【感想・ネタバレ】女たちのサバイバル作戦のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2020年03月07日

ひとりダイバーシティ、漠然と手を伸ばしたほうがいいんだろうな、と思いながらも、より強く感じた。
また、フェミニズムは社会を変えない、社会の変化はいつも外的要因で、グローバリゼーションからの革新的な企業の台頭によるものになる。
女性の労働環境を変えるのは、いつだって産業革命や文明開花、そしてグローバリ...続きを読むゼーションなのだというのが、とても響いた。日本でこれから生きる女の一人として、その変化の波には乗っていきたい。

0

Posted by ブクログ 2019年09月05日

最近読んだ本のなかでいちばんグサっときた…!
男女雇用機会均等法って手放しでいいものだと思ってた。というふうに高校生の時から授業でも教えられてきた気がする。
でも。。。均等法の盲点は、「平等」ではなく「機会均等」ということ。そしてそれは「正社員についてのみ」定められていること・・・同年に成立した労働...続きを読む者派遣事業法と両輪となって、使用者に都合のいいような設計にされた。
つまり、この後は使用者にとって女性労働者は「機会を用意するから」男並みに働ける女性か、一般職正社員に代わってすぐ首の切れる非正規雇用かの2種類となってしまったこと。
そしてそれが女女格差を生み女性間での連帯を止めてしまうという…(怖

思うところはいっぱいあったけど、
第4章 電子書籍p.1527/4604
「もし日本社会がほんとうに少子化対策を求めているなら…子産み時の年齢の女性たちに、安定した正規雇用を与えることが最大の処方箋だと。そしてその働き方はワーク・ライフ・バランスがとれるようなゆとりのあるものでなければなりません。」
→ほんとそれ。そしてそういう「現実的な」キャリア教育を、遅くとも中学生から開始することが本当に必要。
社会に出てから、働き始めてしばらくしてから気づく人が多すぎる。
→でもこれは「難しい」。そもそも正社員というパイが少なくなってきてるため。
→なので個人でできることとしては「一人ダイバーシティ」。収入はシングルよりダブル、ダブルよりトリプル。つまりホリエモンのような生き方(「少なくとも3つの肩書きを持て」)だね。

私は未来の子供たちに対して何ができるだろうと思う。
自分が良ければいい、じゃなくて、後輩の女性たちにも、企業にも、日本社会にもためになるような「場」が作れないかと思う。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年05月01日

逃げてよい、は心から同感。世界中どこでもいいから生き延びていってほしい。どんなやり方でもいいから、世界のどこかで、元気でいてほしい。
ああそう、この人は本当に教育者なんだ。

0

Posted by ブクログ 2014年11月02日

女性の労働環境に関して、1985年の男女雇用機会均等法の制定から現在に至るまでを俯瞰できる良書。

「女性は本当に戦っているんだな」と第三者的な視点で読んでいること自体が、著者に批判されそうであるが、これが素直な感想である。著者が言うことろの男の得意技である、否認、逃避、嗜癖そのものかもしれない。
...続きを読む
第二次安部内閣が高市氏、山谷氏を登用したことにより、女性の登用が増えたと思っていたのだが、その登用した人物がフェミニストから見ればもんだいでああるらしい。

私も含めた、企業の体質を変え得る管理職の皆さんに是非読んでもらいたい。今まで無かったことにしてきたことをもう一度取り組む最後のチャンスかも知れない。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年05月29日

この手の本は、熱くなるなぁ。男はどうだ、女はどうだって語るのは好きじゃないけど、社会に出ると、労働、結婚、子育てにおける男女の差がありすぎて、それを無視して語れない。これから大人になる子たちに、これから社会に出ていく子たちに、明るい展望を持って生きていてほしいけれど、この世の中で生きていくにはサバイ...続きを読むバルが必要だ。サバイバルを前に、私はそういう熱いの好きじゃない・・・と避けてしまったり、サバイバルする人を馬鹿にしたり、無気力高校生・大学生もいる気がする。ガツガツじゃなくてもいいけど、せめて、世の中が抱える課題くらいは知っておいて、サバイバルする人を認め(無意味に邪魔せず)、自分も自分やまわりのために行動できる人が増えたらいいなと思う。私は、微力ながらこういうことを広めていきたい。

