池田香代子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的に、世界中の人たちに一度は読んでもらいたい本。多様な人種、いろいろな価値観、基本的人権の尊重、富やエネルギーの偏在・・・これらの事実を知り・理解することが、たやすくでき、自分自身がする「次の行動」について考えるきっかけになりました。
「世界の人口を100人とすることで、色々なことが見えてきます。」といった本です。
例えば、以下のようです。
世界がもし100人の村だったら、アジア人が何人で、アフリカ人が何人…。
世界がもし100人の村だったら、キリスト教徒が何人で、イスラム教徒が何人…。
世界がもし100人の村だったら、中国語を話す人が何人で、英語を話す人が何人…。
世界がもし100人 -
Posted by ブクログ
67%が森林です。先進国で2番目の森林率です。
海は陸の10倍以上。海岸線の長さは中国の2倍です。
64人は大人。13人は子ども。23人はお年寄りです。
2050年には子どもは9人に減り、お年寄りは38人に増えます。
100人のうち2人は外国籍の人です。
そのうち1人は中国や韓国・北朝鮮の人。
あとは、ブラジル、フィリピン、ペルー、アメリカなどの人です。
100人のうち50人は東京や大阪や名古屋の大都市圏に住んでいます。
10人が住む東京が、村のお金の42%を稼いでいます。
故郷を離れる人100人のうち68人は故郷には帰りません。
この村で働く人は減っています。
100人のうち50人で -
Posted by ブクログ
著者の経験は壮絶であり、それを擬似的に追体験することは精神的に負荷を伴うものではあったが、この書籍は、(本人達の経験に比べれば何でもないであろうが)確かに著者の世界に参加し追体験ができる高度なレベルの体験記であった。
著者は、番号とリストだけが意味を持ち、被収容者側の意思や事情などは何の価値も持たない極限の状況下で、現実から逃避し、感情すらもなくしながら、それでも人間であることを失わない少数の人達がいたことを語る。苦しみにも意味があると人生を真っ正面から受け止める人達である。目の前の苦しみや死すらも意味を持つと直視し、人生の意味を噛みしめながら、未来を見つめて生きる者達である。
解放後にすぐ -
Posted by ブクログ
アウシュヴィッツについては色々YouTubeや映画などで見てきました。
そこには地獄が広がり、今の私たちがどれだけ恵まれているか実感させりるものばかりでした。
しかし、この作品には小さな無数の苦しみが書かれています。
私たちが経験したことのある心理状態に近い物があり、それが命に関わるとしたら壮絶だと、よりリアルに感じ重たい息を吐いてしまう程でした。
人は生きる上で必ず小さな希望を得ようとしてしまう。
優しくて情深い人ほど弱くて脆いのかもれない。
それがいい事なのか悪いことなのかは極悪な環境では全く意味をなさないのかもしれないと思うと切なくなりました。
物語ではない現実の話だからこそ、 -
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Posted by ブクログ
下巻も上巻同様とても楽しく読むことができます
哲学や人類の歴史を振り返りながら飽きることなく学べます
簡単な言葉でとてもわかりやすく書かれているので、大人から子どもまで幅広く対象となる作品です
哲学に限らず精神分析学についても触れられている箇所があり、哲学と精神医学に繋がりを感じることができます
見えないものを学問的に見ようとする部分は似ていますよね
終盤はものすごくファンタジーです
好みが分かれそうですが、私はとても好きな世界観です
とにかく哲学の歴史を知りたい!基礎的な知識を得たい!という人は、本作を手に取れば間違いないでしょう
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Posted by ブクログ
ネタバレもう3年近くも前になるのか…
旧統一教会の解散命令が昨日出されたとのことですが、
この事件についてきちんと読んでおらず、今さらながら正直かなり衝撃的というか、心がかなり痛む。
とくに、山上被告の生々しいツイートを直に読むと普通に涙出そうだし、ちょっと時間が止まる感じがする。
この本は、事件が起こってから数週間後にYouTubeでも配信された五野井郁夫さんと池田香代子さんお二方の対談(五野井さんへのインタビューという形)を加筆修正したものがメインになっていますが、
山上被告本人のツイートや生い立ちを読み解き名から、犯行に至るまでのや社会構造について議論されています。
プロローグの章だ -
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