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「働く女性は、以前より生きやすくなったのか?」上野千鶴子さんの答えはイエスであり、ノーでもあります。1986年の男女雇用機会均等法、2000年代の小泉ネオリベラリズム改革によって「総合職」「一般職」「派遣社員」へと分断された女性たち。それには、グローバル化に適応したい経済界の要請もありました。家事や育児を背負いつつ、「男性社員のような」働き方を求められ、脱落したら「自己責任」。もはや「お局サマ」にすらなれない厳しい時代をどう生き抜くべきか。女性たちの変化を優しく、厳しく見つめてきた上野さんが説くサバイバル指南の書。全女性、必読!
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年03月07日
ひとりダイバーシティ、漠然と手を伸ばしたほうがいいんだろうな、と思いながらも、より強く感じた。
また、フェミニズムは社会を変えない、社会の変化はいつも外的要因で、グローバリゼーションからの革新的な企業の台頭によるものになる。
女性の労働環境を変えるのは、いつだって産業革命や文明開花、そしてグローバリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月05日
最近読んだ本のなかでいちばんグサっときた…!
男女雇用機会均等法って手放しでいいものだと思ってた。というふうに高校生の時から授業でも教えられてきた気がする。
でも。。。均等法の盲点は、「平等」ではなく「機会均等」ということ。そしてそれは「正社員についてのみ」定められていること・・・同年に成立した労働...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月02日
女性の労働環境に関して、1985年の男女雇用機会均等法の制定から現在に至るまでを俯瞰できる良書。
「女性は本当に戦っているんだな」と第三者的な視点で読んでいること自体が、著者に批判されそうであるが、これが素直な感想である。著者が言うことろの男の得意技である、否認、逃避、嗜癖そのものかもしれない。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月20日
男女雇用機会均等法から30年—。
確かに女性にとっての『雇用機会』は、均等になった。女性の大学進学率は増加し、男性と同じように就職戦線へ進むようになった…。
が、総合職と一般職、さらには正規社員と非正規社員…そんな組織都合の雇用機会が増えるばかり。また結婚や出産による女性に対するマイナス評価は一向に...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月21日
・男女雇用機会均等法からの30年間の女性の労働、雇用を中心に書かれた本。
・ネオリベ改革とフェミニズムの関連について知らないことばかりだったので勉強になった。
・タイトルになっている女性のサバイバル戦略としては、ひとりの個人(夫、親)やひとつの組織(会社)に頼らない。ひとつに頼るとひとつがだめになる...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月06日
日本のフェミニズム論者として牽引役だった上野先生による、男女雇用機会均等法前後から現在に至る日本人女性の置かれた状況の変遷史。
女の子が人身売買されたり、男の何分の1の給料で働かされたり、寿退職を迫られたり、搾取や差別が当たり前だった近代前期に比べれば、今は相当改善されたといえよう。
だけど、出産...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月02日
・成功している女性は父親から「息子のように」扱われていた、が印象的。自分も「女の子だし」と娘に言わないように気をつけようと思う。
・娘にぜひ読んでほしい一冊。キャリアと育児の両立がうまくいかないのは自分のせいだけじゃない、社会のせい。そしてそう思ってる人は多いから大丈夫。
・百姓は季節で職業を変えて...続きを読む
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