0

Posted by ブクログ 2013年10月20日

男女雇用機会均等法から30年—。
確かに女性にとっての『雇用機会』は、均等になった。女性の大学進学率は増加し、男性と同じように就職戦線へ進むようになった…。
が、総合職と一般職、さらには正規社員と非正規社員…そんな組織都合の雇用機会が増えるばかり。また結婚や出産による女性に対するマイナス評価は一向に...続きを読むなくならない。
そればかりか、かつてのような専業主婦の道は、この不景気では最も危険な選択肢と言わざるを得なくなった。

著者の言うとおり、一部の優秀な女性は総合職としてキャリアを積むことのできる機会ができ、均等法の恩恵を得たかもしれない。
しかし、大部分の女性にとっては、到底一人では生きていけない賃金で両親や夫に依存しながら生きていかざるを得ない状況が顕著になるばかり。それどころか、将来の親の介護…夫の将来…不安要素は尽きる事がない。
女性は男性のように『仕事だけ!』では生きていけない。『就活と婚活』、その後も『仕事、家庭、育児』全てをバランスよくこなさなくてはいけない。扶養されるということは、ありがたいことであるが、つまり、結局は自分は社会的弱者であると認めること。
そんな社会であるからこそ、女性として生き残っていく術をきちんと考えなくてはいけない。
差別のおかげで女たちの方が、正気で人生のバランスシートを考えることができている…という最後の言葉を信じたい。女は賢くしなやかに!

この本を、学生時代に読んでいれば良かったかと問われたら…なんとも言い難い。おそらくダメージが大きすぎて鬱になると思う…。

0

Posted by ブクログ 2022年06月21日

・男女雇用機会均等法からの30年間の女性の労働、雇用を中心に書かれた本。
・ネオリベ改革とフェミニズムの関連について知らないことばかりだったので勉強になった。
・タイトルになっている女性のサバイバル戦略としては、ひとりの個人(夫、親)やひとつの組織(会社)に頼らない。ひとつに頼るとひとつがだめになる...続きを読むと食べていけなくなる。

0

Posted by ブクログ 2022年06月13日

ネオリベとフェミニズムの関係がわかりやすい。「女性活躍」の名の下に、はたして女性は本当に自由になったか?また読みたい本

0

Posted by ブクログ 2021年11月24日

もう10年近く前の著者ですが。
1980年代〜2013年(出版年)の社会とフェミニズム総括書です。

相変わらずの上野節、同時代の生き証人の一人として、興味深く読みました。

0

Posted by ブクログ 2020年12月06日

日本のフェミニズム論者として牽引役だった上野先生による、男女雇用機会均等法前後から現在に至る日本人女性の置かれた状況の変遷史。

女の子が人身売買されたり、男の何分の1の給料で働かされたり、寿退職を迫られたり、搾取や差別が当たり前だった近代前期に比べれば、今は相当改善されたといえよう。
だけど、出産...続きを読む、子育て、家事がついて回る女性が男性と対等に伍して働くのは今でも容易ではない。
立法や政治が少しずつ前進しているように見えて、日本の場合それは国際的外圧からであったり、グローバリゼーションによる経済的要請からであったりする。そして実態は決して女性にとって容易なものとはいえない。

自分の社会人生活を振り返っても、訳もわからず社会に飛び込んだ挙句、景気、雇用ビッグバン、日本の雇用慣習などに翻弄されてきたように思う。
大学生の頃にでもこういう本を読んでいれば、多少は良い選択が出来たかもしれない。

日本は結局、社会を産みやすく育てやすい社会にドラスチックに変える代わりに、昭和の家父長的世帯観を最大限に延命させる方向で社会を維持してきた。その結果若者や女性は相対的に冷遇され、希望を持って結婚し家族を作れる社会にはならなかった。
その結果の少子化。もう何をしたって遅いだろう。次の世代に希望を持てと言えない上野先生の筆致は苦く重い。

上野先生自体は独身で子供もいないし、高度の学歴を持ち研究者キャリアを極めた方なので、サバイバル戦略と言われても上から目線だなぁと感じてしまう部分もあるが、知恵や美貌や愛嬌や資格や、実家や夫や婚家や子供や…とにかく使えるものは使って生き延びろということなのかなと受け止めました。子供たちにもそう伝えます。








0

Posted by ブクログ 2018年08月02日

・成功している女性は父親から「息子のように」扱われていた、が印象的。自分も「女の子だし」と娘に言わないように気をつけようと思う。
・娘にぜひ読んでほしい一冊。キャリアと育児の両立がうまくいかないのは自分のせいだけじゃない、社会のせい。そしてそう思ってる人は多いから大丈夫。
・百姓は季節で職業を変えて...続きを読むいた。自分も正社員の仕事だけでなく他に生き甲斐や副業を見つけて、日本が泥船になった時に「日本の未来を担う」ことなんてせずに、さっさと逃げ出すべき。

