

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    2014年06月29日
  • 男おひとりさま道

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    読んでいて、共感できる部分はあまり多くなく、あまり印象に残っていない。死はいつどのような形で訪れるのかは分からないが、ある程度死に方について考えておくことは大事なことだと感じた。

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    2014年05月27日
  • 女は後半からがおもしろい

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    後半が面白いというタイトルだけど、前半の思い出話ややってきたことの話が殆どだった。
    それはそれで面白く、あっという間に読めるのだけれど、なんとなく、タイトルに騙された感は残るなあ。

    専業主婦になりたい若者ってのは、15年前ぐらいからたくさんいたのを、当時オバサン大学生してたからよく知ってる。
    就職が厳しい時代になると、そう思うらしい。

    女同士の連携が弱ってるというのは、どうかなあ?
    我々世代が古いからかもしれないが、子育てしてる時は連携する余裕もなくて、子供が大きくなってくると、また連帯感が蘇ってくる気がしてる昨今。
    私たちだけなのかしら?

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    2014年04月23日
  • 家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平

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    難しかったけど、時々でてくるフェミニズム的問題提起に納得したりして楽しめた。もう一回じっくり読まないと理解できない。

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    2014年03月10日
  • 身の下相談にお答えします

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    母と娘は仲が悪くていいんです。とはっきり言い切る上野先生。
    なにより、悩む必要のないことと、悩む価値があることの腑分けが鮮やか。心の外科医みたい。

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    2014年02月27日
  • 女たちのサバイバル作戦

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    一面的で、つっこみどころ満載ですが、元気でいい!
    同じレベルで問題視している人がいるのか?が疑問です。
    問題提起かまびすしくも解決策がねぇ。女性らしい。
    既婚経産女性とは、ちょっとだけ軸足の位置が違う気がいたしました。
    読みたくなる本が挙げられていたのが収穫です。

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    2013年12月19日
  • 女たちのサバイバル作戦

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    ひさしぶり・・・・。
    冗長かなとも思えるほどに、30年を、我が人生を語っているようです。
    何度も同じことを繰り返されているのは書き下ろしではないからでしょうか。
    もう少し整理されてもよかったかな。
    第二次安部内閣を国民の選択のように言われているが、それは当たらないかな。

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    2013年12月17日
  • サヨナラ、学校化社会

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    軽快な分だけど読むのはちょっと時間がかかる・・
    頭いいんだろうね~
    2章 学校化が問題なんだろうけれどその大元は近代化 今さら戻れないんじゃあないのかという印象も。近代化で分業化が進んだせいで働く人は会社へ、子供たちの逃げ場が地域にないんだもん。でもって、一斉にど~んって集まったらそこに競争が生まれるのは生物として当然。でその価値観で育ってしまった親がほかの価値観をって言われてもってなるんだろうなあ。大人になってもおけいこ事とか、お勉強好きでしょう?そこを補完するなら頭打つ経験がないと。年齢を超えたサークルとか徴兵制(!)とか
    3章 男→ず~っと競争
       女→競争→競争→競争(ただし女らしさ

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    2013年12月12日
  • 結婚帝国

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    フェミニズムというものは、一定程度の問題提起には非常に意味があるし、分かるとおもう部分もあるんだけれども、どうしても平行線的な、結局男性の受け入れがたいところをあげつらって悪口を言う的な。そういう風に若干見えてしまった。なんか、右を見ても救われないし、左を見ても救われないし、出口がない気がしてとても苦しくなる。フェミニズムを受け入れても救われないし、男性を受け入れても救われないしというそういうことです。とはいえ、結婚というものは一体なんなんだろうとよくよく考えてみると、考えれば考えるほどになんでもなくて不思議です。そういえばわたしは高校生の頃は家族破壊論を信奉していたなあとかそんな。制度として

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    2013年12月09日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    ネタバレ

    人と社会の解釈の仕方

    「女を知る」ことをテーマに今回上野千鶴子の本を購入。結果からするとこれで女を知れたかというとそうではない、まぁ上野千鶴子という女をしることにはなったが。ただ、面白いのは非言語で示された状況からその意味を読み取ろうとする試みである。そこには普段の生活では意識していないけどもっと深くにある意味があるときがるということ。そうすると日常生活の見え方がまた少し違ったものになってくる。

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    2013年12月09日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    冒頭、上野千鶴子が北原みのりに言う。
    「私の本を愛読した女が幸福だったはずがない」(引用不正確)
    愛読してたよ、悪かったね。
    と私は読み進む。

    女は事件の当事者と自分の共通点のを語るけど、男は「俺は違う。おれならそんなことはしない」と言いたがる。って、私の周りでは当たってるかも。

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    2013年12月09日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    ずんずんと一気に読んで、非常に疲れた。鋭い指摘が随所にあり、なるほどと思うことも多いのだが、上野千鶴子さん、信田さよ子さん、北原みのりさん、いずれ劣らぬ猛者三人、三者三様のパワーに圧倒されてしまう。

    自分や社会について深く考え、行動においてもその思索を裏切らず一貫したものを持ち続けようと思ったら、特に女性は、あちこちにゴンゴンとぶつかることばかりだ。その理不尽さへの怒りをずっと持ち続けているエネルギーたるや、半端ではない。気持ちよく読ませてくれるわけではない、そのザラザラした違和感を今しばらく抱えて考えてみよう。

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    2013年11月25日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    うーん。

    女性論の第一人者が、「セクシィ・ギャル」について、
    「女の読み方・読まれ方・読ませ方」について語っているですと!

    って、手に取った一冊。
    ショハナの小見出しが<「夫婦茶碗」のおそろしい秘密>から、<女が発情のお知らせ」をするとき>など、わくわくするようなもので、それもいなーと読んでみる。

    ところが。
    大きな章が5つあり、その5つがまたさらに、小見出しのついた細かな章組になっているんだけど、その小見出しごとに全部、読み切り?のような体裁になっている。

    そうしてその各章が、上野先生の章のまとめで閉じるのだが、
    なんともため息ともつかない愚痴のようなものであったり、強烈な皮肉であっ

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    2013年11月03日
  • 女たちのサバイバル作戦

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    自分も仕事一辺倒の時期があったが、それは自分の場合は、家族や妻をを踏み台にしてきたんだよな今思うと。

    暴走列車のごとく、それはなるべくして崩壊し、半分人生降りたみたいな諦観したみたいな状態に落ち着くんだけど、その後妻が、もっと自分もキャリアアップを目指したいと、昇格試験に挑戦し、一般職から総合職にステップアップし、忙しくも充実した人生を歩み始めるのをそばで見てきて、
    いつか来た道とおもいながら、いままでワガママ放題迷惑かけてきた分、こんどは自分が支えてあげようとサポートに回ってきた。

    それはいいのだが、妻たちのそういう上昇志向は、結局、ネオコンらのしかけた巧妙な罠で、国側に都合のいいように

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    2013年10月20日