池田香代子のレビュー一覧

  • 夜と霧 新版

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    間違いなく名著だと思いました。ずっと自分のなかでは読書のラスボス的な存在でしたが、ようやく人生に一息つき、今この時期に読むことができてよかったです。もっと分厚くて重く暗い読むのが辛いような本だと思っていたのですが、そうではなく(本当に分厚くないちょっとした一冊です)、著者の目的はそこではなく、人間とは何かを語りかけるような本でした。それこそ名著と言われるような作品にありがちな、難解な言葉遣いはなく、ところどころ声に出して読みながら、書いてある言葉を噛み締めながら、読みました。

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    2025年12月21日
  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    この本に自分がレビューを残すべきなのか、みたいな気持ちにさせられる。私が変に言葉にしたり、おすすめとして共有したりするべき本ではないような。未熟な語彙でこの体験記を美単風に消化しちゃうのが怖い。
    ただ訳者あとがきでタイトルの夜と霧、というのが暗闇に紛れて霧のように消えたという意味だと書いてあって命や未来がそんな簡単に消えてたまるかと思った。秀逸なタイトル、原作は違うらしいから翻訳者さんってすごい。
    読んでもあんまり分かんなかったのは、苦しむに値する人間ってなに?ってこと。しかも割といい意味で使われてて不思議だった。これ書き終わったら調べてみよ。

    あとで戻ってくるとき用に書くと人間には選択肢が

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    2025年12月17日
  • 夜と霧 新版

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    また読む。環境によって人が規定されるのではとちょうど自由意志に対して疑心暗鬼になっていたので、極限状態の強制収容所でも内面が豊かな人はなんとか型にあてはまらず人としての利他と夢を忘れない人々がいた事を知れてよかった

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    2025年12月15日
  • 夜と霧 新版

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    理解できてないところがある気がするし、
    読む時の自分の人間力的なもので
    理解度がかわりそうだから、また読みたいと思った。

    アウシュビッツ強制収容所で生活していた
    フランクルさんという精神科医が、
    収容所での人の心理状態を
    自分の経験から解析していく話。

    人は、強制収容所のような極限の状態では、
    群れの羊のように何も考えず、
    ただ言われたまま動くだけの存在になる。

    でも、精神力がある一部の人は、
    自分を持ちつづけ
    未来の希望を信じ続けて生き延びれる。

    生きる意味がちょっとむずかったからまた読みたい。

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    2025年12月07日
  • 夜と霧 新版

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    これほど貴重な読書体験はありません。
    少しでも興味があるなら読むことをお薦め致します。

    本書がどれほど素晴らしいかは既に語られつくしていると思いますので、少し違った視点で申し上げると、本書は本書をビジネス本の延長のような短いTIPSを得る為に読むか、著者の言う通り体験記として読むかで理解が違い、前者の読み方だとあまりにも勿体ないのではないかと思っています。

    どういうことかといいますと、まず私はYouTubeで本書の要約動画を視聴した後に本書を読みました。しかし読んだ印象は動画とは全く違いました。要約動画みたくセンテンスを単純化したり、あるいは重要そうな結論だけ短く区切って捉え理解すると重要

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    2025年12月06日
  • 夜と霧 新版

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    この本を読んで必ず行こうと思っていたダッハウ強制収容所を2024年8月に訪問。現地の記念館での解説とフランクルや収容者が過ごした情景が重なり、涙なしでは過ごせなかった。どんな環境下でも人間でいようとした人々の描写に、人間の美しさと愚かさとを突きつけられた1冊。

    ミュンヘン近郊を訪れる機会があったら必ずまたダッハウを訪れたい。

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    2025年12月04日
  • 夜と霧 新版

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    主体性のある生き方の具体例。苛酷な状況においても、主体性のある生き方が可能であることを豊富な具体例を交えて書かれたエッセイ。

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    2025年12月01日
  • 夜と霧 新版

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    収容所施設での壮絶な体験を心理学者が綴った本。
    この本は単なる体験記ではなく、人生を問い直すきっかけを与える本です。

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    2025年11月30日
  • 夜と霧 新版

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    副題「心理学者、強制収容所を体験する」
    生死を分ける状況下で人間はどこへ意識を向けるか深く深く考えさせられた。
    「人は強制収容所に人間をぶちこんで、すべてを奪うことができるが、たったひとつ、あたえられた環境でいかにふるまうかという人間としての最後の自由だけは奪えない」この一文が心に残った。内面的なよりどころを持ち「わたし」を見失わなかった人達のことを報告のように読み込んでいったが、表紙の119104は著者の被収容者としての番号だった。

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    2025年11月28日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    本書は「哲学者からの不思議な手紙」とサブタイトルがあるように、哲学について書かれたファンタジー小説です。

    哲学というと何やら小難しい印象がありますが、小説の形式をとったストーリー仕立てで、物語を楽しみながら読み進めることができました。

    とは言え、上巻と下巻の両方を通して読み終えた時の感想は、ただストーリーをなぞり、それを楽しんだだけで、何か大切なものに気づかず通り過ぎてしまっているような気がして、続けてもう一度読み直しました。以下は上下巻を通して再読しての感想です。

    主人公は「ソフィー」という名の14歳の普通の女の子。そんな彼女のもとに、
    「あなたはだれ?」
    とだけ書かれた差出人不明の手

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    2025年11月27日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    本書は「哲学者からの不思議な手紙」とサブタイトルがあるように、哲学について書かれたファンタジー小説です。

