上野千鶴子のレビュー一覧

  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    古市さんの知識の殺し方に好感を持ちました。
    ちゃんとバカなふりをして聞けるのがインタビュアーの能力ですもんね。
    ほんとうは頭いいのに。

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    2012年08月25日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    さりげないしぐさは社会的な記号、メッセージで満ちている。その根幹となるシステムは性差を利用・喚起させるもの。男っぽさや女っぽさ、それは単に生物学上の男女に関わらずに組んず解れつ、知ってか知らずか、互いに読み合い読ませ合い、システムのバランスを作り出している。

    新書とかによくあるような、心理学的ハウツー本の学術方面からの先駆でありネタ本なんだろうなー。

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    2012年08月16日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    ネタバレ

     案の定、あらゆる意味で「昭和」な本。
     無理もない。本書が初めて世に出たのは1982年。男女雇用機会均等法が成立する4年も前、テレビの中では女性たちがあられもない姿でバカ殿様に弄ばれ(それもゴールデンタイムに)、世間では「アイドルはトイレに行かないしオナラもしない」という神話がまことしやかに囁かれ(トイレにも行くしオナラもする一般女性にはハタ迷惑な神話だったはずだ)、挙句に「据え膳食わぬは男の恥」と誰もが当たり前のように公言して憚らなかった、そんな時代だった。

     だから上野が「女はつらいよ、それに比べて男は…」と手を変え品を変えて主張してても、文化の型を「女っぽい」とか「男っぽい」などと性

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    2012年07月12日
  • 家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平

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    副題~マルクス主義フェミニズムの地平

    フェミニズムとマルクス? 一体どこでどうつながるのか?

    婦人解放(時代を感じる言葉です)思想の歴史をみると、社会主義婦人解放論は女性解放を社会主義革命に還元し、ラディカル・フェミニズムは性革命を再重要視する。歴史的に女性は男性に支配されてきた、との両者の説だが、それを階級支配というなら、それをマルクス主義は「資本制」と名付け、フェミニストは「近代家父長制」と名付けた。

    それに続く思想として、新マルクス主義フェミニズムが現れ、それは上記2つの論を統合したものである。近代社会の中で女性は「資本制」と「家父長制」の二重の抑圧を受けているというのだ。

    会社

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    2012年06月27日
  • セクシィ・ギャルの大研究 女の読み方・読まれ方・読ませ方

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    1982年カッパブックス刊。相互行為論というのを研究しているアメリカのアーヴィング・ゴフマン(1922-82)の書いたgennder advertisements という1976に書かれた本をもとに日本版応用編を書いたもの。「性からみた広告」という訳でいいのか? 1980年に刊行されたマスメディアに登場する商業広告ー「アンアン」「ノンノ」「モア」「ミセス」「プレイボーイ」「ポパイ」等に載ったものを対象にしている。広告にみられるポーズ・行動を通してそのメッセージを読むというもの。

    広告からは男女の「らしさ」ごっこが伝わり、その演じ合いは対等ではなく、女は演技者で男は観客で現実社会の力関係を現し

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    2012年06月24日
  • ひとりの午後に

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    難しいことはあまりなく、ストレートにご自分の気持ちを書いてるエッセイだなーと思いました。
    感想を一言で言うと、案外上野先生、好き嫌いがはっきりしてる!
    悪い意味ではなく、自分自身をよく知っているのだろうと思います。
    なんか人間臭くて私は好きでした。
    上野さんの考えではなく、上野さんというひとりの人間に興味がある方におすすめした一冊。

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    2012年06月14日
  • サヨナラ、学校化社会

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    上野さんパワフルだなあ。
    はっきりしてるから、好き嫌いが分かれる彼女の本だけれど、
    わたしは子気味のいい上野さんのお話がとってもすき。
    でも読むのにとっても時間のかかる本だった。

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    2012年04月28日
  • おひとりさまの老後

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    「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」を読んだらこの本も読みたくなり、再読。
    初めて読んだのは5年ほど前だけど、「結婚してもしなくても(死別や離別で)、みんな最後はひとりになる」「80歳以上になると、女性の83%に配偶者がいない」という指摘に、「なぁんだ、結婚してもしなくても、『最後はおひとりさま』であることに変わりはないんだ」と、とても気が軽くなったのを覚えている。
    勿論、それまでの間に、しっかりと備えておくことは重要なのだけど。
    恐らく、あと2回くらいは再読するであろう本。

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    2012年03月16日
  • 女は後半からがおもしろい

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    もう少し内容が多いのかと思っていたけれど、まだまだ語り足りないだろうなぁというところで終わっている印象。そして読む側もまだまだ足りないです。

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    2012年02月23日
  • 男おひとりさま道

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    あの”おひとりさまの老後”が上梓されてから2年。上野千鶴子が男性読者からの要望に応えて”男性版おひとりさまの老後”をこの程書きました。 女性である上野さんが書いたのだから、内容はどうしても男性にとっては厳しい見方になります。 始めに彼女が言い当てているように、男の方は・・「自分の老後のことなんか考えてないひとが多い。妻であれ、他人さまであれ、ひとのお世話を受けて亡くなるなんて、見たくない、聞きたくない、考えたくないようで・・・」と文中から引用した言葉がぴったりきます。
    男性シングルにも理由別タイプ分けがあります。 死別シングル、離別シングル、非婚シングル。 このタイプ別に事例を紹介しているの

