あらすじ
『女性の品格』の坂東眞理子氏と『おひとりさまの老後』の上野千鶴子氏というベストセラー著者による、初の対談集。まったくちがった個性を輝かせるふたりは、実は同郷・同世代人であり、国家公務員として、研究者として、それぞれ女性が活躍する道を切り拓いてきたパイオニアです。対談では、そんなふたりが自らの人生を振り返りながら、「女の一生」を語り尽くしました。
男社会のなかで女性はどう生きてきたのか。これからの女性の生き方、そして日本社会が進むべき道とは――。仕事、恋愛、結婚、家族、老い……、広範な知識と豊富な人生経験を武器に、現代社会と女性をめぐるあらゆる事象を読み解き、女性が生き生きと活躍するための方途と未来を描きます。
本書より――
「上野さんは、さすが対談の名手。彼女の鋭い質問に、思わず私も自身の少女時代から大学、就職、仕事のこと、さらには恋愛、結婚、育児についてまで率直に語ってしまいました。上野さんの話はとてもおもしろく、上野さんも私の話をおもしろがってくれて、終始、話題は尽きませんでした」(坂東眞理子氏)
「本書の対談ゲラを読み返して、へええ、とじぶんでもおどろいた発見がある。びっくりするほど『でも』『といっても』という相手を否定する接続詞が少なく、その反対に『ええ』『そのとおり』『なるほど』『やっぱり』という相の手がたくさん入っている。しかもひとつひとつの発言が長い演説にならず、短い質問やその答のやりとりがかみ合って、互いに対話が成りたっている。これはうまくいった対談のしるしである」(上野千鶴子氏)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
少し前の女性活躍の論客お二人の対談。
男社会の中で価値残ることに意味はないと。そんなロールモデルは後輩を苦しめるのだろうなと思った。
私は頑張ってるのでほっておいてほしいというのは、違うのだということ。
子供をもった瞬間、女性は弱者になるということ。
そういうことを、はっきりと言ってくれる一冊。
Posted by ブクログ
お二人の知的な会話に 引き込まれました。共感できることが多く また 子育てに関しては グサッとくる所とそうそうと納得する所と。。。
これからの人生に 少し明るいところがあるって感じることができました。
Posted by ブクログ
よい本は一気に読めてしまうものである。
この二人のコンビネーションはありそうでなかった・・・という感じがする。
バッサリと、しかし軽快に色々なものを斬ってくれるので、読後の爽快感あり。さすが、ベストセラー作家ですね。育児ただいま三年生の今の私には坂東さんの言葉がやはりガツン、と心に響きました。
‘子どもがいやがることを教えるというのは、親にとってエネルギーのいるつらいことなんですよ。いい顔して「わかった、好きなことをしたら」とか「ほしいの?いいわよ」と言っていたほうが親は楽なんだけれども、やっぱりそれは将来、子どもをつぶすことになる’
Posted by ブクログ
女の後半(老後?)についてはほとんど語られず、ほぼ二人の半生についての対談。それはそれで面白かったからよいのだけど。
さて、私はこういう「男は~女は~」みたいな二元論は好きではない。だって、人間いろいろなんだから男とか女とか二つに分けられるわけないじゃない、と。
でもそれは私が平成生まれだからそう思えるのであって、このお二人が生きた時代は男か女かでいろいろなことが決まってしまっていたんだなと納得。
あと、「最近の女性は自分が弱者であることに気づいていない」という言葉にはっとした。
確かに自分を弱者と思ったことはない。だけど、小さな子どもを抱えている今、ともすると弱者になりかねないのも事実。それは男性も同じなんだけど、「何かあったら自分は弱い立場になってしまう」という恐れが最近徐々に芽生えつつある。そんな図星をつかれたような感じがした。
Posted by ブクログ
共感する部分あり、???な部分ありですが、女性活躍が当たり前ではなかった時代に女性のキャリア構築を切り拓いてくれた先達として、尊敬&感謝します。
Posted by ブクログ
後半が面白いというタイトルだけど、前半の思い出話ややってきたことの話が殆どだった。
それはそれで面白く、あっという間に読めるのだけれど、なんとなく、タイトルに騙された感は残るなあ。
専業主婦になりたい若者ってのは、15年前ぐらいからたくさんいたのを、当時オバサン大学生してたからよく知ってる。
就職が厳しい時代になると、そう思うらしい。
女同士の連携が弱ってるというのは、どうかなあ?
我々世代が古いからかもしれないが、子育てしてる時は連携する余裕もなくて、子供が大きくなってくると、また連帯感が蘇ってくる気がしてる昨今。
私たちだけなのかしら?
Posted by ブクログ
著名な女性二人の対談。
どちらも社会の中で立派なお仕事をされてきた方。
日本の働く女性のパイオニア。
坂東さんが、一生苦手な家事だけをやっていくのは…って思っていたなんて〜。私と一緒〜。
でも、高校の同級生と結婚して、出産もして、勤めあげるだなんて、やっぱりさすがです。私には無理〜。
かと言って、上野さんみたいに、自分のテーマを追い続けてフリーでもずっと頑張る強さもない〜。
“手に職を”の今時の働く女性、なんだろうか。
今の若い子の“専業主婦願望”は、厳しい競争から降りるための手段であり、かつ「なってあげる」もの、というのには驚き。一体何様⁉ (笑)
Posted by ブクログ
全体としてはどうかな?と思うが、ところどころになるほどと思うところがある。
内定をゲットした職場で10年、20年と勤続している人をみて、その中に「こうなりたい」と思う人がいなかったら辞めたほうがいいよ、って
P52
はぁ
あの頃の自分に、こう言ってくれる人がいたら、違う職場を選んでいたことでしょう。
組織は有能な人にとっては桎梏になるかもしれないけれど、無能な人を守ってくれる。人並みはずれて自分が優れていると思わない限りは、組織にいたほうが賢明だと。
仕事に生きがいなんかいらないから、定収入があることが大事だと、