池田香代子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1931(昭和6)年に発表された児童文学。舞台はベルリン。
楽しいお話だった。
訳されたのもその頃(1936)のものを今回読んだので、なんせ言い回しが古くて読みにくかったけど、でも当時としては抜群におもしろい読み物だっただろうな。
点子ちゃんはハツラツとしててかわいいけど、両親に放っておかれて寂しいんだろうなと親の立場では考える。
また1931年の時代背景もとても気になって調べてしまった。
この4年後にオリンピックがベルリンで開かれ、さらに4年後に第二次世界大戦が始まったのだった。
点子ちゃんがかわいい、とか友だちっていいな、とかだけではない、余計なことまで考えてしまう。 -
Posted by ブクログ
ケストナー1928年の作品。児童文学としては最初の作品だそうですが、これがめちゃくちゃおもしろい!
田舎町から大都会ベルリンに遊びにきた少年エーミールの大冒険。こんな素敵な冒険、男の子だったら誰でも(もちろん女の子も大人も)してみたいはず。
登場する男の子たちがみんな元気で楽しい。その中を男の子顔負けで通り抜けていくポニー・ヒュートヒェンのかっこよさ。
「いい子」であろうとして「いい子」なエーミールとお母さんとの関係や、ベルリンで突如めばえた友情、話がうまくいきすぎるとは思いますが、児童文学なんだからそれでいいのだ。
(『飛ぶ教室』のときも思ったけど、ケストナーはちょっと先生っぽい。子供たちにこうあってほしいという願いを描く。それでもあまり説教くさくならないところがいい。)
「合言葉エーミール!」
以下、引用。
「だったら、いいことをおしえましょう。いちばんいいのはね、あなたが知っていることを書くんです。つまり、地下鉄とかホテルとか、そういうことをね。毎日、あなたのすぐ目の前を走りまわっている子供たちについてなんか、いいですな。わたしたちも、昔はあんなだったんですからな」
なんだかテストみたいなことになってきたぞ。
やれやれ!
でも、だれも点なんかつけない。
よかった、よかった!
この町はとてつもなく大きいのだ。そして、エーミールはちっぽけな男の子だ。なぜエーミールがお金をもっていないかなんて、なぜ自分がどこでおりればいいかわからないかなんて、だれも興味がない。
「ベルリンはすごいところだね。映画を見てるみたいだ。でも、ずっと住みたいかどうかは、わかんない。ノイシュタットは、市のたつ広場がふたつと駅前広場。それから、川っぷちとつぐみ公園にグランドがある。それでぜんぶだ。でも教授、それだけあれば、ぼくはたくさんだと思うな。年じゅう、カーニバルのお祭りさわぎみたいで、道だとか広場だとかかぞえきれないほどあるっていうのは、どうなんだろうなあ? ずうっと迷い子になっているような気がするんじゃないかな。」
「いっしょにいることしか、ぼくたちにはできないんだよ。だからって、ぼくは母さんっ子じゃないよ。信じないやつは、壁に投げつけてやる。そんなの、あったりまえじゃないか」
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本のいいとこは、西洋哲学史のお勉強感なく読める点だとおもう。主人公の15歳の少女(ソフィー)の視点から、彼女の日常を織り交ぜて、不思議な手紙を通じて物語が進んで行くので、読みやすかった。この本では、古代ギリシャ〜中世〜ルネサンスの哲学者たちが、自分たちを取り巻く世界がどのように生まれたのか?自分たちはどう生きるべきか?を問い続けている様子が描かれていた。哲学者たちの生きた時代背景、哲学者たちの考えと、そして、後世に与えた影響が説明されていた。筆者が伝えたかった点は、哲学者たちの問いが、現代の我々にも通じる問いであり、それを知ることは意義のあることだってことだとおもう。一般的に歴史は積み重ねであり、同じ過ちを繰り返さずに、よりよく生きるためには、昔の人が考えてきたことを知ることは、重要だからだとおもう。