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    2012年01月08日
  • ひとりの午後に

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    上野千鶴子さんのエッセイ集。学者さんのイメージで難しい著作は読んでいませんがこの本はとても読みやすく、しかも面白かったです。
     ご自分の生い立ちや両親を見送ったことをはじめ、ごく個人的なことが書かれています。自身の好みや生活のことなど、素の上野千鶴子さんが表れていて好感を持ちました。自分を飾ることなく、思ったことはストレートに言っているのが気持ちいい。
     人間だれしも年を重ねるしだんだんひとりになっていく。
    この本を読んで気持ちが前向きになり勇気づけられた文章たち。
    心に刻まれた。
     
     
    ※以下引用
     
    何をするか、ではなく、だれであるか。それも肩書きや地位では測れない、その人のありよう、ふ

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    2011年12月28日
  • おひとりさまの老後

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    「おひとりさま」という言葉を定着させ、一大ブームを巻き起こした一冊。
    東大の論客上野千鶴子と言うと堅いイメージがあったが、とても読みやすかった。(読みやすく書いてくれているのだろうけど)

    誰にでも老後は訪れるのだから、詠んでおくにこしたことはない。

    「おひとりさま」ではない人にもお勧め!!

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    2011年12月28日
  • 男流文学論

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     俎上に載せられた作家と作品は、
     吉行淳之介「砂の上の植物群」「驟雨」「夕暮まで」
     島尾敏雄「死の棘」
     谷崎潤一郎「卍」「痴人の愛」
     小島信夫「抱擁家族」
     村上春樹「ノルウェイの森」
     三島由紀夫「鏡子の家」「仮面の告白」「禁色」
     
     このうち、わたしが読んだのは島尾敏雄の「死の棘」だけだった。以前は小説をあまり読まなかったうえ、近頃は主に女性作家のものをよく読んでいるからだ。しかし、ラインナップを見てみると錚々たるメンバーの有名な作品群であることはわかる。やはり、読まなかったのは、読もうとしても、解説なり批評なりを見て、自分に近く引き寄せられるものを感じなかったからだと思う。
     

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    2011年12月06日
  • おひとりさまの老後

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    みな最後はおひとりさまとなる。老後の一人暮らしはこわくない。スキルとインフラ、ひとりで生きる知恵を持っていればよい。そのための情報やヒントが語られている。介護される側の10カ条はもっと広まってほしいと思う。不必要なな遠慮や過剰な期待・依存はやめ、きちんと言葉で伝えることができるとよりよいケア、関係が築けると思う。

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    2011年11月20日
  • おひとりさまの老後

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    おひとりさまだけじゃなくって、世の中の女性全員が読んどいた方がイイと思う本。
    持つべきモノは、自立と友達かも。
    死に関する考え方は共感した。

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    2011年10月23日
  • ひとりの午後に

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    最近ダラダラ読む本が多い中、これは一気に読んでしまった。
    読めるし、読まさせてくれる。
    たぶん文章がすごく読みやすいんだなと思った。

    こういう年上の女の人が書いたエッセイをこれからはたくさん読みたい。
    背筋がしゃんとするし、自分が何も知らないことを頭からだけでも分からせてくれる。
    「何も知らない」ということを本当はなかなか身体感覚として理解できない。
    どうも私は思い上がりも甚だしい。
    でもしょうがないよね、そうとしか感じられないんだから。

    この本を読んで、「謙虚さ」も学んでいくものなのだと知った。

    安心して、ゆっくり理解しよう。と思った。という甘え。

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    2011年10月15日
  • サヨナラ、学校化社会

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    ネタバレ

    すーーーーっごい、血となり肉となった本。

    どこかの本で『極端に示すことで見えてくるときがある』と書いてあったけど、上野さんはそれを体現してくれてる人で、新しいなにかを生み出すために、あえて極端に言ったり挑発したりして、世の中とか自分とか相手とか聞き手を前に進ませようとしてるところがあるように思う。

    あとサービス精神がすごい。本ひとつにしても講演ひとつにしても、「お客様の大切なお金を頂いたからには、それなり、それ以上ものを持って帰っていただきます」というところがとても好き。

    内容は、学ぶってことはどういうことか、働くってどういうことか。欠陥だらけの学校教育についてとか、偏差値は親の収入と結

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    2011年10月05日
  • ひとりの午後に

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    彼女がエッセイを書くとこうなるのか。ジェンダーや女性や高齢者に関する研究について、というよりも、彼女自身の個人的な、日常的な思いが綴られている。「上野千鶴子」という一魅力的な人間の内側をちょっと覗けた様な気にさせる一冊。

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    2011年06月27日
  • 結婚帝国

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    フェミニズムがなんなのかちょっとわからなくなる。
    まあ、もう少し年をとったらこの方たちの意見を参考にしよう。

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    2011年06月24日
  • ひとりの午後に

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    日常のこと、子供の頃のこと、好きなこと‥
    落ちついた筆致で、これまで語らなかった個人的なことについて書いています。
    NHKの「おしゃれ工房」に連載したもの。
    そのせいか、母が得意だった焼きリンゴの話、洋菓子といえばシュークリームとかすていらが双璧といった話題も。

    フェミニズムの旗手として女性問題に鋭く切り込んだこれまでの著書とはやや違う面も出ていて、これがけっこう感じが良い。
    子供の頃の自由研究の話なども社会学的?
    社会学を目指す人は、一に好奇心、二に尻軽さ、三四がなくて五に知力、だとか。

    お母さんは結婚と同時にクリスチャンになった。
    姑や小姑とのもめ事が絶えず、夫婦の言い争いは子供達が不

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    2011年06月01日