上野千鶴子のレビュー一覧

  • ナショナリズムとジェンダー 新版

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    この本が最初に世に出たのは1998年であるが、今読んでも古いと感じないのは、状況がほとんど変わっていない(むしろ、悪くなっている)からだろう。
    個人的には、最後に収録されている「アジア女性基金の歴史的総括のために」を非常に興味深く読んだ。
    私も、国民基金(正式名称は「女性のためのアジア平和国民基金」)に対しては、あくまでも国家補償ではないこと、被害者や支援者の間に分裂を生んだことなどから、批判的な気持ちを持っていたが、「あのとき国民基金をつくらなければ、その後つくる可能性は非常に低かっただろう」という指摘にはハッとさせられた。確かに全くそうであろう。
    この本の帯には「『慰安婦』問題は終わらない

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    2013年01月19日
  • 男おひとりさま道

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    上野さん,ほんとに男が嫌いなんだな.悪意がある.女性が幸せに生きるためには,男がしっかりしてほしい,そのためにびしびし言う.だからこそ本書は女性と生きていかねばならない男性にはまたとない実用書となっている.

    私は女性異性愛者だけでなく,男性同性愛者の友人がいる.他にも社会的な弱者とのつながりもある.これも自分がうつ病であること,弱さの情報公開をしているからだろう.たしかに男はたいがいイヤなやつだ.女性とおなじくらいに.

    本書が強調した,弱さの情報公開を適度に,適時に行える人は確かに万事うまくいくような気がするのは私の実感でもある.

    ひとりで死ねる,という記述は大変に心強く感じた.

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    2013年01月17日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    団塊世代と若者世代が抱える不安が対談形式で書かれ、介護に関する話題を中心にこれからどうやってこれらの世代が生きていくかの示唆を与えてくれる。

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    2013年01月10日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    親世代と子世代のギャップがはっきり。ただ個人的にはソフトランディングする必要性をあまり感じなかった。

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    2013年01月06日
  • 女は後半からがおもしろい

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    よい本は一気に読めてしまうものである。
    この二人のコンビネーションはありそうでなかった・・・という感じがする。
    バッサリと、しかし軽快に色々なものを斬ってくれるので、読後の爽快感あり。さすが、ベストセラー作家ですね。育児ただいま三年生の今の私には坂東さんの言葉がやはりガツン、と心に響きました。

    ‘子どもがいやがることを教えるというのは、親にとってエネルギーのいるつらいことなんですよ。いい顔して「わかった、好きなことをしたら」とか「ほしいの?いいわよ」と言っていたほうが親は楽なんだけれども、やっぱりそれは将来、子どもをつぶすことになる’

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    2012年11月22日
  • 女は後半からがおもしろい

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    上野千鶴子との対談。『女性の品格』で有名な著者だが、官僚として、女性が働きやすくなる仕組みを整えることに貢献した人物であることは確か。

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    2012年10月18日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    そろそろ親の介護のことちょっと考えとかなきゃいけないけど、介護保険って何?という人や、なんとなく今の若年層って割食ってるよね?って思ってる人などにお勧め。これだけ世代の離れた対話だがお互いの差を認めて理解したうえで真摯に対話し、最後には親友になっています。

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    2012年10月14日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    古市さんの知識の殺し方に好感を持ちました。
    ちゃんとバカなふりをして聞けるのがインタビュアーの能力ですもんね。
    ほんとうは頭いいのに。

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    2012年08月25日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    さりげないしぐさは社会的な記号、メッセージで満ちている。その根幹となるシステムは性差を利用・喚起させるもの。男っぽさや女っぽさ、それは単に生物学上の男女に関わらずに組んず解れつ、知ってか知らずか、互いに読み合い読ませ合い、システムのバランスを作り出している。

    新書とかによくあるような、心理学的ハウツー本の学術方面からの先駆でありネタ本なんだろうなー。

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    2012年08月16日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    ネタバレ

     案の定、あらゆる意味で「昭和」な本。
     無理もない。本書が初めて世に出たのは1982年。男女雇用機会均等法が成立する4年も前、テレビの中では女性たちがあられもない姿でバカ殿様に弄ばれ(それもゴールデンタイムに)、世間では「アイドルはトイレに行かないしオナラもしない」という神話がまことしやかに囁かれ(トイレにも行くしオナラもする一般女性にはハタ迷惑な神話だったはずだ)、挙句に「据え膳食わぬは男の恥」と誰もが当たり前のように公言して憚らなかった、そんな時代だった。

     だから上野が「女はつらいよ、それに比べて男は…」と手を変え品を変えて主張してても、文化の型を「女っぽい」とか「男っぽい」などと性

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    2012年07月12日
  • 家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平

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    副題~マルクス主義フェミニズムの地平

    フェミニズムとマルクス? 一体どこでどうつながるのか?

