上野千鶴子のレビュー一覧
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『情報生産者になる』上野千鶴子氏
1.購読動機
上野さん執筆の記事を通じて、
①どんな授業なのか?
②どんな思考なのか?
を知りたかったことからです。
そして、さらに
③情報消費→生産の変化に必要なことは何か学ぶためです。
2.結論
①なぜ情報生産者なのか?
ずばり、そちらの方が楽しいからと記載あります。
②どの分野で目指すのか?
自己の関心があること。
情報にリーチできること。
解決できる、回答に辿りつけること。
3.最後に
8割は、論文を書くに関することです。
しかし、上野氏がタイトルに情報生産者になるを選択したにはわけがあります。
それは、長年、学生にそのテーマで教えつづけた自負、 -
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ネタバレ女性の生きづらさ、不満、喜びを、表現し、他の人々を動かしてきた人たちの紹介。いま、それぞれが自分らしくあるべき、という風潮になっているのは、先人たちのおかげなのだなと。大人向け偉人伝を読む思い。感謝。
●森崎和江
P25 性の交換は、千万の言葉よりもふかく個体の基本的資質を表明するんです。わたしはそこにあらわになるものを男あるいは女の普遍性とこの特殊性とのかねあいとして凝縮させ、そして内的な交換を深めていきたいとうろうろしつづけました。
P29 あなたは誰のものでもない
あなたは ただ あなたのもの
P35 男の思想の単独性とは、自分ひとりの個体のひろがりに限定されるだけなく(個 -
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田房永子さんが、上野千鶴子さんに質問していくかたちでフェミニズムについて学べる一冊。良書だった。
私自身、フェミニズムって日本で広まったのは伊藤詩織さんの事件や#MeToo運動などからで、海外に触発された思想だと思っていたのが無知すぎて恥ずかしい。
上野先生が青春を過ごしたいわゆる全共闘時代から、学生運動に参加していた女性たちも性差別を受けていたし、それに対してずっと毅然と闘ってきていたんだ。
女は男によって選ばれるものであり、当時の日本では女性が大学に進学すること、ましてや未婚であることは規格外だった。
田房永子さんは毒母に苦しめられてきた経験を著作にしているけれど、上野先生とほぼ同世代のお -
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わたしの言葉なんかより、上野先生のお言葉を。
P75
現代のヒモには、家事貢献が求められる
昔のヒモは、女に貢がせた金で遊んで歩いてたわけですよ。家事なんかしない。今はね、ヒモだけをやっているわけにはいかず、ちゃんと家事をやってサポートしないといけない。
P77
友だちとカップルの違い
若い子に質問されたんですよ、「男女がいて、別居していて、たまに会って、ご飯食べて、セックスする。その関係を何て呼ぶんですか」って。で、わたしは、「それは仲のよいお友だちと呼ぶんです」と答えました。会ってないときにまで、相手の身体の性的使用に関して権利が発生すると思ったときに、カップルをか、恋人とか、夫婦 -
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『海外旅行とか車が欲しいとか、欲はないのか?』
『会社でのし上がっていこうとか思わないの?』
今の生活に満足して、まったりとした日々を送る息子をみていて、いつも不思議に思っていました。
若者よ、それで良いのか?!と。
この本を読んだところによると、これからの世の中は、どうやらそれで良いらしい。。。
何かにつけうっかりバブル世代の癖が出てしまう私や、バカの一つ覚えのように『原発再始動』『景気上昇』しか考えてない財界の偉い人達の方が
これからの世の中の形をちゃんと理解できていないんだろうな。
『幸せだから政治運動なんてしない』という古市君に、
『もしそうだとしたら、そのまま文句言わずに滅びていただ -
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『おひとりさまの老後』(文春文庫)や『ケアの社会学』(太田出版)で、老いや看護の問題について論じた上野千鶴子に、当時まだ大学院生だった古市憲寿がみずからの抱えている不安をぶつけるかたちではじまる、対談形式の本です。
近年はすっかり炎上芸でおなじみになった古市ですが、本書ではピエロの役回りを演じて、上野の鋭い洞察を次々に引き出しており、さすがだとうならされました。
漠然と感じていた将来への不安を、一つひとつていねいに腑分けし、具体的な問題へと帰着させられていくので、どこか心が軽くなるような読後感をおぼえます。また、若い世代が日本の社会に希望をもつことができるための道筋まで提示されており、明る -
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自分の老後について考えるのは、気持ちのよいものではない。
なぜか「自分は大丈夫」と漠然と考えているのではないだろうか?
本書は、そんな甘い考えに、ガツンと食らわせる。
豊富なエピソードもあり、自分の親に対してどう接するか、
自分と妻、娘の老後について考えさせられる。
自分はどこで死ぬのだろう?
基本的に上から目線なので、文体が嫌いという人も多いだろうなと思う。
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(目次)
はじめに
第1章 男がひとりになるとき
増えている男おひとりさま
死別、別離、非婚、さてあなたは?
死別シングル
60代から増えはじめる“番狂わせ”
別離シングル
そしてだれもいな -
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上野千鶴子がいかにしてフェミニズム界のスターになったのかがよくわかる。これだけ鮮やかかつ明晰に理論を展開できる手腕はすごい。
30年も前の本なので、今ではさらに研究が蓄積され、理論的にも実証的にこれを乗り越える研究がいくつもされているのだと思う。とはいうものの、ここで指摘されている家父長制的な男性のあり様に対する批判は、今でも全然通用する。というか、外形的には大きく変わっているように見えて、その実、このメカニズムは完全に温存されているし、それに乗っかった男性の意識も変わっていないように思う。
なにしろ「そして父になる」みたいな作品が感動作として平気で成立・流通している世の中だから、まだまだ先