上野千鶴子のレビュー一覧

  • 女たちのサバイバル作戦

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    残念ながら男性からすると、どれだけ女性が冷遇されているのかがよく分からない。それがどのような歴史の変遷を辿ってきたかを細かく伝えてくれる。思い返してみれば、僕が子供の頃にテレビなどで知っていた世界、それどころか小学校や中学校であっても、男性優位だったように思う。そんなことさえ気づいていなかった。

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    2015年12月13日
  • 迫りくる「息子介護」の時代~28人の現場から~

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    むかしは、介護といえば、女性がこれにあたるものとされる向きが強かった。
    娘であったり、息子の嫁であったり。
    それがいまや、配偶者による介護だったり、
    息子による介護だったりというのが、増えているようですね。

    とくに息子介護については、
    一人っ子化、晩婚化、独身でいる人の増大という
    現代人の在り様の傾向が影響していて、
    さらに、就職難や、介護が理解されない社会構造なども
    その背景としてあるような状態。

    本書ではその解決については述べられませんが、
    現状分析としては、なかなかに的を突いたものになっているように
    読み受けました。

    なにせ、ぼく自身が息子介護とは言わないまでも(主介護者が親父だか

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    2025年07月03日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    もし自分が事件になるような毒婦になってしまったら、「あれは私だ」という女性たちは、殺したり殺されたりするような関係だった男性たちより寒いものに感じるんじゃないかとちょっと思いました・・

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    2015年08月12日
  • 快楽上等! 3.11以降を生きる

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     名前を聞いたことのある豪快なおばはん達が、よくわからないけど言いたい放題言う、という感じの本。しかしながら最後、すかっとする。上等!というもののそれほど喧嘩腰でもなく、表現もわかりやすい。もっと過激派では?とも思ったが、お二人とも若干落ち着かれたのだろうか?違うか。

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    2015年06月10日
  • ひとりの午後に

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    上野千鶴子のエッセイをまとめて読むのは『ミッドナイトコール』以来だと思う。

    攻撃的挑発的な上野節は影を潜め、読んでいて心地がいい「B面のわたし」のエッセイ。(個人的には『ひとりの午後に』よりも『B面のわたし』の方がグッとくるものがある)

    結婚、老い、上野千鶴子の個人史等、「プライベートは切り売りしない」はずの上野千鶴子が素直に語ってるのは、あとがきにも出てくる担当編集者だからこそ、なせた業なんだろうな。
    (連載媒体が「おしゃれ工房」ということで、雑誌の読者を意識した上野さんのサービス精神の発揮とも考えられるけれど、それをも見通したその編集者に会いたくなってしまった、小湊雅彦さんと仰有るそう

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    2015年04月14日
  • 女は後半からがおもしろい

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    少し前の女性活躍の論客お二人の対談。
    男社会の中で価値残ることに意味はないと。そんなロールモデルは後輩を苦しめるのだろうなと思った。
    私は頑張ってるのでほっておいてほしいというのは、違うのだということ。
    子供をもった瞬間、女性は弱者になるということ。
    そういうことを、はっきりと言ってくれる一冊。

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    2015年02月28日
  • 身の下相談にお答えします

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    朝日新聞コラムより、社会学者の著者による身の上(夫婦、親子、人生)&身の下(性) 相談。
    バッサリはっきり言う上野千鶴子さんの回答が面白くて気持ちがいい!! 好きだなあ。

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    2015年02月22日
  • おひとりさまの老後

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    発売と同時にベストセラーとなった、上野千鶴子「おひとりさまの老後」(367.7//U)は、多くは老後を独りで過ごす女性向きなのだが、智恵と工夫が詰まったエールでもある。シングルライフの勧めではないにしても、その良さがじんわりと喧伝されていて、メンタル的にも気をそそられる。円熟した人生の最後を孤独を愛することでフィナーレを迎えられたらと希求する人もいるに違いない。

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    2015年03月03日
  • 身の下相談にお答えします

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    ネタバレ

    身の上相談というのは、世の中のいろいろな世界を垣間見つつ、自分にあてはまる回答を得られた時の快感ったらない。
    特に、性の話って、本当は人生、恋愛すべてにかかわるけれど、聞くに聞けないことばかり。上野さんは、日本人にとってのタブーを、こんなにオープンに、それはそれはすっぱりと気持ちよく、時に、本当に美しい文章だなあ~という形で回答をのせてくれている。
    家族の問題などは、この平和な日本ゆえに、出てくる悩みも見られ、これでよいのか!?と思わされる。いや、身につまされることも・・・
    身の下に限らず、考えさせられる一冊。

