【感想・ネタバレ】新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月28日

一番読書をしていた小学生の頃に読もうと思って2度も挫折した本書でしたが、それから何年も経ちふと大人になってから読んでみました。
それがとっっても面白い!哲学の通史について分かりやすく説明されているし、小説の中で教えられた哲学の考えが小説全体の構造にまで練り込まれて作られているという、二重に楽しみのあ...続きを読むるとても良い本でした。
またふとしたときに読み返したいです。

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Posted by ブクログ 2022年11月06日

さらに哲学を学びたいと思わせてくれる作品。今後、何度も読み直すと思う。子供が生まれたらぜひ読ませたい一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月23日

戦慄のミステリーでしょうか、哲学史の指南書としても秀逸ですし物語としてもぐいぐい引き込まれていきます。ヒルデとソフィーの交錯がなんとももどかしい。

キェルケゴールあたりの実存主義は全くノータッチだったので、大前提としてそこにあるのであって、生きる意味といった根本的な真理は存在しない、個々人がそれぞ...続きを読むれに見出さなければならないのだといった思想の到達点だと知れただけでも有意義。そこに暗澹たる雰囲気とシュールレアリズムが内包されているけど、どうも自由を付与されたことでがんじがらめになって指針を無くした個人主義たる現代に通ずる空気をびしびし感じます。

占いや霊媒師やらなんやらのオカルト物に関する痛烈な批判、生きることとはその生まれた時代ごとにアジャストした思想を構築していく、そんなことが大切なのではと思ったり。娘に将来お勧めしたいリストに加えねば。

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Posted by ブクログ 2021年06月21日

哲学史に分け入りながら、ファンタジーな冒険物でもあり、ミステリーでもある。
この本を知った16歳の時に、素直に読んでおけば良かったなぁとも思うけど、43歳になってまた読むチャンスが巡ってきたことを喜ぶことにしよう。

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Posted by ブクログ 2021年03月07日

再読。上巻がソフィーが主役の本ならば、下巻はヒルデが主役の本。上巻でまさにミステリーだったことが解き明かされる。下巻は上巻以上に読み応えがありました。この本はまた再度読みたくなる本だ。
娘に宛てたミステリー哲学小説。哲学もだけど、フェミニズム、国際連携、宇宙などの観点からも描かれた物語。呪いのガーデ...続きを読むンパーティにならぬよう、自分の存在を自分で創造せねば。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月19日

後半の方が断然面白いね!
ソフィーとヒルデの二重構成ってのが非常に◎
この2人のストーリーを通して哲学を学べる!

哲学の話も近代になってきて、より興味深い。
人間の心理?的な事に興味があるので、前半は、生物や世界の成り立ち?的な感じであまり自分の興味分野ではなかった。
けどそれはその当時分かってい...続きを読むた事が少なく時代を重ねる事に生物とは、人間とは、世界とは、って事が分かってくるからや!

現代はどんな主義で、これから先どのように変化するんやろ?!

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Posted by ブクログ 2020年06月22日

長年読みたいと思いつつなかなか読む機会のなかった本。やっと読むことができました。読んだらそう感じるだろうなとは思っていたけどやはりいちばん強く感じたのは「もっと早く読めばよかった」ということ。この本の存在自体を知ったのが20代になってからだったけど、10代で読めてたらもっと色々なことを感じていただろ...続きを読むうなと思う。

初心者向けの哲学入門書、というか西洋哲学史の紹介本といった内容。すでに高校も大学も卒業し、紹介される哲学者やその思想の概要も知っているものがほとんどだったので、その点個人的には復習しながらで、あとは小説としての筋を楽しむ感じになったけど、お話を楽しみながら、思想の内容もソフィーと一緒に新鮮に知ることができていたらどんなに楽しかっただろうかと思う。

それでもこの本は単なる哲学入門書なのではなくて、あくまでも小説だし、しかもミステリー仕立ての小説だ。ミステリーとしての仕掛けと、紹介している思想の内容を所々で交差させながら進めていく展開が非常に上手くて、ひさしぶりにドキドキしながら先を読み進めた素晴らしい小説だった。