0

Posted by ブクログ 2015年12月13日

残念ながら男性からすると、どれだけ女性が冷遇されているのかがよく分からない。それがどのような歴史の変遷を辿ってきたかを細かく伝えてくれる。思い返してみれば、僕が子供の頃にテレビなどで知っていた世界、それどころか小学校や中学校であっても、男性優位だったように思う。そんなことさえ気づいていなかった。

0

Posted by ブクログ 2014年01月10日

女性にはとりわけ読んでもらいたいが、男性にも今の女性が置かれている状況、並びに自分たち男性が置かれている状況を知り、自らの立場を客観視するためにも読んでもらいたい。
残念だったのは、もう少し個別具体的な解答を与えてほしかったという点である。しかしながら、筆者の反省と謝罪、責任を果たす姿勢には胸を打た...続きを読むれた。

0

Posted by ブクログ 2013年11月11日

饒舌な勢いのある論の展開。
ボリュームはあるが、一気に読ませる力がある。
何と、生きにくい世の中だろう。

0

Posted by ブクログ 2017年10月01日

男女雇用機会均等法から出版された2013 年までの上野さんの振り返り記録と思いを述べた本。日本社会自体が女性にとって不利な仕組みのなかでどう将来を生き抜くのが良いかの結論が日本や会社に頼らず生きれる力を付けて欲しい、捨てていくことができないなら現状社会を変える為の微力でも行動して欲しいというのが、そ...続きを読むうなんだろうなっとは思うけど、希望薄いなっと感じた。勝ち負けではなくどう生きることがいいのか人生のバランスシートを考え続けるしかないんだろうな。

0

Posted by ブクログ 2015年09月27日

最後の方にサバイバル方法が書いてあるけれど
わりかし普通でした…ここまでさんざん男女雇用に対する歴史を書いてきたのに。
どっちかっていうと、小泉~安部政権を批判したかったために書いた本という印象が否めない。

0

Posted by ブクログ 2015年03月21日

女性管理職は男性社会に過適応しているので、厳しいときいて、嫌だなと思っていたけど、自分もそうなった。
色々な働き方、生き方を認めることができるようになるための一冊

0

Posted by ブクログ 2013年12月19日

一面的で、つっこみどころ満載ですが、元気でいい!
同じレベルで問題視している人がいるのか?が疑問です。
問題提起かまびすしくも解決策がねぇ。女性らしい。
既婚経産女性とは、ちょっとだけ軸足の位置が違う気がいたしました。
読みたくなる本が挙げられていたのが収穫です。

0

Posted by ブクログ 2013年12月17日

ひさしぶり・・・・。
冗長かなとも思えるほどに、30年を、我が人生を語っているようです。
何度も同じことを繰り返されているのは書き下ろしではないからでしょうか。
もう少し整理されてもよかったかな。
第二次安部内閣を国民の選択のように言われているが、それは当たらないかな。

0

Posted by ブクログ 2013年10月20日

自分も仕事一辺倒の時期があったが、それは自分の場合は、家族や妻をを踏み台にしてきたんだよな今思うと。

暴走列車のごとく、それはなるべくして崩壊し、半分人生降りたみたいな諦観したみたいな状態に落ち着くんだけど、その後妻が、もっと自分もキャリアアップを目指したいと、昇格試験に挑戦し、一般職から総合職に...続きを読むステップアップし、忙しくも充実した人生を歩み始めるのをそばで見てきて、
いつか来た道とおもいながら、いままでワガママ放題迷惑かけてきた分、こんどは自分が支えてあげようとサポートに回ってきた。

それはいいのだが、妻たちのそういう上昇志向は、結局、ネオコンらのしかけた巧妙な罠で、国側に都合のいいように、最後は全て搾り取られてしまうのだ。
というような事が、読後見えてきて、暗澹たる気分になった。

上野千鶴子さんをして「戦いにくい相手」といわしめるネオコン。
最近のニュースみてても、安倍首相の成長戦略にとどまらず、戦後問題やら、はては道徳の教科問題やら、数年後に、あの時が曲がり角だった、などと振り返る事になるんではという気がしてくる。

0

「ノンフィクション」ランキング