池田香代子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親の離婚で生き別れた双子の女の子が、
サマースクールで再会して、入れ替わる話。
わたしにも地球のどこかに生き別れた双子…いたらいいなぁ、なんて思いながら読んでた。
海外文学って、名前が覚えられなかったり翻訳で文体が変わったり、読みづらくて苦手だったけど、
児童向け小説だと読みやすかったなぁ。
それにしても、登場人物は多いし、メモ取らないとすぐ、これ誰?ってなったけど。笑
なんでタイトル、ふたりの“ロッテ”なんやろう。
最初ルイーゼ視点やし、強いて言うなら『ふたりのルイーゼ』では?
もしくは、『ふたりのパルフィー』なんかな…?
タイトルはロッテ視点なんやぁ…って思っちゃった。 -
Posted by ブクログ
子供の頃に読んだけど
たしかサマースクールに行ったことが
ふたりの出会いだったような気がして再読。
そうそう、やっぱり。
ウィーンに指揮者の父と住むルイーゼと
南ドイツに出版社勤めの母と住むロッテが
夏休みの児童宿泊施設で出会い
実はふたごだったことに気がついて
もう一度両親と一緒に暮らそうと画策する話!
ロッテがルイーゼに、ルイーゼがロッテになって
それぞれの親のもとで正体を隠して過ごすけど
ふたごといえど性格も行動も違っていて
バレやしないかとヒヤヒヤする。
あと、父親に言い寄ってくる女性がいた。
そんな展開だったっけ!?
この妙に現実味を帯びているところ
私がケストナーを好きな部分。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ本のシリーズ本。
「世界の富の49%は1番のお金持ちのもとに、
39%は9人のお金持ちのもとに、
11%は40人の割と豊かな人のもとに、
50人の貧しい人のもとにあるのはたったの1%です。」という本書の内容を見て、
一部の会社が儲けたって意味がない、本当の意味で発展させるためには、、、という話を思い返した。その本質部分だ、と。
奪い合えば足らぬ、分け合えば余る→地球の有限な資源のこと、お金のこと、わかりやすく全体感を伝え、
環境破壊、経済格差が広がる中で税金等の解決に向けた仕組みまで言及。
通常版よりも更に深みを感じた。
このような社会全体の仕組み、構造を捉えで日々のニュースも何 -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭はケストナーのエッセイ、そして少年たちの物語へ。
ギムナジウム5年生の少年たちがクリスマスを迎えるまでの物語…というと萩尾望都的美少年が出てきそうだが、1933年に出版された本作はまったくそんな内容ではない。背景にナチス政権の暗い世相を感じさせつつ、物語は少年たちの争い、友情、見栄、大人(先生)との関係を描く。
私は女で、子供も娘しかいない。もし私に息子がいたら、この話はもっと自分に近寄せて読めたのかもしれない。それでも読後感は心がほんわか温かくなった。いい話だった。
最後に、もしかしたら「私」の母親は、ジョニーの船長の姉かもしれない、と思ったのだがどうだろう。 -
Posted by ブクログ
自分の中高男子校時代を思い出しながら読みました。
この物語に出てくる生徒たちはお互いの性格とか境遇とかをなんとなく理解し合いながら学生生活を送っている。その一方で自分の中高時代は、仲の良い親友とか仲間とかはいたけど、ここまでお互いを思いやる関係だったかというと、そこまでではなかった気がする。その違いはなんだろうと思った。笑いのツボが合うとか、趣味が合うとか、一緒にいるとなんだか楽しいとか、そういうことが仲間となる要素だったように思うけど、その友が何を頑張っていて何に悩んでいるかとかは気にしたことがなかった。ちょっとしたこととか特に理由がない「なんとなく」で仲間の関係が出来たり解消されたりする程 -
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Posted by ブクログ
山上徹也の母親が統一教会に合計1億円以上献金したことで生活が狂い、恨みを教会に、またその教会をサポートするようなメッセージを残す安倍元首相に向け、殺害に至った、と言うのは表層的で、そこに至る時代的背景や、山上被告がツイートした全文を読み解くことで、内在する心理的側面を分析する。
報道だけでは知り得ない彼の生い立ちや考え方が、少し分かった気がする。
殺害は許容出来るものではないが、ある意味起こるして起こったことかもしれない。
しかし、彼はかなり知能指数が高そうだ。
これをきっかけに教会にメスが入りつつあるようだが、例によって遅々として進まず、得意の時間切れを狙っているようにも勘ぐられる。自民 -
Posted by ブクログ
山上徹也のものとされるTwitterの投稿から、彼の犯行に至った背景や思想を読み解いていくという趣向の本。
本当は助けが必要な宗教二世であったにもかかわらず、周りからの支援はなく、氷河期世代の身に染み付いた自己責任論で努力をしてもうまくいかず追い詰められ、映画『ジョーカー』に出てくるアーサーに共感しつつ、凶行に及んだという。
そういう部分もあっただろうという反面、内容は極めて薄く(必要ないような簡単な用語にまで脚注が多用されている。)、事件から日が浅い今だからまだ読めるけど、わざわざ本にするまでもなかったように思う。
山上徹也はネトウヨかというと外れるような投稿があり、インセルかというと自ら拒 -