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Posted by ブクログ 2014年07月02日

素晴らしい本だなあと思いました。哲学入門書。こんな本に早く出会ってたら、と思ってしまいます。
哲学の歴史と、ストーリー。時代には思想があって、様々な意見が生まれ議論される。
過去の偉人から繋がれてきたバトンはついに今の時代へ、我が国日本もまた新たな思想が生まれるのかな?今はキルケゴール、サルトルがい...続きを読むう実存主義の時代を感じます、それにも亀裂が生じてきたというか。
僕はこの本のソフィーと、アルベルト、少佐の事をこれからもずっと覚えいたいです。

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Posted by ブクログ 2023年03月12日

自分が何者で、ここで何をして過ごすのか再考させるきっかけになった。
最終章では、小さな世界に生きているだけでなく、そこには宇宙にも及ぶことを想像することの重要性を感じさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

ソフィーとヒルデが対話する辺りは、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を連想する。あまりにソフィーとヒルデのキャラが被っているのも混乱の種だね。

最後にはソフィーもアルベルトも、クナーグ少佐(「ソフィーの世界」の作者であり、ヒルデの父)の物語世界から無事に飛び出して自由を得た(と僕は解釈した)の...続きを読むでした。

創造主(それは物語の作者かあるいは神か)のお作り給うた世界から飛び出すという発想は、マトリクスも連想したが、その領域に到達するために「あなたはだれ?」という問いから出発するのは、なるほどと思わせた。前編から打って変わって後編は単調だった物語のどんでん返しにフォーカスが当たる。

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Posted by ブクログ 2021年08月29日

哲学史がわかりやすく説明されていて、かつファンタジーの要素も入っていてとてもおもしろかったですが、哲学の部分はやはり難しかったです。

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Posted by ブクログ 2019年11月16日

哲学について少しでも知れたような気分になった。

元々が難しい学問だと思うので読んですぐ理解できるものではないが、かなり哲学をわかりやすく紹介できている本だと思った。

哲学の持つ、神秘的で人間の根本から考え直させられる、何だか触れてはいけないような雰囲気を知ることができます。

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Posted by ブクログ 2012年08月15日

最後まで小説としてはいまいちだったが、上巻より下巻のほうがスリリングだった。それにもっともわかりやすい哲学講座っていうのもまんざらではないだろうし、哲学者のカタログとしてはなかなかよかったと思う。

カント
ヘーゲル
キルケゴール
マルクス
ダーウィン
フロイト
サルトル

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Posted by ブクログ 2012年05月06日

後編にあたる本書、面白いのはこれから。
哲学とは何ぞ?ということが理解出来るような仕掛けが圧巻。読み進めるうちに、この世の創造、宇宙の起源、存在とは、生と死について、等々が自らの頭で考えさせられるように物語が構成されている。哲学とはつまり、外部からのインプット情報による知識、ではなく自己による内部生...続きを読む成による思考では、と考えさせられる。この世がどのように作られ、またどこに向かっているのか、現代の科学では解明できないことを解明していくことが人類の進むべく道なのでは。。。 面白いです。

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Posted by ブクログ 2011年08月18日

哲学史をざっと学ぶのに確かに良かった。まあ、読んでいるうちに誰が何を言ったかやっぱりこんがらがってくるんだけど、それは僕の脳みその所為なのでしょうがないw

全体としては、ディック的、イーガン的、はたまた「ループ」とか「アラビアの夜の種族」的なSF/ファンタジー風味のメタメタ構造で好きな人にはたまら...続きを読むん。

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Posted by ブクログ 2012年03月09日

上に比べるとファンタジーの要素が強くなっている。

主役がソフィーからヒルデに変わるのも面白い。

上下巻を通して生きる事の意味を考える事が多く、読む前に比べると

現在の立ち居地を見直すきっかけになったと思います。

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