池田香代子のレビュー一覧
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ネタバレこの本に自分がレビューを残すべきなのか、みたいな気持ちにさせられる。私が変に言葉にしたり、おすすめとして共有したりするべき本ではないような。未熟な語彙でこの体験記を美単風に消化しちゃうのが怖い。
ただ訳者あとがきでタイトルの夜と霧、というのが暗闇に紛れて霧のように消えたという意味だと書いてあって命や未来がそんな簡単に消えてたまるかと思った。秀逸なタイトル、原作は違うらしいから翻訳者さんってすごい。
読んでもあんまり分かんなかったのは、苦しむに値する人間ってなに?ってこと。しかも割といい意味で使われてて不思議だった。これ書き終わったら調べてみよ。
あとで戻ってくるとき用に書くと人間には選択肢が -
Posted by ブクログ
これほど貴重な読書体験はありません。
少しでも興味があるなら読むことをお薦め致します。
本書がどれほど素晴らしいかは既に語られつくしていると思いますので、少し違った視点で申し上げると、本書は本書をビジネス本の延長のような短いTIPSを得る為に読むか、著者の言う通り体験記として読むかで理解が違い、前者の読み方だとあまりにも勿体ないのではないかと思っています。
どういうことかといいますと、まず私はYouTubeで本書の要約動画を視聴した後に本書を読みました。しかし読んだ印象は動画とは全く違いました。要約動画みたくセンテンスを単純化したり、あるいは重要そうな結論だけ短く区切って捉え理解すると重要 -
Posted by ブクログ
本書は「哲学者からの不思議な手紙」とサブタイトルがあるように、哲学について書かれたファンタジー小説です。
哲学というと何やら小難しい印象がありますが、小説の形式をとったストーリー仕立てで、物語を楽しみながら読み進めることができました。
とは言え、上巻と下巻の両方を通して読み終えた時の感想は、ただストーリーをなぞり、それを楽しんだだけで、何か大切なものに気づかず通り過ぎてしまっているような気がして、続けてもう一度読み直しました。以下は上下巻を通して再読しての感想です。
主人公は「ソフィー」という名の14歳の普通の女の子。そんな彼女のもとに、
「あなたはだれ?」
とだけ書かれた差出人不明の手 -
Posted by ブクログ
本書は「哲学者からの不思議な手紙」とサブタイトルがあるように、哲学について書かれたファンタジー小説です。
哲学というと何やら小難しい印象がありますが、小説の形式をとったストーリー仕立てで、物語を楽しみながら読み進めることができました。
とは言え、上巻と下巻の両方を通して読み終えた時の感想は、ただストーリーをなぞり、それを楽しんだだけで、何か大切なものに気づかず通り過ぎてしまっているような気がして、続けてもう一度読み直しました。以下は上下巻を通して再読しての感想です。
主人公は「ソフィー」という名の14歳の普通の女の子。そんな彼女のもとに、
「あなたはだれ?」
とだけ書かれた差出人不明の手 -
Posted by ブクログ
天真爛漫でなんとも独特なキャラクターの点子ちゃんと、健気で母想いのアントン。
お互いを思いやる2人の友情と、それぞれの家庭の事情やいくつかの出来事が絡んで物語は進みます。
2人も(もちろんワンコのピーフケも!)とっても魅力的なのですが、周りにいる大人たちが様々すぎる。いろんな種類の大人を集めた図鑑みたいで、コレ子どもも楽しく読むだろうなぁ。
そしてやっぱりケストナー、まえがきからガンガン話しかけてくるのですが、そこで「章が終わるごとに立ち止まって考えるよ」と前置きがあります。
章の終わりに差し込まれるこの部分、語り口は軽快なんだけどなんかもう深くて重い。
この作品が発表された1931年のドイツ -
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タイトルは聞いたことがあったが、読んだことがなかった本書。読書会に参加してくれた方の話題提供が興味を誘い読んでみることに。精神科医でもある著者が実際に体験したナチスの強制収容所での体験を綴った本書。正直読み進めるのが辛いぐらい人間の怖さが深く刺さる。この局面で自分自身は死を選ばずに生を選び続けることができるかどうか常に問われている感覚。そして人は「生きる意味」と言えるような何かがあれば、絶望を生き抜くことができる。その点において本書は希望の書であると受け取りたい。生き残ってこの本を残してくれたフランクルさんに感謝。まぎれもなく死ぬまでに一度は読んだ方が良い一冊。
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Posted by ブクログ
人間が人間としての自由や権利や意思を奪われること。
奪われた者たちは初めは混乱し、抵抗するも、やがて順応してしまうこと。
しかしながら、人間として決して奪われないものもあるということ。
奪われたものが返ってきても、もはや受け付けられなくなってしまった者もいたということ……。
ホロコーストの当事者であった筆者が綴る強制収容所での体験は凄絶だ。同時に、人間や生きることについての分析や考察がユーモラスに綴られてもいる。ちょっとしたおかしみが最後まで読み通す活力となり、また事実の惨たらしさを明らかにしてくれていると思う。
かつて人類が犯してしまった大きな過ち(残念ながら現代でも根絶しきれてい