池田香代子のレビュー一覧

  • 点子ちゃんとアントン

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    1931(昭和6)年に発表された児童文学。舞台はベルリン。
    楽しいお話だった。
    訳されたのもその頃(1936)のものを今回読んだので、なんせ言い回しが古くて読みにくかったけど、でも当時としては抜群におもしろい読み物だっただろうな。
    点子ちゃんはハツラツとしててかわいいけど、両親に放っておかれて寂しいんだろうなと親の立場では考える。
    また1931年の時代背景もとても気になって調べてしまった。
    この4年後にオリンピックがベルリンで開かれ、さらに4年後に第二次世界大戦が始まったのだった。
    点子ちゃんがかわいい、とか友だちっていいな、とかだけではない、余計なことまで考えてしまう。

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    2020年05月25日
  • エーミールと探偵たち

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    ケストナー1928年の作品。児童文学としては最初の作品だそうですが、これがめちゃくちゃおもしろい!
    
    田舎町から大都会ベルリンに遊びにきた少年エーミールの大冒険。こんな素敵な冒険、男の子だったら誰でも(もちろん女の子も大人も)してみたいはず。
    
    登場する男の子たちがみんな元気で楽しい。その中を男の子顔負けで通り抜けていくポニー・ヒュートヒェンのかっこよさ。
    
    「いい子」であろうとして「いい子」なエーミールとお母さんとの関係や、ベルリンで突如めばえた友情、話がうまくいきすぎるとは思いますが、児童文学なんだからそれでいいのだ。
    (『飛ぶ教室』のときも思ったけど、ケストナーはちょっと先生っぽい。子供たちにこうあってほしいという願いを描く。それでもあまり説教くさくならないところがいい。)
    
    「合言葉エーミール!」
    
    以下、引用。
    
    「だったら、いいことをおしえましょう。いちばんいいのはね、あなたが知っていることを書くんです。つまり、地下鉄とかホテルとか、そういうことをね。毎日、あなたのすぐ目の前を走りまわっている子供たちについてなんか、いいですな。わたしたちも、昔はあんなだったんですからな」
    
    なんだかテストみたいなことになってきたぞ。
    やれやれ!
    でも、だれも点なんかつけない。
    よかった、よかった!
    
    この町はとてつもなく大きいのだ。そして、エーミールはちっぽけな男の子だ。なぜエーミールがお金をもっていないかなんて、なぜ自分がどこでおりればいいかわからないかなんて、だれも興味がない。
    
    「ベルリンはすごいところだね。映画を見てるみたいだ。でも、ずっと住みたいかどうかは、わかんない。ノイシュタットは、市のたつ広場がふたつと駅前広場。それから、川っぷちとつぐみ公園にグランドがある。それでぜんぶだ。でも教授、それだけあれば、ぼくはたくさんだと思うな。年じゅう、カーニバルのお祭りさわぎみたいで、道だとか広場だとかかぞえきれないほどあるっていうのは、どうなんだろうなあ? ずうっと迷い子になっているような気がするんじゃないかな。」
    
    「いっしょにいることしか、ぼくたちにはできないんだよ。だからって、ぼくは母さんっ子じゃないよ。信じないやつは、壁に投げつけてやる。そんなの、あったりまえじゃないか」
    

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    2020年03月18日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    この本のいいとこは、西洋哲学史のお勉強感なく読める点だとおもう。主人公の15歳の少女(ソフィー)の視点から、彼女の日常を織り交ぜて、不思議な手紙を通じて物語が進んで行くので、読みやすかった。この本では、古代ギリシャ〜中世〜ルネサンスの哲学者たちが、自分たちを取り巻く世界がどのように生まれたのか?自分たちはどう生きるべきか?を問い続けている様子が描かれていた。哲学者たちの生きた時代背景、哲学者たちの考えと、そして、後世に与えた影響が説明されていた。筆者が伝えたかった点は、哲学者たちの問いが、現代の我々にも通じる問いであり、それを知ることは意義のあることだってことだとおもう。一般的に歴史は積み重ねであり、同じ過ちを繰り返さずに、よりよく生きるためには、昔の人が考えてきたことを知ることは、重要だからだとおもう。

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    2020年01月08日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    哲学について少しでも知れたような気分になった。

    元々が難しい学問だと思うので読んですぐ理解できるものではないが、かなり哲学をわかりやすく紹介できている本だと思った。

    哲学の持つ、神秘的で人間の根本から考え直させられる、何だか触れてはいけないような雰囲気を知ることができます。

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    2019年11月16日
  • エーミールと探偵たち

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    子供向けの本とはいえ、サスペンス要素と解決の方法を楽しみにしながら最後まで楽しめました。
    母子の愛情や友達との友情、団結しての問題解決と、小学生に刺さる要素で大人も楽しめる。
    ハッピーエンドは約束されているとはいえ素敵な終わり方に満足です。

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    2019年10月31日
  • エーミールと探偵たち

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    ネタバレ

    児童文学ってやっぱり良い!『飛ぶ教室』が大好きで、この本も読んでみた。やっぱり愉快で仕方なかった。冒頭の「話はまだぜんぜんはじまらない」が大好き。
    『飛ぶ教室』と同じで、貧乏の切なさ、それを受け止める子どもが出てくる。とても素敵。
    印象に残っているのは「昔の方が良かったと言う人はどうしても満足しようとしない人だ」という文。
    最後にケストナーが出てきたときは「これこれ!」ってなった

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    2019年08月24日
  • 点子ちゃんとアントン

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    ケストナー独特のいいまわしがしんどいような、おもしろいような。
    広すぎる心のこととか、尊敬についてとか、反省することしきり。

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    2019年03月06日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    この本は民主党が政権を取得した時に出版されたのかな。後書きの対談で政権交代への期待が書かれているが、現在から見ると悲しくなる。日本が100人の村ならどうなのかを見ることができる。低負担低福祉の日本。これからもこれでいいのだろうか?

