【感想・ネタバレ】マイナーノートでのレビュー

あらすじ

自らのうちに響く音色を自らの言葉で織り上げた、待望の最新エッセイ集

社会学者・フェミニストとして知られる著者は、切れ味鋭く社会を分析、「老後」への提言や人生相談、東大新入生への祝辞が話題となるなど、多くの読者の共感と信頼を得てきた。その明晰な「頭脳」は、どんな「感性」を併せ持っているのだろうか。その答えが本書には詰まっている。子ども時代の「宗教遍歴」や学生時代の鬱々とした日々、研究者への道のりといった「来し方」から、食の嗜好や山登り、観劇などの趣味、老いへの不安、次世代への思い、他界した先達への哀悼、喪失の哀しみまでを、低く静かな「大人の音色」で奏でた随想作品集。フェミニズムや介護といった研究領域、コロナや戦争といった社会の出来事にも触れつつ、自身の裡を流れる様々な音色を言葉に託していく。「考えたことは売るが、感じたことは売らない」とかつて豪語した著者も昨年、後期高齢者となった。気概はあるが、不安もある…。そんな著者が「奏でる」文章が、読み手の感情を揺さぶり、のちに深い共感をもたらす。人生の後半を視野に入れたすべての大人たち必読の一冊。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最高。こんな先輩、友人がいたらなあと思いつつ…本を通して知り合えたからそれで十分。同じ時代に生きててうれしい。上野さん好きにはとてもとてもたのしい本。

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2025年01月07日

Posted by ブクログ

どんな方なのかなと思っていたので、書店で興味を持ち購入。
どんなふうに育ってきて、どんなパートナーがいたのかなど今まで知らなかった上野さんのことを知ることができた。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

上野千鶴子が今まで書いてこなかった、マイナー部分を開示しているエッセイ。
知りたくないか、知りたいか。
私は知りたかったか、知らなくてよかったか?

ナイーブな部分は誰にでもある。敢えてそういうところを見せてこなかった上野千鶴子さんの生き方、というか、方法論によって、私たちはずいぶん元気付けられた。
上野さんが実はやさしくてかなり情の深い人だというのは、鈴木涼美との往復書簡を読むとよくわかる。
だから、マイナー部分を開示するなら、かなりウエットなものになるのはわかってはいたが。

いつまでも上野千鶴子はアグレッシブな「上野千鶴子」様でいて欲しいのかも。
わがままなファン心理である笑

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2024年11月29日

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