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    2014年10月25日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    親の介護、という問題は親が元気なうちは実感がわかない。
    私もまだ親は介護の必要もないから、実感がない。でも、近い将来にそれは起こってくる。その時に娘である私はどうすればよいのか。
    それを考えることは、自身の仕事、結婚、育児、つまり自分自身の将来としっかりと向き合うこととイコールだった。
    これまでの安定した雇用も大きく変化している現代。
    どのように自身の生きかたを作っていくか。
    何も大きな稼ぎがなくても、食いつないでいくことのできるだけの力を身につける。
    それが本当に生きていくということ。
    社会の仕組みを改めて知ることができました。

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    2014年09月16日
  • 迫りくる「息子介護」の時代~28人の現場から~

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    息子介護はブラックホール。解説で上野千鶴子は指摘する。介護、をめぐるシチュエーションは息子介護に限らず、100人いれば100通りのそれがある。しかしそれにしたってブラックホールなのが息子介護なのだ。
    理由はなんとなく、感覚としてわかる。それこそ「もう一つの男性学」ではないけれど、日本の男という生き物を考えたときに、そうなるよね、という確かな感覚がある。が、ゆえにこの本に価値があり、意味があると思う。
    介護の専門家ではない著者だからこそ、の、単なる事例集でもなく、公約数探しでもなく、みんなにやってくるそのときを、それぞれに考えさせる本。

    上野先生、勝手にしなれちゃ困ります、とセットがいいんでな

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    2014年09月04日
  • 男おひとりさま道

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    耳は痛いがよい本だ。離別シングルやパートナー介護も含むから、大概の人に当てはまる。社会の行く先も垣間見える。今の自分には中々辿り着けない視点。(仕方ないことだが若干根拠の薄い断定あり)

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    2014年08月24日
  • 身の下相談にお答えします

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    少ない言葉を偏りない視点で分析しているアセスメント能力にひたすら脱帽 楽しい読み物、しかし人の混沌や社会学の慧眼に触れる。恐ろしい

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    2014年06月30日
  • ひとりの午後に

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    何というか。誤解をおそれずに書けば、ちょっと危ないかなという感想。そうか、ひとりでもいいんだ、と思ってしまう。人生はひとりで生きるか、結婚するか個人の自由。まあ、だからいいのかもしれない。ただ、何となく理由をつけて現実から逃げ出すきっかけにならなければいいなと思う。難しいですな、このテーマは。

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    2014年06月28日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    「読み物」として純粋に面白かった。
    思想どーのこーのは、うーん。。ですが。。

    地方の貧困が本当にひどい、というのが
    印象的。
    地方在住ですが、こないだ東京で働いている
    ひとの月給聞いてたまげたとこずら。。

    同じ国の話とは思えないww。。
    家賃30万って・・・。。

    なので、地方の本当に貧しい家の人と
    東京でそれなりの生活の人とでは
    犯罪に関しても他の面でも格差が今後は
    出てきちゃうんだろうなあ・・・。
    この国は何を目指しているのか。

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    2014年01月26日
  • おひとりさまの老後

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    今まで目をそらしてきたテーマ。率直かつユーモアを持って書かれている。
    ひとりに対する恐れの正体が見えてくる。介護の受け方の作法は、なるほどです。

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    2014年01月16日
  • 女たちのサバイバル作戦

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    女性にはとりわけ読んでもらいたいが、男性にも今の女性が置かれている状況、並びに自分たち男性が置かれている状況を知り、自らの立場を客観視するためにも読んでもらいたい。
    残念だったのは、もう少し個別具体的な解答を与えてほしかったという点である。しかしながら、筆者の反省と謝罪、責任を果たす姿勢には胸を打たれた。

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    2014年01月10日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    親の介護問題 差し迫った問題だけど 少し 気が楽になったかな。
    息子世代の若者の考えてる事が なんとなく解った気がする。
    息子と親友になる。。。 そうなれれば いや なりつつあるかな? 

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    2013年12月27日
  • 女は後半からがおもしろい

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    お二人の知的な会話に 引き込まれました。共感できることが多く また 子育てに関しては グサッとくる所とそうそうと納得する所と。。。
    これからの人生に 少し明るいところがあるって感じることができました。

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    2013年12月27日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    期待を裏切らないおもしろさでした。でも、北原みのりさんの「女は韓流」発言はイラっとしました。少なくとも私は、韓流に興味はありません。いつものことですが、北原さんは相変わらず一人で突っ走って、上野さんの言葉も無視し、決め付けのトンチンカン発言を繰り返していました。それもある意味おもしろかったですけど。

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    2013年12月09日