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    2018年10月20日
  • 世界がもし100人の村だったら お金篇 たった1人の大金持ちと50人の貧しい村人たち

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    読み終わった。
    世界レベルでの貧困から見ると、自分はまだいい方なのだろう。
    そんな自分に出来る事はないか、特に書かれてないところがもどかしい。

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    2018年06月07日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

    親のオススメ

    主人公と私の誕生日が一緒らしいです。
    難しいので理解出来るようになりたいので投稿しました。
    有賀さつきさんありがとうございました。

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    2018年02月08日
  • 新装版 ソフィーの世界(上) 哲学者からの不思議な手紙

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    初版本を読んだ当時は高校生。
    全く意味不明だったが、それから20年経った今ならと思い再読。

    かつてよりも遥かによく理解することが出来た。それでも難しいところは難しい。
    デカルトあたりで振り落とされそうになった。

    物語パートにあまり興味は惹かれないが、教養あるいは歴史書として秀逸。

    なんにせよ、自分の確かな知識として体得するためには繰り返し読む必要があるというのはよく分かる。長い付き合いになりそう。

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    2020年05月07日
  • 点子ちゃんとアントン

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    むかし、むかし読んだんです
    新鮮でわくわくしたことは覚えているのに内容はすっかり忘れていました
    懐かしくて楽しくて、やはりワクワクして読みました
    戦前のドイツ
    この時代に生きて捜索したケスナー
    他の作品も愉快です
    子供たちも大きなものを背負わされて、でも明るく生きていく
    また他の作品も読み返してみようかな
    ≪ まっすぐで 人を愛して 点子ちゃん ≫

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    2015年08月30日
  • 点子ちゃんとアントン

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    重松清の作品を読んだときも、「こんなに子どもの気持ちを覚えている大人がいるんだな」と心から思ったものだが、ケストナーもそうだった。
    子どものころに読んだらもっと面白かったかもしれない。
    面倒見のいいアントン。
    子どもが生まれたら、ぜひ読ませたい本。
    ずーっと読み継がれていってほしい作品。

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    2015年03月23日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    ネタバレ

    2050年には子供は9人に減り、お年寄りは38人に増えます 10人が住む東京が村のお金の42%を稼いでいます 働いている100人のうち40人が年収300万円以下

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    2014年01月25日
  • 点子ちゃんとアントン

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    ネタバレ

    母親想いの心優しいアントンと、おてんばで奇想天外な点子ちゃんが繰り広げるものがたり。
    アントンみたいなやさしい男の子は素敵だなぁと思いました。

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    2013年09月08日
  • 点子ちゃんとアントン

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    やっぱり、ケストナーは好き。エーミールと飛ぶ教室が一番好きで、これはちょっと一章ごとについている説明がうっとうしい人もいるかもしれないが、これは、ケストナーが大人に言いたい事だと思って、とばしてもいいので、読むこと。

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    2012年12月06日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    最後まで小説としてはいまいちだったが、上巻より下巻のほうがスリリングだった。それにもっともわかりやすい哲学講座っていうのもまんざらではないだろうし、哲学者のカタログとしてはなかなかよかったと思う。

    カント
    ヘーゲル
    キルケゴール
    マルクス
    ダーウィン
    フロイト
    サルトル

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    2012年08月15日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    後編にあたる本書、面白いのはこれから。
    哲学とは何ぞ?ということが理解出来るような仕掛けが圧巻。読み進めるうちに、この世の創造、宇宙の起源、存在とは、生と死について、等々が自らの頭で考えさせられるように物語が構成されている。哲学とはつまり、外部からのインプット情報による知識、ではなく自己による内部生成による思考では、と考えさせられる。この世がどのように作られ、またどこに向かっているのか、現代の科学では解明できないことを解明していくことが人類の進むべく道なのでは。。。 面白いです。

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    2012年05月06日
  • 日本がもし100人の村だったら

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    日本か抱える複雑な問題を100人の村に例えることによってわかりやすく顕在化している。

    東京の食料自給率は1%で北海道は195%。

    凶悪犯罪が増える治安が悪化したと言われている世の中だが、良き時代とされる「ALWAYS3丁目の夕日」の時代のが殺人事件は二倍あったらしい。メディアの力。

    医療とか、教育とか諸問題を解決するにあたって、変えていくにあたって政治、国の治め方が大切なんだと実感した。

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    2012年01月15日
  • 新装版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    ネタバレ

    哲学史をざっと学ぶのに確かに良かった。まあ、読んでいるうちに誰が何を言ったかやっぱりこんがらがってくるんだけど、それは僕の脳みその所為なのでしょうがないw

    全体としては、ディック的、イーガン的、はたまた「ループ」とか「アラビアの夜の種族」的なSF/ファンタジー風味のメタメタ構造で好きな人にはたまらん。

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    2011年08月18日