上野千鶴子のレビュー一覧
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ビシッとしたものもあれば、愛情のあるものも。
そうだな、その通りだなと思う一方、自分に同じことが起これば、こんなふうに解決するのは難しいだろうと思うことも。
他人事だからできる答えというのもある。悩んでる人は相談して的確な回答があってもその通りにせず、でも…といつまでも悩むことがある。
その人の思考回路を自分自身で修正しないと難しいのだ。
え?そうなの?と思ったのは、国際結婚された方が「どうやって知り合ったのか」とか「どこの国の方と結婚されたのか」と聞かれるのが嫌だということ。気にしすぎじゃないのか?って思った。
会話の糸口だと思うけどね。国際結婚した人が自分から話の流れで言ってるのしか -
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東京大学や、立教大学セカンドステージカレッジなどで、学生たちに論文執筆の方法を指導した著者の経験をもとに、社会科学の研究方法について解説している本です。
学問共同体において情報を生産するとはどのようなことを意味しているのかということからはじまって、現代の社会科学研究の方法を紹介し、さらに研究計画書のつくりかた、調査結果のつかいかた、論文執筆や発表の方法など、実践的なスタイルで書かれています。なお著者の方法は、京都大学で学んだ川喜多二郎の「KJ法」や梅棹忠夫の「知的生産の技術」をもとにしたものです。もちろん、これから研究をおこなうことを志す読者にとっては研究のための実践的なマニュアルとして有益 -
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ネタバレ「ひとりの老後」が現実になってきたので読んでみた。
上野先生によると
最後に残るのは友人。そして友人にはメンテナンスがいると。
ほっといても、もつ関係は関係じゃない。無関係。
なるほど
年賀状やめなきゃ良かったか?
どんなふうに「終わる」も気になる。おひとり様の「死に方5カ条」は覚えときたい。
○すぐ発見されるような人間関係
○残したら人が困るものは処分
○死後どうしてほしいか、人が困らない程度の希望を伝えておく
○葬式、お墓も
○費用と謝礼を用意
あと
散骨って意外と法律がゆるいらしい。
女はお世話する性?っていうのも昭和世代には考えさせられる。 -
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フェミニズムってなんでしょう。
フェミニストって一部のよくわからない団体なの?
なんで今、フェミニズムが話題なの?
田島先生がTVタックルで叫んでたのを見てたあの時代の女性も2020年を生きる女性も、女性を取り巻く環境はさほど変わっていない。
周りにはいろんなオンナがいる。
世間から見たら家庭を放って夜中に遊びまわる母親はとんでもない母親。父親は例外。
オンナだからって仕事出来ないとか言われたくないんです!なんて言って結婚したら専業主婦になるオンナ。
そのへんの事を女性2人が痛快に語ってくれるこの一冊。対話で書かれているのですぐ読めます。
すぐ読めるけど、グッと掴まれる感はないかな。
フ -
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本が付箋だらけになるほど勉強になった。これまでいかに女性負担ありきで日本社会が進んできたかということが、これでもかこれでもかと出てくる。
歴史や法律、保険制度などの成立背景を知ることができ、自分のいまの環境は先人たちが切り開いてきたのだと、海外に比べたら周回遅れのジェンダー後進国日本も、地道ながら進んできているのだと希望を持てた。
ただ気になるのは、質問者に対してあまりにも嫌味ったらしい受け答えをする箇所がたびたび出てくることだ。上野先生は第一線でこの道を切り開いてきた方だから、日本特有のの先入観にとらわれた質問者の問いにイライラされるのだろうが、この嫌味っぽさにしばしば疲れて何度か本を置い -
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木嶋佳苗、角田美代子、上田美由紀、下村早苗、畠山鈴香
など毒婦をテーマに、
フェミニストな論客3名でだべりまくる。
女性は、男性を殺した女性犯罪者に自分を同一視するが、男性は女性を殺した犯罪者と自分はいかに違う存在かを力説するという。これは、女性が男性に力で圧せられていることへの反逆を、男性は弱い部分に付け込んでの卑劣な犯罪であることの嫌悪を感じているからなのかもしれない。
また、一般的にモテる容姿ではない木島佳苗が圧倒的なケア力でモテていたというのも、なるほどと思った。
3人のお話は、ある意味、暗黙知が共通的な立場の方々なので、話が通じあうことで、若干ヒートぎみに上っすべりになるところ