    婦人解放(時代を感じる言葉です)思想の歴史をみると、社会主義婦人解放論は女性解放を社会主義革命に還元し、ラディカル・フェミニズムは性革命を再重要視する。歴史的に女性は男性に支配されてきた、との両者の説だが、それを階級支配というなら、それをマルクス主義は「資本制」と名付け、フェミニストは「近代家父長制」と名付けた。

    それに続く思想として、新マルクス主義フェミニズムが現れ、それは上記2つの論を統合したものである。近代社会の中で女性は「資本制」と「家父長制」の二重の抑圧を受けているというのだ。

    会社

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    2012年06月27日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    1982年カッパブックス刊。相互行為論というのを研究しているアメリカのアーヴィング・ゴフマン(1922-82)の書いたgennder advertisements という1976に書かれた本をもとに日本版応用編を書いたもの。「性からみた広告」という訳でいいのか? 1980年に刊行されたマスメディアに登場する商業広告ー「アンアン」「ノンノ」「モア」「ミセス」「プレイボーイ」「ポパイ」等に載ったものを対象にしている。広告にみられるポーズ・行動を通してそのメッセージを読むというもの。

    広告からは男女の「らしさ」ごっこが伝わり、その演じ合いは対等ではなく、女は演技者で男は観客で現実社会の力関係を現し

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    2012年06月24日
  • ひとりの午後に

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    難しいことはあまりなく、ストレートにご自分の気持ちを書いてるエッセイだなーと思いました。
    感想を一言で言うと、案外上野先生、好き嫌いがはっきりしてる!
    悪い意味ではなく、自分自身をよく知っているのだろうと思います。
    なんか人間臭くて私は好きでした。
    上野さんの考えではなく、上野さんというひとりの人間に興味がある方におすすめした一冊。

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    2012年06月14日
  • サヨナラ、学校化社会

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    上野さんパワフルだなあ。
    はっきりしてるから、好き嫌いが分かれる彼女の本だけれど、
    わたしは子気味のいい上野さんのお話がとってもすき。
    でも読むのにとっても時間のかかる本だった。

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    2012年04月28日
  • おひとりさまの老後

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    「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」を読んだらこの本も読みたくなり、再読。
    初めて読んだのは5年ほど前だけど、「結婚してもしなくても(死別や離別で)、みんな最後はひとりになる」「80歳以上になると、女性の83%に配偶者がいない」という指摘に、「なぁんだ、結婚してもしなくても、『最後はおひとりさま』であることに変わりはないんだ」と、とても気が軽くなったのを覚えている。
    勿論、それまでの間に、しっかりと備えておくことは重要なのだけど。
    恐らく、あと2回くらいは再読するであろう本。

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    2012年03月16日
  • 女は後半からがおもしろい

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    もう少し内容が多いのかと思っていたけれど、まだまだ語り足りないだろうなぁというところで終わっている印象。そして読む側もまだまだ足りないです。

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    2012年02月23日
  • 男おひとりさま道

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    あの”おひとりさまの老後”が上梓されてから2年。上野千鶴子が男性読者からの要望に応えて”男性版おひとりさまの老後”をこの程書きました。 女性である上野さんが書いたのだから、内容はどうしても男性にとっては厳しい見方になります。 始めに彼女が言い当てているように、男の方は・・「自分の老後のことなんか考えてないひとが多い。妻であれ、他人さまであれ、ひとのお世話を受けて亡くなるなんて、見たくない、聞きたくない、考えたくないようで・・・」と文中から引用した言葉がぴったりきます。
    男性シングルにも理由別タイプ分けがあります。 死別シングル、離別シングル、非婚シングル。 このタイプ別に事例を紹介しているの

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    2012年01月08日
  • ひとりの午後に

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    上野千鶴子さんのエッセイ集。学者さんのイメージで難しい著作は読んでいませんがこの本はとても読みやすく、しかも面白かったです。
     ご自分の生い立ちや両親を見送ったことをはじめ、ごく個人的なことが書かれています。自身の好みや生活のことなど、素の上野千鶴子さんが表れていて好感を持ちました。自分を飾ることなく、思ったことはストレートに言っているのが気持ちいい。
     人間だれしも年を重ねるしだんだんひとりになっていく。
    この本を読んで気持ちが前向きになり勇気づけられた文章たち。
    心に刻まれた。
     
     
    ※以下引用
     
    何をするか、ではなく、だれであるか。それも肩書きや地位では測れない、その人のありよう、ふ

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    2011年12月28日
  • おひとりさまの老後

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    「おひとりさま」という言葉を定着させ、一大ブームを巻き起こした一冊。
    東大の論客上野千鶴子と言うと堅いイメージがあったが、とても読みやすかった。(読みやすく書いてくれているのだろうけど)

    誰にでも老後は訪れるのだから、詠んでおくにこしたことはない。

    「おひとりさま」ではない人にもお勧め!!

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    2011年12月28日
  • 男流文学論

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     俎上に載せられた作家と作品は、
     吉行淳之介「砂の上の植物群」「驟雨」「夕暮まで」
     島尾敏雄「死の棘」
     谷崎潤一郎「卍」「痴人の愛」
     小島信夫「抱擁家族」
     村上春樹「ノルウェイの森」
     三島由紀夫「鏡子の家」「仮面の告白」「禁色」
     
     このうち、わたしが読んだのは島尾敏雄の「死の棘」だけだった。以前は小説をあまり読まなかったうえ、近頃は主に女性作家のものをよく読んでいるからだ。しかし、ラインナップを見てみると錚々たるメンバーの有名な作品群であることはわかる。やはり、読まなかったのは、読もうとしても、解説なり批評なりを見て、自分に近く引き寄せられるものを感じなかったからだと思う。
     

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    2011年12月06日