    哲学というと何やら小難しい印象がありますが、小説の形式をとったストーリー仕立てで、物語を楽しみながら読み進めることができました。

    とは言え、上巻と下巻の両方を通して読み終えた時の感想は、ただストーリーをなぞり、それを楽しんだだけで、何か大切なものに気づかず通り過ぎてしまっているような気がして、続けてもう一度読み直しました。以下は上下巻を通して再読しての感想です。

    主人公は「ソフィー」という名の14歳の普通の女の子。そんな彼女のもとに、
    「あなたはだれ?」
    とだけ書かれた差出人不明の手

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    2025年11月27日
  • 点子ちゃんとアントン

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    天真爛漫でなんとも独特なキャラクターの点子ちゃんと、健気で母想いのアントン。
    お互いを思いやる2人の友情と、それぞれの家庭の事情やいくつかの出来事が絡んで物語は進みます。
    2人も(もちろんワンコのピーフケも!)とっても魅力的なのですが、周りにいる大人たちが様々すぎる。いろんな種類の大人を集めた図鑑みたいで、コレ子どもも楽しく読むだろうなぁ。
    そしてやっぱりケストナー、まえがきからガンガン話しかけてくるのですが、そこで「章が終わるごとに立ち止まって考えるよ」と前置きがあります。
    章の終わりに差し込まれるこの部分、語り口は軽快なんだけどなんかもう深くて重い。
    この作品が発表された1931年のドイツ

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    2025年11月26日
  • 夜と霧 新版

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    タイトルは聞いたことがあったが、読んだことがなかった本書。読書会に参加してくれた方の話題提供が興味を誘い読んでみることに。精神科医でもある著者が実際に体験したナチスの強制収容所での体験を綴った本書。正直読み進めるのが辛いぐらい人間の怖さが深く刺さる。この局面で自分自身は死を選ばずに生を選び続けることができるかどうか常に問われている感覚。そして人は「生きる意味」と言えるような何かがあれば、絶望を生き抜くことができる。その点において本書は希望の書であると受け取りたい。生き残ってこの本を残してくれたフランクルさんに感謝。まぎれもなく死ぬまでに一度は読んだ方が良い一冊。

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    2025年11月24日
  • 夜と霧 新版

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    ナチスドイツ時代の絶滅強制収容所を舞台ですが、歴史・思想等が主題ではなく、人間としての生き方を問われる作品です。
    作者や周囲の方は「極限状態」に置かれていますが、内容としては決して私たちに縁遠いものではなく、むしろより身近に感じるものでした。
    立場・時代を超えて必読の一冊と思います。

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    2025年11月19日
  • 夜と霧 新版

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    人間が人間としての自由や権利や意思を奪われること。

    奪われた者たちは初めは混乱し、抵抗するも、やがて順応してしまうこと。

    しかしながら、人間として決して奪われないものもあるということ。

    奪われたものが返ってきても、もはや受け付けられなくなってしまった者もいたということ……。

    ホロコーストの当事者であった筆者が綴る強制収容所での体験は凄絶だ。同時に、人間や生きることについての分析や考察がユーモラスに綴られてもいる。ちょっとしたおかしみが最後まで読み通す活力となり、また事実の惨たらしさを明らかにしてくれていると思う。

    かつて人類が犯してしまった大きな過ち(残念ながら現代でも根絶しきれてい

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    2025年11月13日
  • 夜と霧 新版

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    〜感想〜
    生きる意味を深く考えさせられた。

    〜特に心に残った部分〜
    この人間の真価は収容所生活でこそ発揮されたのだ。おびただしい被収容者のように無気力にその日その日をやり過ごしたか、あるいは、ごく少数の人びとのように内面的な勝利をかちえたか、ということに。

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    2025年10月25日
  • 夜と霧 新版

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    凄まじい熱量。感情に当てられた。
    今日では、各国々国内の問題に取り憑かれた、
    見えない仮想敵を作り出し、
    自分たちを正当化していてる。
    一昔前の時代に遡ろうとしている。

    人生が私たちを求めている。と言うのは凄く
    この先の人生で柱になる考えだった。

    けれど、やっぱりこんな苦しい人生って
    ないほうがいいよ。
    解放されて地べたに突っ伏し
    夢に見続けた家の開かないドアのまで立ち尽くす。
    あんまりだよ。報われないよ。


    私たちが彼らの人生に何も言得る権利はない
    だからこそ、歴史から、
    私たちは改めて学び直さなければならない。

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    2025年10月24日
  • 夜と霧 新版

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    愛は人が人として到達できる究極にして最高のものだ
    フロム出てきたかなと思ったら原作著者はフロイトやアドラーに師事したと。

    本当にいい本を読んだ。
    重い重いテーマにも関わらず、箇条書きにも似た章分けのせいか、はたまた新訳のせいか、とても読みやすくあっという間に読み終わった。
    何度も読むことができるだろう。

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    2025年10月21日
  • ふたりのロッテ

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    想像以上にかわいい本だった 読んだらすぐ売る派ですがこの本はとっておきます。主人公たちのひたむきでまっすぐなところも本当にかわいい

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    2025年10月17日
  • 飛ぶ教室

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    ネタバレ

    明るく飄々としたまえがきから、どんな話が始まるんだろうとわくわく。
    ギムナジウムというドイツの寄宿学校での、クリスマス休暇までの出来事。
    序盤は登場人物に苦戦しましたが(マルティンとマティアス!)生徒も先生もキャラクターがハッキリしているのですぐに区別できるようになりました。
    大人手前の子供たちによるドタバタ、遠い家族への想い、臆病な自分を変えようともがく姿や尊敬できる大人の存在など、思春期ならではの感覚も追体験した感じ。
    ケストナーの文体の明るさと当時のドイツの状況が重なって、なんとも言えない気持ちになります。

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    2025年10月18日